〜どんちゃん騒ぎの中〜
『ようこそ!!フェアリーテイルへ!!!』
クラッカーと共に皆の歓迎の声が聞こえた。てか耳がかなり痛いんだけど…。
隣にいるエルザとミラジェーンを見ると、こいつら耳栓をしてやがった。どうやらこのことは二人共知ってたようだ。
俺の歓迎パーティーが始まり、ギルド内は見事な騒ぎっぷりだった。歓迎パーティーは、俺がラクサスを治療している間に準備されたものらしい。俺もギルドの皆と話し合った。そして今俺は、一息ついたところで一旦皆から離れ休んでいた。
そしたらグレイが近づいてきた。もちろん…。
グレイ「よう、どうだ?このパーティーは。」
ハル「グレイか。あぁ、結構楽しいよ。それにしても、お前また上半身裸になってるぞ。」
グレイ「うぉ!いつの間に!!」
ハル「そんなんじゃ顔でモテても、女の子に嫌われるぞ。それにお前の二つ名が「上半身ひけらかし」のグレイになるぞ。」
グレイ「ふざけんな!!誰がそんな二つ名つけるか!!」
ハル「なら俺がつける。」
グレイ「何だとぉ!!」
グレイは半裸、もっと言えばパンツのみの姿できたのだ。やっぱり変態なんだな、グレイは。まぁ、その方がいじりやすいけど…。
グレイ「そういえば、お前どんな魔法を使うんだ?手から電気が出たり、体が光ったり…。」
ハル「あ、あぁ。そうだな。俺の魔法は二つあってな。一つが「「それ私にも聞かせて!!」」っうぉ!」
?1「私はカナ!カナ・アルベローナ!」
?2「私、レビィ・マグガーデン!よろしくね!」
ハル「よ、よろしく…。」
レビィ「それで?あなたの魔法ってどんなものなの?」
カナ「早く教えてよ!」
ハル「わかった、わかったから。落ち着いて。君達以外にも知りたい人がいるんだから。後ろにね。」
そう言うと二人は疑問を持ちながら後ろを向くと、そこにはグレイはもちろん、ナツやエルザ、ミラジェーンに何故かチーム「シャドウ・ギア」のジェットとドロイがいた。後の二人は睨みながら俺を見ていた。なんか怖いなぁ。
ミラ「私も気になってたんだ。どうなってんだ?ハルの体は。」
ハル「まぁ、これから話すよ。まずは…」
それから俺の魔法、念制御と光の滅竜魔法について話した。そしてそれぞれの反応は……。
エルザ「生命エネルギーをコントロールして体を強化した、か。」
ミラ「それであんなに強かったのか…。」
ナツ・レビィ「光の滅竜魔法!?」
グレイ「じゃあお前も竜に育てられたのか?」
ハル「あぁそうだ。」
カナ「滅竜魔法を使う奴が二人もいるなんて……。」
皆いろんなこと言ってる。ただジェットとドロイは相変わらず俺を睨んでいた。なんだよ。本当に怖い…。
マカロフ「ハル、ちょっといいかの?」
ハル「?はい。」
丁度話が途切れたときにマカロフが声をかけてきた。何だろう?
マカロフ「おぬしにギルドのマークをつけようとを思ってのぉ。どこにつけるかのう。」
ハル「じゃあ、手のひらにお願いします。」
マカロフ「それじゃあ手を出して…。」
ハル「はい。」
ポンッ!
マカロフ「ほい。これでフェアリーテイルの一員じゃ。」
ナツ「ハル、良かったな!」
ハル「あぁ!!」
そう言いマークがある手のひらを見た。これでフェアリーテイルの一員、か……。
そう感傷にひっていたら、両腕を掴まれた。見ると掴んでいたのは…。
エルザ「ハル、町を案内してやろう。」
ミラ「ハル、早速だけど相談に乗ってくれ!」
エルザとミラジェーンだった。
ハル「エルザ、ミラジェーン。いいけど、明日にしてくれないか?今日はちょっと疲れた。」
エルザ「そ、そうか。それなら明日に。」
ミラ「私もいいけど、ミラジェーンて呼ぶな!ミラって呼んでくれよ!」
ハル「あ、あぁ。わかったよ。ミラ。」
ミラ「ふふ、よろしく!」
かくして俺のギルドの生活が始まった。