小説『ハイスクールD×D改』
作者:ダーク・シリウス()

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始まる最強決定戦!



成神side

今日は兵藤とサイラオーグさんのプロ式のレーティングゲームを行う日だ。俺たちグレモリー眷属は

サイラオーグさんの応援をする為に空中都市アグレアスにある会場に来ていた。俺たちは今いるVIPルームの観

戦室にいる。勿論、見知った人物たちもいた。ライザーに部長とライザーに家族とタンニーンのおっさん。

そして何故か―――四大魔王サーゼクスさまを始めセラフォルーさま、アジュカさまそして面倒くさそうにし

ているファルビウムさまとサーゼクス様の付き添いとして同行したグレイフィアさんに天界からミカエルさま

を含む四大セラフが俺たちと一緒に観戦室にいた。


「あ、あの仕事の方はどうしたんですか?」


「ああ、勿論ちゃんと終わらせてきたよ。グレイフィアに監視されていながらね」


「当然です。貴方様は仕事を抜けだす癖をお持ちなのですから、魔王の仕事を放り投げ出されたら困ります

からね」


あはは・・・・・。その光景が想像できますよ


「それにしてもどうして此処に?」


「彼が禍の団をサポーターとして呼んだからね、我々はその監視をする為に来たのだよ。此処で暴れたら

元も子もないからね。それに暴れたら暴れたでそれで良いのだよ。一気に禍の団を叩くチャンスでも

あるのだ。彼は良い意味でも悪い意味でも此処に集めてくれるんだ。」


そうなんだ。でも確かにそうだ。あいつ等が此処で暴れたら叩くチャンスを得られる、一気に壊滅までに

追い込めるかもしれない。サーゼクスさまたちはそれで此処にいるのか・・・・・。


『さあ、いよいよ世紀の一戦が始まります』


『『『わぁぁぁぁぁああああああああああああああああああぁぁぁっ!』』』


ゲームの始始まった。



――――――――――――――――――――――



『御機嫌よう、皆さま!今夜の実況は私、元七十二柱ガミジン家のナウド・ガミジンが送りいたします!』


大観戦に沸く会場!実況付きなのか!すげーな!これがプロ仕様のゲーム?


『今夜のゲームを取り仕切る審判役(アービター)にはリュディガー・ローゼンクロイツ!』


宙に魔方陣が出現した。魔方陣から銀色の長髪に正装という出で立ちのイケメンが現る!


「・・・・・リュディガー・ローゼンクロイツ。元人間の転生悪魔にして、最上級悪魔。

しかもランキング七位・・・・・」


木場がボソリと呟く。―――ッ!元人間の転生悪魔!転生悪魔でありながら、最上級悪魔の上にレーティング

ゲームの現役トップランカーって事か!しかも一桁台の七位!人間からの転生者で最上級悪魔の

トップランカーだなんて!って其のヒトがサイラオーグさんたちのゲームの審判役だなんて、どんだけ豪華

なんだ!?


『そして、特別ゲスト!解説として堕天使の総督アザゼル様にお越しいただいております!どうも初めまして

アザゼル総督!』

―――と、画面一杯に映し出される見知った男性。・・・・・。俺達は唖然としてそれを見てしまっていた。

其の男性―――先生がニッコリ笑顔で挨拶をする


『いや、これはどうも初めまして。アザゼルです。今夜はよろしくお願い致します』


「・・・・・せ、せ、先生じゃねぇかぁぁぁぁぁぁぁっ!何してんの!?今夜は特別な仕事が入ったから

VIPルームには行けないって言ってたのはこう言う事か!」


俺は席から立ち上がり叫んだ。だって!一言も言っていなかったんだぞ!?驚くわぁぁぁぁぁ!


「私が彼に頼んだのだよ。こう言うのは彼の方がピッタリだからね」


俺が驚愕している最中サーゼクス様が説明した。すると俺は聞き逃していたのか話は進んでいた。


場面は端正な顔立ちに灰色の髪と瞳をした男性が映し出されていた。


『更に、もう一方お呼びしております!レーティングゲームのランキング第一位!現王者!皇帝!

