小説『ハイスクールD×D改』
作者:ダーク・シリウス()

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友好と新世界へ


サイラオーグとの試合を終えて数日が経った。何時も通り俺たちは学校を平和に通って授業を受け、過ごし

ていた。そして、今もソーナが生徒会の仕事を―――


「数日ぶりですねー。早速ですが、翼を出してもらえませんかー?」


「イッセーくん♪」


「一誠くん!お話があるんだけど良いかな!」


仕事を―――?


「えっと、何で此処にいるんですか?セラフォルーさまとガブリエルさま・・・・・」


レイヴェルが教室に入ってきた三人のうちの二人に困惑しながら尋ねたが、レイヴェルの問いは新たに教室に

入って来た人物によって理由を聞かされた


「貴方たち、幽幻龍騎士団との友好を結ぶ為に来たのです」


「貴方は・・・・・?」


龍牙がその人物に尋ねる。教室に入って来た人物は複数の黒い翼を出して


「こうして会うのは初めてですね。兵藤一誠くん、私は『神の子を見張る者』の副総督

シェムハザと言います」


シェムハザと名乗った。副総督?アザゼルの同僚か・・・・・


「俺たちと友好?」


「ええ、私たちのトップが貴方たちと友好を結びたいと申しましたので私たちはその使者として貴方の許へ出

向いたのです」


「そうなのか?セラフォルー」


「うん♪サーゼクスちゃんが『友好を結びたい』って私に言ったの☆外交のことは私の仕事なの☆」


そういえば、八坂のときもセラフォルーは妖怪たちに協力態勢を得に来ていたな


「イリナは?ミカエルの使者はガブリエルだと思うんだけど」


「私も使者よ!というより、私が最初に一誠くんの勢力の友好を結ぶ使者を志願したらミカエルさまが

ガブリエルさまも一緒にと私と一緒に友好を結ぶための使者となったの!」


「・・・・・これが?」


「すぅー、すぅー、すぅー・・・・・」


金色の翼を出したら直ぐに抱きついて寝に入ったおっとり天使に指さす


「う、うん・・・・・。ガブリエルさまも・・・・・一応ね?」


「ミカエルさん、人選を間違えたんじゃ・・・・・」


「私もそう思うわ・・・・・」


『以下同文です』


イリナが言葉を濁すと和樹たちがミカエルの人選に『大丈夫なの?』と心配した


「友好・・・・・ねぇ・・・・・。別に友好なんて考えてもいなかったし、必要ないと

思っていたからなぁ・・・・・・」


ただ、俺の夢と目標と目的を果たしたかっただけだったから、そこまで考えていなかった


「期間は?」


『はい?』


「だから、俺たちの勢力と友好する期間だよ。『禍の団』を倒すための期間何だろう?」


『・・・・・』


まさか、友好の期間があるとは思いもしなかったらしく目をパチクリした


「ずっと仲良くして欲しいな☆『禍の団』を倒した後もずっと仲良く!」


セラフォルーが俺に抱きつき満面の笑みを俺に見せながらそう言ってきた


「悪魔側はずっとか・・・・・。天使側と堕天使側は?」


「わ、私もセラフォルーさまと一緒!テロリストを倒した後でも天界と仲良くして欲しいわ!いえ、

欲しいです!」


「私もです。兵藤一誠、アザゼルもきっと貴方とずっと仲良くしたいと思っているでしょうしね」


「・・・・・」


三人から視線を外し和樹たちに向ける。和樹たちは


「一誠に任せるよ」


「僕たちの『王』ですもんね」


「何か間違っていたら私たちは止めるわ」


「そうです!」


俺に任せる気満々でいる家族たちに俺は苦笑する。まあ、良いけどよ


「解った。お前等の勢力と友好を結ぼう」


三大勢力と友好を結ぶことにした。するとモゾモゾと俺の翼で寝ていたガブリエルが後ろから俺の肩から顔を

出してフニャリと笑んで


「ありがとうございますー」


『・・・・・』


「すぅー、すぅー、すぅー・・・・・」


『寝言!?』


わけわからん!このおっとり天使は!


「おー、シェムハザ。話はどうだった?」


「アザゼル?」


自然に教室に入ってきたアザゼル・・・・・って!


