小説『ゼロの使い魔 世界を渡る転生者【R−18】』
作者:上平 英(小説家になろう)

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『第38話 大人のゲーム 』






 突然始まった大人のゲームの3回戦目、ルシファーが勝利し、そのルールに則ってジョゼフが指名したメイド長のメリルとそのかけ金とされた3回をこなし、4戦目を始めていた。

 第4戦目。

「スリーカード」

「ツーペアだ」

「わ、ワンペア……」

 第4戦目、イザベラ敗退。

 ルシファーとジョゼフはなにもなし……、強いて言えばイザベラのストリップを観賞できる。

 イザベラはストッキングを脱ぐことになった。

 第5戦目。

「ストレート」

「ストレートフラッシュ」

「ストレート!」

 ルシファーとイサベラのヤクががぶったが、ルシファーが10〜Aのストレート、イザベラは5〜9のストレートだったので、第5戦目、イザベラ敗退。

 とうとうイザベラはドレスを脱ぐ事になった……。











「ぅぅ……、なんでわたしがこんな目に……」

 父親とほぼ同じ(?)条件下で行われているゲーム&王族としてのプライドから逃げることが出来ないイザベラはルールなので仕方がないと、自分に言い聞かせるように呟き、服を脱ぐ事になり、レースをあしらった白いショーツ一枚で椅子に座る事に……。

「くくくっ……」

「ふっ……」

 椅子に座ってカードを片手に、腕で胸を隠して恥ずかしがるイザベラの様子に、笑い声を漏らすルシファーとジョゼフ。

「くっ! お父さま!」

「なんだ?」

「今度わたしが勝ったらお金じゃなくて、服を返して貰いますからね!」

「ああ、かまわんぞ。なあ、ルシファー」

「ああ。俺もかまわない」

 イザベラは胸が見られないように隠しながら手札を確認する。

「では、6戦目に入ります」

 シェフィールドの進行で次へ移る。

 第6戦目。

「ふむ……、ツーペア」

「フルハウス」

「やった! スリーカード!」

 第6戦目、ジョゼフ勝利。

 よってルシファーがジョゼフが口説く相手を指名し、賭け回数である7回をこなすはめに……。











「で、余の相手に誰を指名するのだルシファー?」

 ジョゼフの問いにルシファーは半裸のイザベラに睨みを無視して指名した。

「ああ。俺はそこにいるシェフィールドを指名する」

 ルシファーの言葉に飛び回りたい気持ちになったシェフィールドだったが、なんとかポーカーフェイスのままルシファーに向かって聞き返した。

「わ、わたしですか?」

「ああ。俺はシェフィールドを指名する」

 その言葉を聞いてジョゼフは頷き、ルールに則ってシェフィールドに向かって呟いた。

「では余のミューズよ……」

 ジョゼフはその後に口説き文句を言おうとして言いづまったのだが、シェフィールドはもう我慢できなかった。

「はい! 全身全霊をもってお勤めさせていただきます!」

 肩膝をついて頭を下げるシェフィールドに若干と惑いながらも、ジョゼフは支給される薬を持って隣の部屋へと向かった……。












 そしてそれから約10分後……。

 薬でブーストしていたのに関わらず、搾り取られましたという男の哀愁を滲ませたジョゼフが、若返ったと錯覚してしまうほどつやつやになり、にこやかな笑顔を浮かべるシェフィールドと腕を組んだ状態で部屋から出てきた。

 文句を言いたくてたまらないイザベラもゲームのルールとなっては強く言えず……、というか、ショーツ一枚で性欲魔人と二人きりにされた事で、イザベラは何も言えずに裸でひたすら父の帰りを待つだけで終わった。

「では! 7回目に移りますねっ!」

 キラキラと黒い髪をなびかせながら笑顔でカードを配るシェフィールドだった……。

 第7戦目。

「ツーペア」

「役なしだ」

「くっ! ワンペア……、カードを入れ替えなければ勝っていたのに……」

 第7戦目、ルシファー勝利。

 これによって最下位のジョゼフが門近くで警備の日雇いで雇ったメイジを指名。ジョセフのかけ金分の10回行う事になったが、婚約者がいるとルシファーがフラれ、反対側の平民の門番を誘惑する事になった。












