小説『FAIRY TAIL 光の魔法剣士』
作者:ライデン()

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 〜ルーシィ・ハートフィリア〜


 side 三人称


 フィオーレ王国 オークの町


 オークの町の中心にそびえ立つファントムロードの支部。ファントムロードの面々は、フェアリーテイルのギルドが壊され、ガジルがレビィ達を攻撃した事に喜んでいた。

 「さぁて、仕事行くか。」
 「帰りに俺らも妖精の羽根、むしってこよ〜ぜ!」

 そのとき、ギルドの扉がいきなり吹っ飛んだ。近くにいた三人は、丸焦げになりながら吹っ飛んだ。そして外から入ってきたのは……

 マカロフ「フェアリーテイルじゃあ!!」

 皆『おぉーー!!』

 フェアリーテイルの面々だった。それに対応し、迎撃しようとするファントム。しかしそれはナツによって丸焦げにされながら吹っ飛ばされた。

 ナツ「誰でもいい…かかってこいやぁぁぁぁ!!」

 こうしてファントムとフェアリーテイルの戦いが切って落とされた。

 マカオ「パープルネット!」

 そんな中、マカオの紫色の炎が敵を捕らえ、動きを止めた。

 マカオ「ワカバ!」

 ワカバ「あいよ!スモークラッシュ!」

 そこへワカバのパイプの煙で殴り飛ばした。

 アルザック「銃弾魔法(ガンズマジック)、スパークショット!」

 またある集団には、アルザックのガンズマジックが炸裂し、敵を痺れさせた。
 しかしアルザックの背後から、敵が攻撃しようとした。

 「くたばりやg「ダンッ!」アガァ!?」

 アルザック「ナイスショット、ビスカ!」

 ビスカ「爪が甘いよ、アル。ターゲット、ロックオン!ホーミングシュート!」

 背後の敵はビスカが撃退。その後、銃士(ザ・ガンナー)で、敵だけを狙い撃ちした。
 ファントムの連中は、マスター・マカロフを狙い、攻撃したが…

 マカロフ「かぁーーーー!!」

 マスターお得意のジャイアントによって叩き潰された。

 「ば、バケモノ…!?」

 マカロフ「貴様らはそのバケモノのガキに手ぇ出したんだ!人間の法律で、テメェを守れるなどと思うなよ!!」

 「つ、強ぇ……」
 「兵隊どもも、半端ねぇ!」
 「こいつらめちゃくちゃだぁ!」
 「これが、フェアリーテイルの魔導士か!?」

 マカロフ「ジョゼー!出てこんかぁーー!!」

 マスターは巨大になったままギルドの中を歩き続けた。

 エルザ「どこだ!ガジルとエレメント4は、どこにいる!!」

 エルザは炎帝の鎧に換装し、ファントムの面々を蹴散らしていた。



 ファントムロード支部 天井


 ガジル「ギヒ…あれが「妖精女王(ティターニア)のエルザか。ラクサスとミストガン、それにハル・グローリーも参戦せずか。なめやがって。しかし、これほどまでにマスター・ジョゼの計画通りに事が進むとはな。せいぜい暴れ回れ、くず共が。」

 side out







 side ルーシィ


 フィオーレ王国 マグノリア


 ルーシィ「はあぁもう、皆私置いてっちゃうんだもんなぁ〜。まぁレビィちゃん達の看病もあるし、しょうがないよねぇ。」

 レビィちゃん達がファントムの連中にやられたっていって皆ファントムのギルドに行っちゃった。ほんとに私置いてくんだからもぉ〜!
 そんな事を考えてると急に雨が降り始めた。

 ルーシィ「やだぁ、天気雨!?」

 すると私の前の方から、傘もささず人がやってきた。

 ルーシィ「っ!?誰!?」

 ?「しんしんと…そう、ジュビアは雨女。しんしんと…」

 ルーシィ「はぁ?」

 その人は女の人のようで、濡れるのも気にせず私に話しかけてきた。

 ?「あなたは何女?」

 ルーシィ「あのぅ、誰ですか?」

 私はそう聞いたんだけど、女の人は答えもせず通り過ぎて傘をさした。

 ?「楽しかったわ。ごきげんよう。」

 ルーシィ「だから何ぃ!?」

 するとその女とはまた別の声が聞こえ始めた。

 ?「ノンノンノン、ノンノンノン、ノンノンノンノンノンノンノン。3・3・7の「ノン」でボンジュール!」

 ルーシィ「また変なの出たぁ!?」

 ?「ジュビア様、だめですよぅ仕事放棄しては。」

 ジュビア「ムッシュ・ソル。」

 ソル「私の眼鏡がささやいておりますぞぅ!そのマドモアゼルこそが、愛しのシブルだとねぇ。」

 ジュビア「あら、この子だったの。」

 ルーシィ「シブル…標的…!?」

 何が言いたいのかわからなかったけど、ソルって人の言った言葉で私を狙っているって事はわかった。

 ソル「申し遅れました。私の名はソル。エレメント4(フォー)の一人。人呼んで「大地のソル」…ムッシュ・ソルとお呼びください。」

 ルーシィ「エレメント4!?ファントム!?」

 ソル「さよう。我々二人、偉大なるファントムロードよりお迎えにあがりました。」

 ファントムロード……レビィちゃん達をあんな風にしたギルド…!

