小説『ハイスクールD×D改』
作者:ダーク・シリウス()

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俺は今トーレとクアットロと共にデパートに居る。何故ならナンバーズは服

が余りないからだ。これは問題だと思い服を買いに来たのだ。


トーレ 「私は別に必要ないのだが・・・」


クアットロ 「トーレ姉さま、服は必要な物ですわよ?それに何時までも

アレだと外出の時、目立っちゃうわ〜」


一誠 「そうだぞ、変な目で見られたくないだろう?」


トーレ 「それは、そうだが・・・」


ナンバーズ達と初めて出会った時、身体にピッタリと密着したあの戦闘服で外に出歩くの

はある意味世間が騒ぐだろう


クアットロ 「其処まで渋るのであれば一度この街であの服で外出してみます?

トーレ姉さまは外見でも美人の上にスタイルも良いんですから、あの

戦闘服で出歩いたらこの街に歩く人々の目がトーレ姉さまに釘つけですわよ」


トーレ 「うっ・・・・・」


想像でもしたのだろう胸を腕で隠して少し辺りを見回し始めた


一誠 「それでも良いなら俺はトーレの服は買わないけど?」


トーレ 「いや、やはり服は必要だな。行くぞ、クアットロ、イッセー」


と言って先にデパートの中に吐いて行った。切り替えが早いなトーレ、意外と周囲の目に

気にする方なのか?まあ、何にせよ


一誠 「クアットロ、ナイスだ」


クアットロ 「うふふのふぅ〜♪お姉さんに任せなさい!」


一応俺の方が歳は上だけどな・・・まあ良いか


――――――――――――――――――――――


デパート内


トーレの跡を追ってデパートに入り二階にあるファッションコーナーを行く

為にエスカレーターで二階に上がると色んな服が立ち並んであったり置かれていた。


トーレ 「・・・なぁ」


一誠 「どうしたの?トーレ」


トーレ 「私はセンスとか自分が合う服とか解らんからイッセーが

選んでくれるか?」


クアットロ 「あら?それは良い提案だわぁ。イッセーちゃん、私のも

お願いしてくれるかしら?」


まさか俺に選ばせてくるとは・・・・・


一誠 「解った。ベルゼブブ直伝のセンスを此処で発揮してやる、待っていてくれ」


俺は二人が似合う服を探しに向かう事数分が経った。


一誠 「持ってきたぞ」


トーレ 「・・・意外と早かったな」


一誠 「待たせる訳にはいかないのと速攻でこの辺りの衣類を全部

見て回って選んだからな」


クアットロ 「全部!?」


手に持った衣類を二人に手渡しながら理由を話す


一誠 「それじゃあ、最初はトーレ。」


トーレ 「・・・本当に着なくては駄目なのか?」


クアットロ 「着ないとダメですよ〜トーレ姉さま、」

一誠 「そうだぞ、トーレ」

トーレ 「・・・解った」


渋々とトーレは試着室に入る


クアットロ 「どんな感じになるかしら?」


一誠 「それは、出て来てからのお楽しみだ」


初めて自分から選んだ事だから少し不安だけどな


トーレside

どうしてこうなったのだろうか・・・?彼―――いや、イッセーの事を知り

たいだけなのだが何故か私は服を試着する事になった。服なんてどうでもい

いと思うのだが・・・さっさと見せて終わらせるか、どんな服を私が着ても

似合わないだろうに・・・


トーレ 「着替えたぞ」


試着室から出てイッセーとクアットロに私の姿を見せる。私の服装は・・・淡い紫のワンピース姿だ。


トーレ 「・・・笑いたければ笑え」


そうすれば気が晴れるからな


クアットロ 「似合いますわ!トーレ姉さま!」


一誠 「・・・・・」


イッセーは何も言わない、やっぱり・・・


トーレ 「似合わないだろう?」


