小説『ハイスクールD×D改』
作者:ダーク・シリウス()

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次はウェンディとノーヴェ。この二人はそっくりだから姉妹みたいだ。


一誠 「ノーヴェ達は何がしたい?」


ノーヴェ 「別に・・・何だっていい」


ウェンディ 「私は楽しい処が良いっスね〜何処かありませんか?」


一誠 「楽しい処か〜・・・」



そうだ。あそこなら楽しいだろう、記念も残せる。良し・・・そうと決まれば


一誠 「行くぞ」


ウェンディ 「何処へ?」


何処へ?勿論決まっているじゃんか、とウェンディの顔をまっすぐ見て


一誠 「楽しいところだ」


俺の言葉に頭の上に???と浮かべる二人に苦笑した。「行けば解る」と伝え

目的地に歩を進んだ。目的地は少し此処から離れている所に有りバスで行かないとダメだ。

バスセンターに辿り着いて数分待っているとバスが来た。ドアが開き乗り込み丁度三人程

座れる後部座席に座った。目的地はバスが三回目に停まる処に有るので静かに座って

待った。


「次は○○○〜○○○でございま〜す」


次に停まる場所のアナウンスがバスの中に聞こえた。俺は『降ります』と書かれた停車ボタンを押す。数分

経つとバスの待機所と共に目的地が俺の視界に入った。バスは待機所に停まり俺達三人は此処までのバス代を

払いバスから降りた。


一誠 「此処がそうだ」


俺達を出迎える建物は


『∞§∞天∞§∞』


と大きなネームプレートに書かれたゲームセンターだ。


ノーヴェ 「此処か?中から騒音がするんだけど・・・」


ウェンディ 「そうっスね〜」


此処は世界各地のゲームを集めたからその数、千種類以上はあるんだよな。

だから、外まで聞こえる。中に入れば楽しい物ばかりだから夢中になる筈


一誠 「中に入れば騒音なんて気にしなくなるさ」


二人を引き連れ建物の中に入る



ウェンディside


中に入ってエレベータに乗って三階のボタンを押したイッセー。

エレベータが三階に上り止まるとドアが開き目の前は受付係りの男女二人が

待ち構えていたっス


「いらっしゃいませ!何名様ですか?」


一誠 「三名です」


受付係りの人とイッセーが話し合っている最中、私達は手摺から顔を出すと


『うわぁ・・・』


多種多彩なゲームを色んな人がしている光景が目に入った。中にはモグラ

叩き、リズム感のゲーム、ノーヴェの固有武装と同じローラスケート、格闘

ゲームもあった。色んなものがあるっスねぇ〜


「畏まりました三名様ですね?お時間はどれくらいで?」


一誠 「フリータイムで」


「畏まりました。では、料金は此処に戻る際に受付で御払いに来てください。では、楽しんでいってらっしゃ

いませ」 


一誠 「おーい、二人共、どうした?」


まだ下を眺めている私達に不思議そうに声を掛けイッセーに「色んなゲームがあって凄いっス!」と

私は答える


一誠 「実を言うと俺も此処に来るのは初めてなんだ」


ウェンディ 「そうなんっスか?」


意外っスね、慣れた感じで此処まで来たから・・・そう言えばイッセーってずっと家にいたから外に行く所は

見た事無かったっスね


一誠 「だから今日は楽しもう俺も楽しみなんだ」


『解った(っス)』


私達は階段を下りて様々なゲーム機を前にどれにしようか悩む・・・うーん、どれからやろうか悩むっス!


ノーヴェ 「なぁ、ウェンディ」


ウェンディ 「ん?」


ノーヴェ 「こいつは私達の事を理解してくれるのか?」


不安そうに顔を曇らせて私に訊いてきた。


ウェンディ 「・・・そうっスね〜」


私もそうだけど、やっぱりノーヴェも不安なんっスね・・・まぁ、私は

別に理解してくれなくても


一誠 「理解するさ」


『!?』


私達の話を聞いていたのか返事を返した。


一誠 「今の俺はウェンディとノーヴェ、他のナンバーズ達の事とは解らない。けど、その為の一歩として

    今日は皆と触れ合って少しずつ理解していくつもりだ。だから不安がらないでくれ、解らない事が

     有ったら俺達が教えるから」


イッセーは私達の事をちゃんと理解しようと考えていてくれていたんっスね・・・それがたまらなく嬉しい!