 テンションが高くなったシェフィールドがルシファーにその門番の説明を開始した。

 名前はキャイヤ、18歳

 ガリア国民で出稼ぎに来ていて、さらに密偵からの情報によると身分違いで失恋したことがある。

 赤い髪を肩口の少し上で切った短髪、体はつきはスレンダー、胸はあまり大きくないが鍛えこんだ美しい肉体美に自身あり。

 得意な武器はロングソード。

 最近武具を新調して金が無い。

 ですが女剣士という事でプライドが高いので、女を売ろうとはしないと思われる。

「では行って来る」

「ああ……」

「お願いですから、はやく済ませてください」

 ルシファーはまだ枯れたままのジョゼフと、ショーツ一枚で未だに椅子に座っているイザベラに挨拶してから部屋を出て行った。












「おお……、さすがはルシファーだな」

「いえ、さすがというかこれは……」

「さすがルシファーさん! 上手いですね〜」

 感心しているようだが未だに枯れたまま椅子の背もたれに体を預けるジョゼフと、呆れているイザベラ、上機嫌で褒めちぎる原型がなくなったシェフィールドだった……。

『正直言うと、ほんとに助かりましたルシファーさん』

『はははっ! キャイヤと楽しめたんだから別にこれぐらい別にいいさ、というか得した気分だ』

『筋肉だらけで女らしくない体に、そんな価値はありませんよ』

『いや、そんな事あるだろう? 筋肉だらけで女らしくないのはこの俺がよく知っている』

『へっ……、えっと、そ、そうですか?』

『ああ、胸も尻も最高じゃないか……』

『ぅんんっ……! ルシファーさまっ、鎧の中に手を入れないで……、んんっ、あっ!? 下はやめてくださいっ! ま、また抱かれたくなるじゃないですか……』

 水晶の中のルシファーは平民の門番キャイヤとたっぷりイチャついた後に別れた……。














 そしてホクホクと笑顔を浮かべてルシファーが客間へと戻ると、イザベラがまるで汚物でも見るかのような視線を、ルシファーへぶつけたが、軽く受け流して席へとついた。

 イザベラの厳しい視線の理由は、ルシファーが平民門番キャイヤと関係を結ぶ際に、自ら武芸者である事を告げて高感度を上げ、部屋へと連れ込み、ごく自然に、本当に施しなどではなく、ごく自然に下心などまったく見せずに100エキュー金貨の袋を握らせて、100エキュー金貨に動揺する心を性欲へと持っていき、鎧を脱がしながら性交を始めたからだ。

 その途中の様子は見れないイザベラも、落すまでの手口だけで、イザベラからのルシファーへの評価はマイナスになっていたのだ。

 まあ、そんな事などは関係なしにシェフィールドの進行の元ゲームは続く。

「では次のゲームを開始しますね!」

 第8戦目。

「スリーカード」

「ツーペア」

「…………」

「「どうしたんだイザベラ?」」

「くっ、わ、ワンペア……」

 第8戦目、イザベラ敗退。

 イザベラはさすがに抵抗したが、結局父親と王族のプライドに負けてショーツを脱ぐ事になった……。










「うっ、ううっ……」

 イザベラは俯いてむき出しとなった膝の上に涙を溢すが、この場に止めようとするものも、慰めるものもいない。

 敗北者に下手な情けをかける者は皆無だったのだ……。

「ええいっ! 次のゲームよ! さっさとカードを配りなさい!!」

 イザベラはやけくそになって叫び、シェフィールドに配られるカードを手に取った。

 そして運命の第9回戦目。

「ツーペア」

「俺もだ」

「…………くっ、くぅうううっ!!」

 イザベラはカードを投げてテーブルに前のめりで突っ伏した……。

 そして宙を舞うカードはまたしても役なし……、しかもスペードの10〜13のカードとハートの8という、最悪の手札だった……。

 だが……、だがもっと最悪だったのは、参加メンバーとディーラーだった事を、イザベラは身をもって知る事になった……。

 そう……。

 すでに全裸なのでそれ以上の罰ゲームはなかったと思われたところに、上機嫌シェフィールドがネジの取れた思考で、

「ではイザベラさまには、体を隠す事を禁じましょうか? とりあえず椅子から立って股を大きく開いてゲームを続けましょう」

 と呟き、ジョゼフも別にいいかと賛成。

 それなら別にいいやとルシファーも了承。

 イザベラは全裸で大きく股を開いたままポーカーに参加し続ける事になってしまった……。











「つ、次! 絶対勝ってやる! 絶対勝ってやるぅうううう!!」

 全裸で立たされたまま血走った目でシェフィールドから配られるカードを待つイザベラを救おうとするものはいなかった……。

 そしてそして第10戦目。

「フルハウス」

「役なしだ」

「よしっ! ツーペア!」

 第10戦目、ルシファー勝利。

 第10戦目としてお互い20とかけ金をのせていた。

 そこでジョゼフは夕暮れになり、客間の窓から見える場所に歩く者がまったく見えなくなっていて誰にしようか悩んでいた所に、メイド見習いだろう小さな少女を発見、指名した。

 一方、すでに全裸で晒されて者にされて、やけくそになったイザベラは我関せずと始祖に向かってよいカードが出るように祈りを捧げていた。











 平民のメイド見習いキェリル・リーネ、11歳。

 薄い緑色の髪を背中で三つ網にしたまだ女になる発育途中の可愛らしい少女。

 もともと男爵家の血筋ではあるが分家のそのまた分家で、家名はあるがほぼ平民。

 現在は、親元を離れてガリア王宮のメイドとして働いている。

 一生懸命だがあまり器用な方ではなく、子共として甘えたい盛り。

 ちなみに甘い物が大好き。

 という情報を貰ってルシファーはキェリルの元へと向かい。

 仕事でへまをして説教されたキェリルが泣いているところに遭遇。

 ルシファーは始めは性交する気はなく、軽くキェリルに断られようとしたが、泣いている子をほっとくわけにも行かずに慰めていると、なんとキェリルの方から誘いをかけてきて、まっ、いいか! っと部屋へ連れ込んだ。