「サーゼクス、ミカエル。何で、お前等もいるんだよ!?」


「いやー・・・・・」


「ははは・・・・・」


俺の問いに笑って誤魔化す此処にいない筈の悪魔と天使のトップ。さては・・・・・


「廊下にずっと気配が感じると思っていたけどお前らだったな?しかもアザゼルは自然に入って来たけど

実際はサーゼクスたちと一緒に俺たちの話を立ち聞きして様子を窺って入って来たんだろう?」


『・・・・・』


図星か!図星なんだな!?


「はぁ・・・・・。大方、俺がお前等と友好を結ばないんじゃないかって不安で様子を見に来たんだろ?」


「正直に言うとそうだね。特にキミが悪魔と友好を結ばないと思っていたからね」


「そうさせないようにセラフォルーを使者にして俺に友好の話を持ちかけたんだろう。俺とセラフォルーは

婚約者で外交面を取り仕切っているんだから使者としては好都合なことだ」


「・・・・・そこまで見破られていたか」


「当り前だと」呆れながら言う。じゃなきゃ、セラフォルーから『友好を結ぼう☆』って言わないと思うし


「んで、サーゼクスたちが俺に用があるのはそれだけじゃないんだろう?」


「はははっ・・・・・。兵藤くんは鋭いね・・・・・。恐れ入るよ」


「それで、何の用だ?」


俺が問うと「新世界ザナドゥに連れて行って欲しいのだよ」とサーゼクスは瞳を輝かして言ってきた。まるで

純粋な子供のように輝いているぞ


「新世界に?あれから数日経ったとはいえ急だな。待ち切れなかったのか?」


「ああ、実を言うと父上も母上が『私たちも行ってみたい』と私に連絡して言ってきたのでね。さらに

フェニックス卿と御夫人も父上たちに連絡して『私たちも一緒に御同行しても?』とそう言っていたようだ」


「・・・・・それだけじゃないんだろう?」


「・・・・・できればグレモリー眷属とシトリー眷属も一緒に新世界へ連れていってくれないだろうか?」


―――やっぱりあいつらもか・・・・・。


「何時行きたいんだ?」


「グレイフィアに何とか説得して二泊三日にしてもらった」


『俺(私)たちの家に泊まる気(ですか)!?』


「私もですよ」


「俺もだぜ!」


ちょ、ちょっとまて・・・・・。


「それって今日からか?」


「ああ、今日からだ。荷物も―――ほら」


サーゼクスたちは何処から出したのか着替えが入っているだろう荷物を俺たちに見せた。


「・・・・・まさかだと思うが、グレモリー眷属とシトリー眷属もか?」


恐る恐る訊くとサーゼクスは頷いた。―――よし


「集合!」


バッ!


