小説『ゼロの使い魔 世界を渡る転生者【R−18】』
作者:上平 英(小説家になろう)

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『第24話 ”後半の?夏休みの過ごし方 前編 』





 タバサノ処女をいただいてから二週間が経ち、夏休みも後三週間ばかりになった頃。ルシファーはキュルケとタバサに安全な|国()を作ると言い砂漠へと向かった。

 一応予定では一週間ほど砂漠で大まかな準備を終わらせ、それからはキュルケとタバサに協力してもらい。学院から砂漠に創る拠点に通いながら夏休みが終わるまでには人が住めて、なおかつ安全性にも優れ、自給自足が出来る国を創る予定だ。

 戦争が始まる前にティファニア達をアルビオンから逃がしたいので、この夏休みが終わる前までには創り終え、秋が終わる前までには移住を終わらせたい。

 トリステインから砂漠へ行くには通常なら5日以上かかるが、時間がおしいので移動は素早く、迅速に行う。

 出発前の晩にキュルケとタバサに先払いで一週間分の精液を搾り取られた後、二人に別れを告げてから空へ飛び上がり、以前使った『認識されないようにする結界』で体を包む。羽根を広げ、大きく羽ばたかせ、さらに魔法で体から物理法則という鎖を解き、一瞬で音速を超えるスピードをだし、砂漠へと向かう。

 通常では考えられないスピードで移動したので砂漠へは30分もしないうちに到着した。

 現在のルシファーの服装は、ティファニアが持っていた砂漠の民のローブを参考にして自ら男性用に仕立てた深い緑色のフード付きローブだ。

 上空から見るだけでも広大な砂漠だ。数百アルパン(100k?以上)はあるだろう。後にはガリアとハルケギニアの国境が見え、目の前の先(と言っても70km以上先)、広大な砂漠の奥にある森と、その近くに集まるように分布する小規模の森やオアシスなどが見えた。不自然に固まって緑が生えているところやオアシスの近くに同じようなオアシスがあるところを見ると、たぶん森やオアシスはエルフ達の住処なんだろう。

 無用な争いも避けたいし誰も使っていない土地があるか知りたいな。

 エルフは砂漠の民って言われているぐらいだし、砂漠の事はエルフに聞くのが一番だ。だからと言っても大勢がいるところに行って騒がれるのも面倒だ。それに、一応隠してはいるが俺の魂は半神格化しているから、エルフが精霊の力を借りて使用するという精霊魔法は俺に攻撃を与えるどころか、逆にエルフに攻撃すると思う。ちなみに、ハルケギニアの貴族、マギ族の杖と契約して使用する魔法は、精霊を無理やり使役するから俺に攻撃する事ができる(体が丈夫過ぎるから効かないけど)。

 まあ、そんな訳でエルフが俺に魔法をむけることは出来ないし、逆に大いなる意思の写し身とか勘違いされて崇められたり、信仰を受ける可能性が大いにある。ていうか、水の精霊の時がそれだったし……。

 なので、『サーチ』と言う索敵魔法でエルフの住処を含めた砂漠全体を調べる。

 ものの数分で索敵し終え、小規模のオアシスで湖があり、家が一件だけ立っている場所を見つけた。

 たぶん家の大きさから言って住んでいるのは一人か二人、多くて四人ほど。現在は生命反応はないが、いずれは帰ってくるだろう。

 ルシファーは羽根を羽ばたかせ今度はゆっくりと、砂漠を観察しながら、オアシスへと向かった。











 オアシスへ向かう道中で、たっぷり三時間ほど砂漠の状態を観察した。

 とりあえず、わかった事は、砂漠には大きな生命反応がないという事、エルフが使っている痕跡がほとんどなかったという事だ。

 この観察結果はほんとうに幸運だとしか、言い様がない。住んでいる生き物もいない。エルフが使用している痕跡がないと言うのは、俺にとって心から喜ばしかった。無駄な争いや敵意を受ける事がないって事だからな。

 さて、喜ぶのはそろそろやめて、目の前に広がる湖で久々に泳ごうかな! 久々の水遊びだし! ていうか、海が遠いからマジで泳ぐのは久しぶりになる。

 まだ家主は帰ってきていないようだし、家主が帰ってくるまで遊ぼうっと!