一誠 「はっ!?余りの綺麗さに見惚れていた///」


トーレ 「んな!?///」


見惚れた?綺麗?イッセーにそう言われて私の顔が熱くなった事が直ぐに

解った。


クアットロ 「うふふ、トーレ姉さま、お顔が真っ赤ですわよ?」


トーレ 「うるさいぞ!クアットロ!」


余計な事を言う妹に叱る最中イッセーは「次はクアットロだ」と促し私を

からかう愚妹は逃げる様に試着室の中に入って行った。


一誠side


さて、クアットロはどんな姿で現れるのか楽しみだ。って、トーレを見れば既に元の服装に着替えていた。何時の間に・・・


一誠 「もう着替えたのか?」


トーレ 「当たり前だ。何時までも着てられるか」


一誠 「(もう少し見たかったのに)・・・クアットロが終わったら今度は

皆の分も買わないといけないな」


トーレ 「―――イッセー」


一誠 「どうした?」

真剣な表情で「ありがとう」と、感謝された。突然感謝されたので理由を

聞くと

トーレ 「Dr.を救出してくれた事だ。」


あの時の事か


一誠 「でも、それは・・・」

トーレ 「解っている。Dr.の技術が必要だったのだろう?だが、お前なら

要求を飲まず、強制的に連れていく事も可能だったはずだ。」


一誠 「それは否定しない。だけど、ジェイルはお前達を心配して」


トーレ 「知っている。Dr.は私達を作った同時に私達を自分の

娘の様に深い愛情を注いでくれる。今でもそうだ。私は私達に

愛情を注いでくれるDr.が無事ならそれでいいんだ。だから、

私はDr.の願いを叶えてくれたお前に感謝しているんだ。

知っているか?『彼のお陰で何時も以上充実している』って

言っているぞ。」


そうなんだ。ジェイルがそんな事を


トーレ 「だから、もう一度言う。ありがとう、感謝している」


彼女は頭を下げ俺を感謝する姿を見て俺は訊いた


一誠 「トーレ・・・今、幸せか?」


トーレ 「あぁ、幸せだ」


そう言いながらトーレは俺に微笑んだ。やっぱり綺麗だ。


一誠 「なら良かったよ。幸せになってくれて―――そうだ。

一つサプライズしてみないか?」


トーレ 「サプライズ・・・だと?」


サプライズの内容を話すと目を見開いて顔が若干赤く染まった


トーレ 「なっ!恥ずかしいぞ!?」


一誠 「だけど、喜ぶと思うぞ?他の皆も言わなきゃな。」


トーレ 「本当・・・にやるのか?」


一誠 「勿論!もう決めた事だから」


これから実行しようとするサプライズに恥ずかしそうにするトーレ


一誠 「そうと決まれば、『着替えたわよ〜』この話の続きは後だ。いいね?」


トーレ 「う、うむ。」


試着室に着いているカーテンが開いた其処には―――


クアットロside


あらら。トーレ姉様ったら自覚していない様ね?自分が恋しているって


自分は冷静でいる様にしているみたいだけれど、一緒にいると冷静さが無く


なっていますわよ?うふふ、可愛いですわ、


一誠 「次はクアットロだ」


クアットロ 「解ったわ、イッセーちゃん」


私はトーレ姉さまから逃げる様に試着室に入りカーテンを閉める・・・っ!

そうだ。ふふっ、良いこと思いついたわ・・・と思いながら結んでいた髪を下ろし眼鏡を外してからイッセーちゃんが選んだ衣類を手に取った。これってトーレ姉さまと同じワンピースの様ね?少し違うようだけど


クアットロ 「よし、準備完了♪」


ワンピースを着こみ一度、鏡の前で何処か変じゃないか確認する。問題なさ

そうね?いざ、参りましょうか


クアットロ 「着替えたわよ〜」


イッセーちゃんとトーレ姉さまにそう言いながらカーテンを開けた。私の姿を見て二人は言葉を失ったようだ。うふふ、私の作戦は大せ―――


『誰だ?』


ガクッ!