サーゼクスたちから離れ俺たちは丸くなり話し合った


「おい、流石にこれは俺一人で決めていいもんじゃないぞ」


「まだ、サーゼクスさんたちなら良いんですが。グレモリー眷属とシトリー眷属まで泊まりに

来るなんて・・・・・」


「特にド変態が僕たちの家に・・・・・」


「どうします?ガイアさんたちにも知らせた方が良いですわ」


「・・・・・今、知らせたら、彼女たちも緊急会議を開いているそうよ」


流石、大公。仕事が早いな。


「(一誠、シーグヴァイラから聞いた。あ奴等が泊まる気でいるのだな?)」


「(ガイア?ああ、そうだ。流石にどうしようか悩んでいる)」


「(我等にはもう隠すものが無いのだから堂々としてれいばいいのだが・・・・・ド変態が泊まりに

来るのはな・・・・・)」


「(超厳重注意を言えば安心できるか?)」


「(うむ。雀の涙程度だがな)」


そのあと、俺たちはガイアと念話でやり取りした。そしてガイアとの念話を止めてサーゼクスたちの方へ歩む


「家にいるガイアたちにも話し合った結果、『問題』を起こさなければ大丈夫だ」


「そうか。それではリアスたちが悪魔家業を終えたらキミの家に行こう」


「・・・・・あいつ等を待たないとダメか?」


「安心してくれ。前もって早く終わらせるように言っておいた。そろそろだと思うが・・・・・」


計画的だな・・・・・。


「―――お兄さま。ただいま悪魔家業を終わらせました」


そう思っていたらグレモリー眷属が教室に入って来た。反対側の扉からもシトリー眷属が入って来た。

―――学校の鞄以外に荷物を手に持って


「サーゼクス、今回は特別だぞ。本来なら俺たちの家に泊まることを許すどころか入らせる気なんて

ないんだからな」


「感謝するよ。兵藤くん」


「アルマスさんたちは?」


「グレイフィアが迎いに行っている」とサーゼクスが言った瞬間、教室にグレモリー家の紋様と

フェニックス家の紋様の魔方陣が発現した。でも、何か魔方陣が大きいような・・・・・?魔方陣の光が

一瞬の閃光を放ったら、グレイフィア、アルマスさん、ミリキャス、ヴェネラナ、カイザーさん、フィルさんが・・・・・

はあっ!?


「ラ、ライザー!それにライザーの眷属!な、なんで此処に!?」


何故かライザーとその眷属たちまでも教室に現れた!


