小説『ゼロの使い魔 世界を渡る転生者【R−18】』
作者:上平 英(小説家になろう)

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『第41話 顔合わせ なんか知らないうちにロマリアの計画破談しちゃいました…… 』





 広大な砂漠の約120アルパン。kmに換算すると40km四方を人工的に人の住める場所へと開拓し、まるで大きな箱庭のように巨大な壁で国境を囲み、山や川、森と自然豊かで、綺麗に舗装された街並みと、トリステインの倍以上ある美しい巨城が鎮座している人口約13名の【新魔国】。

 その新魔国の新たな国民が現在ルシファーの家で、メイド隊と軍人希望の女達の仕事場兼家となる場所へ向かって車を走らせていた。

 車は屋根がなく平たい大型のバスのような形状で、現在新魔国に新設された軍隊の隊員がハンドルを握り、ルシファーの指示に従って巨大な城を目指して走っていた。

 そして、城の上、テラスに立ってこちらへと向かって近づいてくる車を眺める一団が優雅なティータイムを楽しみながら、新しい住民について話していた。

「あと10分ぐらいで着きそうね」

 腰まで伸びた真っ赤な燃える髪の褐色でスタイルがよく、色気溢れる美少女で、ゲルマニア出身、元トリステイン魔法学院の留学生にして、現在ルシファーの妻、キュルケ・アウグスタ・フレデリカ・フォン・アンハルツ・ツェルプストーが車を眺めながらワインを傾けた。

「そうだね。っていうか、予定より数が多いんじゃないか? 軽く150人以上はいるみたいなんだけど?」

 腰の上まで伸びた緑色の髪に、着やせするタイプの姉御肌の美人、元アルビオンの貴族で、元盗賊『土くれのフーケ』兼元魔法学院秘所で、現在ルシファーの妻、マチルダ・オブ・サウスゴータが向かってくる車に乗った女達を眺めながら呟いた。

「そうですね。あら? 翼の生えている方もいますよ」


 金糸のようなさらさらの金髪に、メロンのような爆乳の美しい、3角で細長い耳のハーフエルフで、ルシファーの妻、ティファニア・ウエストウッドは双眼鏡で覗きながら呟いた。

「それは翼人」

「ハルケギニアの森の中に住んでいる亜人ってよばれてるんだよね」

 肩で切りそろえた鮮やかな青い髪、小さなメガネをかけて、140cmを少し超えたばかりの小柄、まだ凹凸が乏しいが可愛らしい美少女、元ガリア王国大公で王弟シャルルの双子の娘の姉、元騎士団『7号』、『タバサ』と名乗りトリステイン魔法学院に留学していた事もある。

 現在ルシファーの妻、シャルロット・エレーヌ・オルレアンがティファニアの疑問に応え、その妹で、ガリア王国の風習によりいないものとされた、腰下まで伸ばした癖のある青い髪、姉のシャルロットよりもワンサイズ女として発育している、元修道女、現在ルシファーの妻、ジョゼットが補足して呟いた。

「先住魔法……、いえ、精霊魔法が使える種族でもありますよ」

 シャルロットとジョゼットの母親で、薄い青色の髪で、肉付きは乏しいが、美乳で、高貴な雰囲気を漂わせる元オルレアン公夫人、現在ルシファーの妻、エルフィアがさらに補足した。

「ルシファーの事だから種族関係なしに連れて着たのねー。ルシファー、女が大好きだから仕方ないのねー」

 長く伸びた青い髪に、天真爛漫な笑顔で、健康的な小麦色の美女、絶滅したと言われていた風韻竜で名はイルククゥ、シャルロットの使い魔召喚でシルフィードという名を新しく与えられた、現在ルシファーの妻の、イルククゥはパクパクとお茶菓子を食べながら呟いた。

「1日を3年間にして修行させたって言ってたけど……、まったく変わってないみたいね。女の子達が着てる服、たぶんメイド服なんでしょうけど、あたしもあれに似ているの着せられてエッチした事あるし……」

 キュルケは望遠鏡を覗き、車の荷台に座っている女達の格好を見ながら呟いた。

「あの軍服みたいなのは……、地下室でわたしも着たことがあるよ……」

 マチルダが顔を赤らめながら小声で呟いた。

「わたしもあの袖のないメイド服で……、やっちゃったことあります……」

 耳を赤らめながらティファニアも呟く。

「わたしはロングスカートだった」

「ああ、この前、母さまと3人で着たまましたときですね」

「ジョ、ジョゼット……!? そんな事堂々と言うものではありませんよっ」

「わたしも忘れないでなのねー! わたしは服着てなかったけど一緒に子作りしたのねー」

 と、青髪の4人も続いて呟く。

 そして数秒の間が開き、妻達はそれぞれ顔を見合わせて、ため息を吐いた。

「ダーリンの事だから、絶対あの娘達にも手を出してるんでしょね」

「まあ、それは仕方ないんじゃないかい? というか、どっちにしろわたしたちだけじゃあルシファーの性欲に耐えられないんだし」

「ルシファーの女好きは文字通り人外クラス」

「セックスは優しくてすっごく気持ちよくて、満足するんですけど、いつも頭がおかしくなるぐらいいっぱいに注がれますからね」

「ルシファーさまの場合は仕方がありません。普通、女を増やせば私達の閨が疎かになるのに、ルシファーさまの場合は逆に密度が増しますからね」

「そうなのねー。いつ孕んでもおかしくないぐらい出されるのね。底なしの女好きなのね」

 キュルケはテラスの手すりへ体を預けると、熱っぽい瞳で、仲間の妻に向かって呟いた。

「これから覚悟しなきゃいけないわね……。旅に出るって相談する時にも言ってたけど、これから文字通り孕ませられるんだからね。まあ、シャルロットとジョゼットはまだ体が出来てないから2,3年後になると思うけど、その分回数と密度はとんでもない事になるわよ」

