小説『ハイスクールD×D改』
作者:ダーク・シリウス()

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次の日の朝・・・って今日か、目を覚ますとウーノとドゥーエが俺に抱かれながら寝ていた。


一誠 「あー・・・そうか、あのまま寝ていたんだな」


昨日の事を思い出し俺の顔は少し朱に染まった。取り敢えず二人を起こそうと思い静かに彼女達と一緒に上半

身を起こす


一誠 「ウーノ、ドゥーエ」


『・・・・・ん』


うっすらと瞼が開き眠りから覚醒した二人に「おはよう、朝だぞ」と声を掛ける


ウーノ 「あ、イッセー・・・」


ドゥーエ 「おはよう・・・・・」


俺の腕の中で挨拶をする。どうやら未だに寝ぼけているようだ。・・・少しいじめるか


一誠 「昨日は激しかったぞ、二人共―――襲いたいほど可愛かった」


『っ!?』


俺の一言を聞いた途端に二人は完全に目が覚めて目を大きく開き段々と顔が朱に染まりきっていった。そんな

二人に俺は最初にウーノ、次はドゥーエの甘くて柔らかい唇にキスをした。


一誠 「目が覚めたか?」


ウーノ 「ええ、良い目覚めだったわ」


ドゥーエ 「毎日して欲しいぐらいにね」


それを聞いて俺は苦笑した。ははは・・・・・そんなことしたら、ガイア達にもしてやらないといけなくなる


一誠 「さてと、俺は着替えないといけないから二人共、一旦部屋から出てくれるか?」


『・・・いや』


二人に拒否されてしまい俺は再度、お願いするが再び拒否された。人の着替えがそんなに見たいの

か?・・・・・奥の手を使うか


一誠 「だったら、二人の着替えるところを見せて貰うぞ。それで良いか?」


ふふふっ、女性なら嫌がるお願いだ。流石の二人もいや『良いわ』・・・・・はっ?


ウーノ 「イッセーのお願いなら私達の着替えるところをじっくり見ていいわ」


ドゥーエ 「ふふ、目に焼き付ける程に私達の着替える姿を見てね?」


そう言って二人はベッドから立ち上がり身体に纏っている衣類を脱ぎ始めた・・・しまった!逆効果だった!

俺は慌てて止めようとするが既に遅かった。下着姿の二人を視界に入れてしまい俺の体は硬直してしまう。

ウーノは薄い紫の下着でドゥーエは黄色の下着だった。しかし、ドゥーエは何かを閃いて着替えを止めて

隣で服を着ようとするウーノに耳打ちした後、ウーノはドゥーエに向かって頷き何故か二人は服を着ないで下

着姿で俺のベッドに四つ這いになって迫って来た。豊満な胸を揺らしながら


一誠 「二人共・・・・・着替えをしなくていいのか?てか、何で迫る?」


俺は声を震わしながら少しずつ迫る二人に問う


ドゥーエ 「さっき襲いたいほど可愛かったって言ったわよね?」


ウーノ 「イッセーから襲われるのは良いけれど、でも、最初は私達が襲う事にしたの・・・まあ、ドゥーエ

     からの提案だけど」


一誠 「ドゥーエ!お前か!?」


蟲惑的な顔立ちで「そうよ」と肯定した。おのれ!計ったな!?


