小説『魔法少女リリカルなのは〜王の血を引く転生者〜(R-18)』
作者:メア()

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なのはSide







アリサちゃんからアルフさんを拾ったって連絡が来たの。聞いた話しによるとフェイトちゃんを助けて欲しいって………何か変なの。あのフェイトちゃんが師匠から離れるはずないしアルフさんの勘違いかも?

「それじゃ、なのはさん、アリサさん達はレイプされ弱みを握られている?」

「そうだよ。(少し違うけどね)」

「ひどい、なのはちゃん達が可哀相っ!」

「女の敵ね」

今、私達は管理局の次元航行船アースラに来ています。そこで、アルフさんのことやフェイトちゃんのこと………すずかちゃんがどんなめにあってるか話してもらえました。それは、私達の想像以上にひどい事をされていたの。

「室内では裸を強制したり、体罰は当たり前ね………まるで、ペット………性奴隷のように扱ってるわね」

「でも、師匠は優しいとこもあるの!」

「なのは……ちゃん?」

私の事を全部話してみるの。内容が内容だけに女の人しかいないから平気なの。少し恥ずかしいけど………///

「なのは……それ、アンタだけよ……」

「ふぇ?」

「なのはさんを手に入れるために優しくしていただけかと」

「そうね、その可能性が一番高いわね」

ち、違うよね?うん、絶対違うのっ!愛してるって言ってくれたし、そうやって遊ぶのだって知ってるもん。

「………(これはダメね)」

「……(完全に堕ちてるわね)」

「それでは救出作戦に入りましょう。容疑は婦女暴行、拉致監禁ね………ただ、この世界で表だって動けないけどいい方法があるわエイミィ」

リンディさんが何か思いついたみたいなの。

「はいはい、アルフさんのお陰で彼等の居場所も判明しました。場所はここね………一個のマンション丸々改造して使ってるみたいです。何より凄いのは防衛力ね………レーザー兵器に、赤外線カメラ、サーモグラフィ、自動迎撃システム、多重結界発動システムなどetc……管理局本局並の防衛施設ですよ」

「呆れたものだわ、まるで要塞ね」

「全く、監禁場所としてはうってつけかもね」

「しかし、どうしますか?」

確か砦を攻略するのに三倍の兵力がいるんだよね。

「この世界の人達にも頑張って貰いましょう」

「うゎ、えぐいことするわね」

「彼等もこの世界の一般人には手を出さないでしょう。(出したら大手を振って討伐できるわ)」

なんか色々大変な事になりそうなの………大丈夫かな?








なのはSideOut










寝ていたら何時もと違う感じで起こされた。

「後127分………」

「何ですか、その中途半端な時間……って二時間もあるじゃないですかマスターっ!」

リズは一生懸命ぺちぺち叩いたり揺すって来る。

「起きてください〜、変な人達がたくさん来てます〜」

「んっ、リズどうしたの?」

「昨日も激しかったから疲れてるんだからリズちゃん………」

「フェイトさん、すずかさん。大変なんですっ!」

なんかマジで大変そうだな。

「「どうしたの?」」

「変な人達がたくさん来て、車もいっぱいですっ!」

「ちょっとみてくるね」

「いってらっしゃいすずか」

すずかがいったんだから平気だな。まだ、眠いんだ?

「リズ、起こそ」

「はいです」

あぁ、下半身にぬるぬるで温かい気持ちいい感覚がやって来る。うん、何時も起こされてる感覚だ。

しばらくして、出すもの出したので起きてやるかな。

「んくっ、ごくんっ」

「ベタベタです〜」

リズは全身で、フェイトは口元に黄色のと白いのがついてる。リズは水道でシャワーしにいった。

「で、何事?」

「わからないよ………? それより、おはよ、お兄ちゃん」

「おはよ、フェイト」

「おはようございますご主人様」

すずかが戻ってきたけど焦り気味だな。

「おはようすずか。それで何事だ?」

「け、警察が来てます………」

「警察?」

「警察ってなんですか?」

フェイトやリズへの説明は任せて考える。何で警察が来るんだ?不法滞在?いや、戸籍はちゃんとあるぞフェイトの分もな。なら、誘拐、レイプの件か?だが証拠なんて精液くらいだろ………それもDNAは一部破壊したから問題ないんだが・・・・・まぁ、いいや。いってみるか。