「子共がまだ産めないのは残念だけど仕方ない。その分いっぱい甘えさせてもらう」

「ええ。子共が産めるぐらいまで早く成長するわ!」

 シャルロットとジョゼットは、数年後にルシファーとの間に出来るだろう子共を思い浮かべながら微笑む。

「ま、まあ、ルシファーなんていう女好きに引っかかった女の運命さ。何人でも産んでやるよ」

 マチルダは、つんっと赤い顔のままそっぽを向いてワインを飲んだ。

「わ、わたしがとうとうお母さんに……」

 ティファニアは嬉しさと戸惑いが混じった、真っ赤な顔に両手を添えて俯いた。

「たまごっ! だまごっ! ルシファーのたまご!」

 韻竜のイルククゥは笑顔で嬉しそうに歌い始めた。

「も、もう一度、子共を産むことに……」

 二児の母親で元人妻のエルフィアは下腹、子宮辺りを愛おしげに見つめながら考え深しく呟いた。

 キュルケはそんな妻達の反応を耳にしながら、近づいてくるルシファーを見つめながら独り言のように呟く。

「ふふっ、普通なら浮気者とか言って怒るところなんでしょうけど、ダーリンが全力であたしたちに愛を注いでくれている事が分かってるから、嫉妬心とかが湧かないのかしら? ハルケギニア大陸の国とは違う本当の意味で光り輝く国……、ダーリンを召喚できて、ダーリンの妻になれて、あたしは幸せよ。ふふっ、このお腹にダーリンの子が宿るのをずっと首を長くして待ってるんだから……」











 それから数十分後……。

 ルシファーは女達を引き連れ、城の大広間へで、お互いの顔合わせを行っていた。

 最初は改めてという事で、一段高くした台の上に立ってルシファーが挨拶し、次にルシファーの妻達、キュルケ、マチルダ、ティファニア、エルフィア、シャルロット、ジョゼット、イルククゥの順で簡単な自己紹介を行う。

 そして次にウエストウッド村の元孤児で、現在【新魔国】の地方管理の役職につくために勉強中の、ジャック、サム、ジム、エマ、サマンサの5人が行い。新たに増員した国民、メイド隊長から始まり、軍隊長、自営業の女達と自己紹介を行った。

 そして、自己紹介が終わった後。

 食堂で全員で歓迎会という事で食事を摂り、その後、一度解散させ、新たな国民である女達を引き連れて城の庭へと出た。

 そこでルシファーは東と西に以前から造っていた屋敷に住むように指示を出した。

 東の屋敷メイド隊員、西の屋敷は軍人職の女が住み、それぞれデザインは違うが、5階立てで最大居住人数1000人を誇り、女性が嬉しい大浴場で、完全個室の屋敷となっている。

 それぞれの荷物を自分達で選んだ部屋に運ばせるように指示をだして、今日はこれで全員休みだと伝えると、自営業を選択した女達の住居を決めに出て行った。

 自営業の女達は国民が他にいないので、王都の中、自由に好きな場所を選ばせる。

 ちなみにすぐに事業が始められるように、訓練用の都市で使っていた設備を土地ごと入れ替えるので、住む場所はすぐに決まった。












 そして、すべてを終えて夕方に戻ってきたルシファーは、自分の体感時間で3年ぶりとなる妻達と夕食を摂った後、一人後宮の寝室で、まだかまだかと妻達の登場を待ちわびていた。

 妻達にとっては旅に出てからも、ちょくちょく戻ってきては体を重ねていたので、寂しいとはあまり感じていなかったが、ルシファーからしたら3年ぶりとなるセックスだ。

「しかも、今回は避妊の心配はせずに孕ませられる! はははっ! シャルロットとジョゼットも孕ませたいが、負担がかかるし、母親として幼すぎるから孕ませられないが、他の妻達は別だ! 溢れるほどの愛を注ぎ込んで一発で当ててやる! そのためにわざわざ妊娠しやすい日取りを選んで旅の計画を建てたのだからな!」

 ルシファーは全裸でベッドに横になって呟いた。

 その呟きを部屋の扉の前、自慢の勝負下着や香水で着飾った7人の妻達は真っ赤になって聞いていた。

「今夜のダーリンは、一段と凄そうね……」

 嬉しそうだが恥ずかしそうに、真っ赤になって俯く妻達を代表して、キュルケが呟いた……。

 避妊はしないと宣言され、今夜孕まさせると聞いた妻達はの股は、愛撫もしていないのにじゅっくりとショーツを濡らし、精液を注がれるのを今か今かと待ち望んでいた。

 そして、部屋の扉が開かれ、ルシファーは妻達に襲い掛かった……。











 濃い茶髪で長い三つ網、ブラウンの瞳で、はっきりとした女の凹凸が美しい元農家の娘であり、元奴隷、現在王城メイド隊隊長の24歳、アザリーと、新魔国の軍、【魔王軍】の総帥に就任した元傭兵のクリスティーヌと、騎士団長に就任した、ビキニアーマーではなく青と白の軍服を着たルキニアと、魔王軍の作戦参謀に就任した緑と白の軍服を着ているオルタンスは、着任初日、使用人を代表して後宮の寝室で、ルシファー部屋に主を起こしに着た4人だったが、大きなベッドの上や床で体中、穴という穴からおびただしいほどの精液を流しながら寝ている、ルシファーの妻達の様子に言葉を失っていたのだ。

 まるで一日中何十人もの男に休まず陵辱され続けたかのように、全身を精液などの様々な体液で汚されながらも、幸せそうに眠るキュルケ達の様子に、さすがはルシファーの妻だと感心しながら、羨ましげに見つめていた。