 【王の財宝】に羽織っていたローブを直し、下に来ていた青い服とズボンも直す。そして最後の一枚を脱ぎ去り、全裸でオアシスの湖へと飛び込む。

 水が冷たくて気持ちいい。しかも綺麗で清んでいる。

 とりあえず思う存分泳いだ後、のんびりと水の上を漂う。

 水に漂いながら、オアシスを観察する。

 観察すると、オアシスはやはり人口のモノで、砂漠とオアシスの中での温度差を見るところ、水石と風石を利用した装置だと言う事が分かった。

 エルフの技術はやはりハルケギニアよりも進んでいた。たぶんエルフが恐れられる理由の一つに技術力の高さもあるんだろうな〜、っとボーと呆けながら考えてた。

 二時間ほどオアシスで一人で遊んでいると、今度は前に住んでいた世界の事が懐かしくなってきた。

 前の世界でよく妻と子供達で海水浴に行って、子供達に泳ぎを教えたり、分身を使って日焼け止めを何十人もいた妻に塗ってあげたり……、海の岩礁で青姦したり……、恒例の行事のようにハーレム状態のまま旅館で大乱交を行ったり……。

 思い出せば思い出すだけ楽しい、幸せだった記憶が蘇る。

 こうして思い返してみると、俺が苦労して覚えたりした国の運営方法や戦場などでの出来事よりも、自分の妻達や子供達の事のほうを詳しく覚えている。

 ていうか、初体験(サキュバス達からの逆強姦、逆レイプ)の成り行きと初めて中出した女の名前と体とテクニック、さらに二番目、三番目とどうやって犯されたりしたかとか、何番目で自分からサキュバスに襲いかかったのかを完璧に覚えている……。

 エルフの国を侵略して初めて犯したエルフも覚えているし、妻たちの顔や名前いつ関係を持って結婚したか、好きな体位や感じる性感帯まで把握しているし、それ以上に存在する子共達も、名前や誰との間に出来た子共なのか、好きな事や得意な事など鮮明に覚えていた。

 自分の記憶力が怖くなる。女や子共に対する記憶力は半端ないな……。

 はぁ……、すっごく寂しい。今、現在、マジで寂しい……。

 オアシスで一人で遊ぶのかこんなに寂しい事だとは思わなかった。

 昔を思い出した事もあって、今かなり寂しい……。

 すっごく、キュルケ達に会いたいっ……!

 すっごく、人肌が恋しいっ!

 ルシファーは湖から上がり、体を魔法で乾かすと、部屋の家主には悪いとは思ったが、部屋の中に入り、ベッドに潜った。

 部屋はガラクタと呼べるものが飾られていて、ごちゃごちゃしていた。しかも、ガラクタはハルケギニアには存在しない異世界の物ばかりだった。

 少し気になったがそれよりも寂しかったし、眠かったから毛布を深く被ってベッドで眠った。家主が帰ってきたら、起こしてくれるだろう……たぶん。











 日が完全に落ちて砂漠のもう一つの顔、昼間の灼熱が嘘のように気温が冬のように下がった頃。ばさっ、ばさっ、と大きな羽音鳴らしながら一匹の竜がルシファーが眠っているオアシスへ向けて飛行していた。

 風竜の首には手綱がつけてあり背中に人が一人乗っていた。服装は砂漠の民の民族衣装でフードのついた緑色のローブで全身を隠していた。つまりエルフが乗っていた。

 風竜はやがてオアシスの湖に降り立ち、家に続く桟橋の上に風竜の背からエルフが飛び降り、着地する。

「ありがと」

 エルフは風竜の頭をひと撫でしてから家へと向かう。エルフはふぅーと息を吐いてローブを脱いだ。

 ローブの下からでてきたのは十代後半の美少女だった。

 露出の多い若草色のエルフの服に身を包み、腰まで伸ばした金糸のようなストレートヘアと、肉つきは薄いが整った体つきに白い肌と美しい顔立ちをしていた。耳の尖りが彼女がエルフである事を示していた。

