小説『ハイスクールD×D改』
作者:ダーク・シリウス()

しおりをはさむ/はずす ここまでで読み終える << 前のページへ 次のページへ >>

決戦後


八坂と信長と信奈を救済し、俺はガイアたちとようやく合流して京都の疑似空間から元の世界に戻り、

宿泊している旅館に戻った


『おかえりなさい!イッセー(くん)!』


「みんな、心配を掛けた・・・・・同時にごめん。俺の行動できっと俺たちはテロリストと成って

いるだろう」


腰を曲げ、頭を下げて謝罪する


「なに、気にするな。我等は我等が共に暮らすことができればそれでいいのだ」


「そうだよ!僕は全然気にしていないよ!」


「ふん、貴様がいないとつまらん生活に成るからな」


「向かってくる敵は迎撃するだけです」


みんながそう言葉を掛けてくれた。・・・・・みんな


「ねえ、この仮面を取って良いかしら?」


「・・・・・ジェイル、もう一度、性転換銃をよろしく」


「ああ、解ったよ」


ジェイルの発明品で再びルシファーたちは男に戻った


「取って良いぞ」


「ふう、やっと取れた。それじゃあ男の衣類に着替えてくるな」


五人は着替えを持って更衣室に向かった


「信長、信奈。気分はどうだ」


「あー、何とか・・・・・」


「あいつ、今度会ったらぶん殴ってやるわ・・・・・!」


レヴィアタンとオーフィスのお陰で信長たちも無事救済でき俺たちが保護する事にした。


「突然だけどお前等、俺たちの仲間に成らないか?京都に住んでいたらまた英雄派の奴らに目をつけられると

思うし、神器の力をコントロールしないといけないからさ」


龍牙とルシファーがこの二人と戦った感想が「手強い」「大変だった」って言うほどだからな


「・・・・・信奈、お前はどうする?」


「私たちに神器って言う力が有るのは知らなかったわ。ただ英雄の子孫だから勧誘されたのだと思った。もし

自覚してその力をコントロールしていれば貴方たちに迷惑を掛けていなかった筈よね・・・・・。

―――決めたわ、私は貴方たち幽幻龍騎士団のメンバーに成るわ。力を付けてあの男を一泡吹かせたいしね」


「そうだな。兵藤、俺もお前たちのメンバーに成る。力があるのに使えないなんて宝の持ち腐れで

嫌だからな」


二人は俺たちの仲間に成ると俺たちを見て口にした


「おっし、それじゃあ明日家に戻ったら新たな家族になる二人に祝いをしよう!」


『りょう―――』


「おい、お前等」


『っ!?』


バッ!


突然の声に俺たちは臨戦態勢になり得物を構え魔力を展開する。声をした方向に俺たちは視線を向けると


「おいおい、なに身構えているんだ」


アザゼルと、レヴィアタン、ミカエル、ガブリエル、八坂、八坂の娘と闘戦勝仏の七人が俺たちの旅館に

入っていた


『不法侵入者!』


「違う!ちゃんと此処のメイドに許可をもらって入ったぞ!」


「・・・・・アザゼル、なにしに此処へ来た?俺たちを捕まえに来たか?」


目を細めアザゼルに効くと頭をガシガシと掻いて「報告しに来た」と言った


「まず、兵藤。お前が何故、英雄派に属したのか九尾の御大将から聞いた。色々とお前は問題を起こした。

が、お前は英雄派に脅迫され仲間に成らざるを得なかったがそれでも九尾の御大将を救おうと止むを得なく

俺たちと敵対になった―――で合っているな?」


「まあ、大体そうだな。その上、知人も助けようとしたし」


信長と信奈を見ながら言うと「そうか」とアザゼルが頷いた


「一つ聞く。お前は、お前等は、俺たちと敵対に成るつもりは・・・・・」


『無い』


俺たちは即答で言った。どうして三大勢力と各勢力と敵対しないといけないんだよと愚痴る


「・・・・・はぁ〜、よかった。俺たちと敵対に成るって言われたらどうしようかと不安だったぞ」


「貴方たちと敵対に成ってしまったら私たちは滅びの道を歩むことになりますからね」


「私は信じていたもん!」


アザゼルとミカエルが安心したのかホッと息を吐いた。セラフォルーは胸を張って言っていた


「兵藤の子供の。此処に美猴のバカもんはおるかい?」


「美猴?いや、いないけど・・・・・」


「そうかい、しょうがないのぅ。まあ、居場所が解っただけでも良しとしよう」


美猴・・・・・。お前、一体なにをしでかしたんだ?


