神様はこの世界を操るエンジニア。
人々の小指に結び付けられた運命の赤い糸。
誰もがその糸の先の存在を求めている。
神様はそれを組み替えることもできれば、
いつまでも人間が赤い糸の先に辿り着くことができないよう
巧妙に仕組んでしまうこともできる。
その存在に気づかないように仕組んでしまうことも…
それは少し自然とは違う、異常なものになってしまうかもしれないけれど、
いわばそれは自然が生んだ異常。
人を救うはずの人間の多くが
人を苦しめる悪魔と化す時
人の不安を取り除くものは人の不安を煽り立て
人を喜ばすものは人を不快にする。
悪魔と化した人々をそのままにしておく神様には考えがあるのだろう。
彼らの首には地獄の首輪がつながれている。
仮に赤い糸の先を知ることがないとしても
現実に打ちひしがれてしまっても
笑顔でいられる方法。
それは自分の運命を、
従順な子羊のように受け入れること。
神様はそんなあなたを深い慈悲の御心で、
愛してくれることだろう。