小説『ハイスクールD×D改』
作者:ダーク・シリウス()

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友好と新世界へ(4)


・・・・・視線を感じる。害とか悪意はないな・・・・・。閉じていた目蓋をゆっくりと開き、視線を感じる

ほうへ顔を動かし視線を向ける


「あっ、起きた?」


「おはよう。イリナ」


「うん、おはよう」


髪をおろしたイリナが居り、俺と挨拶を交わす。


「今何時?」


「5時よ」


即答気味に言う彼女に「そうか」と短く返して起き上がる。ソファーで寝た所為なのか身体中の関節が体を

少し動かしただけで鳴った


「それで、昨日は何処に行っていたの?」


「暇だったから外に行っていた。酒で眠ったから起きた時には対して眠くなかったからな」


「そ、そう・・・・・」


「昨日は悪かったな。話をしにここに来ていたんだろう?」


謝ると「ううん、昨日はしょうがなかったわ」と赤面になりながら言った。昨日か・・・・・あっ


「ところで、俺が酔った時、イリナとゼノヴィアになんて言っていた?」


「え!?え、えっとぉ・・・・・」


突然、恥ずかしそうに言葉を濁す。少しして意を決したのか赤面になったまま口を開いた


「『イリナ、ゼノヴィア。どうして俺のことが好きになったのか解らない。でも、こんな俺でも好きだと言っ

てくれるのなら俺は全力でキミたちを愛する。イリナ、ゼノヴィア。お前たちも一緒に俺の家に住まないか?

お前たちを愛したいんだ』って・・・・・」


「〜〜〜!?」


イリナが酔った俺が二人に言った言葉を聞いて今度は俺が赤面してしまう!こ、これじゃあ、ただの女たらしじゃん!


(実際にそうじゃないのか?by作者)


「違う!俺はそうじゃない!」


「どうしたの・・・・・?」


「いや、なんでもない・・・・・」


イリナが首を傾げ心配そうに訊いてきた。今、誰かに指摘されたような・・・・・。


「そ、それでね・・・・・?」


モジモジと仕草するイリナ。


「私も一誠くんの家に住もうかなって思っているの。ミカエルさまにも進言したら『良いでしょう。彼の

ところに住めば、神メイビスさまの加護も得られるでしょうし、何より貴女とメイビスさまが天龍を倒すほど

の力を持つ彼の子を宿すことができればきっと天界最強の天使と神の子が誕生し、天界の戦力となり

ますね・・・・・。ふふ、そうなれば天界にとって良い事尽くめです・・・・・。イリナ、頑張って

くださいね?』と仰ったわ」


ミカエルゥゥゥゥゥ!お前は何てことを言ったんだあああああ!?


「一誠くん、私、一誠くんのことが・・・・・好き!」


「イ、イリナ!?」


ソファーに座る俺に抱きついてきた。そして、俺を覆い被さって顔を近づけようとしたその時だった、

この部屋の扉が開け放たれた。扉を開けた人物は・・・・・


「イッセー。イリナは此処に来ていないか・・・・・・?」


ゼノヴィアだった!どうやら、彼女はイリナを探しに来たようだ。しかも、今回は逆のパターン!