ドゥーエ 「イッセー、私の処女を奪ってくれる?私の身体に貴方の物だと刻んで欲しいの」


俺の体を二人はその細く白い腕で俺を捉え


ウーノ 「貴方なら私の全てを捧げてもいいの・・・だから」


二人は自分のブラジャーのホックを外して窮屈そうに包んでいた胸をブルンッ!と、曝け出して


『私として?愛しいイッセー』


俺の体に圧し掛かり豊満な胸と身体を密着させ擦り付ける様にする。や・・・やばい、理性が


「我より先にそんな事をさせると思うたか?」


ピシッ!空気が凍りついた様な音が聞こえた。二人から見えないだろうけど俺は見えた。

真紅の長い髪を持った少女・・・ガイアが真紅のオーラを纏わせて睨みつける様にしていた。


ガイア 「皆が既にリビングにいるが一誠と貴様等だけが遅いから来てみたら

こういう事か・・・・・もう少し遅かったらまた出遅れる処だったぞ」


きっと、黒歌に俺のファーストキスを先に奪われた事を指しているのかもしれない。

相当・・・いや、かなり悔しがっていたからな


ドゥーエ 「・・・・・残念ね。もう少し遅れて来てくれれば彼に処女を奪ってくれた

かもしれないのに」


ウーノ 「そうね。此処は諦めましょう・・・イッセー、私の処女を必ず奪ってもらう

から―――誰よりも一番に」


二人はブラジャーを豊満な胸に身に着け私服に着替えた後、俺にキスしてそう言い残し

部屋から出て行った


ガイア 「全くこの家にいる奴等はある意味敵だらけだ。おちおち安心できないな」


一誠 「何か・・・ごめん」


二人が出て行った扉を見詰め言葉を発すガイアに謝罪する


ガイア 「謝るくらいなら我の不安を取り除いてくれるか?勿論―――解るな?」


俺のベッドに上がり俺の下半身に乗っかった。俺は上半身を起こしてガイアと向き合った。

彼女の瞳を見詰めると不安で満ちた瞳で俺を見詰めていた。俺は自然にガイアの身体に腕

を回し抱き締めた。その際、彼女の胸が俺の胸とより一層に密着した事で胸が押し潰れて

形がグニャリと変わった。だけど、そんな事はどうでもよく、俺は彼女の不安を

取り除くべく


一誠 「ガイア・・・・・」


ガイア 「・・・・・一誠」


数十秒・・・いや、数分間の間、彼女と官能的なキスをした。その後、俺達はリビングに

入り皆に謝罪してから朝食を摂った。・・・・・あっ、そうだ。


一誠 「皆、一つ報告することがある。ジェイル達が頑張ったお陰で俺達の駒ができた。」


和樹 「へぇ、そうなんだ。これで僕達もレーティングゲームに参加できるね」


一誠 「けど、ルシファーにレヴィアタン、ベルゼブブ、アスモデウス、メイビスの

五人はまだ参加させる事ができない」


「どうして?」と不思議そうに訊いてきたレヴィアタンに理由を話す


一誠 「まだルシファー達の存在を明かす訳には早すぎると思うんだ。明かすならもっと

大勢の観衆の中で明かしたい」


アスモデウス 「それが一誠くんの考えね?」


レヴィアタン 「うーん・・・確かにいきなり『生きていましたぁー!』って宣言するの

はつまらないかも」


ベルゼブブ 「・・・・・時が熟してからではないとダメな訳か」


ルシファー 「まあ、レヴィアタンの言う通りいきなり現れちゃあ混乱するほう

でしょうしね」


メイビス 「解りました。私達は何時か参加できるその日まで待ちます」


「皆、悪い」と謝罪する俺に和樹が疑問を口にした。


和樹 「じゃあ、当面の間・・・僕と一誠だけでレーティングゲームに参加するの?」


一誠 「いや、三人だ。黒歌も参加する事になっている。だけど三人だけじゃあ

キツイかな?負けないだろうけど・・・」


黒歌 「実力は圧倒的だけど、数で勝負に挑まれたらそう成る可能性が必然的に

あるにゃん」



さてはて、どうしたものか・・・悩んでいた俺に


ジェイル 「ならば、私の娘達も参加させればいい」


と、提案をだした。ウーノ達を?


一誠 「ジェイル?」


ジェイル 「ナンバーズの能力は申し分ない筈だと思うがね?人数不足ならば娘達も一緒にレーティングゲームに参加させればいい」


和樹 「だけど、ナンバーズ・・・ウーノさん達は戦闘機人でも人間ですよ?人間をそう

簡単に止めさせて良いものじゃない。それもウーノさん達に何も言わせずに

勝手に自分で決めてはダメです」


そうだな。そう簡単に人間を止めさせる事は出来ない・・・此処のところはサーゼクスに

相談するか


ジェイル 「・・・そうだね。娘達の事を考えていなかった。―――すまない」


和樹の言葉に考え直したジェイルはウーノ達に謝罪をした


一誠 「取り敢えず、この話は終わりにしよう。学校に行く時間だしな。皆、行ってくる」


和樹 「あっ、本当だ。行って来ます」


『行ってらっしゃい』


俺と和樹は学校に向かった。そう言えば今日は球技大会だったな・・・?





