小説『君が死んだ日【完】1000hit達成!!』
作者:ハル()

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ホント、欠落してなかったらどうなってたんだ…。

暖かなあなたが俺に笑いかけるたび、俺には妙な幸福感ばかりが寄ってきて照れくさくなってしまう。
そんな俺を見てまた微笑むあなた。
その時、俺がどんな顔をしてたかなんて考える事すら照れてしまう。

暖かな幸福。
些細な事すら幸福だ。
幸福…。
確かにそうだった。
あの時は、間違いなく。
幸福、だった。
今は過去の幸福。
そう。過去の事。


―――――――もう過去の話なわけだ。


時間は2度と戻せない。
2度と戻れない。
2度とあの日に帰れない。
過去は変えられないわけだ。
どんなに足掻いてもあの時には足を踏み入れることはできない。もう2度と。










愛しかったあなたは元気だろうか。

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