小説『ハイスクールD×D改』
作者:ダーク・シリウス()

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朝食を終え俺は自室に戻り高校の制服に着替えた。必要な物は鞄に仕舞いいざ玄関へ向かい扉を開けた

向こうには、ガイア、ルシファー、レヴィアタン、ベルゼブブ、アスモデウス、メイビス、黒歌、リーラの

八人が一誠を出迎えていた


ガイア 「いよいよだな」


一誠 「ああ、久しぶりの人間界だ」


アスモデウス 「一誠君が学校に通うなんてね」


レヴィアタン 「そうだね、ガイアがいきなり『一誠、学校に行け』って言うから驚いたよ」


ベルゼブブ 「制服姿、似合うぞ」


ルシファー 「そうね・・・でも、勉強の方はどう?」


一誠 「大丈夫だ。でも、あの時は流石の俺も絶望を感じたよ・・・問題が一つも解らなかった・・・・」


リーラ 「ですが、一誠様は凄いですね。私が教えた事を瞬く間に理解、吸収して全教科の課題を

殆ど解きましたから」


そう一誠は、修業や鍛錬を始めて以来一つも勉強手を付けずに居た。久し振りに勉強してみたが、一問も

解らず絶望的だった。これはヤバイと、一誠はリーラを頼り、一から全教科を教わって貰った。リーラに負担

を掛けまいと必死に努力したのと、リーラの教え方が解りやすかったので直ぐに解けた。


一誠 「本当に感謝している。ありがとう、リーラ」


リーラ 「いえ、勿体無きお言葉です。」


と、一誠に感謝され幸せそうな表情をした。


黒歌 「イッセー・・・そこに妹・・・白音が居たらよろしくお願いね?」


一誠 「うん、それが条件だしな」


黒歌 「条件とか関係ないにゃん、イッセーがいるから此処に居るのよ?」


一誠 「黒歌・・・・・」


メイビス 「・・・イッセー、これを」


其処にメイビスが十字架のアクセサリーと二つの十字架を一誠に渡す


一誠 「メイビス、これは?」


メイビス 「それは神器(セイクリッド・ギア)を封じる為に作った物です。それを付けていれば

      察知されずに高校生活を送れるでしょう。外せば使えますので安心してください」


一誠 「そっか、ありがとう。俺の為に作ってくれて大変だったろう?」


メイビス 「いえ、貴方の為ならこれくらい平気です」


そう言うが目の下に隈ができている


一誠 「・・・解った。有り難く使う」


「帰ったらお礼しなきゃな」と心の中で呟き、三つの十字架を懐に入れたその時、

一つの疑問が思い浮かんだ。


一誠 「今更何だけど、リーラ達を雇う金って俺達に有ったのか?」


と質問する俺にガイアが答えてくれた


ガイア 「金なら奴等から貰った手紙の他に×印が印されていた紙があって、

     お前に内緒でその場所に行ってみたが・・・どうやら奴等は、仕事で貰った報酬や趣味で見つけた

     宝をお前の為に溜めていたらしく、アスモデウスに鑑定してもらったが我等が生きている間でも

     まだあるぐらいの値段や量だったぞ」


アスモデウス 「凄かった。それ以外何も言えないわ・・・・・」


一誠 「だからリーラ達を雇えた訳か・・・そろそろ時間だ。俺の行く高校は・・・」


アスモデウス 「駒王学園・・・そこに現魔王、サーゼクス・ルシファーとセラフォール・レヴィアタンの

        妹が在校しているの、理事長はサーゼクスルシファーよ」


一誠 「そうなんだ。一度会ってみるとしようか・・・良いか?」


俺が訊くとルシファーとレヴィアタンが頷いた。


ルシファー 「ええ、構わないわ」


レヴィアタン 「因みに私達の事は秘密だからね?」


一誠 「解った。バラさないさ、ーーー皆、行ってきます」


『行ってらっしゃい!』


『時空と次元の航路』の能力で空間に裂け目を作り人間界に用意した

仮の家に向かった。


(仮)兵藤家


一誠 「久しぶりに来たけれど殺風景だな」


仮の家の中に入って辺りを見回し首に十字架を身に付けながら呟く


一誠 「さて、学校に行くとしますか!」



―――――――――



仮の家から十数分、駒王学園の校門に辿り着いた俺は辺りを見ると・・・

男子生徒も見かけるが女子生徒の方が多いな・・・・・7(女)・3(男)ぐらいか?