駒王学園


学校について数時間が経過した今の時間は昼休み俺と和樹は当然の様に二人で昼食を

しようとして屋上に向かおうとしたが・・・


小猫 「・・・・・兵藤先輩、式森先輩」


俺達の眼前にグレモリー先輩の眷属である搭城小猫・・・本名は白音に阻まれている


一誠 「搭城、俺達に何か用か?」


小猫 「部長が紹介したい人がいるから部室に連れて来て欲しいと」


和樹 「キミとオカルト研究部部室に行けばいいのかな?」


コクンと首を頷き肯定をした。誰を紹介したいんだ?


一誠 「俺達、これから昼食をしたいんだけどなぁ・・・」


小猫 「部室で食べてもっても構いませんので」


それなら良いか?と和樹に問うと和樹も了承した。


一誠 「解った。じゃあ、行こうか搭城、オカルト研究部へ」


小猫 「はい、それと、私を小猫と呼んでも構いません。部長を助けてくれたので」


和樹 「そうかい?ならそう呼ばせて貰うよ。小猫ちゃん」


俺も「よろしく」と伝えオカルト研究部が存在する旧校舎に向かった。その最中、これで

三度目の訪問だな・・・と思いながら木造で作られた旧校舎に歩を進み二階まで上がり

部室に辿り着いた。小猫が最初に入りその後に俺達が部室に入るとグレモリー先輩とその

眷属、更に名の知らない駒王学園の制服を見に纏っている複数の男女がオカルト研究部の

部室にいた。この部室に居ると言う事はこいつ等も悪魔だな。それに四大魔王の一人

セラフォルー・レヴィアタンの妹のソーナ・シトリーがいるから、こいつらは

シトリー眷属って事か・・・・・成程


一誠 「グレモリー先輩が俺達に紹介したいって人はやっぱり悪魔で四大魔王の一人、

セラフォルー・レヴィアタンの妹のソーナ・シトリー。七十二柱の一つである

上級悪魔シトリー家の次期当主とその眷属って事ですか?」


リアス 「―――やっぱり、そこまで情報が筒抜けの様ね。私達の情報は・・・

これはこれで問題だわ」


ソーナ 「一目で見て的確に私の情報を言うなんて・・・貴方は何者ですか?」


一誠 「この駒王学園に転校して通う兵藤一誠としか言えないですよ。シトリー先輩」


小猫が二つ分の椅子にテーブルを用意して貰ってくれたのでその椅子に腰を落として俺は

空間を歪ませ重箱を取り出し昼食を始めた。


リアス 「・・・・・勝手に部室で食べないでくれるかしら」


一誠 「言葉を返しますけど俺達は昼食しようとした矢先にグレモリー先輩に呼ばれて

来たのですよ?それにこの後は球技大会です。昼食を食べないでやったら力が

発揮できません。腹が減っては戦が出来ないって言葉があるでしょう?」


リアス 「それは・・・そうだけど」


和樹 「僕も一誠と同意見です・・・って、小猫ちゃん。そんなに見詰められると食べ辛いんだけど・・・・一緒に食べるかい?」


俺の言葉に同意しながら食べている和樹に小猫がジィ・・・・っと、見詰められ食べ

辛そうにした和樹は一緒に食べるかと誘った。対して子猫はいつの間にか手には箸を両手

に持って頂きますと言って重箱に入っている唐揚げを一つ挟みパクリと口に入れた。

俺、承諾していないんだけどなぁ・・・まあ、いいか。それより小猫の反応は―――


小猫 「・・・・・っ!?」


突然、目を見開いたと思えば次々に他の料理に手をつけ始めた。早いな!?


和樹 「もう三分の一を平らげた・・・っ!?」


それを見た和樹は焦り出して勢いよく口の中に料理を入れ始めた。自分の分の料理まで

取られて堪らないんだろうな・・・っと、思いながら俺も箸を進めた。数分後


『ごちそうさま』


あれ程あった重箱の中身の料理が綺麗さっぱり無くなった。うん、今日も美味しかったぞ。

リーラ、シンシア


小猫 「・・・・・ごちそうさまでした。また食べたい程の美味しさでした」


一誠 「そっか、それは良かった。俺達のメイドが作った料理だからきっと聞いたら喜ぶ

だろうな」


和樹 「それにしても、凄い食欲だったね・・・」


小猫の食欲に和樹は恐れ入った様だった。俺もあんな小さい体によく入るな。っと、

感心した程だった。


一誠 「さてと、食べ終わったし俺を知っているだろうけど自己紹介をしましょう。

俺の名前は兵藤一誠だ」


和樹 「僕は式森和樹、神魔導師の名を称している魔術師です。」


「お前らってリアス先輩の眷属か?それとも何処かの眷属の悪魔か?」


・・・・・此処に来て話の流れを呼んでいない奴が居るな・・・・・誰だ?


