〜竜との別れ、新たな出会い〜
白き光の竜、ライトナーガと出会い、長い月日が経った。ライトナーガから光の滅竜魔法を教わり、そして原作のように文化や言葉を教わった。言葉がちゃんと書けるかどうか不安だったが、なんとか書けた。
そして、ついに明日は、原作の竜が消えてしまう日、777年7月7日だ。ライトナーガから日にちを聞き、その後も数えていたから、あってるはず。しかし、原作の流れとはいえ、今まで一緒にいたライトナーガがいなくなってしまうのだ。寂しくないわけが無い。だから俺はこんなことを言ってしまったのだろう。
ハル「ライトナーガ。お前が俺からいなくなることなんてないよな。」
ライト「ん?どうした急に。そんなことするわけ無いだろう。はっはっはっは。」
ハル「そ、そうか。そうだよな……。」
こんなこと言っても何にもならないだろうけど、やはり寂しいな……。そんなことを思いながら寝床に入った。
そして翌日、起きてみるとライトナーガはいなくなっていた。まぁ、あんな一言で変わることは無いだろうと思っていたが……。くそ!!涙が……くそっ!!!
?「おぬし、何で泣いておるのだ……。」
ハル「っ!!!誰だ!!!」
後ろから声をかけられ、反射的に光を纏いながら振り向いた。そこには、転生前に会った神の部下のような長いひげを生やし、しっかりとした足でこちらに歩いている人がいた。その背中には大剣、そして手には荷物と長い袋があった。しかしこの人、どっかで見たことあるような……。
?「魔法が使えるのか……。しかし誰から魔法を……。」
ハル「………。」
?「わしはシバ。昔、魔道士ギルドにいた魔道士だ…。今は世界を旅し、世界を見て回っておる。」
ハル「……ハル・グローリー…。魔法は光の竜、ライトナーガから「何!!ライトナーガだと!!」!!知っているのか!!」
シバ「あぁ。昔戦ったことがあるからの…。」
ハル「っ!!!」
何だと!!竜と戦った!?普通の魔道士が!!?すごいなこの人……。
シバ「!!くっ!!!」
ハル「!!どうしたんですか!!!」
シバが急に苦しみ始めた。どうしたんだ、急に!!シバの体を支えながら平らな地面を探した。
シバ「す、すまぬ。」
ハル「できるだけしゃべらないでください!!」
平らなところにシバを寝かせ、体を調べた。シバの体はぼろぼろだった。左足のひざから下と、両腕の肘から先が義足や義手だった。わからないがたぶん内蔵もすでにずたずたになっているだろう。
俺はライトナーガから教わった、太陽の光を吸収し生命エネルギーに変え、相手に送る魔法を使った。これは無くなった部分は治せないが傷ついた部分は治せる魔法だ。これなら内臓をある程度治せるはずだ。しばらくし、治療が終わったときにはシバは寝ていた。
これがいずれ俺が師匠と呼ぶことになるシバとの出会いだった。