「すずかとリズは調教部屋で隠れてろ」

「うん」

「はい」

調教部屋など危ないとこはばれない仕掛けがしてあるし大丈夫だ。

「フェイトは着替えておいで」

「はいっ」

よし、行ってみるかな。さて、どうなるやら。





歩きながら、インターフォンに繋げる。我が家は無線です。

「はい、変わりました。何の用でしょうか?」

「突然すいませんね。海鳴市警察所の者ですが、お話しと中を見せて頂きたくて」

「お断りします。アポイントくらいとりやがれ」

「ちょっ」

問答無用で切る。たっく、こっちは眠いってのに………ピンポーン………やっぱり諦めねえか。

「何か、こっちは忙しいんですが?」

パソコンを開いて株式相場を開いて買ったり売ったりする。

「そこをなんとか………実は建築基準法違反の可能性がでてきまして調査させていただけないかと思いまして」

「なら、損害賠償払うならいいぞ」

「ちなみにおいくらですか?」

「二億だな」

「なっ!」

国外の宝くじの一等とそれを元手にした株式操作………一日頑張ればそれくらいでますよ?動かしてるのが数億ドルだしね。もちろん、分散させて税金対策もしてある………元マフィアですから抜け道は心得ておりますとも。まぁ、使い道なんてなくて貯まる一方だから面白半分でばらまいたり、鉱石買いあさりプレシアのいる世界に持っていったりしてるけどな。

「それはさすがに無理ですな。しかし、安全のためにもお願いします」

「まぁ、そっちにいってやる」

「はい」

時間稼ぎはもう少し欲しいな。エントランスにいき、マンションによくある二重扉をとおり外に出る。ちなみに、両方ロックしてある。

「あれ、ご両親はいないのかな?」

「界外に単身赴任だ」

プレシアさんに名前だけ協力いただいたからな。

「海外ですか………」

「そう、界外………お金なんか自分で稼げるしな」

嘘はついてませんよ?ニュアンスは違うけどな。

「調べさせていただけませんか?」

「裁判所の許可書はあるのか?」

「こちらにありますよ」

あるんだな………調べてみるかな。

「貸して」

「どうぞ」

基本的に本物ぽいな。仕方ない面倒だが確認するか。携帯で裁判所にいる知り合いに電話する。こういう場所は抑えとかないとあとが大変だし最初に押さえたはずなんだがな?

「あの、どこに連絡してるんで?」

「裁判所。ああ俺だけど、警察になんの許可書発行したかすぐ調べて。うん、借金は返済期限か減らすようにしとくから大至急頼む………じゃあ、連絡待ってる………ふぅ、お待たせ。とりあえずロビーに入りな。作業は確認してからだな」

「えっ、ええ」

捜査員が四十名か………怪し過ぎだろ………魔力反応は………小さいみたいだが油断はできないな。

エントランスを通り、ロビーに案内する。

「さて、連絡くるまでここでお待ちください。勝手に動かれると命の保障はできないのでね。あと、禁煙だ。」

「というと?」


取り出していたタバコを奪い取り、奥に投げるとジュッて音と共に消滅した。

「………銃刀法違反ではないですか?」

「まさか、光学兵器なんてどこも開発成功してないし兵器とは認められない。それに銃でも刀でもないしね。どちらかと言えば照射武器?」

「まぁ、おとなしくしていましょう。トイレはどうすれば?」

「近くに公園とコンビニあるのでそちらでどうぞ」

嫌な顔してるな。狙いはなんだろうな?