「兵藤一誠、久しぶりだな。そして、俺たちが此処に現れたのはお前が創った世界に行きたいが為に

父上たちと一緒に来た。それだけだ」


・・・・・ガイア、さらに人数が増えたぞ。


「それでは、皆が集まったことだ。兵藤くん、今日から二泊三日間の間、よろしく頼む」


「ああ、解ったよ・・・・・」


深く、深く、息を吐き、少しヤケクソ気味で肯定した



――――――――――――――――――――――――――――――――――



『・・・・・』


俺が空間を歪ませ穴を広げサーゼクスたちを引き連れて入ってすぐのことだった。全員穴から出た瞬間、

目の前に咲いている巨大で壮大な桜の木を見て心を奪われていた


「綺麗・・・・・」


「あの時は岩肌しか見えなかったから解らなかったが、こうして近くで見たら巨大な

桜の木だったんだな・・・・・」


「春ではないのにどうして桜が咲いているんでしょう・・・・・?」


「これは芝生・・・・・か?でも、金色の芝生なんて見たことないぞ・・・・・」


「あそこに花畑があるわ!それも数え切れないほどの花が一杯!」


色々と夢中でいるこいつらに声を掛ける


「ほら、さっさと家に入るぞ」


「家なんて何処にあるんだよ?どこ見ても家なんて無いぞ」


「あそこにある」


匙が俺にそう問うととある場所に指さした瞬間だった。蜃気楼のように巨大な城とも屋敷とも宮殿とも言える

俺たちの家が現れた。


『―――!?』


『で、デカイッ!!!』


『そう驚くことでもあるまい』


俺たちの頭上から声が突然聞こえた。全員、声がした方向にみると巨大な赤いドラゴン―――ガイアが翼を

羽ばたかせながら降りてきた。ガイアに近づき挨拶すると彼女は人間化となって俺に「ただいま」と

挨拶をした


「人数が多いな・・・・・。まあ、我等の家に問題を起こさなければ越したことが無いがな」


「心配すんなよ。問題なんて起こさないって」


アザゼルがそう言うが俺は成神に指さすとアザゼルは「ああ・・・・・。そういうことか」と納得した。


「大丈夫だ。仮に問題を起こしたら修行がてらに扱き使ってくれ」


「そうか。それならば遠慮せずに扱き使わせてもらう」


「先生、なに勝手に決めているんですか!?俺、問題なんて起こしませんよ!」


『覗こうとするかもしれないじゃん』


俺と和樹が真顔で声を揃えて言ったら「誰が覗くかよ!」と成神が猛抗議した。俺は適当に返事して皆を家の

中に案内した。ホールに入ると足を止めメイドを呼ぶ


「リーラ、シンシア」


『はっ』


ホールにいなかった筈のリーラとシンシアが瞬時で現れた。二人に

「こいつ等が寝る場所に案内してくれ」と頼む


『畏まりました。皆さま、私たちのあとについてきて下さい』


「それと、寝るときは一人部屋で男女別だからな」


サーゼクスたちにそう伝え俺はリビングとダイニングと一緒に成っているルームに入っていく


『お帰り』


『お帰りなさい』


「ただいま。すぐに夕飯の支度をするから待っていてくれ」


「今日は、人数が多いからハンバーグカレーにする」と皆に献立を伝える


「それならば私も手伝おう」


「私もっス!」


「たまには手伝いましょう」


「僕も!」


トーレたちが俺のところにきて米を洗いだしたり、皿を並べたり食材を取り出して俺と一緒に作り始めた。

(途中でシャマルも手伝おうとしてきたがテーブルを拭いてもらうようにしてもらった)十数分後、夕飯が

出来上がった。


ガチャ


「此処がリビングルームとダイニングルームです」


リーラとシンシアが入って来た。彼女たちの後ろにサーゼクスたちが続々と入って来た


「おおっ、かなり広いな」


「あそこに眠っているのは・・・・・フェンリル!?」


「天井にも巨大なシャンデリアがありますね」


「至る所に置いてある装飾品が綺麗ね・・・・・って、これって有名な絵画じゃない!それに、これは幻と

言われている物の―――」


「俺の家より何十倍も広いな!?」


「家まで負けてしまうなんて・・・・・」


「此処は二階があるんですね・・・・・?奥は一体どうなっているんでしょうか?」


「良い匂いだ。これはカレーか?」


「あら、本当ね・・・・・・。美味しそう」


時間も時間だし、夕餉の時間にするか


「夕餉の時間にするぞ。二階にもテーブルがあるから好きな場所に自由に座ってくれ。皆、配るのを

手伝ってくれ」


『解った!』


全席に皆で作った料理を数分で配り終わると会食を始めた。皆はカレーを何回もお代わりしたがその中で

群を抜いたのは


「お代わり」


彼女、オーフィスだった。ハンバーグカレーなのかライザーもお代わりして来た。


「美味い、美味いぞ!ハンバーグカレー!」


「あんなライザーは見たことないわ・・・・・」


「ぅぅぅ・・・・・。美味しいです。料理でもあの人は勝っちゃうんですね・・・・・。お代わりです」


「私もお代わりだ」


と、カレーのルーとハンバーグが無くなるまで続いた。


『ごちそうさまでした!』


『御粗末様でした』


やっぱり完食したか。あれだけ作ったのに良く食えたなぁ・・・・・。


『グルルルル・・・・・』


「おっ、ありがとうな。フェンリル、ハティ、スコル」


器用に皿を咥えて片づけを手伝うフェンリル親子。さて、さっさと食器を洗って片づけますか


「私も手伝うわ!」


「それぐらいはしないとな」


イリナとゼノヴィアが食器を幾恵にも重ねて持って来た。


「サンキュー。洗い終わった食器は既に置いてあるところに入れておいてくれ」


「解った」


「この棚ってアンティークね?傷つけないようにしないと・・・・・」


まあ、そういう物が少なからずあるからな


「これで終わりっと」


あー、流石に多かったな。食器・・・・・、イリナとゼノヴィアには感謝しないとな


「二人ともありがとう」


「一誠くん。大聖堂ってどこにあるの?」


「大聖堂・・・・・?イリナ、気に成るのか?」


「うん、この家に来たら見てみたいと思ったの!」


「私もそうだ」


ふーん・・・・・。そう言えば教会に属していたんだから当たり前か・・・・・


「メイビス」


「どうしました?」


ソファーでミカエルとガブリエルと会話していたメイビスを呼んで「この二人が大聖堂を見てみたいって

言っているから案内してくれるか?」と言ったら彼女は微笑んで了承した


「解りました。では、こちらです。ミカエルもガブリエルもご一緒に来てください。大聖堂へ案内します」


「アーシア、一緒に行こう!大聖堂に見に行くぞ!」


「は、はい!解りました!」


天界と教会組はこのルームを後に大聖堂へ向かった。


「さて、風呂に入りに行くとしますか」


『イッセーくん!一緒に風呂に入ろうではないか!』


アルマスさんとカイザーさんが声を揃えて俺を誘ってきた。


「ん、解った。一緒に入ろう」


俺たち男性が入浴時間までに入らないと次はガイアたち女性たちが入浴してしまうからな(俺が一人だと

たまに乱入してくる)