 新魔国が始動し始めた一方で、ロマリアでは教皇聖下であるヴィットーリオとその使い魔であるジュリオが頭を抱えていた。

「では、ジュリオ。観測隊の報告では地下の風石が急速に力を失っていると言うのですか?」

「はい聖下……。地下に溜まった風石の鉱脈ですが……、ここ一年で力を失い、もはや火竜山脈を浮かせる力もありません」

 ジュリオの報告に、額に手を置いてゆっくりとヴィットーリオはため息を吐いた。

「『大災厄』が回避されたのは喜ばしいことですが……。マズイですね」

「はい……。大災厄はまた数百年後に持ち越しましたが、わたしたちの計画が……」

 ジュリオは拳を強く握り締め、苦々しく呟いた。

「ええ。大災厄が回避できましたが、わたしたちの心の拠り所である『聖地』奪還の計画が破綻しました。ガリア王ジョゼフを式典に呼び出し、聖戦を仕掛けてガリア王国を裏で動かす計画も、信仰心をなくしている神官たちやブリミル教徒を一つにまとめ、ブリミル教の目的地、エルフ達から『聖地』を奪還し、信仰心を回復させ、ブリミル教徒同士の争いをなくそうとしていたわたしたちの計画は、また一から見直さなければならなくなりました……」

 ヴィットーリオは再び大きなため息をついた。

「悲しいものですね……。大災厄が回避できたというのに、素直に喜べないとは……」

『四の秘宝、四の指輪、四の使い魔、四の担い手、四の四が集いし時、わが虚無は目覚めん』

「秘宝の在りかはだいたいの検討はついていますし、四の指輪は『火のルビー』以外は持ち主は分かっています。担い手に関しても最後の一人だけ……」

 ヴィットーリオの前にジュリオは膝をついて頭を下げた。

「ガリア王ジョゼフには信仰心がなく、エルフと裏で繋がっているという噂もありますし、『聖地』奪還には虚無の担い手と使い魔が四人いないと話にもなりません。虚無の担い手の代わりが見つからない今はまだ排除する事は出来ません。そうですね……。とりあえず、トリステイン王国の女王と虚無の担い手、その使い魔を呼び寄せて交流を持っておいた方がいずれにしろ、後々有利に話が運びそうですから、一度ロマリアに呼び寄せましょうか」

「はい、聖下。トリステイン王国の虚無の担い手、ルイズの使い魔の少年は『場違いな工芸品』の、異世界から現れた少年、ヒラガサイトをルイズに勝手に元の世界へ返される事になれば、それこそすべてが水の泡になりますから」

「ええ。こちらでしっかりと首輪を付けておかないといけませんね」

 ヴィットーリオはトリステイン王国へと使者を送るために書状を書き始めた。

「すべてはハルケギニア大陸の人々に、心の拠り所を取り戻し、信仰を本来の形に戻すために……」

「はい。聖下……。同族同士の不毛な争いをなくし、腐りきった神官たちの目を覚まさせるために、わたしたちに止まる事は許されません」













 新魔国、巨城の敷地内に創られた軍人職、魔王軍&警備隊が住んでいる屋敷の大広間で、ルシファーは満足げな笑みを浮かべていた。


 地下に眠っていた膨大な魔力を吸い上げ、1日を3年にする結界に使ったり、新魔国をさらに広げ、全体で約300アルパン(100キロ四方)の土地に変えたり、屋敷を創ったりと、土地から吸い上げた魔力を使いまくり、大災厄を回避させてロマリア教皇聖下ヴィットーリオたちの計画を破綻させてしまった事など、まったく興味もない様子で、目の前に立つ軍人達を眺めていた。


 目の前に立っている軍人は3人。


 腰辺りまで伸ばした金糸のような煌く金髪、澄んだ青い瞳、豊満な胸と、くびれた腰に、丸い尻、純白の羽を持つ天真爛漫な天然娘の翼人、ナターシャ19歳と、尻辺りまで伸ばした銀に近いキラキラとした紫がはいった青色の髪、群青色の瞳、同じく巨乳で、女性の凹凸が美しいクール系の戦乙女、ヴァレッタ20歳と、胸辺りまで伸ばした黒髪ショートカットで、黒い瞳、濃い小麦色の肌、巨乳でくびれた腰と丸く大きい尻が自慢で、妖艶で元気のいい姉御肌美女、レエナ21歳の3人だ。


 しかし、その格好はかなり特殊だった……。


 まず翼人のナターシャだが、着ている服は軍服などではなく、ルキニアが以前着たビキニアーマーによく似た鎧で、魔法の媒介となる黒いチョーカー、頭に髪飾りのような羽飾りのついた額宛、青い胸当てに、青いミニスカート、肩当てや膝当てはつけておらず手足に機能性と見かけを重視した手甲とレギンスを着けていて、装備は丸く酒ダルの蓋ほどの小さな銀色に青色で、宝石で飾った盾と、茶色い鞘に刀身にほんの少し青が混じった1、5メイルほどの細いロングソードを装備していた。


 ちなみにこの装備も十二分に戦えるように作成されていて、ヘソや太もも、二の腕はむき出しになっていて健康的な小麦色の肌を晒しているが、防御力はお墨付きで、身体強化の加護つき、マグナム弾を至近距離で撃たれたとしても大丈夫で、装備の盾は恐ろしい防御力を誇り、障壁を張ってミサイルの爆発にも耐えられる。剣も物凄い攻撃力を内包しており、グリップ部分には魔力を流す事で筋力強化の加護がかけられようになっており、神速の剣を繰り出す事ができ、さらに切れ味は水竜の硬い甲羅もバターのように切り裂けるほどだ。


 次にクールな戦乙女風の美女、ヴァレッタには、魔法の触媒となる突起のついた赤い皮製の首輪、上半身に黒い生地のピッタリと肌に張り付く長袖のスーツに、その上にまるでドレスのような造りの金で縁に装飾を施した青い鎧を着て、真っ白でひらひらした金色の刺繍が施された白い太ももが眩しいミニスカートに、頭には左右に小さな羽根の生えた額当てと手首足首には装飾を施された籠手と穴あきグローブ、手にはレイピアのような細い両刃の剣と、腰には投げナイフ5本と、短銃を1丁差していた。


