小説『ハイスクールD×D改』
作者:ダーク・シリウス()

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姉妹猫と・・・・・




『・・・・・』


俺と黒歌、小猫=白音は仙術の修行をしている。目を閉じ自然と一体になるために気を完全に消して自然と

同化していた。これにより自然と同化して気配を感じさせずに相手に近づく事ができ、目視しか発見できない

ようになる。これを俺が考慮して二人に話してみたら『やってみよう』と二人と一緒にすることになった。


『・・・・・』


そして、静かに立ってあることを試していた。俺たちの少し離れているところに川が有り、その川には

ちょっとでも何か感じると直ぐに逃げてしまう目が無いかなり敏感な魚がいる。


『・・・・・』


今日も敏感な魚がいる事が解ると気を消したまま、川の所に歩み寄る。静かにそして自然と一体になり、あと

二メートルで敏感な魚の処までに―――


『御主人〜!』


パシャンッ!


『・・・・・』


突然、声が此処まで響いた。誰かを探しているようだった。しかし、その声に反応して魚は逃げてしまった。

俺たちは残り二メートルのところで魚に逃げられてしまった事にショックを受けた。そして、声の主の方へ

顔を向けると


「ニャニャ、此処にいたのですか?探しましたニャ」


つぶらな瞳を持った人言を喋る猫がこっちに駆け走ってきた。こいつはアイルーと言う種族、他にも

メラルーと言う種族と共存している


「はぁ、残念だったな」


「・・・・・はい、もう少しの所でした・・・・・」


「そうね・・・・・」


「ニャ?どうかしましたかニャ?」


不思議そうに首を傾げるアイルー。俺たちがあの魚は生物の気配が解ると直ぐ逃げる敏感な魚だと解り、

あの魚を捕まえてみようと修行をしながらしていた


「いや、何でも無い。それより俺達を呼びに来たんだろう?何か用か?」


「そうでしたニャ、ご飯が出来たから呼びに来たのニャ」


「そう、もうそんな時間なのね」


「・・・・・行きましょうか」


俺達はアイルーの後に付いていった。そして、向かう先には裂け目が有る岩壁に着いた。裂け目に入り進むと

途中にまた裂け目があって其処に入る。俺たちの視界に広がった光景は・・・・・


「ニャニャ!」


「ニャー!」


「ニャー!ニャー!」


沢山のアイルー、メラルーがいる住処に着いた。


「いつ来ても此処は圧倒するな」


「そうね」


「・・・・・はい」


因みに俺たちがいるのはザナドゥじゃない。冥魔でもない。まだ名が無い三つ目の地球にいる。俺はこの世界

をモンスターだけの世界にしようと思って創った世界だ。この間、好奇心でこの世界を探検していた所に一匹

のアイルーと出会った。俺は興味本位で、そのアイルーの跡を追ってしまったらいつの間にかアイルーの住処

にまで辿り着いてしまった。当然、アイルーとメラルーたちは俺の存在に驚いた。俺が謝罪してアイルーたち

の手伝いをしたら『何時でも遊びに来ても良い』と言われたので俺はアイルーたちと交流を持つように

なった。


「さあさあ、御主人達!今回の献立はこれニャ!」


一匹のアイルーがそう言うとアイルー達が豪華な料理を運んでくる。俺達は岩で作られたテーブルと椅子の

方へ向かい座った。


「それにしても、俺が知らない料理だらけだな・・・・・その上、美味しいから不思議なんだよな」


「ねぇ、この焼き魚は一体何なの?」


「ニャ?それは『サシミウオ』と言って脂の乗った美味しい魚ニャ」


「・・・・・美味しい」


白音が一口食べてそう呟いた。・・・・・うん、美味しいな


「ザナドゥに店を開いても問題なさそうだな」


「それは嬉しいですニャ、ボクたちも他の人たちに食べさせたいニャ!」


「そうなんだ?イッセー、この子たちをザナドゥで働かせてみたらどう?」


「・・・・・私も賛成します。また一つ種族が増えて交流ができますし」


二人も『問題のない美味しさだ』と言う程だからな。うん・・・・・。


「なあ。もし良かったらさ、ザナドゥに店を開いてみないか?勿論、此処に戻れるようにする。

・・・・・どうだ?」


そう提案したらアイルーたちは大喜びした


「勿論ですニャ!ボクたちは人の世話を生きがいにする種族だから嬉しいニャ!

ありがとうございますニャ!」


「ニャー!ありがとうございます!」


「御主人!」


「お客様に喜んで貰うように頑張りますニャ!」


ははは・・・・・。これは、直ぐに人気の店になるだろうな。今度、皆も連れてこよう。その後、

アイルーたちが作った料理を完食して、俺たちは一息をついた。すると、


「・・・・・」


「白音、眠そうね?」


コクリコクリと舟を漕ぐ様に首を動かす小猫に黒歌は気付いて言う


「ニャ?それなら、あそこで寝るにゃ!」


一匹のメラルーが指を差した所に視線を向ける。そこには、岩の壁の傍に大量の原っぱで敷き詰められた

場所が有った。あそこがアイルーとメラルーの寝場所なのか?


「悪い、暫く借りる。黒歌」


「解ったわ」


未だにコクリコクリと船を漕いでいる小猫を寝場所に連れてきた。そして俺が座ると白音が黒歌から離れて


ギュッ・・・・・


俺に抱きついてきた。


「寝転がった方が寝やすいんじゃないか?」


「・・・・・此処が良いです。温かくて落ち着きます」


「・・・・・なら、こうするか」


俺は背中を岩壁に預け胡坐をかいた脚の上に座らせる


「黒歌、おいで」


「うん」


黒歌は俺の右隣に座り頭を俺の肩に置く


「黒歌も眠そうだな?」


「そうみたい、きっとあの料理のお陰かも・・・・・」


俺はアイルーを見ると


「いつも、頑張っていたので休ませようと睡眠する料理と体力を回復する料理を出させて貰ったニャ。」


どうやら、気を使わせて貰った様だな。


「ありがとうな。−−−そうだ。子守唄でも歌ってやるよ・・・・・お母さんが良く俺を寝かせる為に歌った

子守唄をさ」


「・・・・・お願いするわ」


「・・・・・お願いします」


二人に了承を得た事だし歌うか・・・・・。懐かしい子守唄を・・・・・。俺は静かに歌う。それでも

アイルー達の住処全域に響き渡った。アイルー達も俺の子守唄を静かに聞いている


『・・・・・』


二人の姉妹猫は俺の子守唄を聞いていたが、暫くすると目蓋を閉じ寝息を立てて眠ってしまった。

アイルー達もいつの間にかその場で寝てしまっていた。だけど俺は子守唄を最後まで歌った。お母さんが

何時も俺に歌ってくれた子守唄を・・・・・




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