「そう言えば、成神たちは?」


「あー、あいつらは救護班に診てもらっている。ケガは兎も角、魔力と体力の消耗が激しいからな」


「魔力が無さすぎでしょう」


「体力が無さ過ぎだ」


和樹と俺があいつ等に向けていったら「身も蓋もないことを言うなよ」と嘆息したアザゼル


『だって事実だし』


「はあ・・・・・。まあいい。それともう一つ報告がある。これは以前から打診していたことだがお前等が

レーティングゲームで次に相手のする奴を考えていたんだが決まったぞ。

相手は―――サイラオーグ・バアルだ」


「おっ!あいつか!?やっと約束を果たせれるなぁ・・・・・!」


俺は次のゲームの相手、サイラオーグと戦えることを楽しみにしていた


「報告は以上だ。―――さて、飯にしようぜ!」


『・・・・・は?』


急に雰囲気が変わったな。あんなに緊張感が有ったのに・・・・・。まあいいや


「リーラ、シンシア。可能な限りでいいから京都料理を作ってくれ」


『畏まりました』


「イッセー、お主の隣に座って良いかの?」


「ん?ああ、いい―――」


八坂の問いに肯定しようとした刹那、グイッと誰かに引っ張られた。その人物を見るとおっとり天使こと

ガブリエルだった


「すみません、翼を出して大きくしてもらっても良いですかー?」


「えっ?こうか?」


バサッ!


「はい、ありがとうございますー。・・・・・すぅー、すぅー、すぅー」


って、俺の翼は布団じゃないぞ!?おっとり天使!


「むぅ。急に寝入ったな、そんなに良いものかのぅ?」


ガブリエルが直ぐに寝たことに怪訝になって八坂も俺の翼の上に寝転がり


「―――これは・・・・・。一枚一枚の羽がふんわりとしいて温かくてそれで・・・・・」


俺の翼の羽を解説していた八坂がうとうとして最後は眠ってしまった。八坂さーん!?貴女も寝ないでー!

それと腕に抱きつかないでぇー!


「イッセー、我も」


自分もと翼の上に寝転がり寝始めるオーフィス!う、動けない・・・・・!―――はっ!?


ギランッ!


「なあ、一誠。翼をもっと大きくできるよな?」


「イッセーくん。私もその翼で寝たいです」


「私もです。イッセーさん」


「私もです!」


「気持ちよさそうっスね〜」


得物を見る目で俺を見る俺を慕う彼女たち!


「おっ、なら俺も飯が出来るまで寝てみよっかなぁ!」


「私も寝てみたいですね。ガブリエルからよく聞かされているので興味があるのですよ」


「イッセーくん♪私もイッセーくんの翼で寝てみたい☆」


アザゼルもミカエルもレヴィアタンもジリジリと動けない俺に近づいてきた!