 ちなみにこの装備も、性能は抜群で黒くピッタリしたインナーは通気性、汗を吸い取る早乾性に優れ、防壁がなくとも素の能力で防弾、防刃、衝撃吸収に優れ、その上の鎧と、腕輪とミニスカート、レギンスが結界を張り、身体強化の加護つきで、細い剣には魔法を纏って戦闘を行え、元の切れ味も最高で、腕輪に筋力強化と、矢避けの加護(弱)が籠められていて、投げナイフには帰還の魔法が刻まれており、投げても一定時間経てば勝手に鞘に収まる仕組み、短銃も性能は抜群で、最大15連射、20発マガジン、腰のベルトにポーチが付けられ最大保有段数は120発。


 最後の一人、妖艶で姉御肌の黒髪美女、レエナには、魔法の触媒となる突起のついた黒い皮製の首輪、黒くて厚いレザー生地で布の面積が少ない水着のような鎧で、頭には真っ赤なバンダナ、身を包む赤い布を左肩につけた小さな肩当てにつなぎ、風になびかせ、二の腕近くまでの薄いレザーグローブと、太もも半分までのレザーブーツ。装備は腰のベルトに横向きに取り付けた刃渡り25センチの大きなナイフと、服の中に様々な武器や、薬、爆薬などを仕込んでいる。


 当然ながらこの装備も、性能は抜群で防御力は一見低そうだが、結界による障壁と、レザー生地は鎧は、ヴァレッタのインナーの約二倍の防御力、主に隠密活動用の装備なので、マントを羽織ればステルス機能が発動して姿を隠し、さらに黒いレザー生地の鎧は匂いや温度と言ったものまで感じさせない特殊生地で、身体能力強化と矢避けの加護(中)が備わっていて、腰のナイフは魔力を流す属性によって様々な毒の効果を付加できる暗殺に適した装備。服にも大量の武器や薬、爆薬を隠しても不自然に見えないようにする機能付きで、最大の見所は隠密用なのをいい事に、ほとんど尻が見える小さな生地レザーパンツだったりする。


