俺は今、目の前の情景を受け止められずにいた。…いや、受け止めたくなかった
目の前には燃えている街と、自宅だった(…)場所
「何で…何でだよォ!」
こうなった原因は約1時間前にある。
その時、俺「澤瓶 修」は高校の「現代文化研究部」という(ふざけた)部活の活動の一端である、感想発表会をしていた。(確か、今日はFate/Zeroって作品だったはず)
一通り発表をし終え、お開きにしようとした、その時である。
謎の轟音が聞こえたのは
何事かと外に出てみれば、そこには、燃え盛る街、人々の悲鳴。そして空には爆撃機。
日本では起こるはずの無かった、第三次世界大戦がそこにはあった。
「何だよ…これ…」
気付けば走り出していた。行く先はただ一つ、自分の家族のもとへ…
◇
俺は目の前の出来事に絶望するしか無かった。
「修…俺、間に合わなかった…」
「たっくん…」
気付けば近所に住んでいた、部活仲間の「武藤 巧」が近くにいた
「俺も…だよ…」
もう涙も出ない。
たっくんは膝をつき、うなだれてしまう。見れば周りの人も同じような格好で泣き叫んでいたり、発狂してしまったりしている
「世界の終わりだ…」
気付けばそう言っていた。そう言わずにはいられなかった。
よくよく思い出してみれば、最近は変なことがあった。現代文化研究部の同級生の部長家族の全員が謎の失踪を遂げたり…
―生き残りたいですか?―
「「!?」」
誰だ?今の?
「修!今のって…」
「周りの人には…、聞こえてなさそうだね…」
―生き残りたいなら、私のもとへ…―
どっかで聞いたことのあるような…
気付けばまた歩いていた。なんだか今日は無意識に行動するのが多い気がする。
―多分、作者の力量不足です―
何か聞こえた気がしたが無視して進んだ。町外れの教会へ…
◇
教会へは、すんなり着いた。行き馴れている訳でも、道を知っている訳でもないのに。
まるで、何かに引き寄せられるような…
「あれ?皆?」
「もしかして、皆もあの声に?」
何故か入ってみると、そこには現代文化研究部の皆がいて、その奥にいたのは…
―ようこそ、英霊の適合者さん達?―
「ア、アイリスフィール…?」
数時間前まで読んでいた小説のキャラクターだった…