小説『ソードアート・オンライン stylish・story』
作者:アカツキ()

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第一話 キャラ設定と試し斬り

ナーヴギアによって意識をSAOにダイブさせた修也は目が覚めると大きなテレビ画面のようなものが写っている広い空間に居た。

「さてと・・・まずはキャラ設定だな。名前はβテストの時は【シュウ】で良いな。でも大剣士だったからな。やっぱりDMCのように色んな武器が使えたら良いよな。両双剣、ヌンチャク、太刀とかよ」

【ほう・・・自らSAOに挑むとは中々の胆力が座っているようだな。私はSAOのGM(ゲームマスター)だ】

修也が声のする方を見るとオーバーマントを羽織った人間らしき人物が修也を見下ろしていた。修也は冷静にその人物の名前を口にする。

「別に胆力が座っているわけじゃねえよ、茅場昭彦」

【一目見て私を見破るとはな。チャラチャラした割には中々の洞察力だ】

「褒めてもらっても何も出ねえよ。俺はただ、捕らわれている家族を助ける」

【・・・】

当たり前の事を言っている修也にGMは無言のままだったが・・・

「そんでもって、デスゲームと化したこのもう一つの『世界』を楽しませてもらうぜ?ゲームマスターさんよ!!」

修也が茅場を指差しながら、ニヤリと笑みを浮べていた。その事には茅場も拍子を抜かれたみたいだった。今まで慌てた人間達を見てきたが楽しもうとする人間は一人として見なかった。
そしてそれを見ていた茅場はフッと笑みを零した。

【良いだろう。気に入った】

それだけを残すと茅場は姿を消して行った。

「さてと・・・早いとこ職業を決めねえとな!!」

修也が職業を選んでいると最終項目に何か新しい職業選択の一覧が現れた。その名前は・・・

「【ソードマスター】?こんな職業・・・βテストの時にあったか?内容は・・・っ!?」

その職業の内容を見て、修也は驚愕と喜びに見舞われた。その内容とは・・・

1、複数の武器を使用可能。ただし一定以上のレベルに達しないと使用不可。第一使用は大剣とヌンチャク。レベルが上がる事に使用種類が増える。

2、武器の変換不可。武器レベルが存在し、使えば使うほど強くなる。そして素材を使った強化も可能。防具は変換可能。

3、ユニークスキルなし

「良いじゃねえか!!この職業ほど俺に合ってるモンはないぜ!!これに決定だぜ!!」

修也は即決し、その職業を選ぶと、光が修也を包みそれが無くなると真紅のロングコートを身に纏い、背中にはドクロを装った巨大な銀色の大剣を差していた。

「おいおい・・・これってダンテそのものじゃねえかよ。これって何か・・・?チートか?この剣は【リベリオン】だろう?ってことはヌンチャクは」

銀色の大剣【リベリオン】を消し、ヌンチャクを取り出すと三つの水色の棍が一つの輪に纏まっている独特のヌンチャク・・・

「やっぱり【ケルベロス】か。扱いが難しいかもしれねえが攻撃力はありそうだな。でも何でDMCの服装や装備があるんだ?まさか・・・さっきの奴が?・・・考えていても仕方ねえ、次に行くぜ!!」

修也は次の項目に進んだが、これだけのようだった。

「終わり?顔とか体型とか設定しなくて良いのかよ?まさか自分のリアルの姿がそのままゲーム反映されんのか?」

修也が考えている間に入り口と思われる光の門が現れる。

「スタートか・・・っしゃ!行くぜ!!」

修也は真紅のコートを翻し、光の門を潜っていく。そして密かにそれを見ている人物がいた。

【君なら出来るだろう。その力と共にこのゲームをクリア出来るだろう。その心があれば】

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

修也・・・もといSAOに入ったからにはシュウと呼ぶことにしよう。シュウが光の門を潜るとそこには嘗て、βテストの時始めてきた『はじまりの町』に立っていた。

「懐かしいな。・・・でも昔みたいな活気はねえみたいだな」

町の中には不穏な空気に満ち溢れていた。SAOでは『ゲームオーバー=死』と言うデスゲーム。みんな死に対する恐怖と束縛感に満ち溢れていた。しかしシュウはその感情が無いわけでは無かったが、寧ろ喜びや楽しみの方が大きかった。

「さ〜てと、これからどうすっかな。まずはモンスターを倒してレベル上げでもやるか!!くぅ〜!!まさか本当にリベリオンが振れる日が来るなんて思いもしなかったぜ!!」

テンションを上げならが町の外のフィールドに駆け出していくシュウ。それを見ていた周りのプレイヤーは何事かと首を傾げていた。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「イィィィヤハァァァ!!!」

シュウはリベリオンを右手に持ちながらモンスターを倒して行く。あんな巨大な大剣を片手で振れるのか疑問だがあえて聞かないで置こう。そして少し距離のあるモンスターを見つけると・・・

「スキル発動!!スティンガー!!」

地面を滑るように距離を一瞬で縮め、強力な突きを放つリベリオンのソードスキル【スティンガー】を放ち、そのまま無数の突きを突き刺し・・・

「Break Down!!(砕けろ!!)」

フィニッシュの突きを差すとモンスターは鏡が割れるように砕け散った。

「やっぱり使い易いな、リベリオンは!ケルベロスだが氷は出せねえみたいだな、今んところ。さてと、今日はここまでにしとくか!」

シュウは背中にリベリオンを差すと『はじまりの町』に向かって足を運び、宿を取って休む事にした。

「これからどんな事が起きんのか少し疑問な点だが、考えてしても仕方ねえ。なるようになるさ」

こうしてシュウのSAOの一日は過ぎて行った。

(後書き)

基本武器はリベリオンとケルベロスにしました!!後々増やしていきます!!

感想・指摘。よろしくお願いします!!

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