 そしてさらに全装備に、対魔法効果を付加済みで、4代属性はもちろん、虚無に対しても有効と、とんでもない宝具となっていた。

「ルシファーさま、どうですか!? 可愛いですか?」

 ルシファーが宝具兼エロい衣装を身に纏った軍人兼女騎士の三人を眺めていると、天然系の翼人、ナターシャがぴょんぴょんと嬉しそうに飛び跳ねた。

「ああ、可愛いよナターシャ」

「えへへ〜、ありがとうございます♪」

 ルシファーはナターシャの頭を優しく撫で、ナターシャも純粋な子共のように笑みを溢した。

「ルシファーさま、あたしはどうだい? 色っぽいかい?」

 ナターシャの頭を撫でていると、レエナが擦り寄ってきた。

 尻を擦りルシファーの胸に頭を埋めて見上げ、誘うように色っぽく呟くレエナ。

「ああ。今すぐにでも襲いかかりたいな」

「そうかい♪」

 奴隷商から買った当初は、辛い経験から男に怯えていたレエナだったが、今では過激に妖艶にルシファーに迫るまでに成長していた。

 そしてもう一人。

 無表情で立っているヴァレッタだが、本心は引っ込み思案で、寂しがりやな女なので、ルシファーから声をかけた。

「ヴァレッタも、伝説の|ヴァルキリー(戦乙女)に勝るほど美しいぞ」

「……ありがとうございます」

 無表情なヴァレッタだが喜んでいる事は、分かる者には分かり、ルシファーは分かる者だった。

 ルシファーは三人を胸に抱いて呟く。

「本当に似合うよ。造ってよかった……」

「えへへへ〜♪」

「あ、ありがとうございます」

「ふふっ、着た甲斐があったよ」

 ルシファーに抱きしめられながら、ナターシャは微笑み、ヴァレッタははっきりと顔を赤く染め、レエナは嬉しそうにルシファーの頬にキスした。

 満足げに抱きしめるルシファーにレエナは妖艶な笑みを浮かべて尋ねた。

「ねえ、ルシファーさま。これってただのプレゼントじゃないんでしょ?」

「まあな」

 ルシファーはレエナのレザー生地の胸当てを揉みながら肯定した。

「やっぱりね〜。だったら時間が勿体無いし、早く寝室に行きましょうよ〜」

「なっ!? なにを言ってるんだレエナ!?」

 レエナの呟きに驚いたヴァレッタが大声を出す。

「わたしもルシファーさまとエッチしたい〜!」

 その一方ではナターシャは飛び跳ねていた。 

 ナターシャは一旦無視して、驚くヴァレッタにレエナはルシファーの服に手を差し込んで楽しげに呟く。

「なに驚いてるのよヴァレッタ。ルシファーさまがこんなエッチで凄い専用の装備をプレゼントしてもらったのよ? それならこの服を着てご奉仕するのは当然じゃないの!」

「え、あ……、そうなのか?」

「そうよ! この格好でご奉仕すればルシファーさまが喜んでくれるのよ。あなたは喜ばせたくないの?」

「そんな事はない! むしろご奉仕したい……っ、あっ!? や……、えっと……」

 思わず本音を漏らして叫んでしまったヴァレッタは無表情のまま顔を真っ赤に染めて、だらだらと汗を流した。

「わたしもご奉仕しますー! 早くベッドに行きましょう。ルシファーさま♪」

 戸惑うヴァレッタを無視してナターシャはルシファーの腕をとって寝室へと向かう。

「そうね♪ いきましょうかルシファーさまっ♪」

 レエナもナターシャと同じように腕を組んで寝室へと向かう。

「はははっ、楽しみだな」

 ルシファーも2人に手を引かれながら寝室へと向かう。

「わっ! わたしも行きます! わたしもご奉仕したいです!」

 取り残されて置いてきぼりになりそうなり、ヴァレッタは慌ててルシファーの服を指先で握って寝室へと向かった。












 ルシファーと軍人職の3人は、魔王軍用に屋敷の一角に設けた乱交用の広い寝室へとやってきていた。

 そこでクジを引いて、3人が攻めで1人を受けになって楽しむ事になり、一番最初に誰で楽しむかを決め、始めはヴァレッタ、2番目にナターシャ、3番目にレエナに決まった。

「で、なんでわたしの設定が『捕らわれて弄ばれる姫騎士』なんですか……?」

「そりゃあ、ヴァレッタって普段は凛としててクールだけど、快楽に溺れると可愛いからね。それっぽい鎧着てるんだし、丁度いいじゃないかい」

 遊び心でヴァレッタのセックスのシチュエーションを決める事になったレエナは、姫騎士が敵軍に捕まり陵辱されるというプレイを選択した。

 寝室の一角、その場所だけ切り取ったように別世界となっているところで、太い鎖を両腕に巻きつけられ、足裏の全部が着くか着かない位置に、武器を外され鎧だけとなって天井から吊り下げられたヴァレッタが恨めしそうにレエナを睨んでいた。

 牢屋のようにジメジメとして錆などで汚れ……、た様に特殊メイクを施し、太い鎖が天井に吊り下がっていて、ところどころに面白ギミックを仕込んだSM用に設けた場所だった。

「はははっ、まあ、そう怒るな。鎖で繋がれた姿も美しいぞ」

「ほ、ほんとですか?」

「ああ。美しいぞ」

「……あ、ありがとうございます」

 ルシファーがそう呟いただけで、一瞬でヴァレッタの顔から怒りが掻き消えた。

 そんな2人が面白くないのかレエナがヴァレッタの後に回り、スカートの中に指を差し込んだ。

「こ、こら……、レエナ。な、なにをするっ……!?」

「もうっ、される事始めから全部悦んでたら面白くないでしょ? ここは『ふざけるな!』とか『お前なんかに屈さないぞ!』とか演技をして相手を楽しまないといけないの」

「そ、そうなのか?」

「あったりまえじゃない! このプレイは嫌がる相手を犯すから楽しいのよ? お前なんて嫌いだ! って態度をとりながら、内心では、もっと虐めて! って、好きな男に体を好きにさせて、虐めたり虐められて楽しむセックスなんだから」

「で、でも、ルシファーさまにそんな態度は……」

「まったくあんたは頭はいいけど、馬鹿だねぇ! これはプレイの一種なのよ? 逆に乗らない方が失礼なのよ?」

「そ、そうなんですかルシファーさま?」

 鎖で吊られたヴァレッタが尋ねた。

「まあ、だんだん堕ちていくヴァレッタを楽しみたいのは本心だが……、本当に無理矢理するのは気分がいいものではないからな〜……」

「そ、そうですか……。そ、それならわたし、頑張りますね……」

「そうよ〜。ヴァレッタ。ほんとに殺気は出さなくていいから、表面上では常に嫌がって見せなさい」

「わかりました」

 話がまとまるまで待っていたナターシャが、我慢できないとヴァレッタに抱きついた。

「ふふっ、つまりは嫌がってもやめて上げないんですね! ヴァレッタの脇、いい匂い……、ふふっ、舐めてあげるわね」

「こ、こら! や、やめろナターシャ! んんっ……!」

「ぺろっ、……ふふっ、緊張してるんですか〜?」

 ぴたっと肌に隙間なく張り付いている黒いインナー越しにナターシャは顔を埋め、鼻でくんくんと匂いを嗅ぎながら、浮き出ている筋肉をなぞる様に舐める。

「あははっ! ナターシャもなかなかやるじゃないの! あたしもそろそろ始めるかね!」

 レエナは笑いながら、すすすっと、ミニスカートの後部分の捲り上げて、紫色のレース地の紐で左右を結ばれたショーツが美しい、真っ白な桃のような小さい尻を両手で強く揉みあげていく。

「う……、く……、ぐっ」

 ヴァレッタは脇を舐められる羞恥と、肌に吸い付く皮のグローブ越しに尻全体を激しく揉まれながら、陰唇や尻の溝に食い込むショーツの柔らかな感触に、感じないように歯を食いしばり必死に耐えていた。

 ふふふっ、やはりヴァレッタは快楽を我慢している時が一番美しいな。普段の無表情がゆっくりと弛緩していって、唇から涎を漏らし、瞳が潤む姿は最高だ……、ルシファーの前に突き出した2本の指が、ゆっくりとヴィレッタの唇をなぞる。

「ルシファー……、さまぁ……」

「ふふふっ、気持ちよさそうだなヴァレッタ」

「気持ちよくなんか……、んむっ!?」

 プルプルとみずみずしい唇が、言葉を発しようと割れた瞬間に、ルシファーはその2本の指を口へと差し込んだ。

「んちゅ……、あひぃ……」

 ルシファーに差し込まれた指を蕩けた表情で舐めしゃぶるヴァレッタ。

「まったく……、もう蕩けちゃって、ほんとにルシファーさまに弱いねあんたは」

 レエナは呆れたように呟いた。

「だ、だふぇぇ……」

 ヴァレッタはレロレロとルシファーの指を舐めながら情けなく呟いた。

「まあ、その分順番が早く周ってくるんだしいいじゃない♪」

 ナターシャはヴァレッタの頬をぺろっと舐めて微笑んだ。

「それもそうだね。もうオマンコはぐじゅぐじゅだし、ルシファーさまどうぞ楽しんでください」

 レエナはナターシャに同意すると、装備の効果で強化された身体能力を使い、膝裏に腕を差し込んでヴァレッタの体を抱え上げた。

「レエナ!?」

 まるで子共が排尿の手伝いをしてもらっているかのような格好を、至近距離で、しかも目の前で見られたヴァレッタは羞恥で顔を染め、瞳に涙を溜めて、明らかに恥らっていると分かる表情で顔を伏せた。

「ああ、ほんとだな。太ももに愛液のスジが光ってる……。ははっ、初めての時はセックスを恩返し仕方なくやっていた生娘が、今はこんなに我慢できない淫乱女になるとは思わなかったぞ」