「ねね、あの人、格好いいじゃない?」


「うん、でも誰だろう?この学園にいたかな?」


「誰だ?あいつ」


「さあ?見かけない顔だ」


「転校生かな?」


「きっとそうかも」


と、周りから視線と共に何やら聞こえたけど気にしないで玄関に進み職員室に行こうとした所に


「君、ちょっといいかな?」


一誠 「俺に何か?」


此処の学園の制服を着込んだ金髪イケメン顔の男子生徒に呼び止められた


「その制服はこの学園の制服らしいけど・・・キミは見た事無いね」


一誠 「俺は転校生だからな」


「そうなんだ?あっ、自己紹介をしないとね。僕は木場祐斗、二年生だよ」


一誠 「兵藤一誠だ。」


お互い握手した刹那、


木場 「っ!」


こいつは何故か顔を顰めた。木場の視線を見ると俺の首に身に着けている十字架に注がれていた


一誠 「どうした木場?」


木場 「いっいや、何でもないよ。でも、一つ質問してもいいかな?どうして首に十字架を身に着けているのかな?」


一誠 「ん?あぁ、これか?大切な人からの手作りの御守りだ。―――何でも悪魔から助けてくれる

   御守りだって言っていたけどな・・・そうだ。予備の十字架もあるから木場も貸してやるよ」


予備の十字架を木場の手に乗せようとするが手を引っ込められた。まるで十字架を拒絶する様に

―――成程、聖水や十字架、聖なる物や攻撃を苦手とするのは悪魔しかないとルシファーやメイビスから

聞いていたけど本当の様だ。・・・つまりこいつは、悪魔か


一誠 「何で手を引っ込めるんだ?貸してあげようとしているのにいらないのか?」


木場 「・・・・・(協会側の人間・・・・・?)」


俺の問いに答えずに何か考えている様だ


一誠 「そうだ。木場、職員室の案内頼む」


木場 「うん解った。こっちだよ」


案内させて貰い牙を先頭に歩かせ俺は二歩下がって歩く


一誠 「処でお前は何か部活しているのか?」


木場 「そうだよ、僕はオカルト研究部なんだ」


一誠 「オカルト研究部?」


木場 「うん、楽しいところだよ」


一誠 「そうか」


木場との会話を続けて数分で職員室に着いた。


一誠 「ありがとう、木場」


木場 「気にしないで、それじゃあね」


そういって、何処かに行ってしまった。まあ、教室だろう・・・職員室に繋がる扉をノックしながら思った


一誠 「失礼します」


職員室に入った。数人の教師が俺の入室に気づき視線を注ぐ最中、一人の教師が立ち上がり俺の前に来た


「やぁ、待っていたよ。君が兵藤君かい?それじゃあ行こうか」


一誠 「はい」


「ついてきて」と担任の跡に続くと、とある教室の前に止まった。


担任 「さて、此処で待ってくれ」


俺にそう言って最初に教室に入って行った


ガラッ!


「お前等、席に着けー!よし、席に着いたな?出席を取る前に言わなければならない事がある・・・

 このクラスに転校生が来るぞ!」


「先生!転校生は女ですかー!?」


「男ですかー!?」


「静かに!それでは言おうか転校生の性別は」


『・・・・・っ』


「男だ!」


『イヤッッハッー!!!(喜)』


『ノオオオオオ!!!??(泣)』


一誠 「賑やかな・・・クラスだな・・・」


だけど、このクラスなら直ぐに馴染めそうだ。


「さぁ!転校生さん!いらっしゃい!」


担任の先生に呼ばれるが何故かハイテンションになっていた。教室に入り教卓の横に立つ


「自己紹介お願いします!」


一誠 「兵藤一誠だ。趣味は料理・運動・読書、好きな事は、のんびりする事です。皆、

    よろしくお願いします。」


――――――シーン――――――

『・・・・・』


一誠 「・・・・・?」


どこか変だったのか?思ったが、


『よろしく!』


『お願いします!』


どうやら大丈夫の様だった。


「お前等!一限目は兵藤の質問会だ!」


その言葉にこのクラスの生徒全員が歓喜に湧きあがった


「先生!太っ腹ぁ!」


「愛しているぜー!」


「男に言われても嬉しくない!」


「そんなぁ〜・・・」


『あっははは!!!』


一誠 (楽しい学校生活になりそうだ。)