「むっ、何しているのだ。イリナ」


「何って、一誠くんにキスしようとしているのよ」


ゼノヴィアは俺の部屋に入った途端、不機嫌な表情を浮かべ問うと、当然のようにイリナは言った


「抜け駆けは許さんぞ!」


「何よ!ゼノヴィアだって抜け駆けしたじゃない!」


イリナはゼノヴィアから視線から離すと「・・・・・負けないんだから」と呟いたと同時唇を俺に押し付けて

きた。唇を押しつけるイリナを尻目にゼノヴィアを見ると―――かなり不機嫌な表情を浮かべ頬をふくらまし

ていた。まるで、気に入ったものを取られた子供のように・・・・・。と、思っていたらゼノヴィアがこっち

に近づいてきて俺とキスしているイリナを俺から引き離すと今度はゼノヴィアが俺に唇を押しつけてきた


「ちゅる・・・・・れろ・・・・・うぅん・・・・・」


しかも、二回目のキスとは思えないほどのキスをこの少女はしてくる。俺の舌を絡めて顔を左右に激しく

動かし始めるが、それは長く続かなかった。イリナがゼノヴィアを引き剥がしたのだ


「ゼノヴィア!今度は私の番よ!」


「もう少しぐらい良いじゃないか!」


そして、二人は喧嘩をし始めた。この二人、仲が良いのか悪いのかさっぱりわからないな・・・・・。

まあ、俺の所為だろうけど・・・・・


「イリナ、ゼノヴィア」


「一誠くん!一誠くんは―――」


「イッセー!イッセーは―――」


「喧嘩を止めろ」


ソファーから立ち上がり、喧嘩をしている二人を呼ぶと顔を俺に向けて何か言おうとしたが俺が声を低くして

二人の言葉を遮ると二人纏めて抱き締める


「悪かったな。俺の所為で二人が喧嘩する事に成ってよ。俺がちゃんとハッキリ二人に言えばこんな事には

成らなかったんだ」


「イッセー・・・・・?」


「一誠くん・・・・・?」


「ゼノヴィア、帰る時に返事をしてくれればいいと言ったが今言おう・・・・・」


俺がそう言ったと同時に二人にキスをした。


「二人とも、好きだ」


『っ!?』


「まあ、女にだらしないとか、女たらしとか思っているだろうけど・・・・・、こんな俺でよければお前等も

家族に迎え入れたい。―――ダメか?」


二人に問う。二人はキョトンとした表情のあと、嬉しそうに俺の体に腕を回してきた。


「勿論!良いに決まっているわ!ああ、私もマリアたちと一緒にメイビスさまの御加護を受けれる!」


「ふふ、ああ。勿論ダメな訳無いじゃないか・・・・・。ようやくだ、ようやく、

私もイッセーの家に住めれる・・・・・!」


なんか・・・・・。欲望めいた言葉が発せられたんだけど・・・・・?でも、忘れてはいないか?