「所でいま住んでるのは何人ですか?」

「基本的に妹と二人かな。友人がときたま泊まりにくるくらいだね」

「それはどんな方か教えていただけませんか?」

「嫌だね。個人情報だし、自分で調べな。」

「そうしやしょう」

しばらくして、連絡が来た。

「家宅捜索の令状も取ったみたいだね」

「ええ、脱税容疑で」

「面倒だな。報告はきちんとできてるのにな。脱税するほど金に困ってないし」

………まぁ、時間稼ぎはもういいや。モニタールームで監視するか。

「それではお願いしやす」

「ちっ、面倒だがいいだろう。どうせ何もでやしないがな」

IDを発行してやり、案内する。

「ところで、こちらで行方不明の月村家のお嬢さんを見たと連絡が来たんですが知りませんか?」

「知らないな………紫髪の少女ならたまに遊びにくるけど、その娘が月村さんの子かは知らないな。名前しか興味無いから苗字なんて気にしないしな」

これが狙いかね。面倒だな本当。どから漏れた?管理局かアルフだな。アルフのほうがでかそうだ。

「で、この部屋はダメだ」

「そういうわけにはいきません」

「おい、待っ……「きゃあああああ」あ〜、おい後で覗きお呼びセクハラとかで訴えるからな」

というか殺すか?フェイトの着替えを覗くなど万死に値するしな。

「いや、勘弁ねがえませんかね?」

「まぁ、マスコミに渡して大々的に流す程度で勘弁してやろう」

「そっちのほうがこまりますってっ!」

「知らん」

部屋からしめだし、フェイトと二人になる。

「で、大丈夫か?」

「うん」

「どうしたんだ?着替えにしては時間かかってるが………」

今だ下着姿だとは思わなかったな。まあ、フェイトの身体は自己修復で傷一つ無い綺麗な身体だから行為の跡は無いので大丈夫なんだが、心の傷は別問題だし。

「えっと、何着たらいいかわからなくて……///」

「なら、これでいいんじゃないか?」

「わかった、これにするねお兄ちゃん♪」

だぼだぼの男物Yシャツにミニスカ。髪は降ろしたままで。

「いくよ」

「うん♪」

腕に抱き着いたフェイトと共に出る。当然、この部屋は女性捜査官以外立ち入り拒否だ。もちろん、謝ってきたがゆるす気はない。フェイトを傷つけていいのは俺だけだ。なのは達の戦いは例外的に構わんがな。

「なかいいですね」

「ああ、結婚するだろうしな」

「えっ………」

「ぁぅ///」

照れたフェイトは可愛しぎるな。

「血は繋がってないし問題無いよ」

「そ、そうなんですか………」

「お兄ちゃん♪」

ある程度案内してやってから調査しだしたが、一日では終わらないらしく調査機材を置いて帰った。何考えてんだか………警戒はしておくかな。











AM2:00





ロビーでフェイト、すずか、リズと遊んでいて、いい時間なので寝ようとしたら警報がけたたましい音と共に発動した。

「なっ、なんですかっ!」

「どうしよっ!」

「お兄ちゃん………」

転移反応だと?馬鹿な、次元すらずらしてあるのにどうやって解析したんだ?アルフはありえない、一応保険をうって21時くらいに座標を変えたんだぞ?

「動くな! こちらは管理局だ、貴様には婦女暴行拉致監禁容疑がかかっている。大人しく縛につけっ!」

多数の管理局武装局員が転移してきた。そして、俺達を見て、眼をそらした。

「だから……「問題ありません。私達は地元治安維持組織と司法機関の要請の元に行動しています」なるほど、置いてった機材で転移先を特定したのか」

リンディは通信か、続々と後続が現れているな。

「そうだ、大人しく………って、なんて格好をしているんだっ!」「ぶっ!」

「おさかんね」

クロノは真っ赤にして顔を背ける。それは仕方ないよな、いきなりリンディとの会話中に転移してこんなの見たんだからな。リンディは流してたけど。ちなみにこちらの格好は、俺以外は裸に首輪を着けているし、首輪についてる鎖は俺の手の中。何より、三人は身体中に白濁液がついており、特に下半身の一部に多い。明らかにヤッタ後ですね。ちなみに、クロノの隣にいたユーノも鼻血を吹いた。

