小説『真剣に私に恋しなさい! 〜 最強の武将の名を受け継ぐ男? 〜』
作者:ラドゥ()

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プロローグ? 通り魔ですか。



やあ、みんなこんにちわ。俺の名前は『篠宮しのみや四季しき』

趣味は二次小説を見ることと、料理をつくること。あとはしいていうなら読書かな?まあそんな感じのオタクが入った社会人さ。

俺は今、












「大丈夫か、君!?」
死にかけています。

大丈夫かじゃねえだろ、見りゃわかんだろてめえ。と、心配してこちらを見ている人に八つ当たりてきな感想を抱く。

俺はただ道を歩いていただけなのだが、そこに急に3tトラックが突っ込んできたのだ。そのときに周りから聞こえた悲鳴から推察すると、どうやら俺は交通事故にあったらしい。、体中に痛みが駆け巡る中、やっと聞き取れた情報だ。

これで俺が当事者じゃなかったら、他人事なんだがなあ。俺が被害者だからなあ・・・・・・・。


ああ・・・目が霞んできたぜ・・・・・・。



おいおいまじでやべえな、これは。

ていうか救急車はまだかよ、死んじゃうぜ、俺。

ああ、なにが悪かったのかね。

まったく、しょうがねえな。














死にたくねえなあ。













俺はまだなにもやれてねえ。

俺はいつも怠けて生きてきた。

勉強もそこそこ手を抜いてたし、運動も疲れるからって、一生懸命やってない。

一応剣道部に入ってたが、結局幽霊部員になっちまったんだっけ。

今の会社だって、親戚の紹介で入ったようなもんだし。

せめて誰かに誇れるもんが欲しかったなあ。

ああ・・・。こう思うと、悔いの残る人生だった。

・・・・・・・・・・・・

そういや、この間読んだ二次小説で、トラックに轢かれて転生するってのがあったけど、

ハハ、そんなことあるわけねえよなあ。

・・・・・・・・・・・・

もし、

もし神様が本当にいるのなら、

もう一度チャンスをください。

もう一度やりなおす機会をください。


・・・・・・なあんて。そんなことあるわけないよなあ。

ああ、瞼が重くなってきた。

眠い・・・。

もう、ゴールしてもいいよね?

なんてな。って、ギャグって見たけどやばいな。本当に眠い。

ああ、もういいや。おやすみなさい。

そうして俺は瞼を閉じた。最後に聞いたのは、









『叶えよう、その願い。』
どこか神秘的な男性の声だった。














その日の夜、ニュースで放送された交通事故の被害者の名前のなかに『篠宮四季』の名前があったという。

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