小説『ハイスクールD×D改』
作者:ダーク・シリウス()

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激突!?レーティングゲームランキング3位の悪魔!




「で、俺は一人で相手をしないといけないのか?」


「一人でもあなたはお強いでしょう?」


「それもそうだな」


会場の中央に急遽作られた空間。その周囲を会場にいる悪魔たちが後期の視線で見守ってきている。

セラフォルーとソーナはシーラさんとエリアスさんの傍の席に座っている。サーゼクスも同様だ。逆に

ヴァルヴォラスは身内と眷属の面々と列席していた。そして、俺とランキング3位の悪魔とその眷属たちは

空間の中央で対峙していた。ははっ、まるで、初めてライザーと戦った時と一緒だ。


「開始してください!」


バトルを取り仕切る男性悪魔が戦いの開始を告げる。さて、バトル開始だ


「まずは私から!」


帯剣していた剣を抜き放ち俺に飛び込んでくる男、―――騎士か?


「はっ!」


鋭く、素早く剣を振ってくる。・・・・・遅いなと、見定めながら余裕でその場から動かずかわしつづける。


「木場より強いのは解った。―――だがな」


「っ!?」


「俺にとっては弱い」


『騎士』の両腕を掴み、一気に引き千切った。その際に大量の血が迸った。会場の床は血によって

赤く染まっていった


「がああああああああああああああああああああっ!?」


「はっ!剣が使えない、両腕もない『騎士』はただのダルマだな!」


『騎士』をランキング3位の悪魔に向かって蹴り飛ばす。序でに引き千切った腕も投げ渡す


「さて、次は誰だ?」


「野郎!今度は俺だ!」


「私も!」


俺の前に立ち拳を構える二人の男女


「俺たちは『戦車』だ!」


「私たちのコンビネーションに翻弄されて―――」


「うるさい」


瞳を煌めかせて二人の『戦車』を停止した。そんな二人に瞬時で懐に近づき拳に仙術の光を発光させて

殴り飛ばす。吹っ飛ばされた二人は会場の壁に激突した


「次だ」


「・・・・・今度は自分が」


フード付きのマントを纏う悪魔が歩を進めた。『僧侶』みたいだな・・・・・。多分、


「よろしくお願いします」


「・・・・・」


礼儀正しくお辞儀をした悪魔は周囲にサッカーボールのような大きな魔力を展開した。


「覚悟!」


魔力から弾丸のように射出してきた!その数は『僧侶』の姿が見えなくなる程の数!


「停止」


視界に入った魔力の弾丸を停めた。


「甘い!」


頭上から、さらに大回りしてきた左右からの弾丸、背後からも魔力の弾丸が迫りくる気配を感じた


「360度、隙間もなければ逃げることが不可能なこの攻撃にあなたは負ける!」


「『無限創造龍神の錫杖』」


金色の錫杖を発現させて手に持ち床にトンと付くと俺の周囲に数多の目玉が出現した。


「停止」


カッ!


周囲に浮かぶ目玉が同時に煌めいた。全ての魔力の弾丸が一つも動かず停まってしまった


「なっ・・・・・!そんなバカな!?あれだけの数を停めてしまうなんて!あ、有り得ない!有り得―――

はっ!?」


ドガンッ!


ヒステリックに成りかけた悪魔の顎を天井に目掛けて蹴り上げる。上半身が天井にめり込んでしまった


「残りは『兵士』と『王』」


『・・・・・っ』


残りの悪魔たちに不敵の笑みを浮かべる。あいつらは顔の表情を強張らせた。


「こっからは少し、本気で戦うとしようかな」


そう呟くと俺の背に天使、悪魔、堕天使の翼が展開した


「さっさと終らせよう。纏めてかかって来い」


『プロモーション「女王」!』


二人の「兵士」が「女王」に成った。ふと、一人の悪魔の体が発光して―――消えた。


「シッ!」


「っ!?」


突然、俺の眼前に現れては正拳突きしてきた!瞬時に頭を後ろに反らす!悪魔の腕を掴もうとした瞬間、

光と化となってまた俺の視界から消えていった!


