小説『ハイスクールD×D改』
作者:ダーク・シリウス()

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ソーナ 「ま、学び舎が・・・・・」


駒王学園に到着したシトリー先輩が開口一番に発したのは唖然と呆然、そして絶望の混じった言葉だった


匙 「一体・・・・・どんな戦いをしてこんな事に成ったんだ!?」


和樹 「・・・・・・」


学校をふっ飛ばした張本人は大量の冷や汗を流していた。


ルシファー 「一誠、私達は目的を果たしたから帰るわ」


レヴィアタン 「やっと倒したよー!」


ベルゼブブ 「これでスッキリしたぞ」


アスモデウス 「戦争が終わってからでも力は衰えていなかったわね。コカビエルは」


メイビス 「ですが、決着をつけたので良いでしょう」


仮面越しに目的を果たしたルシファー達は嬉しそうに言った。俺も割と本気で戦ったな


一誠 「解った。ありがとうな、明日は俺の特性料理で祝おうな」


次元の裂け目を開きながら俺は明日の事を言ったら皆は「楽しみにしているわ!」と言い残して中に潜り込ん

で消えて行った。・・・・・さてと


一誠 「吹っ飛んだ学校を直すとしますかね」


ソーナ 「えっ?」


匙 「一人じゃあ不可能だぞ。それに、どうやってやるんだよ?」


まあ、匙の言う通りだ。だけど、俺はできる


一誠 「禁手化」


とある神器の禁手化を発動したが外見は何も変わっていなかったが俺は指を鳴らすと膨大な光の閃光が発して

俺達を包み視界を奪った。視力が回復した頃には


リアス 「・・・・・うそ」


ソーナ 「学び舎が、駒王学園が」


朱乃 「・・・・・」


和樹が吹っ飛ばす前の駒王学園の姿が俺達の視界に佇んでいた。校庭も木々も何もかも全てが、吹っ飛ばす前

の頃になっていた。まるで最初から壊れていなかったかのように


一誠 「すいませんでした。シトリー先輩、学校はすべて元に『戻した』のでご安心を」


ソーナ 「え、ええ・・・・・ありがとう。兵藤くん」


狐につままれたような表情をした先輩に謝罪をした


匙 「今、禁手化って言っていたけどお前、神器で直したのか?」


一誠 「その通りだ。どんな神器なのか教えないけどな」


「おや、それは残念だ」


突然、校庭全体に紋章が浮かび上がった。転移魔方陣か?と思う俺の前に銀髪のメイドと紅髪の長髪の男が現

れた。他にも人間じゃない空気を漂わせる大勢の人物達も現れた


一誠 「サーゼクス?それにグレイフィア?何でここに?」


サーゼクス 「妹の加勢として此処に来たのだよ。どうやら、解決した様だね」


和樹 「前半は僕達が相手をして倒したんですが。突然、白龍皇が現れてコカビエルを連れ去って

    行きました」


「白龍皇」とキーワードを聞いてサーゼクスは「そうか」と、小さく呟くだけだった


サーゼクス 「すまなかったね。もう少し早く加勢に来てくれればキミ達やリアス達にも負担を掛けずに済ん

       だのに」


リアス 「いえ、私達の事なら大丈夫です。魔王様、彼らの協力でコカビエルの計画を阻止しました」


サーゼクス 「そう言ってくれると助かる」


荷が下りたのか少し安心した表情をするサーゼクス。心配だったんだろうな、先輩の事を


サーゼクス 「キミ達の腰に帯剣しているものは聖剣かい?」


和樹 「ええ、聖剣エクスカリバーです。僕が一から魔術と錬金術で作り上げました」


鞘から抜き取り二つのエクスカリバーを見せつけると顎に手を乗せて「ふむ」と言った


サーゼクス 「確かに折れる前のエクスカリバーの様だね。その神々しさは間違いなく本物だ。そっちの

       エクスカリバーの色は違うみたいだが?」


一誠 「和樹に色を変えてもらったんだ。力もな」


黒いエクスカリバーから黒く禍々しいオーラが漂い始めた


和樹 「『エクスカリバーオルタ』、天使を屠る為に作ってみました。勿論、他の種族も有効ですが」


サーゼクス 「天界に戦いを挑むつもりかね?」


一誠 「いやいや、理由もないのに挑むなんて戦闘狂がする事だ」


手を前に出して否定の素振りをする。何で態々、自分の首を絞める様な事をしなきゃいけないんだ。


サーゼクス 「そうか、それを聞いて安心したよ・・・・・そうだ。父上から伝言がある」


アルマスさんからの伝言?何だ?


サーゼクス 「『夏休みになったら娘と共に私の家に遊びに来て欲しい』だ、そうだ」


一誠 「あははは・・・・・手回しが早い事で・・・・・」


苦笑しながら「必ず行きます」とそう伝える様にサーゼクスに頼むと首を頷いてくれた


サーゼクス 「解った。きっと父上や母上も喜ぶだろう。リアス、一緒に連れて来てもらってくれるかい?」


リアス 「はい、畏まりました」


その次はカイザーさんの家にも遊びに行かないとな


和樹 「それじゃあ、僕達は明日、学校だから帰りますね。寝坊で遅れたら嫌ですから」


サーゼクス 「今回の事件解決を協力してくれて感謝するよ」


一誠 「どういたしまして、では、お休み。また何時か会おう」


そう言い残しながら次元の裂け目を開き和樹とその中へ潜り家に帰った。

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