 ルシファーは笑いながらもペニスを取り出し、スカートで隠れて見えないオマンコをペニスで優しくつつきながら探し、焦らすようにスジをなぞり、膣口へ亀頭を合わせた。

「も、もうしわけありません。で、ですがわたしの体はもう、ルシファーさまに触れられ、るとっ、が、我慢出来ないんですっ!」

 ヴァレッタが叫んだ瞬間にルシファーはずぼぶぶぶっと一気に子宮目掛けてペニスを挿入させた。

「んあぁあああああ〜〜〜!!!!!」

 ヴァレッタの口から歓喜の悲鳴が漏れた。

 赤く緩みきった顔で歯を食いしばり、オマンコをルシファーのペニスで激しく突き荒らされながら、涎を垂らした。

「くぅっ! あ、あぐぅっ!! す、すごいぃいいっ!!」

 ヴァレッタの嬉しそうな悲鳴を聞きながら、レエナも興奮し始め、ルシファーの腰の動きに合わせて腰を前後に振り始めた。

「ふふっ、可愛いじゃないかヴァレッタ!」

「あぐっ!? え、レエナっ!? や、やめ……、ふ、深すぎるっ! こ、壊れる……、壊れるから……!!」

 子宮口をこじ開けんばかりに突き刺さるペニスにヴァレッタは涙を流してレエナに、腰を動かさないように懇願するが、レエナはまったく聞いていない。

 それどころか脇に顔を埋めていたナターシャが鎧を脱がして、黒く薄いインナーを押し上げる小さな二つの突起を赤ん坊のように吸いついてきた。

「ナターシャ、ま、待ちなさい! 今乳首を、吸われると……、あぁあああああ〜〜〜!!!!!」

 快楽が頂点に達し、ぴしゅしゅっと、潮を吹かせながら絶頂するヴィレッタ。

「こらこら、まだ早いわよ」

 そのまま白目を剥いて気絶しようとしていたヴァレッタを後に居たレエナが、左手を膝から離して、その手の指に唾液をつけると、ヴァレッタのアナルに差し込んで、無理矢理目を覚まさせる。