 部屋でキェリルと会話すると、母親が元娼婦という事ですでに男女行為については知っていて、さらにいい男で、貴族を見つけたら玉砕覚悟で関係だけでも結んでおけと教育されていたそうだ。

 しかしその身はやはり処女で、ルシファーが処女を貰い手ほどきをする事になり、ノルマの20をキェリルはきちんと受け止めた。

 ルシファーが幼子と行為に耽っている間。

 イザベラはずっといいカードが出るようにと、始祖ブリミルに祈りを捧げ、ジョゼフは体力回復に集中し、シェフィールドもジョゼフに熱い視線を送っていた……。

 そしてルシファーが帰ってきてからすぐに次の11回目のゲームが開催され、ジョセフが勝利し、ルシファーが最下位だった事で、かけ金5で再びシェフィールドと部屋へ向かって消えていき、ルシファーはその間体を隠せないので、きをつけをした状態で祈るイザベラを嘗め回すように視姦していた。












 そして夕食を挟んでやって来た第12回目。

 さすがに夕食の席で全裸ではマズイとイザベラは服を着る事をいったん許可され、涙を流して喜んだのもつかの間……。

 時間の都合上20回する事はもう無理だから、最後にもう1ゲームをしようと再び客間に戻ることになり、服を着たことで気が緩んだイザベラが、もう一回ゲームに参加して負けても脱ぐのは貴金属ですむと安易に考えて頷き、そしてすぐに後悔した……。

 そう……、第12回目のゲーム……、つまり途中からなのだ……。

 イザベラは、人前で再び自ら服を脱ぐという恥辱を与えられ、泣きながら最後となるゲームに立ち向かった。

「やってやる! やってやるさ!!」

「気合十分だな」

「ふむ、俺の娘もなかなか面白いな」

「そうですねジョゼフさま」

 そして第12戦目、ラストゲーム。

「おおっ! ロイアルストレートフラッシュだ!」

「すごいな! 初めて見たぞ! ちなみ俺はフルハウスだ」

「ぅぅ〜〜〜っ!! よしっ! ストレートフラッシュ!! 二位だけど最下位にならなくて……、ほんと、よか、った……。よかった〜〜……」

 第12戦目、ルシファー勝利。

 第二位はイザベラで、ビリにならなかった事を喜び、現在腰を抜かしたまま号泣中。

 最下位となったジョゼフがかけたかけ金10。

 しかし、窓の外は真っ暗で人は警備の兵士(男)しか見当たらなかった。

 ならもうやめようか、という話になったが一番不運であっただろうイザベラが猛反発した。












「わたしがこんな目にあったのに、やらせないまま終われるかってんだ!」

 すでに姫としての言葉遣いをやめた、と言うか余裕が無いイザベラはルシファーの胸倉を掴んで叫んだ。

「父上が指名できないのであれば、わたしが指名します!」

「ん、そうか」

 特に興味がないとジョゼフはイザベラに指名権を譲った。

「じゃあ、わたしが指名する相手は! 北花壇騎士『元素の兄弟』のジャネットよ!」












 『元素の兄弟』

 ガリア王国でも|手錬(てだ)れの騎士たち。

 北花壇騎士に所属し、4人組で行動し、優秀で、請け負った仕事を一度も失敗した事が無い。

 ジャネットは末っ子で、腰の下まで伸ばした紫色の綺麗な髪と、夜の砂漠のような白い肌。細長い翠目と、フリルをあしらった黒と白のドレスを好んで着ていて、白い肌と黒のドレスが人形のように美しい美少女で、物凄い『水』系統の魔法の使い手。

 だ、そうだ……。

 現在任務を頼もうかと呼んでいるから王都のどこかの酒場にいるだろうとの事だった。

「基本危ないヤツ等だし、そうだね〜……、あんたは忙しいって言ってたし今から3日間で堕とす……、いや、別に堕とせなくてもいいけど。一回は誘いはかけるぐらいすればそれで完了って事にしといてあげる。知らせる腕輪があるんだし、やったか、やっていないかは報告するのも面倒だろ?」