ディハウザー・ベリアルさんですッ!』


『『『『『うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッッ!』』』』』


先生が登場した時よりも遥かに大きい叫声が上がった。会場全体の振動がこちらにまで響く程の―――。

男性―――皇帝と称された者が朗らかに口を開く


『御機嫌よう、皆さん。ディハウザー・ベリアルです。今日は幽幻龍騎士団とバアルの一戦を解説する事に

なりました。どうぞ、よろしくお願い致します』


・・・・・・・・・・俺は其の男性を網膜に焼き付けておこうと思った。−−−このヒトがゲームの覇者。

皇帝。王者。ランキング一位!何だか、震えてきた。怖いからじゃない。武者ぶるいというか、嬉しくて

震えてきた。おぼろげだった目標の一つを視界に映したかのような感覚を得ていたからだ。


「イッセーくん、キミが最上級悪魔に成るにはトップランカーをそしてーーー皇帝を倒す必要がある。

それでも成りたいかね?」

「・・・・・ええ、ええ!勿論ですとも!俺は最強の「兵士」になる夢が有るんです!必ず最上級悪魔に

なって最強の皇帝を倒して俺が最強の「兵士」だって事を証明して見せます!」


「イッセー・・・」


俺は堂々と宣言した!


『−−−と、「フェニックスの涙」についてとその他諸々の説明は終わりです。それでは、会場の御覧の

皆さま。大変長らくお待たせいたしました!今回の主役たちをご紹介いたします!』


『『『『『わぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああああああああっ!』』』』』


いよいよ、サイラオーグさん、そして兵藤の入場か


『東口からサイラオーグ・バアルチームの入場ですッッ』


『『『『『わぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああああああああああああああああああっ!サイラオーグッ!サイラーグッ!サイラオーグッ!』』』』』


叫声と共にサイラオーグさんのコールが沸き上がった!凄い!声援、歓声。バアル眷属の入場にドーム会場は

大きく震えた。


『そしていよいよ、西口ゲートから幽幻龍騎士団の入場です!』


『『『『『うおおおおおおおおおおおおッ!!!』』』』』


そうアナウンスされると声援、歓声がサイラオーグさん以上に湧き上がった!どんだけあいつの親と交流を

持った悪魔がいるんだ!?でも、何時まで経っても入場してくる気配が無い。会場席に居る観客も俺たちも

怪訝する


『おや・・・・・?入場してきませんね。これは一体どういう事でしょうか?』


実況のナウドさんも怪訝した様だ。


『・・・・・?アレは何だ?』


『えっ?―――アレは』


先生とナウドさんが上空を見上げて呟いた。会場の観戦者たちと俺たちも上空を見上げたら―――上空から

ピンクの花びらが会場に降ってきた!


『これは一体どういう事でしょうか!?突如!会場の上空から桜の花びらが降ってきたぞぉぉぉぉぉ!?

しかし!上空は何も見当たりません!不思議です!摩訶不思議です!』


「綺麗・・・・・」


「どうして桜の花びらが?」


「一体どうなっているんだ?」


会場がざわめきに包まれた。―――その刹那


『―――っ!?』


スウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ・・・・・


上空都市アグレアスの数倍の大きさが有ると思われる大地がゆっくりと現れ始めた!な、何なんだ!?何時の

間にあんな所に浮いていたんだ!?何もなかったぞ!部長やサーゼクスさまたちも驚愕の色を染めた!いや

この会場にいる全員が突然現れた大地に驚愕している!すると会場に魔方陣が現れ、立体映像らしきものが

魔方陣から映し出される。画面はノイズだらけだが次第に映像が徐々に正常となっていく―――。


『はははっ!どうだ、驚いたか!?』


映像に映ったのは兵藤!はっ?何でアイツが映るんだよ?


『お前か!兵藤っ!』


『ああ、ずーと待っていたよ。今か今か待ち遠しかったよ、俺も家族たちも』


兵藤がそこから引くと背後には


『やっと呼ばれたか』


『もう、遅いですよ』


『そうですよ』


『待ちくたびれたぞ』


『そうだ。何時まで待たせる気だ』


幽幻龍騎士団フルメンバーが勢ぞろいしていた!それにフードを深く被っている人もいる。誰だ?それに

見た事も無い人もいるし


『そうか、その家がお前たち、幽幻龍騎士団の住処って事か!』


『そう言う事だ。昨日からクアットロのISでアグレアスの上空に隠していたんだ。お陰で誰も気づかずに

いたけどな』


突然、立体映像が消えたと同時に会場に大型の魔方陣が現れた!そこから幽幻龍騎士団が現れた!


「それじゃあ、始めようか!サイラオーグ!最強同士の戦いを!」


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