「まったく……、叔父さまったらほんとに口うるさいんだから」

 エルフの少女はボヤキながら服を脱いだ。

「ふぁあああ〜、もう寝ようかなぁ……」

 エルフの少女は口に手を当てて、下がりかけた目を擦った。

 エルフの少女は着替えをタンスから取り出し、部寝室へと向かう。

 月明かりが部屋を照らしていたので、ランプを使わずにベットまで歩き、とりあえずベッドに腰掛ける。

 服を広げ、着替えようとしたところで、背中に自分のではない温かさを感じ、エルフの少女は自分の後ろに何かいることに気づいた。

「あ、アリィーなの?」

 エルフの少女が恐る恐る尋ねるが反応がない。後を振り返るが月が雲に覆われたのか一気に部屋が暗くなってよく見えない。

「…………」

 エルフの少女は息を飲む。

 月の光が再び部屋をゆっくりと照らし出す。

 月の光が後ろに居たモノを照らし出した。

 ツンツンした漆黒の長い髪と、西端な顔つき、鍛えぬかれ戦闘に特化した無駄のなく、美しいと思わせるような体をした男が裸で寝ていた。さらに男は、寝ているのにもかかわらず、人を引き寄せて止まないワイルドな雰囲気と若干の神聖さをかもし出していた。

「……蛮人?」

 エルフの少女は男のしばらく見蕩れていると、男の耳が短い事に気づいた。耳が短いという事を知り、エルフの少女は男が人間で起きたら自分を襲うかもしれないと考えた。

 体つきを見ても相当の武人であるようだし、急いで仲間に報告をしようと思い、ベッドから立ち上がり、飛竜のもとに向かおうとしたが、ある考えが頭をよぎる。

 『報告すればこの男は殺されてしまう。そうなれば蛮人の事を聞くチャンスがなくなってしまうのではないか』と。

 少女は『蛮人』、つまり人間の生態を研究する学者であった。その学者の好奇心と欲を満たすサンプルを自分で手放すまねはしたくなかった。

 少女の目つきがギラギラと輝き獲物を見つけた動物のものへと変わる。

「相当の使い手見たいだけど、眠っているんだし、大丈夫よね」

 小声で呟きながら男に近づく。至近距離から精霊魔法を発動させて身動きを封じ、身動きできなくなったところを瞬間に取り押さえるといった作戦だ。

 精霊の力を借りるために呪文を小声で紡いだ。保険としてオアシス中の精霊を使い全力で捕縛にかかる。

 精霊魔法を発動させる。太く鉄よりも頑丈なロープ。今もてる全力を注いだものだ。

 ベッドの上部と下部かの角の4箇所からロープが伸び、男を捕縛する…………、はずだった。

「なっ!? 何が起こっているの!?」

 エルフの少女が驚愕した。

 長年この土地に住み、土地の精霊を完全に支配下に置いていたのに、その精霊が自分に襲い掛かってきたのだ。

 精霊がすごく怒っていた。

「……ヒィっ!!」

 恐怖で体が動かない。想定外の事態にどうしていいのか分からない。

 そうこうしている内にロープが自分に絡みついてきた。

「いっ、いやっ! なにが起こってるのよっ!!?」

 少女は必死にもがくが縄は両手両足に絡み、ゆっくりと縄が体を這い上がる。

 体に縄が食い込む。

 男が眠るベッドの脇で、完全に縛られ上げられた。

 手足を動かす事が出来なくなり、さらに、ロープは網目のようなものを作り、網目の穴から胸を強調させるように飛び出させる。しかも、またの間で四本が一本にまとまり、股間の割れ目から尻の割れ目を通り、後で縛られている両手と合流し一つになる。

 つまり、亀甲縛りのようなものだった。

 少女にはそんな知識はないが縛り方の厭らしさと、現在の自分の格好を他人から見られたところを想像し、顔を赤くした。

「なにがどうなっているのよ……」

 必死に精霊に呼びかけ、縄を解くようにお願いするが、精霊は無反応、どころか股の縄が食い込み、痛みを感じさせた。

「う〜ん………」

「っ!!?」

 縛られて、逃げる事ができず、さらには自分達エルフの大きな力である精霊魔法が使えない状態。エルフの少女が不安を感じ始めた頃。ベッドで眠っていた男が寝返りを打った。少女は体を強張らせた。

 エルフの少女は再び思考をめぐらせた。この蛮族の男が目覚めた際、自分はどうなるのかと。

 着替える事を忘れていたので自分の姿は裸だし、さらに縛られてて動けない。しかも精霊魔法も使えない。

 殺されるかもしれない。犯されてしまうかもしれない。

 今まで蛮族の研究をしていたのだ。蛮族の野蛮さは知っている。

 エルフの少女の心に不安が一気に広がっていく。

 エルフの少女の瞳から一粒の涙が落ちた。

「どうすればいいの……」

「うう〜〜ん……、きゅるけぇえ〜」

「なっ!? なにするのよ!!?」

 男の手が縛られ棒立ち状態の少女の腰に回される。少女は逃れようとするが足は完全に縛られているので動く事が出来ない。男が引き寄せるとあっけなく少女はベッドの上に倒れた。