「ふむ……、そこまでいう女か……」

「なんだい? 怖気づいたのかい?」

「いや、そんなにすごい女なら、本気で好きになるかも知れないな」

「へっ、それなら賭けなんか関係なしに堕としてみるかい?」

「ああ、それもいいな。ふむ……、会ってみたいな」

「そうかい……、じゃあいい返事もらえるように期待しとく事だね」

 イザベラはルシファーと話す勢いのまま、ごく自然な形を装い捨て台詞を残して去る悪役よろしく、衣服を回収して客間から逃げていった……。











 そして翌日。

 旅を開始して始めにガリアに着た一番の理由を、ジョゼフとシェフィールドに話していた。

「ほら、これがアンドバリの指輪だよ。まあ、もっとも台座の宝石は使っちまってないけど」

 シェフィールドがルシファーの手へに指輪を乗せた。

「まあ、それは仕方が無いさ。とりあえず台座だけでも残っていてよかった」

 正直コレが欲しかったからガリア王国に立ち寄り、交渉しやすいように、不機嫌だったシェフィールドの機嫌をとるために、ゲームを企画したルシファーだった。

「俺が裏でレコン・キスタの糸を引いていた事にやはり気づいていたか」

「まあな。貴族のただの反乱軍にしては統率が取れすぎていたし、以前庭園を見たときに気づいたさ」

「そうか……」

 鬱病から回復し、ルシファーの勧めで愛する事を始めた事で、ジョゼフは自分が仕出かした事の大きさに罪悪感のようなものを感じていた。

 ルシファーはそんなジョゼフに向かって呟いた。

「今さらやってしまったことは元には戻らないんだ。もしも罪悪感みたいなものを感じているのなら、お前はこの国を良くする事で償え」

「…………そうだな」

 そして頷くジョゼフに向かってもう一つの情報を与えた。

「それに、大きな力を地下から感じて調べたところ、このハルケギニアの全土の地下に風石の大山脈があるようでな。このまま放っておけば大陸の半分が数年後にはアルビオンのような浮遊大陸になるぞ」

「なっ……、なんだと!?」

「それは本当のことなんですか!?」

 ルシファーの言葉に顔を青くして驚くジョゼフとシェフィールド。

 ルシファーは二人を落ち着かせるように、ゆっくりと口を開いた。

「本当だが、対策はすでに考えてある」

「そうなのか?」

「ああ。ガリア王国の場合は俺が地下の風石が暴発しないように封印を何十にもかけた状態で、風石を集め、シェフィールドの能力を利用して採掘する」

「ふむ……」

「トリステイン王国とゲルマニアは俺が風石の力を吸い取って、砂漠に建国する予定の国のために使用する予定だ」

「国……か、まあ、それはおいておくとしてロマリアはどうするつもりだ?」

「ロマリアはブラミル教徒の宝庫で力を吸い取るのはかなり難しい。俺は人外だからどうしよとロマリアの連中から見たら異端者だろう? それにもともと、ロマリアの坊主共は好かんからな。気づかれないぐらいに風石から力を抜くさ」

「そうか……、くくくっ、俺もロマリアの坊主共は好きではないからな」

「まあ、それはまだ今度いいだろう。今度着た時に詳しく話すさ」

「ふむ……、ガリア王として大陸の危機を知らせてくれた事に感謝する」

「ああ」

 ルシファーはガリア王ジョゼフと使い魔シェフィールドに別れを告げて王宮から旅立った。











 ガリアの王城ヴェルサルテイル宮殿から出たルシファーは、ガリア王国王都リュティスの酒場や宿屋が集まっている繁華街へと向かっていた。

「さてと……、とりあえずジャネットだったな? 情報収集もあるし、その美少女を探してみるか」

 と、ルシファーの目的はあくまでジャネットはついでで、本当の目的は情報収集だったのだが……。

「さっきは助けてくれてありがとう。あなたって強いのね」

「……まあな」

「うふふっ、助けてくれてありがとね」

「いや、女を守るのは男として当然だからな」

 と……、何故か繁華街を情報収集しながら歩いていると、少女が数人の傭兵風の男達に絡まれているところに遭遇し、人ごみに混じったまま以前宝探しなどで使用した飛ぶ拳圧で一瞬で顎を打ち抜いて男達を気絶させて少女を助けて、そのまま立ち去り、酒場で昼食を食べながら情報収集を行っていたルシファーだったが……。

 途中、助けた少女が同じテーブルの向かい側に座り、お礼をいいながらグラスにワインを注いでくれたのだが、その容姿と、名前を聞いてルシファーは自分の強運(?)に驚いていた。

 そう……、現在ルシファーにワイン片手に笑顔で語りかけている相手は……、男達から助けた少女は……、イザベラが話していた『元素の兄弟』、ジャネット本人だったのだ。

「というか、何故俺だと分かったんだ?」

 人ごみに同化して一瞬で男達の意識を刈り取ったのだ。ジャネットに何故気づかれてしまったのか気になったルシファーはワインを飲みながら尋ねた。

「ふふふっ、わたしは強い人が分かるのよ。あの時、吹き飛ばされた男達の位置と、人ごみから急いで離れていくあなた。助けてくれてありがとうって言った時、あなたは否定しなかったじゃない?」

 ルシファーの問いにジャネットは子共のような笑顔を浮かべて呟いた。

 カマをかけられたのか……、とルシファーは料理を口に運び、追加のワインを頼む。

「まあ、それよりもあなたって何者なの? このわたしが男達が倒れるまでなにが起こったか分からないなんて、どんな手品を使ったの?」

 ゆっくりと擦り寄ってくるジャネット。

 ルシファーの隣に座り、肩に寄りかかって胸を押し付け、遊女のように自然な形で女の武器を使用して情報を聞き出そうとする。

「ねえ、教えてくれませんこと……?」

 ルシファーの腕を胸に抱えるジャネット。

 ルシファーは小ぶりながら確かに存在する柔らかな胸の感触に顔の筋肉を緩めて、ご丁寧に説明し始める。

「さっきのは『遠当て』と言ってな」

「とうあて?」

「ああ。まあ、原理自体は簡単で……」

 ルシファーは酒場を見渡して、見つけた。

「まあ、実際に見せてやるよ」

「ほんとう!?」

「ああ」

 そう呟いてジャネットの胸に当てられていない方とは別の腕を、ジャネットに見せて目標となった柄の悪い迷惑な酔っ払いを見るように指差して、その後、ヒュンッと、小さな風きり音が鳴ったと思えば、迷惑な酔っ払いは、先ほどと同じように昏倒していた……。