皆からその後、質問会が終わり休憩時間になっても質問攻めが続いた。授業の予鈴が鳴るとそれぞれ自分の

席に着きそれから授業が始まり先生からの解答の呼び出しでも解けた。(本当にリーラのお陰だ(涙))

そして現在の時間は昼休み=昼食の時間だ。リーラに作って貰った弁当を出して食べようとしたが

そこに一人の男子生徒が来た。


「ねぇ、一緒にいいかな?」


一誠 「えっと名前は・・・」


「僕の名前は式森和樹、よろしく兵藤」


一誠 「一誠かイッセーでいいぞ?そっちの方が呼びやすいだろう?」


和樹 「解った。じゃあ、一誠と呼ぶよ、僕の事は和樹って呼んでくれるかな?」


一誠 「了解だ。和樹」


和樹 「うん、よろしく」


会話しながら和樹と一緒に昼食を摂る


一誠 「和樹は何処で暮らしているんだ?」


和樹 「僕は学校の近くにあるけど・・・ちょっとね・・・」


一誠 「なんか事情でもあるのか?」


俺が何気なく聞くと頬をポリポリと掻(か)く


和樹 「うん・・・実は一人で暮らそうとしたんだけど両親が心配して変わったメイド達を雇って

    一緒に暮されているんだ。」


一誠 「変わったメイド達・・・(まるでリーラ達みたいだな)どんなメイド何だ?」


和樹 「大きい声で言えないけどね・・・とある国際コスチューム会議っていう組織があってね?

    雇っているメイドさん達もそのコスチューム会議に加盟している組織なんだ。」


一誠 「へぇ、そんな組織が有るんだ。(まさか・・・な?)それがお前のメイド達とどんな

    関わりがあるんだ?」


和樹 「MMMっていう言葉知っているかい?」


一誠 「―――はっ?」


和樹 「MMM通称『MMM(もっともっとメイドさん)』僕の家に居るメイド達はコスチューム会議の組織の

    愛好団体なんだ。しかも僕の家にいるメイド達は『第二装甲猟兵待女中隊

    (パンツァーイエ―ガーメートヒェンカンパニー)』って戦うメイドさんの組織なんだ。

    それにそれだけじゃないんだ。他にも僕の家にいるメイド達を含め第一〜第十までの

    装甲猟兵待女中隊(パンツァーイエーガ―メートヒェンカンパニー)のメイド達が

    存在しているんだ。」


一誠 「・・・・・」


開いた口が閉じない、まさか、自分以外しかも同い年でこんな近くにあのメイド達を雇っていたとは


和樹 「それでね?って、一誠?どうしたの?」


一誠 「和樹・・・実は俺もそのメイドを雇っている」


和樹 「・・・まさか」


一誠 「あぁ、今お前が考えている通りだ。俺の家に居るメイドは、『第五装甲猟兵待女中隊

   (パンツァーイエ―ガ―メート)』がいる」


和樹 「・・・・・」


今度は和樹が口が閉じなくなった。少し時間が経つと口を閉じすると


ガシッ


俺の手を両手で力強く握り


和樹 「同じだ!」


一誠「はっ?」


いきなり解らない一言を言い出したので、取り敢えず聞き流し話を聞いてみる。


和樹 「いや〜正直。今の時代にメイドなんて雇うなんて滅多に無いでしょ?僕だけかと思ったら君も

    そうなんだ!何か共通があると嬉しく思うよ!毎日『御主人様』って言われるのが恥ずかしくて皆に

    名前で言ってくれって何度もお願いしたけど中々直して貰えなくて、根気よく続けたらやっと名前で

    呼んでくれたんだ。だけど、学校に登校する度に送り迎えされて気恥ずかしくてそれで・・・」


マシンガンみたいにペラペラと鐘が鳴るまで話す。・・・早く終われ


キン〜コン〜カン〜コン〜


和樹 「もうこんな時間か、お前と話せて本当に良かったよ」


一誠 「あっああ、俺もそうだ。ありがとうな・・・」


殆どメイドの話だったけどな・・・


和樹 「そうだ!放課後、屋上に来てくれるかな?話があるんだ。」


一誠 「それは良いんだけど?大丈夫か?メイド達に言わなくて」


和樹 「勿論忘れずに言うさ、それじゃまた」


弁当を片し自分の席に戻った和樹、話って何だ?まあ、放課後になれば解る事か

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ハイスクールD×D リアス・グレモリー (1/4.5スケール ポリレジン製塗装済み完成品)
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