「二人とも、ありがとう。だけど、俺の家族となったからには二人にも修行をしてもらうぞ?」


『・・・・・あっ』


「俺たちの修行は死覚悟、死ぬ寸前。地獄の方がマシだと思うほどの修行だ。―――なあ、ガイア」


『―――!?』


俺の視界に入る真紅の長髪の少女、腕を組むガイアに尋ねる。二人の顔は冷汗が大量に流れ始めた


「ああ、その通りだ」


二人は見えないだろうけどガイアは口の端を吊り上げて「さて、こいつらをどう料理しようか・・・・・?」

と楽しそうに修行方法を考えていた


「我等の一員となるのなら貴様等も修行をしてもらうぞ。それが嫌ならば即、一誠を諦めろ、一誠のことを

考えるな、一誠に恋をするな、一誠に話かけるな、一誠に触れるな、軟弱な心を持った女なぞ、塵芥当然だ。

いや、一誠と子作りなどと考えることすら万死に値する」


『――――――――』


いま、カチン!とかブチィ!とか聞こえたぞ・・・・・。すると、二人は俺から離れユラリとガイアの前に

立った。そして―――


「―――上等よ!どんな修行でも受けて立つわ!私はミカエルさまの配下でAの天使!メイビスさまの御加護を

受けながら私は修行を耐えて―――真のAになるわ!」


「小猫もロスヴァイセもこの修行をしているのだろう?彼女たちがその修行を耐えてイッセーと一緒に

いるんだ。私も負けられない!私もイッセーの傍にいたい!」


と、彼女たちの覚悟の言葉を聞いた。


「くくっ、なるほど、貴様等の覚悟は解った。―――これを耐えきれたら認めよう」


ガイアは可笑しそうに声を殺して笑ったら瞳に力を入れて二人を睨む!その動作だけでこの部屋は震えた。

いや、建物自体が震えているんだ!二人はガイアの瞳を直視して離せないでいる。彼女は目蓋を閉じたら

建物の震えが止まった。彼女たちは服をびっしょりと汗で濡らして全身を激しく震わせながらも足はちゃんと

崩さずに立ちガイアの瞳を見詰めていた


「・・・・・なるほどな。貴様等の覚悟は本物のようだ、―――認めよう。我等の家族としてな」


『・・・・・よ、良かった・・・・・』


「風呂でも入って来い。まだ、時間はあるからな」


ガイアはそう言って俺の部屋から出て行った。二人にはこの部屋に設置されている風呂に入らせた。その間、

俺は服を乾かす。


「さて、二人の問題は無事に解決した。残りは―――匙か」


ソファーに座り、そう呟く・・・・・。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――



「みんな、おはよう」


ゼノヴィアとイリナを引き連れホテルのダイニングルームに入ると皆が座っていた。


『お、おはよう(ございます)・・・・・』


しかし、俺の家族の女性陣たちは俺の顔を見た瞬間、全員が赤面した。俺は不思議に思いガイアに訊く


「ガイア、どうして皆は顔を赤くするんだ?」


「さあ、我にも知らん。酔っていたのでな・・・・・。魔王、理由は何だ?」


「ああ、ルシファーさまたちは酔った兵藤くんに『好きだ』、『愛している』、『一生離さない』と、

色々と愛の言葉を送っていたよ」


『―――――っ!』


・・・・・そうだった。ゾラードとメリアから聞いていたじゃないか!彼女たちが赤面をするのも

納得したよ!


「ハハハ!いやー、こっちまで恥ずかしくなるほどの言葉が色々と出たぜ。お前はそういうところも逸脱して

いやがるのかよ?その能力を存分に発揮して天界に入る女天使に言ってみろ。ころっと、

堕ちて堕天使になっちまうな!」


「・・・・・実際、ある意味ですが、既に堕とされた天使はいますね。それも『二人』も」


二人・・・・・?イリナの他に天使なんて・・・・・ま、まさか・・・・・!?―――俺は恐る恐る

おっとり天使ことガブリエルを見た


「・・・・・」


瞳を潤わせてジッと顔をこっちに向けて熱い視線を送るガブリエルがいた!少し不安を感じてミカエルに問い

掛けた


「な、なあ・・・・・。堕天はしていないよな・・・・・?」


「ええ、悪魔の囁きや誘惑を受けていませんし、欲に負けていませんから大丈夫ですよ。ですが、

それを関係なしに何故か堕天使に成ってしまう現象が起こりましたが、彼女が何とか持ちこたえました」


「ちっ、天界一の美女が堕天使一の美女に成るかと思ってワクワクしていたのによ」


つまんなさそうにアザゼルはそう言った。げ、マジでなりそうだったのかよ。冷汗を流してガブリエルに

心の中から謝罪した


「さっさと食べよう。今日は色んな場所に行くのだからな」


「そ、そうだな・・・・・。」


ガイアの言葉に朝食を食べ始めた。数十分で食べ終わると俺と皆は自分の部屋に戻り支度を終えると玄

関ホールに移動した。


「それじゃあ、行くとしようか」


「今日は何処に案内してくれるんだね?」


「学校だ」


『学校・・・・・?』


皆、首を傾げ不思議そうに訊いてきた。―――匙以外はな


「てか、此処にも学校なんてあったのか?」


「当り前だ。子供がいるんだぞ?俺たちが学校を創っていないと思っているのか?」


「いや、一度もそんなこと聞いていないからあるなんて知らなったんだよ」


「教えてないから当然だ。ほら、乗るぞ」


玄関ホールに出ると巨大なバスが数台ホテルの入り口前に降り立った。良く見ると幽幻龍騎士団の紋様が

記されたいた


「アザゼルが言っていたタクシーではないのだな」


「今度はバスかよ?しかも、デカイ!」


「運転手がいないんですけど大丈夫なんですか?」


「俺が運転する」


『お前が(あなたが)!?』と目玉が飛び出るほどに驚いた面々


「そういえば此処って幾つになったら運転できるんだ?」


「ある程度、学んだら誰でも乗れるぞ。歳で言うと15からだな」


「15だと!?」


「声か入力だけで移動する無人の車だぞ?それだけなら子供でもできることだ」


「ほら、さっさと乗れ」と皆を催促する。数分で全員が乗った事を確認して俺もバスに乗り込む。そして、

行き先を入力するとバスが空高く浮かびあがり空を走った。後ろを確認するとちゃんと俺たちのバスについて

来ているようだ


「これは凄い乗り物だ。一体どういう仕組みで動いているのかね?」


「魔力で動いている。この世界は膨大な魔力で出来た世界だ。オーフィスと和樹の魔力でこの世界が

動いていると言っても過言ではない」


「なるほど、だからこの世界の炎と風が綺麗なんだな。それ以前にこの世界に来てからずっと体の奥から力が

湧くような感じがするんだが・・・・・」


ライザーの言葉に感心する。他の奴等も薄々と気づいている様子だ


「ライザー、良いところに気づいたな。この世界はオーフィスと和樹の魔力で動いているって言っただろう?