「なにが……!?」

「これはな、特殊な技法で拳圧を打ち出して、銃でいう空砲を至近距離なおかつ、顎をピンポイントで打ちぬいた事と同じ効果(といっても威力は数倍)の攻撃を放ったんだ」

「そ、それは……、すごいわね……」

 てっきり気づかれないように強力な魔法で倒したと思っていたジャネットは、かなり戸惑っていた。

 なんなの……!? 拳の速度が速すぎて視えなかった……。精霊の力で強化しているのに……。

 それに、この男……、ルシファーは杖を隠し持っているっていう事は、魔法が使えるだろうし……、兄さん達の『理想』の障害になるかもしれないんだし、知っておいて損はなさそうね……。

 ジャネットは内心を見せずに、力の底がまったく見えないルシファーが脅威になるかもしれないと判断して情報を聞き出す事に決めた。

「ねえ、ルシファーさん」

「ん? どうかしたか?」

「わたしが泊まっている宿に美味しいワインがあるのですが、一緒に部屋で飲みなおしませんか?」

 ジャネットはルシファーの腕を胸で抱きしめて甘い声をだして誘惑した。

 ルシファーは基本美人の誘いは断らないし、一応ポーカーでの勝利者の褒賞でもあったのでホイホイとジャネットの後ろについていった……。










 そしてジャネットが宿泊する宿の部屋にやって来たルシファーは、ベッドに並んで座り、ワインを飲んでいた。

「でも男を簡単に部屋に入れてよかったのかジャネット?」

 ワインを傾けながら、隣で同じくワインを飲んでいるジャネットをルシファーが尋ねた。

 ジャネットはテーブルにグラスを置き、さも気にした様子もなく呟く。

「ええ、お兄さまたちが仕事に行っている間暇ですし、あなたは無理矢理襲うまねはしないでしょう?」

 ルシファーはジャネットの言葉に苦笑して、グラスをテーブルの上に置き、ジャネットの腰に手をまわす。

 どうしたの? とジャネットはルシファーを見上げるが、ルシファーは言葉を発さないまま顔を近づけ、ジャネットをベッドに押し倒した。

「どうしたの? ふふっ……」

 ジャネットは押し倒されているというのに余裕な態度でルシファーに微笑み、その一方ではいつでも魔法が放てるように杖に魔力を溜めた。

「ふっ……」

 真剣な表情でジャネットを押し倒していたルシファーは、ジャネットの対応を見抜いて笑みを浮かべた。

 なかなか冷静だな……、ふっ、面白い。本気で抱いてみたくなったな。

 ルシファーの思考がまとまり、呟いた。

「冗談で終わらせるつもりだったが、本気でジャネットの事を抱きたくなったな」

 ジャネットはえっ、と瞳を大きく見開くが、すぐに面白い男ね、と微笑んだ。

「ふふっ、わたしに言い寄る男はたくさんいたけど、そこまで正直に迫ったのはあなたが初めてよ」

「これだけ美しいとさぞ多くの男に言い寄られただろうな」

「ええ、でもわたしは体を許した事はないわよ……」

 男性にはね……、とからかうように付け足すジャネット。

 ジャネットは同性の女の子と関係をもった事を暴露して、ルシファーがどんな反応を見せる楽しみに待ったが、ルシファーの反応は『普通』の人間と違っていた……。

「それはよかった。それで……、ジャネットを初めての男として抱く権利もらえるかな?」

 と、まったく気にした様子が無いどころか、ジャネットの耳元で囁き、誘いをかけたのだ。

 これにはジャネットもまったく予想していなかった。

 同性愛はまったく受け入れられない不毛と切り捨てられる時代で、嫌悪されるのが常だったのだ。

 少しはひかれるだろうと考えていたジャネットは対応に遅れ、覆いかぶさられて耳を舐め始められた。

「くっ、ふ、ふふふっ……! ちょっ……!? ちょっと、耳を舐めない、でよ!」

「見た目通りほんとうにきめ細かくてスベスベだな……」

 ジャネットは耳を舐められくすぐったそうに体を悶えさせるが、ルシファーはそれでも耳の穴をほじくる様に舌を指し込み、耳たぶを甘く噛んだ。

「こ、こら……っ!」

 ジャネットが杖を振ろうとしたが、ルシファーにドレス越しに胸を揉まれたことに、集中力が切れて魔法が発動できずに体をびくっと跳ねさせた。

「今夜だけでもダメか……?」

 ルシファーがジャネットの耳元で呟いた。

 ジャネットはルシファーの呟きに、今夜だけなら別にいい……、と思いそうになったが、なんとか押し留まり、偶然、ルシファーの腰に下げられた大きな袋が目に入った。

 ルシファーがポーカーでジョゼフとイザベラから巻き上げた二万エキューだった。

 酒場で勘定した時にも見ていたのでその大袋にエキュー金貨が入っている事を思い出したジャネットは、兄達の理想に大量の金が必要である事が思い浮かび、踏ん切りがつかづにルシファーに胸を揉まれ、首筋を舐め始められたジャネットは結論に至った。