ウェンディ 「―――解ったっス!これからは頼りにするっスよ〜!」


ノーヴェside


ウェンディの奴は嬉しそうに言いながらあいつに抱きついた


一誠 「何でそこで抱きつく!?離れてくれ!色々と当たって―――」


ウェンディ 「ん〜ふふ♪当てているんっスよ♪」


一誠 「確信犯か!?ノーヴェ!見てないで助けてくれ!」


ノーヴェ 「・・・ウェンディ。離れろよ。こいつの言う通り今日は楽しむんだろうが」


ウェンディ 「ああん、もうちょっと抱きついていたかったのにぃ」


全く世話の焼ける奴だ。と呆れながら私は溜息を吐いた


ウェンディ 「でもまあ、そうっスね!今日は楽しむっスよ!」


一誠 「じゃあ、最初はアレをやろう」


そう言いながらあいつは指を指した方に顔を向けるとグローブが付いているゲームだった。


ノーヴェ 「アレは何だ?」


一誠 「アレはパンチの威力を競うゲームだ。こうやって」


手本を見せてくれるのかグローブを手に嵌めてゲーム機の前に立った。

画面の映像に


Let´challenge!


と映し出すと同時にパンチの威力を計るであろうサンドバックみたいなものが現れあいつが軽く殴った結果


13kg


今の威力の数字が表示された。成程、こういうものか


一誠 「こんな感じにするんだ。」


ウェンディ 「へ〜面白そう」


ノーヴェ 「・・・」


一誠 「やってみな」


ウェンディ 「最初は私!」


腕をグルグルと回しウェンディはグローブを嵌めゲーム機の前に立った。


Let´Challenge!


バゴオオォォォォォンッ!


574kg


一誠 「え?」


有り得ない測定値が画面に叩きだされた事にあいつは目を見開いて唖然とした


ウェンディ 「本気じゃないけどこんなもんっスかねぇ?はい、次ノーヴェ」


ノーヴェ 「解った」


グローブを受け取り私もグローブを嵌め込みゲーム機の前に立つ


Let´Challenge!


ズゴオォォォォォォンッッッ!!!


769kg


ノーヴェ 「軽くでこんなものか?」


一誠 「え?」


「もう一度やる」と言って再びサンドバックを殴った。今度は7割ぐらいでやってみるか


ドゴオォォォォォォンッッッッッ!!!!!


999kgOVER!!!


一誠side


999kg!?いくら何でもゲームの仕様の測定器だと言え、これは咋(あからさま)に可笑し過ぎる!ナンバーズの

皆もこんな者ばかりなのか!?


ノーヴェ 「何だ。もう計れないのか?」


ウェンディ 「Dr.達に頼んで作って貰うっス!」


ノーヴェ 「そうだな、皆も暇つぶしぐらいにはなるだろう」


一誠 「そ、そうだな・・・ついでに気に入るゲームがあったら作って貰おうか」


少し震える声で二人に向けて言った。鉄使用のやつじゃないときっと壊れるぞ・・・


一誠 「今度はアレにしよう。二人とも慣れているものだしな」


『どれ?』


俺達が次に向かったのはゾンビ版のガンシューティングだった。


一誠 「ガンのコントローラを持ち画面に向けてグリップを押して・・・そうそう、リロードは下に向けて

    グリップを押すんだ。説明は解ったかな?」


『解った(っス)』


意気揚々と二人は画面に集中した。


一誠 「じゃあ、始め!」


READY GO!!


ウェンディ 「うわぁ〜ドキドキするっス!」


ノーヴェ 「そうだな」


画面の中では古い研究施設に入った。其処はとある実験の設備だったが実験に失敗しウィルスが施設内に充満

してそれを吸い込んだ研究員達は全員死、ゾンビとなった物語だった。ゲームの中の男女の二人組はその調査

に来て研究施設に入った刹那ゾンビが続々と現れ二人に迫る


ノーヴェ 「はっ!そんな鈍い動きで!」


ウェンディ 「負ける訳が無いっスよ!」


ガン!ガン!ガン!ガン!ガン!カチャン!ガン!ガン!ガン!ガン!

バン!バン!バン!バン!バン!カチャン!バン!バン!バン!バン!


おいおい、二人とも一度もダメージを喰らわずにいるよ。それにもう最終ステージか・・・


ウェンディ 「いよいよっスね!ノーヴェ!」


ノーヴェ 「これで最後だ!行くぞ!」


そしてラストボスと戦って数分後


WIN!と画面に表示された。全ステージをクリアした二人はガンのコントローラを元の場所に置いて一息ついた


ウェンディ 「ふぅ〜!楽しかったー!」


ノーヴェ 「そうだな!中々楽しかったぞ!」


一誠 「凄いな!二人共、流石だ!」


初心者とは言えない動きに感動して興奮して笑顔になった俺を見て二人の顔は赤く染まった。


一誠 「さぁ!時間は有限だから色々としよう!ノーヴェ!ウェンディ!」


ウェンディ 「了解っス!」


ノーヴェ 「解った!今日はとことん楽しんでやるよ!イッセー!」


俺達は時間が許す限り遊びつくした。そして、俺達はガイアにはゲーム専用の大広場をジェイルと

ダンタリオン教授には多種多様のゲーム機を作って貰う事に決意した。

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