クアットロ 「私よ!私!クアットロよ!って、トーレ姉さまは知っている

でしょう!?酷いわ!」


そう言いながら眼鏡を掛ける。もう、そこまで違うのかしら!?


一誠 「ごめん、余りにも見間違えていたから・・・」


トーレ 「くっくっくっ、さっきの仕返しだ。」


もう!トーレ姉さまったら・・・でも、そういえば、イッセーちゃんの前では余り髪を下ろしたり眼鏡を外してないわね、当然の反応かしら?取り敢えずは驚いたわね・・・ふふふっ!


一誠 「見間違えたよ、クアットロが綺麗になって」


あらあら、嬉しい事言ってくれて嬉しいわぁ〜


クアットロ 「うふふ、ありがとうイッセーちゃん」


一誠 「これからも眼鏡と髪を外してみたら?俺はもっと

その素顔を見てみたいよ」


クアットロ 「そう?なら、そうしてみようかしら」


きっと、皆もお姉様も驚くでしょうね、ふふふ


一誠 「そうだ。トーレにも話をしたんだけどさ、ジェイルにサプライズしないか?」


クアットロ 「サプライズ?一体何をするの?」


一誠 「それはな?」


サプライズの話を聞いた私は面白いと思った


クアットロ 「良いわよ。私もそのサプライズ参加するわ」


一誠 「そう言ってくれると思っていたよ」


本当、私を飽きさせないわね。イッセーちゃんは


一誠side


さて、クアットロも賛成してくれたし残りは皆か・・・


一誠 「悪いけど、帰ったら皆にもサプライズの事を知らせてくれるか?

ウーノ達は俺から言うから」


『解った(わ)』


この後、皆の服も買って密かに空間を歪ませ穴の中に入れ他の階に向かい製品を見て回ったけどこれと言って何も・・・お、あれは


一誠 「二人ともアレ、してみないか?」


『?』


俺の視界に映ったのは


―――――――――――――――――――――


トーレ 「おい、此処狭いぞ?」


一誠 「そう言う物だから我慢して」


クアットロ 「これって撮るもの?」


プリクラだった。帰る前にこれを撮って帰ろうと思って二人と一緒にプリクラをしようと中に入った。トーレの言う通り中は狭かった


一誠 「そうだ。帰る前に記念にと思ってさ、思い出にもなるよ?―――

さてと、選択は・・・これとこれは、これとこれにして・・・よし、

いくよ二人共。画面に向いて、撮られるぞ」


トーレ 「はっ?ちょ、ちょっと待て!?」


クアットロ 「えっ、ええ!?」


(PC)ハイ、チーズ! カシャッ!


慌てる二人を余所に俺とトーレ、クアットロが映った写真+シールが出来上がった。


トーレ 「何だ・・・これは、私はこんな顔をしたのか」


クアットロ 「やだ、私って目をつぶっちゃっているわぁ」


一誠 「あははっ!うん、良く取れているよ」


背景は星のカーテン状に流れて3人を囲っているプリクラが出来た。


一誠 「よし、できたから、かえ『ガシッ!』えっ?」


帰宅しようとするが後ろから俺の肩が誰かに掴まれた。後ろを振り返ると・・・


トーレ 「・・・イッセー、もう一度だ!」


一誠 「はっ?」


クアットロ 「そうよ。こんな写りの私、認められないわ!」


一誠 「ええ!?」


ズルズル・・・


一誠 「ちょっとぉぉぉぉぉっ!?」


二人に引きずられ再びプリクラを取る事になった。それでも、気に食わない

のか、何度もプリクラを撮った。そして、夕飯の時間になったのでやっと家

に戻る事ができた。最後は色々と大変だったけど、

一誠 「まぁ、思い出が一杯作れたからいいかな?」
                

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