小説『ラグナロクゼロ(シーズン1〜2)』
作者:デニス()

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死んだはずの殿難美麻の声が聞こえ、その直後に真堂は完全に意識を失った。

日が沈まなければ夜はこず―――

昇らない日なくして朝はこない―――

 大きな傷を負いながらも、あの時のわずかに昇る太陽は、淡いオレンジ色がかかり、まるで『黄昏』のように輝いていた。

冷たいコンクリートの地面に横たわる、真堂李玖の流す、涙と共に―――

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