「あぐぅっ!? え、エレナ……、な、なにを……!?」

 無理矢理目を覚まさせられたヴァレッタは憎憎しげに背後のレエナを睨むが、レエナは指をさらに深く入れることで黙らせると、姉御肌をふかせながら呟いた。

「まだルシファーさまがいってないのに、自分だけ満足して終わらせようとするんじゃないよ。気絶するなら一発ぐらいお情けをいただいてから気絶しな」

「くっ!」

 レエナの言葉で、はっ! と気づいたヴァレッタは、目の前に立っているルシファーに向き直ると、頭を下げて呟いた。

「もうしわけ、ありませんっ、ルシファーさま。どうかお好きなように、ご自由に、わたしの体をお楽しみください」

「もちろん。楽しませてもらうよヴァレッタ」

 ルシファーはヴァレッタの唇に優しくキスをすると、右足を高く抱え上げて、膣道を歪めさせてピストンを再開した。











 それから約一時間後……。

 鎖で吊られたまま、体中にキスマークを作られ、オマンコからダラダラと精液を垂れ流すヴァレッタが満足げな表情で笑みを浮かべていた。










 2人目。

 金髪翼人のナターシャの番になった。

 ナターシャは後で腕を鎖で縛られ、床に正座をしていた。

「ルシファーさま! どうぞ! わたしを汚してください!!」

 正座するナターシャは、まるでひな鳥のように口を大きく開けて舌を伸ばしていた。

 その前にルシファーがペニスを向けて立っていて、さらにナターシャの後にはレエナがレザーショーツを横にずらしてオマンコを晒し、指で陰唇を割り開いて立っていた。

「じゃあ、汚させてもらおう」

「わたしも、存分に汚してあげるわ」

 ルシファーとレエナは視線で合図を出してタイミングを合わせて、前後同時にアンモニアの香りが立ち込める黄金色の尿を頭から浴びせる。

 ジョロロロー……っと、ナターシャの頭に当たり、跳ねてながらゆっくりと顔から、胸、股へと流れ落ちてゆく、

「あんっ♪ ルシファーさまの、ルシファーさまの、ルシファーさまの♪」

 ナターシャは狂った瞳を輝かせながら、口を開けてゴクゴクとルシファーの尿を飲み下してゆく。

「ふふふっ、ほんとうにナターシャはルシファーさまのならなんでもいいのね。美味しそうに飲んじゃって……、厭らしいっ」

 レエナは真っ白な羽根に尿をふりかけながら呟いた。

「あたりまえでしょお? わたしはー、ルシファーさまだったらなんでも大好きなのー」

 ナターシャは微笑みながらルシファーにペニスを咥え、ストローで吸い上げるようにちゅーっと、ペニスを吸い、おかわりを求めた。

「ふふ、じゃあ今度は精液を飲ませてやろう」

「ふぁ〜い」

 ルシファーは蕩けたナターシャの口にペニスをねじ込むと強引にピストンを開始した。

 ナターシャは口の中いっぱいに入ったペニスに、興奮し、軽い絶頂を迎えながら舐め上げた。

「ナターシャはほんとに可愛らしいねぇ」

 その様子に興奮したレエナは、後からナターシャに抱き付き、ルシファーの尿の味がする頬をぺろっと舐め上げた。

「そろそろ|射精()すぞ? ナターシャ、たっぷり飲ませてやるからな」

「ふぁ〜い」

 ゴツゴツと喉の奥を付き荒らしながらルシファーはペニスを扱き、精を解放した。

「うぼぼぉ〜っ、うむっ……、うむっ、うむっ、……ごきゅっ!」

 口の中で精を放たれたナターシャは笑顔を浮かべて、美味しそうに精液を飲み干してゆく。

「ふふふっ、口の端からこぼれてるわよ。んっ、おいしっ」

 ナターシャの口の端から漏れた精液を舌で絡め取るレエナ。

「あはははっ! 今度はこっちに注いでやろう」

 2人の姿に興奮したルシファーは、ナターシャを強引にM開脚にさせて、ぴっちりとした白い皮生地(処理済)のパンツを剥ぎ取って、正常位でペニスをねじ込んだ。

「ルシファーさま! もっと、もっと激しく突いてくださいぃいいいい!! わたし、わたしっ! もっと欲しいですぅううう!!!」

 柔らかい膣肉をいっぱいに押しひろげ、亀頭で子宮口に何度もキスを落し、雁首で膣壁を削るルシファー。

 翼人は粒が細かくてびっしりついてて、気持ちいいな! ははっ、ナターシャの性格に似て、一度|挿入()れると、オマンコが吸い付いて愛らしいし、気持ちいいぞ! ルシファーは子宮を突き上げて、存分に柔肉を楽しみ、精液を放った。

「あひぃぃいいいいーー……!! あ、溢れちゃうぅううっ!」

 びゅー、びゅーっと精液を子宮に流し込まれたナターシャはのけ反りながら絶頂した。

「あははっ! 盛大にいったわねー!」

 レエナはナターシャを横から抱くと、頬にキスした。

「あひゅんっ!?」

 ナターシャのオマンコからペニスが抜かれる。

「あ、や……、せっかくの子種がもったいないー」

 ドクドクと膣口から垂れる精液をナターシャは震える指をミニスカートの中に差込み、手で作った皿に集めて、1滴も無駄にするかと飲み下していった。

「はぁ……、はぁ……、ルシファーさまっ、あたしも、もう、これ以上お預けは嫌です」

 その様子にとうとう待つことが出来なくなったレエナは、レザーショーツ越しにオマンコを手で擦りながら、荒い息づかいでルシファーに強請った。

「じゃあ、今度はレエナの番だな」

「はいっ♪」











「レエナのプレイを決めるのはわたしでしたね。では『捕えた間諜を拷問する』でお願いします。もちろんレエナは捕らわれ役です」

 いつの間にか放心状態から完全に回復し、いつもの無表情に戻ったヴァレッタは暗い瞳で呟いた。

「ちょっ!? ヴァレッタ!? さっきのこと根に持ってるの?」

「いえいえ。あなたが腰を揺らすたびに、ルシファーさまのペニスに子宮口をこじ開けられそうになって気絶しそうになったのは、すごく気持ちよかったですよ。子宮が壊れそうでしたが……」

「あ、やっぱ根に持ってるじゃない!」  

「いえいえ。根に持ってませんよ? 感謝してるんです。だから、感謝している分お返ししようと思って色々用意させてもらいました」

 ヴァレッタは呟きながら壁の一角に設けた赤いレバーを引いた。

 ガコンッ!

 床の一部が開いて中から木製の三角木馬が現れた。

「こ、これは!?」

 顔を引きつらせるレエナにヴァレッタは冷酷に続ける。

「これだけじゃありませんよ? 本当に色々用意しましたから」

 カラカラと車輪のついたテーブルを引きずるヴァレッタ。

 そのテーブルには銀色のトレイが乗せてあり、凶悪なディルドー、アナルビーズ、クスコ、浣腸器、搾乳機まで揃っていた。

「ヒィッ!!?」

 レエナは悲鳴を上げて逃げようとするが、遅かった。

「ルシファーさま。申し訳ありませんが木馬にレエナを跨らせてくださいますか? ナターシャは絶頂から抜けていませんから、まだ力が上手く入らないようなので危ないですし……、わたしは準備がありますので」

「ああ、いいぞ。ほらレエナ」

「ちょっ!? ルシファーさま!? ぅうっ! ああっ! く、くい込む……」

 レエナは三角木馬に跨らされ、鎖ではなく茶色いロープで両手をバンザイするように大きく開かせられる。

 自重で三角木馬の尖りが陰唇に食い込む。

 股を裂かれそうな痛みを感じたレエナは股を閉めて踏ん張った。

 少しでも気を抜けば陰唇が避けてしまいそうになるからだ。

「く、うぅ……」

「ははっ、すごく厭らしいな。股からだらだらと愛液を漏らして、そんなに嬉しいか?」

 ルシファーは笑顔を浮かべて、レエナの黒いレザー生地で隠された双房や、褐色に近い小麦色のヘソや脇、むき出しになった引き締まったみっちり張った太ももを、手で撫でたり、舌を這わせた。

「ルシファーさまぁ……」

 レエナがルシファーを見つめていると、準備を終えたヴァレッタが背後に回った。

「さてと……、まずは掃除しましょうか?」

「な、なにを……?」

 レエナは後を向こうとするが顔の両側に上げた両腕が邪魔で見えない。

 ヴァレッタは淡々と作業をする様に、レエナのレヴァーショーツを横にどけて、丸い管の注射器……、浣腸器を突き刺した。

「ヒッ、ヒグゥゥッ!? ヴァ、ヴァレッタ!?」

 驚くレエナを無視してヴァレッタは浣腸器の中に入れられた生理食塩水をゆっくりと流し込んでゆく。

「ぅぅうううう……!」

 冷たい液体が腸を膨らませる。

 つ、冷たい……、くっ、お、お腹が、いっ、いたっ! くぅぅっ! ヴァレッタ! 跡で覚えてきなさいよ!!

