小説『ハイスクールD×D改』
作者:ダーク・シリウス()

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ライザーが俺の一撃により床に倒れ気を失った


「勝者!兵藤一誠!」


バトルを取り仕切る悪魔は俺の勝利だと告げる。未だに倒れ込み立ち上がる気配のないライザーを一瞥すると

俺とライザーの間にフェニックス家の文様の魔方陣が二つ出現した。


「よくライザーに勝った。」


レイヴェル 「・・・・・」


ライザーの父親のカイザー・フェニックスと俺を無言で睨みつける妹のレイヴェル・フェニックスが現れた。


一誠 「・・・文句があるなら、何時でも俺のところへ来い。今度は皆と相手に成ってやるからよ」


黒い両翼を出して言うと迫力に圧されたのか、後ずさりした。―――何故か顔を赤く染めながら・・・それを

見たカイザーさんは「ほほう、成程な」と口の端をにやりと意味深長な言い方しながら吊りあげた。


「イッセーくん、此処は私達に任せてキミはサーゼクス殿の許へ行きなさい」


一誠 「解りました。此処でお別れですが何時か貴方達の家に遊びに行きます」


「ああ、楽しみにしているよ。何時でも来るが良い」


踵を返して俺はサーゼクスの所に向かった。背後では何やら「レイヴェル、彼に惚れたな?」 「―――っ!?」と聞こえたたが敢えて気にしなかった。サーゼクスの許に近づき


一誠 「赤龍帝とライザーを倒した」


サーゼクス 「ああ、圧倒的な力だった。まさか、本当に二人を倒すとは思わなかった」


「私は勝つと信じていた。やはりキミはあの方達の子供だ」


「そうですね、よく頑張りました」


お父さん達の子供か・・・嬉しいな。


サーゼクス 「では、約束通りキミもレーティングゲームに参加できるように手配をしよう・・・それと」


グレイフィアに目を配らせると彼女は頷き手に持っていたアタッシュケースを俺の眼前に見せ開けると中身は王×2、女王×2、僧侶×4、騎士×4、戦車×4、兵士×16、変異の駒であろう駒が2つ入っていた・・・・・って駒の何故か数が二倍、アタッシュケースに入っていた


一誠 「何か駒の数が二倍に成っているんだけど」


サーゼクス 「二チームにすることで『王』同士、トレードもできるだろう?

レーティングゲームを更に楽しめるではないかい?」


一誠 「・・・そう言う事なら有り難く頂く。では俺達はこれで、」


家に戻る為、次元の狭間に行く為に空間を歪め裂け目を開きアタッシュケースを持って俺達は帰ろうとするが


リアス 「兵藤くん」


グレモリー先輩に呼び止められた。俺は人差し指をグレモリー先輩に見せた


リアス 「・・・?」


一誠 「一つ貸しです。グレモリー先輩」


そう言い残し俺と和樹、リーラ達と一緒に次元の裂け目へと潜って行きパーティ会場から消えて行った。その

後、ジェイル達に頼んで悪魔に転生できない新たな駒を作る様に頼んだ。二人は喜んで引き受けてくれた。


Father×father


「フェニックスク卿。今回の婚約、子の様な形になってしまい大変申し訳ない。

無礼承知で悪いのだが、今回の件は―――」


「みなまで言わないで下さい、グレモリー卿。純血の悪魔同士、良い縁談だったが、どうやらお互い欲が

強すぎたようだ。私の所も貴方のところも既に純血種の孫がいる。それでも尚欲したのは悪魔ゆえの強欲か。

それとも先の戦争で地獄を見たからか―――いや両方であろうな・・・今回は彼のお陰で

反省すべき点が見つかった」


「・・・・・いえ、私もあの子に自分の欲を重ねすぎたのです」


「この場に誠殿達がいたら『自分の子供で欲望を満たすな!』と、叱られますね」


「でしょうな。我々は愚かだったのかもしれない。これからは娘の自由にさせようと思います。

特に恋愛の方面は」


「私も娘の自由にさせよう。恋愛は私達父親が決めるのではなく娘達が決めさせる

・・・・・と、思ったが」


「フェニックス卿?」


「どうやら娘がイッセーくんに惚れたようだ」


「成程、フェニックス卿の娘の恋は始まったようですな、それはめでたい事だ。」


「グレモリー卿の娘は赤龍帝―――いや、成神くんだったかな?彼に恋を抱いているようだが」


「ええ、・・・・・しかし、よりにもよって、私の娘が拾うとは思いませんでした」


「―――赤い龍。忌々しいあれがこちら側に来るとは実際目にするまでは信じがたいものでした」


「次はやはり」


「ええ、でしょうな。いや、既にいるのやもしれません」


「白い龍―――赤と白が出会うのは時間の問題か」

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