 ソル「これなる者、エレメント4の一人にして雨女、人呼んで「大海のジュビア。」

 そこまで聞いた私は、持っていた買い物の袋を落とし、腰につけている星霊の鍵に手をかけた。

 ルーシィ「アンタ達がレビィちゃんを…よくも!」

 その瞬間、私の周りに水が現れ、私を捕らえるように閉じ込めた。

 ソル「ノンノンノン。三つの「ノン」で誤解を解きたい。ギルドを壊したのもレビィ様を襲ったのも、全てはガジル様。まぁ我々のギルドの総意である事は変わりませんがね。」

 ルーシィ「何、これ!?出しなさいよ!?」

 ジュビア「ジュビアのウォーターロックは、決して破られない。」

 くっ、出られない…だめ……もう、意識が……
 私は水の中、意識を保てず、気を失ってしまった。


 side out







 side 三人称


 ソル「ウ〜ン、トレビア〜ン!」

 ジュビア「大丈夫、ジュビアはあなたを殺さない。あなたを連れて帰るのがジュビアの仕事だから…ルーシィ・ハートフィリア。」

 ソル「ウ〜ン、ビクトア〜ル!

 ジュビア「捕獲完了。」

 ?「おい、お前ら。」

 ソル・ジュビ「「っ!?」」

 二人がルーシィを捕獲し、そのままギルドに戻ろうと思ったとき、背後から聞き慣れぬ男の声が聞こえた。

 ?「家の「家族」に何してんだよ。」

 二人は思わず振り向いたが、そのときには声の主はもう二人の間にいた。男は片手に一本の剣を持っていた。
 男が二人の間を通り過ぎた後、ルーシィを閉じ込めていたジュビアのウォーターロックが消え、ルーシィが落ちかけた。

 ?「おっと!」

 男は落ちかけているルーシィをうまくキャッチし、そのままお姫様だっこで持ち上げた。

 ジュビア「ジュビアのウォーターロックが……!」

 ソル「あ、あなたは何者!?」

 ?「俺か?俺は…フェアリーテイルの魔導士、ハル・グローリーだ!」


 side out







 side ハル


 ソル「ハル…グローリーですと…!?そんな、あなたはファントムの支部にいる筈では!?」

 ソルは思わずという風に俺に聞いてきた。当たり前だ、皆(ミラ以外)ファントムの支部に向かったんだ。当然俺も一緒だろうと思うのが当たり前。

 ハル「ふ、他の奴とは頭のできが違うんだよ。お前らが俺達と戦いたいなら直接くればいい。それもしないのはこの場(フェアリーテイルのギルド付近)に誰もいないようにする為だと思ってな。ギルドの中にある何かを狙っているのかと思ったが、まさかルーシィを狙っていたとはな。さすがに思いつかなかったぜ。」

 こんな事言っているが、ほんとは原作知識だ。そんな事言える筈も無いので、こんなデマを言っている。

 ソル「だ、だが今そちら側はあなた一人。こちらは我々二人もいるのですよ?あなたとて、そう簡単に逃げられるとお思いですか!?」

 ハル「あぁ、それなら問題ない。お前らはもう、魔法は使えないからな。」

 ソル「何ですと!?」

 ハル「俺が今持っている剣、これは「ルーン・セイブ」っていってな。切れない物を切る剣なんだ。ついさっき俺がお前らの間を通り過ぎたとき、実は切っちゃったんだ、お前らの魔力(・・)を。」

 ソル「それがどうしたと!?」

 ハル「話は最後まで聞くもんだぜ?そしてこの剣にはもう一つ、切った物を封印する能力がある。俺の言いたい事はもうわかるよな?」

 ソル「ま…まさか……!?」

 ジュビア「そんな…!?」

 ハル「そう、お前らの魔力を封印(・・)したんだ。よって魔法も使えない。」

 そう、最初にこの剣をシバから教えてもらった時、俺はこれなら魔導士に絶対的有利が持てると思った。全ての魔法は魔力から生み出される。その魔力を封じられれば、魔法を使えなくなる、とな。でも制限時間付きで、その分魔力が持ってかれるから多用しないけどな。

 ハル「さぁどうする?魔法の使えない状態になっても俺に挑むか、それともルーシィを狙った訳を吐き、ここから立ち去るか。二つに一つだ。」

 ソル「だがここで我々が引く訳には…!」

 ハル「へぇそう。それじゃあ遠慮なく…」

 そう言って、俺はルーシィを寝かせ、持っていたTCMをアイゼンメテオールに変え構えた。








 ハル「へぇ、そういう事か。」

 ソル「はい……」

 結局、ソルとジュビアはそのまま攻撃してきて、俺は迎撃した。その所為でジュビアは気絶、ソルは説明役となった。まぁ実は知ってるんだけどさ。

 ハル「そんじゃ、もういいから帰ってよし。」

 一通り聞いたところで、俺はルーシィを再び抱え、そのままギルドに向かった。
 それにしてもエルザの奴、怒ってねぇかな?何も言わずに残ったからなぁ……。そんな事を考えながらギルドに戻った。


 side out

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