「・・・・・神器か」


「その通り、名は『光の人化』。悪魔でありながら俺は光の攻撃をしたり、光と化と成って移動することが

できる」


俺の背後に現れた悪魔が説明した。―――刹那。俺の足から冷たい感覚が襲った。足下を見ると、足が氷に包まれていった


「『永久の氷牢獄』。脱出不可能の氷。さらに言えば、体全体に氷が覆われるとあなたは氷と同化して

死にます。―――投了することをオススメします」


手の平を俺に突き出しながら俺に降参を促す別の悪魔。―――だが、


「気を使ってくれてありがとう。だが、俺はソーナを迎えに来たんだ。投了はしないさ、死んでもな」


「・・・・・残念です。―――さようなら」


氷が一気に俺の体を包んでいった!そして、最後は俺の頭まで覆った



―――――――――――――――――



ソーナside



イッセーくんが氷に包まれてしまった。ランキング3位の悪魔は不敵の笑みを浮かべ氷漬けになった

イッセーくんの許へ近づいた


「流石にこの男はこの氷から出られなかったようだな」


「当然ですよ。この氷から脱出したのは数えるぐらいの悪魔しかおりません。人間である彼がこの氷の

牢獄から出られるとは思えません」


「俺たちに勝てると思ったのでしょうか?しかも一人で俺たちに挑むなんて・・・・・」


「言うな、そういうルールだったからな・・・・・」


彼はヴァルヴォラスのほうへ顔を向けた。ヴァルヴォラスは席から立ち上がり微笑みながらランキング

3位のほうへ近づいた


「やはり勝ちましたか。まあ、予想どおりですがね」


「これでいいのだろう?」


「ええ、ありがとうございました」


「では、仲間を医療室へ―――」


彼はヴァルヴォラスに傷ついた眷属たちを医療室に運んで欲しいと言おうとしたのだろう。でも、

お姉さまの隣に座っているサーゼクスさまが立ち上がり、待ったを掛けた。


「待ちたまえ、まだ彼が負けてはいないよ」


「・・・・・魔王さま、既に勝負はつきました。これ以上、結婚式を長引かせたくないのですが?」


「審判がまだ試合終了を告げていない。それに氷をよく見るがいい。―――氷に罅が入っている」


『―――!?』


ランキング3位の悪魔と二人の「兵士」がギョッと眼を開かせてイッセーくんを覆っている氷を真っ直ぐ見た


ビキッ!ビシッ!ビキキッ!


氷が音を立てて罅を生じている!


「は、早く!兵藤一誠を倒すんだ!氷から出る前に!」


ヴァルヴォラスが慌てて指示をする。「兵士」の二人は急ぎ、イッセーくんの許へ迫ったが


バッガアアアアアアアアアアアアンッ!


氷の散弾によって足を停めてしまった。氷に覆われていたイッセーくんは首の関節を鳴らして嘆息した


「あー、危ない、危ない。もう少しで負けるところだったぜ・・・・・」


「ば、バカな・・・・・!?人間であるあなたが俺の氷の牢獄から・・・・・・!」


「氷の魔力が得意なレヴィアタンと修行しているんだ。このくらい、訳が無い」


「っ!なら、今度はもっと堅く、堅牢な氷の牢獄を!」


「兵士」はそう言って手の平をイッセーくんに突き出すが、イッセーくんはその場から姿を消して

―――彼の背後に現れる。


「悪いな。二度も同じ攻撃を受けるほど俺は優しくないから」


彼が「兵士」の耳元で呟きながら腕を掴んだ。―――有り得ない方向に腕を曲げて


「ぐっああああああああああああああ!?」


「激痛を感じながら能力は使えないだろう?お前はその程度にしておく。念のためにもう一本の腕も

折っておくか」


バキッ!