「まぁ、投降なんてしないけどな………リズ」

「防衛システム緊急起動、危険度Aですっ!」

「………」

「あれ?」

何も起きないな。いや、レーザー兵器とか普通出て来るけど敵と認識していないみたい。

「あっ、ID複製しやがったな」

「その通〜り〜、このエイミィさんにかかれば楽勝だよっ!」

油断したぜ、ID回収してなかった。再度発行するの面倒だし、明日の朝までどうせ入ってこれないからってサボったのが裏目に出たな。

「さぁ、その娘達を解放するんだっ!」

「解放ね…………いいぞ」

フェイト、すずかをたたせ、懐から鍵を取り出し二人の鎖を外してやる。

「お兄ちゃん?」

「ご主人様?」

「もちろん、逃げるけどなっ!」

鍵を地面にたたき付け、爆発させる。まぁ、閃光と煙りだけなんだけどな。

「ほら、逃げるぞ」

「うん!」

「はい!」

「ユニゾンインっ!」

「「Setup(React)」」

フェイトは何時もの黒い露出が激しいの、すずかは巫女服になった………便利だよな。煙りの中から二人の手を掴み、左右に別れている階段を無視して二階に飛び上がり、エレベーターに乗りこんだ。

「待てっ!」

「誰が待つか」

即座に扉を閉めて、コントロールルームに向かう。ちなみに遠隔捜索でリズにエレベーターやエスカレーターを止めさせる。

「エレベーターとエスカレーター停止、次に隔壁を降ろします。下層に催眠ガス噴出開始しました」

「えぐいね」

「うん」

「毒ガスよりマシだろ」

「「………(そうだけど)」」

絶句してる二人を置いておく、というか愛しい三人の裸体を見たんだから殺傷設定でいいよな。

それから何事も無くコントロールルームについた。すずかとフェイトは隣の部屋にシャワーを浴びにいった。さすがに、あのまま戦闘は可哀相だからな………いや、本人達はむしろ、俺の匂いがしてこのままがいいとか言ってたが、勘弁してもらった。

「うわ、隔壁を破壊して通ってます……もう、修理費いくらかかると思ってるんですかっ!」

「まぁ、そういうな………よし、ID削除完了」

「システム変更完了しました」

リズは優秀だな〜、さすがアルハザードの叡智の結晶。ロストロギアの塊だな。とっ、こっちもやらなきゃな。

「カリム聞こえる?」

「カリムですか?寝ていますが、起こしますか?」

出て来たのはシスター・シャッハだった。まぁ、そりゃそうだ。

「悪いけど起こして、緊急事態なんだ。管理局が攻めて来てる」

「管理局が………いい度胸ですね、我が聖王教会に喧嘩売るとは………任せて下さいすぐに向かいます………ふふふ」

「た、頼む」

「主の御心のままに………」

黒い笑顔のシャッハと通信を終えた。怖いなシャッハさん。まぁ、これで増援は確保したな………いらないだろうけど。

「「ただいま」」

「お帰りなさいませ」

「お帰り………ご指名だ二人とも」

「ん?」

「あっ、アリサちゃんとなのはちゃんだ」

画面には転移してきた二人が見える。

「よし、どうせなら遊ぶかな」

「「「?」」」

「十五階にある道場はすずかが、テラスはフェイトが頼む」

十五階はその全てのフロアが訓練施設だ。(Strikersででてきたバーチャルシステムなど)勿論、頑丈さは最強だよ?オリハルコンとか賢者の石とか色々使ってるしな。もち、ディバイダー対策も万全。テラスから飛べばラスボスの俺がいる予定の屋上にすぐだからフェイトを配置した。

