小説『ハイスクールD×D改』
作者:ダーク・シリウス()

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大聖堂


メイビス 「―――人々に幸福があらん限り訪れる事を願います。アーメン」


『アーメン』


私の後ろでイッセー、ガイアは両手を合わせて、頭を下げて一緒に祈りを込めて数秒間。顔上げて二人に感謝

の言葉を発した


メイビス 「二人共、ありがとうございました」


一誠 「祈りは大切だからな」


ガイア 「ククク、悪魔のあいつ等だったら頭痛をするからな」


そう、一度だけルシファー達も朝の祈りを参加してもらいましたが、案の定


ルシファー 「痛ぁい!」


レヴィアタン 「痛い、痛いよぉ!」


アスモデウス 「はぅわっ!?」


ベルゼブブ 「・・・・・っ」


彼女達は頭を抱え頭痛をしました


一誠 「これも神のシステムでそうするようにしているからなのか?」


メイビス 「えぇ、そうです。本来は対悪魔の為にしたのですが、これでは悪魔に転生した者達は祈りができ

なくなりますね」


そう言えばグレモリー眷属の中にもいたような?


ガイア 「今頃言っても後の祭りだ。貴様はもう神ではないからな。天界にいる奴等に任せるしかない」


メイビス 「・・・・・そう、ですね。今の私は神ではなく唯の一人の女、メイビスなのだから」


そう言って顔の表情が少し曇らせて言うメイビスにガイアは問う


ガイア 「―――天界に戻りたいか?」


メイビス 「・・・・・いえ、此処にいるのは私自身が決めた事です。それに、私が天界に戻らなくてもこの

世界は今でも回っています。もう、私は必要ないのでしょう。ですが、イッセーは私を必要として

      います。私はそんなイッセーの傍に居続けます。天界には戻りません」


ありがとうな、メイビス。俺は今もこれからもずっとお前が必要だ。傍に居てくれ


ガイア 「そうか、安心した。今更戻りたいなんて言い抜かしたら殴っていた」


一誠 「ガイア、そんなことしちゃダメだぞ。怒るからな?」


ガイア 「フン、冗談だ・・・・・半分はな」


メイビス 「ふふ、心配してくれてありがとう。さぁ、もうすぐ朝食の時間ですから行きましょう?」


彼女は微笑みながら大聖堂を後にしようとして俺達もその後に続く



――――――――――――――――――――――



メイビス 「我等に恵みを与えてくれた事に感謝します。アーメン」


『アーメン』


ルシファー達が此処に住む頃、朝食の前に一週間に一度、祈りをする事になっていて今日がその日だった。


一誠 「・・・・・大丈夫か?」


ルシファー 「だ、大丈夫・・・」


ベルゼブブ 「も・・んだ・・い・・無・・・い」


アスモデウス 「直ぐ・・に楽に・・な・・るから・・・」


レヴィアタン 「あうあうあう・・・・・」


ガイア 「大丈夫には見えないんだが?それに」


そう言ってとある二人の女性を見ると


『うにゃ〜・・・・・』


黒歌と何故かさくらは痛みに悶えていた。


リーラ 「黒歌様は悪魔なので解りますが何故、さくら様まで?」


ジェイル 「予測だが、あの娘の身体の中に悪魔の力が入っているからではないか?」


一誠 「成程魔力で反応するのか?」


ジェイル 「多分ね」


「そうか、(神のシステムって凄いな)・・・・・ごちそうさまでした」と、俺は心の中で感想を述べながら

朝食を食べ終え俺は、はまっているいる本をリビングで読む為に自室に取りに行った。





メイビスside




朝食を摂った後の私はソファーに座り読書をしています。さて、今日は・・・・・


一誠 「・・・・・」


メイビス 「・・・・・」


イッセーが私の隣に腰を下ろしたところで私は本から顔を上げ何時ものお願いをします


メイビス 「イッセー―――良いかしら?」


一誠 「構わないぞ」


自分の膝をポンポンと叩く姿を見て私は笑顔に成り


メイビス 「お言葉に甘えて・・・・ふぅ、」


彼の膝に頭を乗せて一息を吐く


一誠 「幸せそうな顔になっているぞ?メイビス」


メイビス 「この瞬間でも幸せを感じているのですよ」


一誠 「そっか、嬉しいよ」


と、私の髪をとかす様に触れてくれる彼は何気なく嬉しい事を口にしてくれた


一誠 「いつも見ても綺麗な金髪だな」


メイビス 「ありがとうございます///」


その後、お互い何も言わず唯、読書に集中した。そして、暫くすると


一誠 「今度は俺が横になっていいか?」


メイビス 「はい、いいですよ」


そう言い私は起き上りイッセーの頭を私の服越しに太股を乗せて再び読書をする


一誠 「メイビスの膝枕もいいな、優しい暖かさが感じられる」


メイビス 「ありがとうございます。このような事は何時でもしてあげますよ?」


一誠 「そうだな。これからもお願いして貰うかな」


本当はこれだけじゃなくて毎晩、彼のベッドで寄り添って寝たいですね・・・・・難しいですが・・・・・

と、読書しながら考えていたら


一誠 「スゥ・・・スゥ・・・スゥ」


何時の間にか本を顔に覆い被せて静かな寝息を立てていました


メイビス 「・・・・・」


彼の寝顔を見たいと思い本をそっと、顔から外すと彼の顔が私の視界に入った。


メイビス 「―――可愛い寝顔ですね。見てるだけでも癒されます」


イッセーの寝顔を見ながら今度は私が彼の頭を撫でるように髪を触れる


メイビス 「イッセー。私は何が何でも貴方を守ります。例え世界を、天界を敵に回しても・・・・・」


と、聞こえている訳でもないのに私の太股に頭を乗せて寝ている彼に静かにそれでも強い決意の言葉を言った


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