小説『FAIRY TAIL 光の魔法剣士』
作者:ライデン()

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 〜エルザ、登場!〜

 side グレイ

 翌日 朝

 チュン、チュン

 グレイ「………」

 ……なんだこの状況は…。何で俺が寝てるんだ?確か俺が村人達を村のはずれにある資材置き場という場所に連れて行った。その後しばらくしてハルが村に来たやつを倒したっていってきた。そしてハルに「もういいから寝てろ」って言われて、抵抗したがハルがなんか飲み物を飲まされて、それから………
 もしかして…あれに睡眠薬でも入ってたのか!くそっ!ハルのやろう!テントから出ると、

 「あ、目が覚めましたか?」

 村の女の子が話しかけてきた。話を聞くと、ハルやルーシィはあの大きなテントにいるらしい。早速向かったんだが……

 ギャーー、ちょ、待てって!おい!ギャーーーー!!

 グレイ「…何でこんなに騒がしいんだ?おい。」

 中に入ってみると、そこには…

 エルザ「遅かったな、グレイ。少し待っていろ、すぐ終わらせる。」

 グレイ「え、エルザ!?」

 そう、エルザがいた。いや、ただいるだけじゃない。ハルを踏みつけながらいるのだ。なんでここにエルザが…。そして端っこにいたルーシィとハッピーが俺に抱きついてきた。

 ル・ハ「「グレイ〜〜〜」」

 グレイ「うぉ、ルーシィ、ハッピー!何なんだ、この状況……」

 ルーシィ「実はね………」


 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 私がシェリーを倒したまではいいんだけど、その後あの巨大ねずみが襲ってきて……
 そのときエルザが巨大ねずみを切って、私のことを助けてくれたの!でもなんか不機嫌で、とても怖かった。途中でハッピーとレットがきてくれたんだけど、ハッピーはエルザの雰囲気に負けて逃げちゃって…。でもエルザはそんなハッピーも捕まえて私に聞いてきたの。

 エルザ『ハルは、どこにいる?』

 それで私とハッピーとレットでハルを探して、ここにいることがわかって、ハルを見つけると……

 ハル『ルーシィお疲れさ…ま……。なんでエルザがここ『この大馬鹿者がーー!!』ぶべらばっ!!?』

 エルザはハルにとび蹴り(両足)を食らわせたそして…

 エルザ『ハル、私との約束を忘れるとは何事だ!けじめ付けさせてもらうぞ………』

 ハル『ふ、ふぁい………』

 ル・レ・ハッピ『『『 (゜□゜;) 』』』

 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 ルーシィ「と、言うわけなの。」

 グレイ「…ハル、かわいそうに。」

 エルザ「グレイ、待たせたな。」

 そういってエルザがこっちを向いていた。奥を見るとハルが煙を上げながら気絶していた。ハル、今度なんか奢ってやるよ…

 side end



 side ハル

 エルザ「ハル、早く起きろ!いくぞ!」

 気持ちよくもなく寝ていた俺はエルザに起こされた。お前のせいで寝ていたんだよ…。くそ…。
 そして俺は、グレイ、ルーシィ、エルザ、他猫二匹で神殿に向かった。その途中、グレイと俺はリオンの目的を二人(と二匹)に話した。ていうかマジで体中が痛い。

 ルーシィ「デリオラを倒す!?それがアイツの目的なの!?」

 ハル「あぁ。そうみたいだ。」

 グレイ「…リオンは昔から、ウルを超える事だけを目標にしてきた。だから、そのウルがいなくなった今、ウルも倒せなかったデリオラを倒す事で、ウルを超えようとしている!」

 ルーシィ「そうか!死んだ人を超えるには、その方法しか!」

 ハッピー「あい」

 レット「確かに…」

 グレイ「いや、あいつは…リオンは知らないんだ!」

 ルーシィ「えっ!?」

 グレイ「確かにウルは、俺達の前から居なくなった。でも、ウルはまだ…生きている!」

 ル・ハッピ「「えぇっ!?」」

 レット「なんと…」

 ハル「………」

 エルザ「どうゆう事だ?」

 グレイ「…十年前…」


 話長いので要約すると、

 デリオラの襲撃で壊滅した街の中にグレイだけが生き残り、ウルに拾われて弟子入りして、リオンと一緒に修行していた。途中、デリオラの情報を聞いてウル達の制止も聞かずに一人で向かったグレイ。圧倒的な力を持つデリオラに恐怖したグレイ、そこにウルが駆け付けた。リオンが絶対氷結(アイス・ド・シェル)をかけようとしたがウルに止められた、ウルがアイス・ド・シェルを行い、ウルはデリオラを覆う氷となった。

 といったところだ。
 そして、遺跡の見える場所まで来たところで、遺跡の様子がおかしいのに気づいた。これは……

 ルーシィ「あれ?え〜と、遺跡が…傾いてる?」

 ハル「みたいだな。」

 ハッピー「どうなってるの?」

 グレイ「ナツだな」

 レット「それしか考えられん。」

 エルザ「ああ」

 グレイ「どうやったか知らねぇが、こんなデタラメな事するのはあいつしかいねぇ。狙ったのか偶然か…どちらにせよ、これで月の光はデリオラには当たらねぇ。」

 ハル「しっかしすげ〜なあいつも。」

 ルーシィ「あちこち壊しちゃう癖が、こんなとこで役に立つなんて」

 ハッピー「おいら知ってるよ。そーゆうのを伏線て言うんだよ」

 そんな話をしていると、森の中から投剣が飛んできた。

 エルザ「危ない!」

 エルザはそれに気づき、ルーシィ達をどつくことでその場から避難させた。俺、エルザ、グレイ、レットは難なくよけた。てかエルザ、どつく必要はないのでは…?

 エルザ「何者!」

 エルザがそういうと、茂みの中から昨日俺が倒した覆面の集団が出てきた。てか数増えてねぇか、原作より。

「見つけたぞ、フェアリーテイル!」
「帝様の邪魔は許さん!」

 グレイ「こいつら…」

 エルザ「リオンの手下か?」

 ルーシィ「囲まれちゃった!?」

 ハッピー「あい!」

 よくもまあこんな数をそろえてきたもんだ。さて…

エルザ「ここは私達に任せろ!」

 ハル「グレイは先に行け。」

 そういいながらエルザは換装で魔法剣を、俺はしょってるTCMを取り出した。

 グレイ「エルザ、ハル。」

 エルザ「リオンとの決着をつけて来い。」

 ハル「そのために休ませたんだ。無駄にすんじゃねぇぞ。」

 ルーシィ「大丈夫!あたし達も居るから、行って!」

 ハッピー「あい!」

 レット「ふむ!」

 グレイ「お前ら…ふっ(あいつは、ウルが生きている事を知らねぇ。止められるのは…俺だけだ!)」

 そしてグレイは神殿に向かって走りだした。そして俺達と奴らとの攻防が始まった。

 side end

-35-
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FAIRY TAIL 31 講談社キャラクターズA ([特装版コミック])
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