「わかりました」

「うん」

「それじゃ、頑張っておいで。後でたっぷりご褒美あげるかならな」

「「行ってきます♪」」

やる気満々だな。さて、こっちもやるかな。

「システムオールグリーン………ZGMF-X88S ガイア、ZGMF-X24S カオス、ZGMF-X31S アビス発進どうぞです〜」

「うわ、殺す気だな。こっちはいいや………いくか」

面白半分で作った兵器持ち出すとはリズめ………なら、こっちも派手にいくとするかな………管理局よ、パンドラの箱を開けたかもしれんぞ?ふふふ。








アリサSide









作戦が始まり、ある程度してからなのはと一緒に転移した。転移したそこはまるで高級………ううん、超高級ホテルのような所ね。エントランスに普通十階くらいまである巨大な水槽なんて無いわよ。泳いでるのだって色々だしね。普通に来たら楽しめるんでしょうけど今は無理ね。

「アリサちゃん」

「わかってる」

「二人共、こっちだ」

ユーノの案内で奥に入ってしばらくいくと、廊下に屍がたくさんでてきた。

「大丈夫かな?」

「多分命に別状は無いよ」

相変わらずなのはは甘いわね。まぁ、そこがなのはのいいところなんだけどね。

「もっと簡単なんじゃなかったの?」

「それが、逃げられて防衛システム起動されてね。今、必死で解析中だよ」

詳しく聞いて思ったことは一つね。「馬鹿じゃないの?」明らかに油断しすぎね。

「うっ、ゴメン」

「ゆ、ユーノ君が悪いわけじゃないよっ!」

「なのは………ありがとう………あそこから気をつけて」

通路の先を抜けると、大きな吹き抜けの真ん中に螺旋階段がある部屋についた。地面には水路がと通り室内なのに池まである。そして、さらに非常識なものまであったわ。

「なのは、あれってなにかな?」

「た………滝だね……多分」

「間違いなく滝だよ………」

「「アルフ(さん)」」

アルフの言うとおり、この部屋の四方には滝がある。滝から流れ落ちてきた水は池に入り螺旋階段に設置された水路を昇っていく。魚も勿論いるわね。

「で、飛ぶのは?」

「無理だな、歩いて登るしかない。どういう訳か飛行魔法がキャンセルされる」

「だるいわね」

「仕方ないよ」

螺旋階段自体かなり広い設計ね。幅自体はショッピングモールにある車の駐車場にいく立体道路みないなのの二倍ね。十階以上の螺旋階段とか死になさいよ。なぜか、バリアフリーみたいなのにスロープもあるんだけどね。今は止まってるけど全自動で上がれる奴まであるわ。

「まぁ、訓練用にも作られてるからね。後、普通にその水は魔法で常に綺麗にしてあるから人間でも問題無く飲めるよ」

無駄に便利ねここ。んっ、なんか変な臭いがするわね。

「なんだか眠く………」

「なのは?あれ、僕も………」

「だらし無い………っ」

これはまずいわね。私はレジストできるけど。

「催眠ガスよっ!」

「くっ、卑怯な」

夜襲かけた私達にいえることじゃないでしょ。

「任せて、エイミィさん、アルフさんサポートをお願いします」

「「オッケー」」

三人?いや、一人と二匹ね。まぁ、一人と二匹の活躍もあり無事にクリアできたわ。当然、寝た局員はたたき起こしたわ。



しばらく進み、中腹に来ると可愛い小さい女の子の声が聞こえてきたの。

「ZGMF-X88S ガイア、ZGMF-X24S カオス、ZGMF-X31S アビス発進どうぞ」


ザァァアアアと言う音とともに四方の滝が割れ、その間からアニメやゲームでよく見るカタパルトとが出て来た。ドショッと音と共に二メートルくらいの獣型や、人型の機械が発進された。

「「格好いいっ!」」

これだから男は………まあ、確かにカッコイイけどね。

「GRUUUUUUUU」

ブゥン!