「わたしを抱きたいのでしたら、その袋をもらえませんか?」

「別にいいぞ」

「えっ……?」

 ジャネットの言葉でルシファーは、いったん動きを止めるかと思われたが……、ルシファーは分かった、と一言呟いて袋を近くのテーブルの上に乗せてジャネットの服を脱がし始めた。

「なっ!?」

「ジャネットが金を払えば愛せるのであれば、いくらでも金ぐらいだそう。それほどお前はいい女だからな」

「そ、そんなに……?」

 金を出すのを渋ればそこから拒絶しようとも考えていたジャネットだったが、わたしに価値があるの? と大金をぽんっとルシファーが差し出した事に、ジャネットが戸惑っていた。

 その間にルシファーはというと、起き上がって素早く衣装を脱ぎ、下着一枚になる。

 ベッドに仰向けになっているジャネットは好きなタイプかは別に、及第点は超えていたので、まあ、別に一回抱かせるぐらいいいか……、と抵抗を諦めて隠し持っていた杖を手放した。












 ルシファーとのセックスする事を容認したジャネットの変わり身は早いもので、普段女の子と|する(・・)時と同じように、壁を背もたれにベッドの上に座り、ルシファーへ向かって足を差し出した。

「さあ、舐めてくださる?」

 スイッチの入ったジャネットは鋭い視線でルシファーへ命令する。

 常人なら怒るか|ひく(・・)だろうが、ルシファーは次元が違う……。

 もともとサキュバスの国の性奴隷で、食べ物はすべてサキュバスの排出物とまで堕ちていて、長い間集団レイプされ続け、性奴隷仲間だった他の男達が泣き叫んで女に恐怖するか、気を狂わせていた状況の中で、一人気を狂わせることなく、サキュバス達と一緒になって|楽しんで(・・・・)いた異常者なのだ……。

 しかも、サキュバスの国が滅びそうになった時は、性奴隷にされていたのに関わらず、自分からサキュバスたちを守ろうと立ち上がるほどの……。

 そんなルシファーからしたら女の足を舐めるぐらい普通の愛撫だったのだ。

 すぐにフリルをあしらった白い靴下を脱がして、丁寧に舌を這わせ始めた。

 ルシファーは汗の酸い臭いや汗の塩味などに嫌な顔どころか喜んで味わった。

「く、くぅ……、ふ、ふふっ、なかなか上手いじゃないの」

 ジャネットは大の男に足を舐められ、恍惚の表情を浮かべた。

 虐めたいというジャネットのSな心が満たされて、ジャネットはショーツに湿り出した事を感じた。

 ルシファーは魔界の妻達に奉仕していたように、犬のようにぺろぺろと舌を這わせ、美しい足指を口に含んで掃除するようにしゃぶる。

 ジャネットはドレスのスカートを少しだけ捲りあげて、黒いレース生地の薄いショーツをルシファーに見せた。

「ふふふっ、可愛いわね。なに? そんなにわたしに|挿入()れたいの?」

 ルシファーを見下しながらジャネットは恍惚と、自分のショーツ越しに指で触れると、スジを開くように拡げたり、指でスジの中心をなぞり、ルシファーの視線がそこに注がれている事に女としても興奮した。

 しかし、ジャネットが余裕だったのもここまでだった……。

 ルシファーの愛撫がゆっくりと上へと昇ってきたからだ。

「ま、待ちなさいよ……っ!」

 脛から太ももと、裏側まで丁寧に舐めてゆくルシファーにジャネットは立ち上がろうとするが、両足を間に四つんばいになっているルシファーが邪魔で逃げられない。

 とうとうルシファーはドレスのスカートの中へと頭を侵入させ、太ももの間を舐め近づき、ショーツ越しにオマンコに舌を這わせられた。

「こ、こらっ、そこはまだ許して……、んんっ」

 ジャネットはスカートの中で蠢くルシファーの頭を両手で押しのけようとしたが、ピクリとも動かない。

「なんて力なの……!?」

 精霊の魔法を体に仕込んでいるために、見かけとは違って普通の大人よりも強い力で押しのけようとしているのに関わらず、動かないルシファーに驚いた。

 ルシファーはというと両手を太ももの内側に添えると閉じないようすると、歯でショーツを横へずらして口をつけた。

「んんっ……! ぅっ……」

 ジャネットの口から声が漏れ始める。

 ルシファーはスカートの中でジャネットの喘ぎ声を聞きながら舌を動かした。

 ルシファーの舌がジャネットの小さく、じゅっくりと濡れている膣口に舌を伸ばして奥まで|挿入()れて、オマンコの味と咥えられているような締まりと膣道にびっしりと生えた小さな粒の感触を味わった。