「〜〜〜〜っ!?」


「お前ぇぇぇぇぇ!」


怒りを露わにして光のレーザーを放ったもう一人の「兵士」。彼は天使の翼で光のレーザーを弾き返した。

だが、弾き返した光は極太に成って「兵士」に迫っていった


「無駄だ!俺は光と化となれる!光の攻撃は俺には通用しない!」


「じゃあ、実験だ。お前が光と化となれずに光を受けたら一体どうなるかな?」


何時の間にかイッセーくんが「兵士」の背後から肩を掴んで逃がさないようにした。無効化の能力がある

籠手で・・・・・。「兵士」は手の平をイッセーくんの顔に向けて光を放とうとした様子だったのだけれど、

手の平から光の魔力が出てこなかった


「ああ、この籠手に触れられたら能力が使えないぞ?」


「な、なんだと!?」


「ほら、お前が放った光がこっちに近づいてきたぞ?」


「は、放せ!光に成れないのなら俺は攻撃を受けてしまう!」


逃れようと必死になるが、イッセーくんの手から逃げれずに・・・・・


「そうか。なら、一緒に―――天国に行こう」


「う、うわあああああああああああああああ!?」


極太の光の魔力に向かってもの凄い速さで突っ込んで行ったイッセーくんと「兵士」。二人は光に包まれて

消えていった


『・・・・・』


数秒後、空間に歪みが生じて穴が開いた。その穴からイッセーくんと気を失っている「兵士」を引きずり

ながら出てきた。「兵士」をその場に放して、ランキング3位に視線を向けた


「残りはお前一人だ」


「・・・・・よもや、ここまで追い詰められるとは思いもしなかった」


ドンッ!


ランキング3位の悪魔が全身に膨大な魔力を奔流と化とした!彼は全力でイッセーくんを倒そうとして

いるのが理解した!


「本当ならば、俺があの悪魔の依頼を受けないつもりでいた。くだらない理由だったからな。―――だが、

不意にお前と戦ってみたいと思ってこの依頼を引き受けた」


「依頼ねぇ・・・・・?どうせ、俺を倒してソーナと結婚しやすくするための依頼何だろう?」


「その通りだ。『自分では兵藤一誠には勝てないから代わりに戦って欲しい。勝ったら報酬は望みのままだ』

と言っていた」


ランキング3位の悪魔の言葉に会場にいる悪魔たちが一斉にヴァルヴォラスに向けた。その光景に慌てて

ヴァルヴォラスはイッセーくんに指を指して指示した


「な、何を言っているのですか!?それより早く兵藤一誠を倒してください!その人間がいる限り結婚式が

進めませんよ!」


「黙れ!たかが、上級悪魔ごときがランキング3位であり、最上級悪魔の俺に指図するな!」


ランキング3位の悪魔がヴァルヴォラスに一喝した。場が一瞬にして静まり返った。


「・・・・・興が覚めた。兵藤一誠、この試合はお前の勝ちでいい。非公式のゲームで仮にお前に勝っても

無意味だからな」


「・・・・・そうか」


「その上、ここではお互い全力も出せないだろう。全力で戦うのなら公式のゲームで戦いたい」


イッセーくんは突然、大天使化となって金色の翼を巨大にして傷ついたランキング3位の眷属悪魔たちを翼で

包むと光が発光した。直ぐに眷属たちを解放すると傷ついた眷属たちは治っていた。腕を折られ、両腕を引き

千切られていた悪魔も腕が戻っていた


「これでチャラだ」


「感謝する」


未だに意識を失っている眷属たちを魔力で浮かせて彼等は会場から去って行った。イッセーくんはヴァル

ヴォラスに近づき口を開いた


「本人が棄権した。よって、この試合は俺の勝ちだ。―――次はお前だ、ヴァルヴォラス」


「・・・・・っ」


ヴァルヴォラスは忌々しげにイッセーくんを睨みつけた。


「チェスだったな?ヴァルヴォラス、何回戦やるんだ?」


「10回戦をやりましょう・・・・・。勝ち数が多ければ勝ちと言うことに」


「解った、先行はお前からでいいぜ?」


「・・・・・その余裕、直ぐに後悔の色に染めてみせます」


ヴァルヴォラスとイッセーくん。二人の対決が火蓋を切って落とされた・・・・・。

イッセーくん・・・・・!勝ってください!


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