「うわっ!」

どうやら、下も襲われてるみたいね。光の剣………ビームサーベルの刃が左右にあるのをくわえて襲い掛かってくる犬モドキっ!さらに、ポットからミサイルだして来た戦闘機っぽいのや。人型でビーム撃ってくる兵器。

「はやっ、くっ」

「アクセルシューター!」

「はっ!」

「甘いわっ!」

速度も速いし、硬くて強いんだけど所詮、私やなのはの敵じゃないわね。数はうざいけど………まぁ、ただの武装局員にはつらい相手かな。ガコン。えっ?天井が開いた?うわ、たくさん追加みたいね。

「お代わりなんかいらないわよっ!」

「「「「同感っ!」」」」

「にゃははは」

しばらく殲滅するけど減りやしない。本当にうざい!

「アルフ、なのは、アリサは先に行け、ここは僕とフェレットモドキでいく」

「なっ」

「大丈夫なの?」

「まぁ、それしかないね。このままだと消耗戦になって不利だし、決着をつけておいでなのは」

「うん、ありがとう。必ずフェイトちゃんに勝つよ」

かっこつけても無駄なのに馬鹿ね。

「いってらっしゃい」

「行ってきます!」

まぁ、ユーノはフラれるの確定だけどね。所詮はフェレットモドキだしね。フェレット状態は可愛いけどね。




先行する武装局員を追っていくと、道場みたいな所に着いた。

「いらっしゃいアリサちゃん、なのはちゃん………そして、アルフさん」

「「すずか(ちゃん)」」

「ひっ」

広い道場の中に佇むすずか。そのまわりには武装局員の死体が多数あり、すずかの手には凶器である薙刀型の血塗られたディバイダーが握られている。

「いや、死んでないからねアリサちゃん」

「気分よ」

その方が雰囲気でるしね。まあ、放置したら死ぬでしょうね。

「お相手願えるかなアリサちゃん」

「いいわよ」

「なのはちゃん、アルフさん。貴女達の相手はあっちだよ」

奥を指差すすずか。

「通してくれるの?」

「うん、速く行ってあげて」

「わかったの。すずかちゃん、アリサちゃん上手く言えないけど頑張ってね」

「「うん」」

全く、試合みたいになってるじゃない。まぁ、いいんだけどね。すずかがなのはを見送ったあとで邪魔な局員を壁際によけた。扱いひどいわね。あんまきにしないけど。

「じゃ、いきましょうかすずか!」

「うん、アリサちゃん」

すずかも薙刀を捨てる。ディバイダーじゃなかったのね。

「遮那っ!」

「羅刹っ!」

「「React!!」」

そして、お互い武器を出し即座に加速する。一撃、二撃と高速で撃ち合っていく。すずかの薙刀が突いてきたのを身体を回転させながら遠心力をくわえて、右手で柄の端をもって斬線を切る。

「なっ! っ!」

すずかの脇腹を見事切り裂いた。でもまだまだなのよね。だから、攻めまくるのよっ!

それから、背中の翼を使い、斬撃の威力をあげ、離れようとしても翼で即座に加速して逃がさない。薙刀を含む槍はかなりの近距離は相手できない。私の遮那は刃の長さを調整できるからかなり有利よね。さらに、翼でも攻撃できるからね。


この戦いを初めて三十分、遂に決着がついた。

神速を最大に発動させ、剣術の基本である9つの斬撃「壱(いち):唐竹(からたけ)」、「弐(に):袈裟斬り(けさぎり)」、「参(さん):右薙(みぎなぎ)」、「肆(し):右斬上(みぎきりあげ)」、「伍(ご):逆風(さかかぜ)」、「陸(ろく):左斬上(ひだりきりあげ)」、「漆(しち):左薙(ひだりなぎ)」、「捌(はち):逆袈裟(さかげさ)」、「玖(く):刺突(つき)」を瞬時に(微妙のズレはあるが)同タイミングにうつ。これで終わりと思ったらすずかが最後の悪あがきをしてきた。

「七星抹殺」

「っ!」

喉を切り裂かれたっ!相打ちの北斗とか反則でしょう…………が………まぁ、いいかな………お休みすずか。






アリサSideOut








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魔法少女リリカルなのはtype (タイプ) 2012 AUTUMN 2012年 10月号 [雑誌]
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