「ちょっ!み、みんな!待て!待ってくれ!」


『断る!』


「即答!?って、うわぁぁぁぁぁ!」


このあと、リーラたちが料理を運んでくるまで俺はみんなの布団となった


「ぅぅぅ・・・・・。つ、翼が、痛いよぉ・・・・・・」


『(か、可愛い!)』



―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――



翌日の朝、英雄派の所為で旅行が一日ダメになったがみんなはまたくればいいと言ったのでお土産を大量に

買って新幹線のホーム一度集まっていた


「みんな、いるな?」


「全員いるか?」と確認して聞くとお互いの顔を見て頷いた


「それじゃあ新幹線に乗ろう」


荷物を持ってぞろぞろと乗車していく家族たちみんなの顔は少し残念そうだったけどそれでも楽しい表情を

浮かべていた。思い出もたくさん作ったんだろう。さてと、最後は俺か


「兵藤ッ!」


突然、俺の名前を呼ぶ存在がいた乗車しようとした歩を止め、辺りを見回すと

八坂の娘―――九重と八坂がいた


「どうした。赤龍帝のところに行かないのか?」


「既に別れの挨拶をしましたのじゃ。今度はお前に別れとお礼の言葉を言いに来たのじゃ。・・・・・母上を

救ってくれて感謝する。ありがとう」


「どういたしまして、八坂を救済できて俺も良かった。八坂に迷惑を掛けず幸せに暮らすんだぞ」


「うむ。そして、妾も母上のように綺麗で強くなるのじゃ!」


「・・・・・イッセー、妾もイッセーの家に住みたいのじゃが、京都から長期間離れたら京都が大変なことに

なってしまう・・・・・。妾は残念じゃ」


本当に残念そうに顔に影を落とす八坂。俺は八坂を抱き締めポンポンと背中を叩きながら喋り出す


「なら、こっちで何とかして見る。もしかしたら八坂が京都から離れて暮らせれるかもしれないことができる

かもしれない」


「うむ。そうなれば妾も嬉しい。・・・・・約束じゃ、イッセー」


「約束だ。それと、これを渡しておく」


懐からビー玉のような小さい黒い塊を八坂に渡す


「それに妖力を送れば俺たちの家に遊びに来れる。何時でも遊びに来い」


「ああ、必ず行くとも。そして、その、また・・・・・妾を抱いてもらえるかの?」


瞳を潤わせて彼女はそう言った。八坂の唇にキスして「ああ」と肯定した


ピピピピ。


発車の音がホームに鳴り響く


「八坂、九重。また京都に来たら京都の案内をしてくれるか?」


「うむ。それぐらいは請け負うのじゃ!母上を救ってくれたお礼もしたいのじゃしな!」


「ええ、その時は妖怪の世界にも案内するのじゃ」


「妖怪の世界か・・・・・。楽しみだな」


踵返して新幹線に乗車する


「必ずじゃぞ!九重はいつだっておまえを待つ!」


「九重共々、イッセーの家に遊びに行きます」


「ああ、必ず行く。八坂も遊びに来てくれ。歓迎するよ」


微笑みながら答える。二人もそれに釣られ笑顔になった


「ありがとう、兵藤!皆!また会おう!」


「この度は誠にありがとうなのじゃ!」


手を振る九重と八坂に俺も手を振った。皆も二人に手を振っていた。そして、プシュー。と閉じる新幹線の7

扉。発車しても八坂と九重は手を振り続けた。―――京都。三泊四日の家族旅行。思い返したら色々と

あって、問題も起こした。でも、最後はハッピーエンドで終わった。八坂を救済し間接的に九重も救済した。

―――英雄派に一時的だが仲間と成って皆と接したらそれほど悪くない奴だと解った。あいつらも何時か救済

しよう。殺させはしない。


「―――さて、家に帰ったら新しい家族になった信長と信奈の祝いだ!」


『了解ッ!』



――――――――――――――――――――――――――――――――――――



Gremory



京都から帰ってきたイッセーたちは私たちの前に正座している。それは京都で起きた事件を報告していない

からだ。確かにグレモリー領で起きた暴動を鎮圧する為に向かったけど、報告ぐらいしてくれればよかった

のに・・・・・・。そのあと、話を聞きだしたらあろうことか彼、兵藤一誠が英雄派に属しイッセーたちに

牙を向けたと報告を聞いた。でも、アザゼルが


「あいつは九尾の御大将と知人を救おうとしたが知人を盾に脅迫されてしまって止むを得ず一時的だが仲間と

成って俺たちに攻撃したんだ」


と補足した


「・・・・・これで、報告は終わりです。部長」


「イッセー。今後は何か異変、事件が起きたらすぐ私たちに報告すること、いいわね?」


「こちらから電話した時に、少しでも相談して欲しかったですわ」


「・・・・・」


「で、でも、皆さん無事で帰ってきましたのですから・・・・・」


そうね、ギャスパーの言う通りね。―――でも


「やっぱり、彼等とは話し合った方がよさそうね・・・・・」