 レエナは忌々しく想いながらも、耐える。

 歯を食いしばり、涙を溢して耐え抜くが、ヴァレッタは淡々と作業をこなしてゆく。

「さて、全部入りましたね。ほら、レエナ。バケツを用意してますから我慢しなくていいですよ? 全部吐き出してください」

 ヴァレッタは呟きながらレエナの背中を伝う汗を舐める。

「ほらほら、後少なくとも3回は洗浄するんですから早く出してください」

 ゴム手袋を装備した指をレエナのアナルに差し込み、大きく広げるヴァレッタ。

「んなっ……!? こ、こらっ! あ……っ、い、いやぁあああああーー!!!」

 体を弄られ我慢が出来なくなったレエナは体を痙攣させながら、バケツへ汚物をぶちまけた。

「いやぁああ……、はぁ……、はぁ……、うっ、うっ……」

 汚物を人前でぶちまけながら絶頂してしまったレエナは、羞恥で涙を流す。

「ふふっ、可愛らしかったぞレエナ」

「ルシファーさま……」

 真っ赤になって涙を流すレエナを慰めるように唇にキスをするルシファー。

 レエナは嬉しそうに舌を絡めようとしたが、背後のヴァレッタは容赦がない……。

「あと2回ですね」

「ふふぇ!?」

 淡々と呟くと再び浣腸器いっぱいの生理食塩水をアナルに流し込む。

「いふぁぁぁああああ……!!」

 重ね合わせた唇の間から悲鳴を漏らすレエナ。

 レエナはそれから2回、生理食塩水を流し込まれて洗浄させられた……。












「ひぐっ……、ひぐっ……」

 計3度も人前で|中身(・・)をぶちまける事になったレエナは三角木馬に跨りながら子共のように涙を流していた。

「綺麗になったか確かめましょう」

 そんな涙を流すレエナに追い討ちをかけるようにヴァレッタは呟いた。

 Sスイッチが入ったヴァレッタは、テーブルのトレイの上から銀色のクスコを、ワザとレエナの視界に入る場所で手に取った。

 銀色の細い二枚の半円を合わせた管で、取っ手の部分が直径15cmの輪になっている鳥のクチバシのような器具だ。

「そ、それは……!?」

 ヴァレッタが手に取った物がクスコだと気づいたレエナは顔から血の色を引かせた。

 そんなレエナを無視して、無表情のままクスコの挿入部分にローションをつけたヴァレッタは再び背後に回って細い管を、ヒクツキながら腸液をちろちろと垂らしているくすんだピンクのアナルへとずぷぷぷっと挿入した。

「い、いらぁっ! ヴぁれったぁああっ! や、やめれぇえええ!!」

 レエナは必死に回らない舌で叫ぶが、ヴァレッタは止まらない。

 取っ手の部分に設けたレバーを開いて、細い管になっていた半円を大きく開かせた。

「どうぞ、ルシファーさま。綺麗になったか確認してください」

「いらぁああ……、見ないでくださいぃぃ……」

 ルシファーはヴァレッタに言われるとおりに、背後に回った。

 クスコに開かれ、普段見られることのない奥まで晒されたレエナのアナル。

 ピンクと赤でブニブニしていて、ネトネトした腸液を滴らせ、時おりクパクパと締まろうとする。

「ちゃんと奥までしっかり綺麗になったみたいだな」

 ルシファーが呟くとレエナは真っ赤になって顔を伏せた。

「ほんと、レエナのお尻綺麗になってるー♪」

 そこに新たな伏兵。

 絶頂して動けなかったナターシャがいつの間にかレエナの背後に回って、その細く長い指先を無理矢理開かされたアナルへと突っ込んで、ふふふっと笑いながら弄繰り回し始めた。

「あ、やぁっ!? こ、こらぁ! なたーしゃぁ!!」

「ふふっ、ピクピクしてて、あったかいー、それにブニブニだねー」

「そうか? じゃあ俺も楽しませてもらおう」

「ではわたしも」

 楽しそうに尻穴に指を差し込むナターシャにルシファーとヴァレッタも指を差し込んで参加する。

「ふっくぅ……、あああ……、はぁ……、はぁ……!」

 レエナは尻穴を弄る何本もの指と、気を抜いたら裂けそうになるほど食い込む木馬の角に、気を狂わせそうなぐらいの激情に必死に耐えた。

 そして、数十分にわたり弄ばされたレエナからクスコを抜いたルシファーは、ペニスを挿入れた。

「はははっ! まったくよく締まるアナルだな」

 ずぷっ、ずぷっと、アナルの壁を削り、肛門の肉を引きずり出さんばかりのピストンにレエナは股から潮を溢しながらイキ狂った。

「あや、きも、きもち、いいっ! あぁんっ! もっと、穿ってくださいぃいいい!!」

 そんなレエナを左右からヴァレッタとナターシャが攻め立てる。

「レエナ。もっとアナルを絞めてルシファーさまを楽しませなさい」

「ふふふっ、クリちゃんもビンビンねっ、可愛いーっ」

 ヴァレッタとナターシャはそれぞれレエナの脇を舐めながら、指で勃起したクリトリスを捏ねた。

「あやっ! も、もうっ! 壊れ、壊れるぅうう! あ、あ、あああぁああああああ!!!!」

 ルシファーは大きな絶頂を迎えたレエナに合わせて精を放った。

「ふひぃいいい!!! あつぃいいい!!!!」

 レエナは精液の熱に悲鳴を上げて泣き喚くが、ルシファーは射精しながらもピストンをやめない。

「まだまだ続けるぞ!」

「こ、壊れてしまい……、あぎぃいいい!!?」

 ルシファーはレエナのくびれた腰を両手で抱きしめて、逃がさないと意思表示を行うと、背中にキスしながら欲望の赴くままに腰を振るった……。












 それから夕食の時間まで3人と休むことなくセックスを楽しんだルシファーだったが、夜は後宮の寝室で、まったく疲れた様子もなく、嬉しそうにティファニアの爆乳を朝まで楽しんでいた。















<後書き!>

 真ん中のヴィットーリオとジュリオの話し以外が……。

 ま、まあ……、別にいいかっ!

 カトレアとの婚前交渉なんて両親が許さなそうだから、もう少し後になるだろう!

 エレオノールさんなんてまだまだ後だし……。

 地の文章が長いのが気になるという感想を貰いました。

 でも改行しまくるとまたケータイ版で見れない可能性があったり、人物像を思い浮かべやすくするために長い文章になっているところがあるので、長いところは改行を多く行ったり、帰れるところは少し変更しました。

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