「ま、待ちなさいって……、あうっ!? ほんとに……、やめ……、て」

 ジャネットが膝を閉じようとするが、ルシファーの力には勝ない……。

「いやっ……、んんぅっ……、いく……、いっちゃうぅうううっ!!」

 ルシファーは焦らすように舐め続け、ジャネットが甘い声で喘ぎ始めたのを見計らってから、角のように厭らしく勃起したクリトリスを唇で挟み、吸い上げた。

 淫核に強い刺激を与えられた事で、ジャネットは簡単に体を反らせて絶頂した。

 ルシファーはピクッ、ピクッと痙攣しながら、ひくつくオマンコの様子を、チート能力の無駄遣いと言われるだろう暗視を使い、愛液の匂いと汗の臭いでいっぱいになっている真っ暗なスカートの中で眺めていた。

 そして十二分に楽しむと、スカートの中からショーツをくるくると丸めて脱がせながら、顔を出して、蕩けた顔で胸を激しく上下させながら激しい息づかいのジャネットと唇を交わした。

「ジャネット……」

「ま、まってぇ……」

 ルシファーはジャネットに呼びかけた後、ジャネットの制止の声を無視して、絶頂でまともに動けない事をいいことに、黒いドレスのスカートを持って、衣装を脱がせた。












 ベッドの上、ジャネットは全裸で、両手で小ぶりな胸を隠し、足を組んでオマンコを隠す。

「綺麗だ」

 ルシファーはジャネットに跨って覆いかぶさり、胸を隠している手を取って、指を組ませ、ベッドに貼り付ける。

「ふんっ……、誰にも言うんでしょ?」

 ジャネットは不貞腐れた様子でぷいっと視線を外す。

「ははっ、美人は褒めないと失礼だろ? 」

 それに……、と呟きながら真っ白なジャネットの肌に舌を這わせた。

「ジャネットが美しいことには変わりないし、俺の今の一番はジャネットだ」

「最低ね……」

 ジャネットは呆れたように呟くが、胸や腹に舌を這わせるルシファーを止め様としない。

 ルシファーはというとまたまた聞き流して、ジャネットの脇に顔を埋めた。

「ちょっと、どこに顔を入れているのよ」

 脇の臭いをクンクンと嗅ぐルシファー。

「いい匂いだ」

「変態ね」

「ふっ……、味もいいな」

 ジャネットの脇を舌で舐め始める。

「ひゃっ!? こ、こらっ……!」

 ジャネットは脇を閉じようとするが腕はすでにルシファーに動かされないように掴まれていた。

 ジャネットは顔を左右に振って、脇から送られる激情に耐えた。

 くすぐったさとむづかゆさに、ジャネットの感情がどんどんあふれ出す。

「く、ぅうっ、も、もうっ……、ほ、ほんとになんで……」

 なんで部屋に連れ込んでしまったんだろう……、とジャネットは後悔し、すべてを諦めた……。

 もうさっさと終わらせてやろう……。

 ジャネットはルシファーにさっさと体を抱かせて終わらせてしまおうと、ルシファーに向かって呟いた。

「ねえ、そろそろ|挿入()れてくれない?」

 平気な風に、感じていないという風に、顔には出さずにジャネットは呟いた。

「それもそうだな」

 ルシファーはジャネットに賛成して下着を下ろした瞬間。

 ジャネットは言葉を失った。

「っ!!?」

 ルシファーの腰に天を突くように反り返った巨大で凶悪なペニスの佇まいにジャネットは恐怖心をいだいた。

 なんなのアレ……!? 大きすぎる……! む、無理よ! わたしのに入るわけない!

 ジャネットは逃げようと杖を慌てて探したが、杖はドレスと一緒に椅子に置かれ、手を伸ばしても届かない……。

 ジャネットは急いで起き上がって杖に飛びつこうとしたが、すでにすべてが遅かった……。

 起き上がろうとして曲げた膝を横に開かされ、上から下へと突き刺すようにペニスの先端が膣穴を捉えたのだ。

「ひぃっ……!」

 上体を起こしていたジャネット視界から紫色の薄い草原の奥に立て一派本に伸びたペニスの竿が見えた。

「いくぞ……」

「ぃ……ぁ……」

 恐怖で声が出ないジャネットに、ルシファーは無慈悲にペニスを突き刺した……。

「おっ、おお……、きいっ! い、いぎぎぎぃいいい……!!?」

 膣口を限界まで拡げながら、ミチミチと挿入されるペニス。

 ジャネットはシーツを握り締めて、喉から苦しそうな叫び声を上げながら、どんどん侵入してゆくペニスの熱に侵食されていった……。

「あぐぐぐぅ……! あ、あがぁああ……、こ、これが殿方の……! ほ、ほんとにふっ、太い……!? 広が、ちゃ、う……!」

 ジャネットの余裕のなさそうに歪む顔を舐めながら、ルシファーは最深部を目指して腰を進めた。

 そして、やがてルシファーのペニスがコツンと行き止まりにぶつかり、ジャネットから絶叫が漏れた……。

「もういっぱいかジャネット?」

「ぐぅぅ……」

 ルシファーの問いに応える余裕はジャネットには無い……。

 ルシファーはぐぽっ、ぐぽっと腰を前後にピストンを開始した。

 ペニスが引き抜かれるたびに、膣壁を引きずり出されような感覚に陥るジャネットと、ペニスを引き抜こうと腰を引くたびに、離すものか喰らい突くオマンコを楽しむルシファー。