「それじゃあ、着替えを持って風呂場へ」


『解った!』



――――――――――――――――――――――――――――――――――――



『はあ・・・・・』


アルマスさんとカイザーさんが温泉に体を入れた瞬間の開口一番の声だった


「この風呂、というより温泉・・・・・。良い湯だ・・・・・」


「そうですなぁ・・・・・」


頭にタオルを乗せてのんびりと寛ぐ二人にちょっとした説明を言う


「この温泉は人間界から特殊な方法でこっちにも流れるようにしてあるんだ。人間界の有名な温泉をね。

因みに、この温泉は○津の湯っていう温泉だ」


「おお、この温泉が人間界で有名な温泉なのか・・・・・」


「私の領土にある温泉より良いかもしれん」


へぇー、それは嬉しいな。


「それにしてもイッセーくんの風呂場は広いな。しかも温泉がまだある」


「色々と人間界から温泉を集めたら何時の間にかこうなっちゃったんだよね」


「もしかしたら100はあるんじゃないかね?」


俺たちの視界には今は言っている温泉の他に複数の温泉がある。さらにサウナ、バブルの風呂、滝の湯、

温泉のプール、様々な温泉と風呂があった


「おっ、兵藤じゃないか。それにリアスとライザーの親っさん」


「これはアザゼル殿」


「アザゼル。それに、サーゼクスとミカエル。三人揃って風呂に来たのか?」


「そういうことだ。ミカエルは俺が誘ったんだけどな」


ミカエルに顔を向けながら言うアザゼル。微笑みを浮かべながらミカエルは俺たちが入っている温泉に入って

来た。アザゼルの後にサーゼクスもアザゼルも入って来た


「これが温泉というものですね・・・・・。心が和やかになっていきます」


「天界には無いのか?」


「ええ、天界には温泉は存在しないのですよ」


珍しいな。てっきり天界にもあると思ってはいたんだけど


「それにしても凄い光景を俺は見ているな」


「どんな光景なんだね?」


「堕天使の総督、冥界の魔王、天界の天使長、三大勢力のトップが一緒に温泉に入っているんだ。

『禍の団』のことでたまに三人は集まるけど、こういうことは絶対になかっただろう?」


『・・・・・』


俺が素直に感想を言ったらサーゼクス、アザゼル、ミカエルがお互いの顔を見た


「そういやそうだな・・・・・」


「絶対にあり得ないことだとは思ってはいた・・・・・」


「私もそう思います。天使長と堕天使の総督と魔王と一緒に入ったと知らせたらきっと驚きますね」


ははは・・・・・。そうかもな。いや、きっとそうだ


「そういえば兵藤、此処に入る前に入口のところに変な機械があったんだけどあれ、なんだ?」


「あれか?あれはただの防犯装置だ。有り得ないことだろうけど念のために置いた。サーゼクスたちが

帰るまでの間だけどな」


「有り得ないこと・・・・・?其れは一体―――」


ビーッ!ビーッ!ビーッ!


ミカエルが訊ねようと口を開いた瞬間。突如、風呂場にまでけたたましい音が響いた


「・・・・・男性が入っていると解ってなおも入って来ようとする女性と女性が入っていると解ってなおも

入って来ようとする男性に警報する防犯装置だ」


「なるほど、だから『有り得ない』っていったのか。でも、誰なんだ?イッセー以外が

そんなことするとは―――」


『ひぃぃぃぃぃぃっ!な、なんなんですかぁぁぁぁぁぁ!?』


「・・・・・ギャスパー?」


アザゼルが悲鳴を上げるギャスパーの声を聞いて怪訝した。顎に手を置いて考えると「あっ」と何か

気付いたみたいだ


「今のあいつ、女生徒の制服を着ていたな。その上、顔が女みたいだから防犯装置が誤作動を

起こしたんじゃないのか?」


「・・・・・防犯装置ですら女だと認知してしまったか」


「これはジェイルたちに作りなおしてもらおう」と呟きながら温泉から上がりギャスパーの

ところへ向かった。

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ハイスクールD×D リアス・グレモリー (1/4.5スケール ポリレジン製塗装済み完成品)
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