一誠 「お前は誰だ?」


「なんだ、リアス先輩、もしかして兵藤・・・・・だっけ?俺達の事を話していない

んですか?同じ悪魔なのに気付かない方もおかしいけどさ」


ソーナ 「サジ、基本的に私達は『表』の生活以外ではお互いに干渉しない事に成って

いるのだから仕方ないのよ。それに―――彼等はリアスの眷属でもなければ

他の悪魔の眷属悪魔でもないの」


「―――はっ?」


馬鹿みたいに口を大きく開いて俺達を見るサジと言う男子生徒。成程な、

表はシトリー眷属、裏はグレモリー眷属がこの学園を分担して支配しているって事か?


和樹 「その前にキミは誰だい?僕達が自己紹介をしたのだからキミの名前を知りたいん

だけど・・・・・」


「そうだったな。俺の名前は匙元士郎。二年生で会長の『兵士』だ。同じ悪魔同士だ。

仲良くしような。兵藤」

自分を指差ながらし名乗った匙元士郎と言う男子生徒に「よろしく」と言った後に

「それと俺は悪魔じゃない、まだ人間だ」と伝えると


匙 「―――じゃあ、悪魔の存在を知る人間って事か、どこかの眷属悪魔だと思ったのに」


急に冷めた口調で俺に向かって言った。なんだ?悪魔じゃないとダメなんか?俺はそんな匙に対して少し怒りを感じた


匙 「おっ?やるか?こう見えても俺は駒を四つ消費の『兵士』だぜ?最近悪魔に成った

ばかりだが、人間なんぞの兵藤にまけるかよ」


挑戦的な物言いをする匙だが、シトリー先輩が鋭く睨む。


ソーナ 「サジ!お止めなさい!」


匙 「し、しかし、会長!」


ソーナ 「今日、私達が此処に来たのは、この学園を根城にする上級悪魔同士、最近下僕悪魔にした悪魔を紹介し合う為です。つまり、貴方とリアスのところの成神くんとアルジェントさんを合わせるための会合です。私の眷属ならば私に恥をかかせない事。それに―――」


シトリー先輩の視線が俺に向けられる



ソーナ 「サジ、今の貴方では確実に兵藤くんに勝てません。フェニックス家の三男を倒したのは彼なの

     だから。―――その上、サジや森羅達は知らない事ですけれど、彼の出世は私達が生まれるずっと

     前、先の戦争が始まる以前の現在のレーティングゲームとは違う頃のレーティングゲームの覇者と

     して君臨し続けたとある人間の両親の間に生まれた者です。更に言えばその頃に既に存在していた

     お父様達から訊いた話だとその時の時代の冥界では悪魔の一人も知らないほどの有名人だったそう

     です。・・・実際、リアスやライザーの小父様や小母様達が今度、家に遊びにと言う程でした」


匙 「ちょっ!それって人間が悪魔に勝ったって事ですよね!?しかも負ける事もなく

不敗で勝ち続けたと聞こえますよ?それに信じられない話です!人間が悪魔に勝つ

なんて・・・しかもフェニックスをこいつが!?あのライザーを倒しただなんて・・・・・。俺はてっきり木場か姫島先輩がリアス先輩を助けたものだと・・・・・」


リアス 「匙くん。気持ちはわかるけれど神器と神滅具の存在を忘れていないかしら?