「ま、待ちなさいよ!! なにをするつもり……!!」

 男は縛られた少女を自分の隣に寝かせると、芋虫状態で身動きがとれずに叫んでいる少女を抱き枕のように抱きしめた。

 大声で悲鳴を上げたが男に反応はない。それどころか硬くて熱い棒が股の間に差し込まれた。

「いやぁああ!? なにを当ててるのよ!!?」

 男は少女の頭を胸に抱く。

 少女はしばらくもがくが、全く動けず、荒い息を吐いても、もがいたが、男が深い眠りに落ちていることに気づき動く事を諦めた。

「はぁ、はぁ、はぁ……もう、なんなのよ……」

 エルフの少女は男が目が覚めていない事に安心したが、それは間違いだった事を後日痛いほど思い知らされる事になるとは全く思っていなかった。











 エルフの少女が捕縛され、男にベッドに引き込まれ、抱き枕にされてから丸一日が過ぎた。

「ううぅぅ……、なんでこいつは起きないのよぉ……」

 エルフの少女の精神は完全に参っていた。

 この2日間、精霊魔法が使えず、男が目覚めないために色々な事をやらかしてしまったからだ。

「ううぅぅ……、お腹減った……。体が痒い……もぅ、いやぁああ…………」

 エルフの少女の瞳から涙が漏れた。嗚咽が漏れる。もう何度泣いたかわからない。まさかベッドに拘束されから半日が過ぎた頃。我慢する事が出来ずに、股に挟まった男性器におしっこをかけてしまったのを皮切りに泣き続けた。

 その他にも男が身動きするたびに股に縄が食い込んで、快楽を感じてしまった事等、恥ずかしすぎて大声で泣いてしまった。

 それでも男は起きないし、それどころか両手でお尻を掴んできて、胸や脇、首筋を舐めてきたりしてきて、絶頂してしまった……。

 現在。日も完全に落ち、外は完全に真っ暗になっていた。

 今夜は今日は雨が降っていて、光源がなく近くに居るはずの男の様子を覗うことすら出来ない。

 再びエルフの少女の心に大きな不安に襲われたが、男にぎゅうっと抱きしめられると、エルフの少女の心が何故か安心した。

 まるで両親に抱きしめられているような感覚。

 少女の心がゆっくりと落ち着きを取り戻し、精神の疲労で眠ろうとした瞬間―――。唇が塞がれた。

 異性との初めてのキスだった。一日の間に何度か唇を奪われそうになり抵抗していたが不意打ちで奪われてしまった。

「むぐっ!! ふむむぅぅうう……」

 ええっ!? 舌を入れてきた!!? んんっ!! なんで……こんな…………、んんっ、お、お美味し、い?