「話し合う?一体なにを考えているんだ、リアス」


「彼が英雄派に一時的でも仲間に成った。―――これは彼等に取り締まる必要性があるわ。そして然るべき

処置を与えないとダメだわね」



Boss×Boss



「サーゼクス、こちらで得た英雄派のデータをそちらに送る。神器―――上位の神滅具をも保有か。さらに

禁手祭り。どうして倒されたと聞いているグレートレッドを呼び寄せようとしたり、まだ他にも計画と手札は

あるようだ。テロリストどもめ」


『彼らには「悪魔と妖怪の共同関係を壊す」という名目があったようだからな、アザゼル。中心メンバーの

思惑はともかく、下の者たちにとって、これ以上に無い「正義」の理由だ。結果、京都を包囲していた各勢

力の部隊にも大きく被害が出てしまった。上位神滅具の一つ「魔獣創造」のアンチモンスターもそうだが、

相手に禁手の使い手が多かったのが想像以上に戦況を悪化させたようだ』


「人間から見てみれば悪魔、堕天使、妖怪などは敵―――モンスターにしか思えないだろうからな。奴等の行

動原理のきっかけは三大勢力の和平か。悪魔と堕天使の和睦だけで衝撃だろうに、その上、天界まで悪魔や

堕天使に協和するとなったら、『天まで寝返った』と危機感と憤慨を感じる人間が出てもおかしくない。

―――それで妖怪との交渉は?」


『そちらはうまくいった。今度は堕天使側とも交渉したいそうだ』


「そうか、シェムハザが進めていた話し合いのテーブルに無事につけそうだな。それと帝釈天が初代孫悟空と

玉龍を各地に派遣していたのは知っていたか?今回も助っ人としてきてもらったんだがな」


「天帝―――帝釈天は聖書の神が死んだいま、ゼウスと並び、トップクラスの力を持つ神仏だ。単独で動いて

うしろから聖槍で貫かれでもしたら各勢力のバランスが再び崩れる。テロリスト相手に初代を遣わすのは

最良の手だろう」


「しかし、英雄―――人間が俺たちの敵とはな。俺たちは勇者パーティに退治される予定のラスボスか?

それとも隠しボスか?いや、それ以前に兵藤が俺の前に立った時は正直、心のどこかで『俺、死んだなぁ』っ

て思ったぞ。大天使化とエクスカリバーオルタで俺を本気にならずに勝っちまったんだからよ」


『いつだって人間は儚く怖い存在だよ。それにしてもアザゼルを倒せる実力か・・・・・。私も一度、手合

わせしてみたいな。そして、できれば彼には悪魔側に成ってもらうか、悪魔に成って冥界に住んで欲しい

ものだ』


「残念、あいつは堕天使になれるぞ。つまり俺たちの勢力になっても問題ない―――って、言いたいところ

だが・・・・・あいつは悪魔と堕天使を嫌っているからなぁ」


『母上から聞いた。「兵藤くんの両親は悪魔と堕天使に殺された」と』


「そうか、その原因で・・・・・。俺たちは運が良かったかもしれないな。兵藤の親と交流を持っている奴か

その家族だからあいつは接してきている。じゃなきゃ英雄派に属して俺たちと敵対している」


『神はいないが神に感謝だな―――っ』


「・・・・・大丈夫か?」


『ああ、大丈夫だ。・・・・・アザゼル。これから私が言う言葉は他言無用でお願いする』


「何だ」


『今回の事件で兵藤くんが一時的とはいえ英雄派の仲間に成った。その件で上層部は彼を処刑しようかしな

いかと検討をしている』


「―――なっ!」



Heros.



「京都での計画は失敗だったけれど、もう一つの計画のほうは調整がまた進んだよ。近いうちにお披露目でき

そうだね、曹操」


「そうか、それは何よりだ、ジークフリート」


「予定通り、ひとつは僕がもらうよ。―――曹操も使うかい?」


「俺はこの槍で十分だよ」


「―――それにしても彼には借りができたね。曹操」


「ああ、連合軍と戦っていた仲間が誰一人も欠けずに連合軍に大打撃を与えてくれたのだからね。―――死に

至るほどの攻撃を受けたら強制的にどこか安全な場所に転移され治療されていたようだしな」


「しかも、その効果が続いているんだから凄いよ」


「俺も貰っとけばよかったかな?そうすれば調べて新しいものに作り変えれば我々にとって有利なものができ

そうだ。・・・・・それで、ジャンヌと恋、袋の中身は一体何だった?」


「・・・・・ご主人様の人形」


「あと、私たちの分の『御守り』のようよ。―――イッセーくん、敵なのに敵に優しくして

どうするのよ・・・・・っ」


「そうか、これで新しい計画が進めれそうだね」


「ああ、本当に兵藤一誠は―――最高の友達だ。今度会った時には必ず俺たちの仲間に―――」


-106-
<< 前のページへ 次のページへ >> ここまでで読み終える




ハイスクールD×D リアス・グレモリー ~先輩のおっぱいひとりじめフィギュア~ (PVC塗装済み完成品)
新品 \3426
中古 \3753
(参考価格:\7980)