 何回も、何十回もとピストンを重ね、時間を置き去りにする。

 次第にジャネットのオマンコがルシファーのペニスに順応を始めて、ピストンをスムーズに行うために愛液を大量に分泌させる。

 オマンコの順応と同時期に、だんだんとペニスによる快楽を感じ始めるジャネット。

 ジャネットの心は一度激しく燃えると、一気に感情が膨れ上がる性質をしているので、燃え上がったジャネットは、ルシファーを求め始めた。

「あはっ!  あはは!! いいっ! すごく気持ちいいじゃないの!!? あははっ! なによ! あなたってさいこうじゃない!!」

 急に態度を変えるジャネットに、ルシファーは少し驚いたが、すぐに頭の隅に追いやって腰を激しく動かし、桜色の乳首を歯で噛んだ。

「ううっんっ! ふふふっ!!」

 可愛らしい小さな乳首をルシファーに噛まれながら悦ぶジャネットは、さらに快楽を求めて足でルシファーの腰を挟んで引き寄せた。

「はははっ! そんなに気持ちいのか!?」

「ええ! 気持ちいいわ!! 気持ちいいの!!」

 テンションが上がった二人はお互いの性器を叩きつけ合う。

 そしてテンションが上がったままルシファーは精液を放つ。

「ジャネット! たっぷり注いでやるぞ! はははっ! しっかり全部飲み下せよ!!」

 ジャネットの子宮にどばどばと精液が注がれる。 

「あぁああああああああ〜〜〜〜!!!!」

 ジャネットはいつも相手をする女の子と違った絶頂を、子宮を精液で満たされるという快楽の終わりに、ジャネットは自分の中で何かが変わる感覚を遠くに感じながら絶頂した。












 ジャネットは初めての男相手のセックスを経験し、満足気に意識を手放そうとしていたが……。

 先日のポーカーで行っていたノルマ分の回数をこなすというルールがまだ抜けていなかったために、あと9回だな……、と荒い息を上げて結合部の隙間から精液を垂らすジャネットの尻を両手で掴んで抱き上げた。

「な、なに……!!?」

 終わったと思い余韻に浸っていたジャネットは当然ルシファーに向かって叫ぶ。

 しかし、ルシファーはそんな事は聞いていない。

 いい女が目の前にいて、さらに【新魔国】の妻達とこれから計画で3年は会えない予定になっているルシファーは、妻を抱きたいが抱けなくなる、妻と会えなくなる……、という未来を受け入れたくないので、気を紛らわせるためにも抱ける女がいれば、とことん抱きまくるというスタンスになっていたのだ。

 だから、ジャネットの一回で終わるという予想は見事にはずれ、今は座ったルシファーに正面から抱きあいながら二回目を開始してしまったのだ……。

 そして、そのままジャネットも暴走して気を狂わせて、次の日の夜までセックスをずっと続け、最後には精液や尿といった様々な体液で汚れたシーツの上で、オマンコとアナル、そして口から白濁した精液を溢しながら満足げに眠るジャネットと、そのジャネット横に寝転がり、どこか父親を思わせる暖かな眼差しで見つめながら頭を撫でるルシファーがいた……。












「おお、腕輪のカウントが0になったぞ。ルシファーはきちんと堕としたようだな。ツーペア」

「なっ!? まさか本当に『元素の兄弟』を……!? スリーカード」

「さすがルシファーですね。ストレートフラッシュ」

「むう……、余の負けか……」

「何とか二位になれた……」

「では、わたしの勝ちですね! ジョゼフまさ!」

「ああ。隣の部屋が空いていたな。イザベラ、次の勝負は二時間後だ」

「な!? ほんとうにその女と……!?」

「では、ジョセフさま行きましょうか?」

「ああ」

「無視するなーーー!! っというか、ここで脱ぐなーーー!!」

 ガリア王宮の一室で今度は負けないとポーカーの練習をしている王と姫と王の従者だった……。















<後書き!>

 大人のポーカーが終わり、

 新キャラ、ジャネット登場!

 すごい人気キャラだけど全貌は明かされていない……。

 というか完結していないから兄さんの「理想」がなんなのか分からない……。

 「理想」って言って大金が必要とかいうなら、たぶん自分の国が欲しいとかそんなんだろうと予想してみたり……。

 ちなみにジャネットは今回だけのキャラではありません! 以外に重要な……。

 まあ、そんなことはおいて置いて、次回予告!

 次回からメイド編突入!

 たぶん多くて3話ぐらいにまとめます! 

 カトレアとルクシャナのフラグはまだ先です!

 はぁ……、投稿できないから、マジテンション上げていかないと書けねぇ……。

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