 少女は動揺していたが、口内を蹂躙する舌と、男の唾液の”甘さ?に翻弄された。男から送られる唾液に不快感を感じることなく、水のように飲み下していく。

 本能が男の唾液を求める。

 気づいた事には自分のほうから男の舌を求め、男の口の中へ舌を差し込んでしまった。男がちゅうぅぅ〜と、舌を吸われると焼けるような感覚を脳内を襲う。  

 男の手が胸に触れた。

 すごく気持ちがいい……。

 空腹で思考が低下した事に加え、部屋が真っ暗で理性が緩んだのか、体を反らさせ正直に快楽を求め始めた。

 あんなに嫌だったのに、怖かったのに、男の手に体を撫でられる事がすごく嬉しい。もっと触って欲しいと求めてしまう。

 男を放したくない、放して欲しくないと、唯一動かせる口を一生懸命に動かし、なんとか男を繋ぎ止めようと舌を動かしてしまう。

 ごめんなさいアリィー……、もうダメ……。

 エルフの少女は喜びの悲鳴を響かせながら絶頂を向かえ、意識を失った……。











「知らない天井……。……いや、知らない胸だ」

 エルフの家を借りて確か一泊したはずだったが、目の前に記憶にない鎖骨、そして記憶にない白い胸が視界を埋めていた。

 胸には木のツルのようなものに締め付けられ、厭らしく形を変えていた。

 起き上がってみると、エルフの少女が亀甲縛りみたいに縛り上げられ、手足どころか首以外に動かす事ができなさそうだ。

 そして、さらに彼女の容姿は美少女で、スタイルがよく、ルイズとティファニアを足して二で割ったような容姿をしていた。

 そのエルフの美少女が全身に縄化粧を施し、さらに同じベッドで眠っているのだから驚いた。

「え〜〜っと……、とりあえず『浄化』するか」

 それにルシファーは、鼻が普通よりも効くので彼女が俺の股間にやらかしてしまった事や、お尻を通る縄で穴が塞がれ、出す事のできないでいるモノなどを察したので、『浄化』を発動させる。

 ベッドを指定して『浄化』したのでベッドの近くだけが綺麗になる。

 再びベッドに寝転がる。

 エルフの少女が気持ちよさそうに寝ているので起こすのが勿体無くて起こせない。ていうか、彼女の胸に刻まれた無数のキスマークは俺がつけたものなのか?

 まあ、いいか。起きるまで楽しませてもらおうっと。

 ルシファーは、エルフの少女の胸に顔を埋める。

 そして、舌に『癒し』の魔法を纏わせキスマークを舌で舐めながら、消していく。

「んんっ、はぁんっ……、いいっ……、あ、あ、ああぁぁ…………」

 寝ているのに気持ちよさそうに喘ぐ、彼女はどうやら淫乱気質があるみたいだ。

 キスマークを消し終わると、今度はピンク色よりも薄い色の乳首を口にくわえて弄ぶ。

「いやぁぁああ……、んあぁっ、くぅうぅうううぅぅぅぅっ!」

 カリッと乳首を噛む。

「うんんん〜〜〜〜〜〜!!!!」

 顔を振りながらよがるエルフの少女。ルシファーは嬉しそうに頭を撫でる。

 しばらく撫でていると、少女の瞼がゆっくりと開いた。

「おはよう」

 ルシファーが挨拶した。少女は瞳を大きく開け、いったん下を向き、自分が裸である事や、抱きしめられている事、そして、昨日一日の自分の痴態を走馬灯のように思い出した。

「あ、ああ、あああ……」

 少女の顔がゆっくりと顔が赤に染まる。そして長い耳まで赤くすると、大きな悲鳴を上げた。

 ルシファーは耳元で大声を出されても、障壁などが発動しているのでルシファーの耳には普通に会話するような音量で脳内に流された。

「ほら、とりあえず落ち着きなよ」

 ルシファーは起き上がり、悲鳴を上げる少女を引き寄せ胸に抱いて頭を撫でた。

「……えっ、あ、………っ」

 ルシファーの胸に抱かれた少女は悲鳴を出す事をやめ、ルシファーを見上げた。

「落ち着いたか?」

「え、ええ……」

 ルシファーの問いにエルフの少女が頷いた。

「俺の名はルシファー。ルシファー・ベルモンド・サーゼルベルグだ」

「え、っとわたしは……ルクシャナよ」

「ルクシャナか、いい響きだ」

「うぅぅ……」

 ルクシャナの顔がさらに赤くなった。

 すっごく可愛らしいけど、聞かないといけないことがある。

「なあ、ルクシャナ……」

「……なに?」

「そ、その格好は趣味なのか?」

「そんなわけないでしょうっ!!!!」

 ルクシャナが肩に齧りついてきた。

 痛くはないけど、なんだろう……、舌の動きや恥ずかしそうな顔がそそるっ!

「なにを大きくしているのよ! 変態!!」

 怒りが完全に収まるまではロープを解かない方がよさそうだ。

 ルシファーは肩に齧りつくルクシャナに苦笑しながら怒りが収まるのを待った。













【後書き】

 今回のタイトルについてです。

 まかさ、後半つけてさらに『夏休みの過ごし方』増やしてしまうとは……ort

 ていうか、それでも入りきれなかったのでまたもや、前編、中編、後編の長、長編に……、中編まで完成してから、こりゃ、このまま書いたら中編が、前に書いた『夏休みの過ごし方』の中編の倍の文章量になる可能性があることに気づき、後編に分けました。

 次回っ!! …………よりもアリィーはどうしようort

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