悪魔を屠るほどの神器と神滅具だったら悪魔だけではなく天使、堕天使、他の

種族を倒せる。実際、サジくんも『兵士』の駒を四つ消費したソーナの眷属

悪魔なのだから何らかの神器を持っているはず。否定はできないわ・・・

それに私やソーナの前で無傷でライザーと赤龍帝のイッセーを倒した程の

力を持っているのも」


グレモリー先輩とシトリー先輩の説明の話を聞いて匙は目と口を大きく開いて仰天した。


和樹 「それと僕達はこの見えてこの中で長生きしているからね。三大勢力戦争が起きる

ずっと前から」


匙 「はっ?いや、それは嘘だろう?人間って精々、数十年しか生きられないんだぞ?」


一誠 「俺の両親はとある一族の生き残りで長生きできる家系だったそうだ。それで俺は

その両親の間に生まれた子供で和樹の場合は魔術師の家系だ。けど膨大な魔力を

保有している家系のせいか長生きできるんだ。本人達も解らないみたいだけど」


リアス 「じゃあ、どうしてそんな若い姿でいられるのかしら?長生きしているのなら肌

だって老いている筈よ」


グレモリー先輩の疑問に俺と和樹は顔を見合わせ数秒間、考えた結果


『さあ?』


と、答えるしかなかった。だって、自分達でも不思議で思っているし理由が解らないから

当り前だろう?するとシトリー先輩が俺へ頭を下げる


ソーナ 「ごめんなさい、式森くん、兵藤くん。うちの眷属はあなたよりも実績が無いので、失礼な部分が多いのです。成神くんとアルジェントさんもよろしければ同じ新人の悪魔同士、仲良くしてあげてください」


薄く微笑みながらシトリー先輩はそう言ってきた。氷の微笑といったところか。悪意的な感じはないし、元来こういう笑い方しかできないのかもしれないな・・・何か少し可哀想だな。同情とかそういうんじゃなくて


ソーナ 「サジ」


匙 「え、はい!・・・・・よろしく」


渋々ながら匙は成神へ頭を下げた。不満たらたらっぽいがな


アーシア 「はい、よろしくお願いします」


グレモリー先輩の眷属『僧侶』のアルジェントが屈託なく微笑みながら挨拶を返す。

すると匙が瞬時に


匙 「アーシアさんなら大歓迎だよ!」


アルジェントの手を両手で取り俺の時とは違う行動を取る。こいつも成神と同種か・・・

と、思っていたら成神がアルジェントの手から匙の手を引き離し、思いっきり力を込めて

握手を始めた。変な握手と共に力を思いっきり籠められているせいか痛みで顔が引き攣る


成神 「ハハハ!匙くん!俺の事もよろしくね!つーか、アーシアに手を出したらマジで

殺すからね、匙くん!」


言葉とは裏腹の行動に俺は呆れる最中、匙も負けじと成神の手から一度引き離し再度

握手して成神と同様な変な握手と力を思いっきり籠めて握り返した


匙 「ハハハ!金髪微笑を独り占め気取りか、流石エロエロな鬼畜だね!兵藤くんは!やー、天罰でも起きないものかなー!?下校途中、落雷にでも当たって死んでしまえばいいのに!」



成神 「だったら、お前はバナナの皮で滑って走行中のトラックに頭からぶつかって

地獄に堕ちろ!」


あいつも負けじと言わんばかりに握り直してお互い力一杯、握手をした


リアス 「大変ね」


ソーナ 「そちらも」


和樹 「落雷の御所望なら二人共、喰らってみるかい?」


馬鹿な二人の光景を見てグレモリー先輩とシトリー先輩は嘆息しながら呟いた。

和樹は和樹で無詠唱で落雷を注いだら二人は『アバババババッ!?』と痺れながら黒焦げ

になった。両眷属とその主達はその光景を見てもだれも止めようとしなかった。時には

お仕置きも必要だって事か?




匙 「ちっ。俺んところの生徒会メンバーはお前のところよりも強いんだからな」


アルジェントの回復により復活した匙は開口一番に成神に向かって吐き捨てる様に言った

てか、シトリー眷属って生徒会のメンバーだったのか・・・・・シトリー先輩は出されて

いた紅茶を一口飲むと、静かに語りだす。


ソーナ 「私はこの学園を愛しています。生徒会の仕事も遣り甲斐があるものだと思って

います。ですから、学園の平和を乱す者は人間であろうとも悪魔であろうとも

許しません。それはあなたでもこの場に居る者達でも、リアスでも同様です」


その言葉は俺と和樹、成神にアルジェント、匙に向けられたものだとすぐに理解できた。

俺と和樹は「解った」と了承した。


ソーナ 「お互いのルーキー紹介はこれで十分でしょうね。では、私達はこれで失礼

します。お昼休みに片づけたい書類がありますから」


シトリー先輩が立ち上がり、この場を後にしようとすると俺と和樹も立ち上がりこの場を

後にしようとする


一誠 「それじゃあ、俺達も失礼させて貰いますよ。用件は既に終えた事ですからね」


和樹 「失礼しました」


成神 「会長―――いえ、ソーナ・シトリーさん・・・・・さま。これからも宜しくお

願いします」


アーシア 「よ、よろしくお願いします!」


成神とアルジェントは礼儀としてシトリー先輩に挨拶をした。さて、球技大会・・・やるからには勝たないとな

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