その魔力をお前等が知らない内に少しずつ吸収して自分の力にしているんだ。試しに、ライザー、軽く小さい

火を出して見ろ」


「・・・・・解った」


ライザーは手を出して魔力の火を出そうとした。誰もが手の平サイズぐらいの火だろうと様子を見たその瞬間


ドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!


ライザーの手から上に向かってバスの屋根を突き破った大きな火柱が起きた。慌ててライザーは火を消した


「ライザー!」


「ち、違うんです!兵藤一誠の言う通りに軽く小さい火を出そうとしたら―――」


「そう、それが今のライザーの軽く出した魔力の火だ。この世界は究極とも言える魔力倍加の世界だ」


カイザーさんに怒鳴られるライザーを見て苦笑を浮かべながら説明する


「それじゃあ、私たちも魔力が上がっていると言うの?」


「もう、魔王クラス並みの魔力があるんじゃないか?ただ、その効果はこの世界のみだ。元の世界に戻ったら

元の魔力に戻るぞ」


「それだったら、この世界に住んでいる住人たちもそうなのか?」


「その答えを言うとNOだ。この世界に住んでいる住人たちは何年、何十年も住んでいる。特にこの世界に誕生

した子供はこの世界の者として認識される。例え、その子供が冥界や人間界に行っても魔力は変わらないぞ」


そう言うとガッカリした仕草をする数名がいた。楽に強くなれると思うなよ・・・・・


「それと、この世界は貴族とか、階級とか一切ない世界だからな。一部を除いて全員、一般市民だから」


「その一部と言うのは?」


「この世界を統一する存在とそれを見守る存在だ」


俺がそう言ったら視線が俺に集中した。


「言っとくけど俺は見守る方だ。この世界を統一しているのは俺じゃないぞ」


「じゃあ、誰ですか?」


「堕天使はレイナーレ、悪魔は前魔王のルシファー、天使はメイビスだ」


「レイナーレのことはあの時知ったから別に解ってはいたけど、やっぱ、お前らだったか・・・・・」


アザゼルがルシファーたちを見た


「それぞれの種族のトップがいた方が良いって皆で決めあったら私たちに成ったのよ」


「まあ、そのお陰で無事に事を進めれました」


「そう言うわけだ。―――着いたぞ」


窓側にいた皆が一斉に窓を開けて顔を出した。俺は操作して窓を閉めるようにしたら


ガッ!


『〜〜〜!?』


頭部にぶつかった。その痛みに顔を引っ込めて頭を押さえる面々


「大丈夫か?」


『大丈夫じゃない!!!』


「よし、皆、降りるぞ」


『無視!?』


さっさと俺が降りると背後から皆が異口同音で何か発した。何言っているんだ?学校の校庭で皆が降りるのを

眺めていたら俺に声を掛ける存在がいた


「理事長!」


「やあ、校長。元気そうで何よりだ」


『理事長!?校長!?』と皆が俺とこの学校の校長と思われる人間と交互して見た


「理事長!来るのなら来る前に連絡をください!お出迎えができませんではありませんか!」


「こうしてお前が出迎えに来ているんだから別にいらない。それで、今日はこいつらをこの学校に

見学をさせる為に来たんだが良いよな?」


「今は授業中ですが、静かに見学をなされれば問題はありません」


「そうか。それと、今日はあのルームは今、空いているか?」


校長に訊くとメモ帳を取り出して予定を見たら「一時間後でしたら空いております」と俺の顔を見て言った


「兵藤くん・・・・・。このお方は?」


「ああ、この学校の校長だ。校長、この紅髪の男性は冥界に住む悪魔たちの頂点に立つ四大魔王の一人、

サーゼクス・ルシファーだ」


「おお、貴方が魔王サーゼクスさんでしたか。私はこの学校の校長をしております。よろしくお願いします」


「あ、ああ、こちらこそよろしくお願いします」


自分を魔王だと聞いても態度を変えない校長に戸惑いながらも校長と握手をした。ミカエルとアザゼルにも

紹介すると態度を変えずに握手を求めてした。


「校長、案内を」


「はい、畏まりました。


校長はサーゼクスたちを引き連れて学校の中へ連れて行った。俺たちも学校の中へ入っていった。来客専用の

靴に履き替え廊下を歩く


「この学校は小、中、高とエスカレーター式となっております。卒業後は大学に通うか、

就職するか・・・・・まあ、人間界と変わりませんね」


「この学校に貴族の悪魔はいないのですか?」


「いえ、おりません」


「そ、そうですか・・・・・」


キッパリと即答で答えた校長に苦笑いするグレモリー先輩


「ですが、『冥魔』の世界なら貴族だけの学校があります。よろしければそちらにも行ってみると

いいですよ」


「『冥魔』ですか・・・・・」


現魔王を憎んでいる悪魔だけの世界、サーゼクスとグレモリー先輩は複雑な顔を浮かべた


「今、私たちがいる校舎は小学生が通う学び舎です。中学生が通う生徒はこちらの校舎、高校生が通う生徒は

こちらの校舎となっております」


校長が三角形の形のように建っている校舎を説明した。すると三角の中心部に丸い建物を見て「これは?」と

真羅先輩が訊ねた


「私たち教師の職員室であります。この建物の最上階は私、校長室となっております。この建物から小、

中、高の教師がそれぞれの学年とクラスに向かうのです」


「この図形を見ると体育館のような建物が見当たりませんが・・・・・」


「体育館は地下でございます。安定した環境と温度を保つには最適な所ですから」


「そうなんなんですか・・・・・」


その後、校長にあれこれと質問した。校長も丁寧に皆の問いを答える。


「校長、そろそろ・・・・・」


「そうですね。では、校内を案内します。静かに私と理事長の跡について来てください」


校長と俺は皆を引き連れ数十分の時間を掛けてサーゼクたちを校内に案内した



――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――



「よし、校舎は一通り案内したな。最後はとっておきの場所を案内するぞ」


現在、地下にある体育館に入る。俺が皆にそう告げると『とっておき・・・・・?』と皆は首を傾げた


「そうだ。―――校長」


「はい」


校長は体育館のステージに上がりとある床の板を触れると押しこんで、そのままずらすように手を動かした。

板をずらしたらそこに手を突っ込んで何かしたと思えばこの体育館に震動が発生した。その発信源は校長が

いるステージからだった。ステージがゆっくりとスライドをしていく。スライドしていく最中にステージが

あった場所に地下へ続く階段が姿を現わした。


「行くぞ」


『・・・・・』


校長がこっちに戻ったと同時に俺は皆に短く告げ階段を下りた。皆も俺に続いてきた。階段を降りたら通路が

俺の目の前に静かに佇む巨大な門へと続いていた。その巨大な門に赴き、扉を開け放った瞬間


『わああああああああああああああっ!!!』


『っ!?』


扉の向こうには巨大な会場が存在していた。会場には悪魔、天使、堕天使たちが席に座っていて全員、顔を

中央に向けていた。その顔の先には


『はあああああああっ!!!』


『おおおおおおおっ!』


ガキン!ドゴッ!バンッ!ドンッ!


剣戟と打撃、魔力、光の槍、光力でお互い攻撃し合っている十数人の悪魔と天使、堕天使の戦いを見ていた。

俺の家族と校長以外の皆は信じられないものを見た目をした


「これは・・・・・。まさか・・・・・」


「レーティングゲーム・・・・・?」


「その通り、此処はレーティングゲームをする為の場所だ」


ミカエルとアザゼルの呟きに俺は肯定した


「じゃ、じゃあ・・・・・。この学校は・・・・・」


「異種族混合でレーティングゲームを学ぶ専用の学校だ」


『試合終了、勝者、3−F』


俺が成神の言葉に答えるとアナウンスが流れた




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