小説『ハイスクールD×D改』
作者:ダーク・シリウス()

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神滅具の能力と封印されしドラゴン




オーフィスを俺達の家に住まわせたその日の夜、俺はベッドに入り寝ようとしたその時だった。俺の部屋の扉

が勝手に開き入って来た人物に首を傾げた


オーフィス 「兵藤一誠」


一誠 「どうした?」


服装は未だに黒のワンピース姿だった。まだ着替えていなかったのか?と、思っていた俺を余所にゴソゴソと

俺のベッドに入り込んで


オーフィス 「一緒に寝る」


俺の体に抱きついて寝ようとする彼女に言う


一誠 「リーラに自分の部屋で寝る様に言われただろう?」


オーフィス 「我と兵藤一誠は友達、友達はずっと一緒にいる」


一誠 「・・・・・なあ、兵藤一誠ってフルネームで呼ばれるのは少し嫌だから一誠か、イッセーって呼んで

    くれるか?」


オーフィス 「解った。イッセー」


順応が早いなっ!


オーフィス 「おやすみ」


一誠 「って、オーフィス。自分の部屋で・・・・・ダメだ。もう寝ている」


ガイア 「そのようだな」


開けたままの扉に不機嫌そうに枕を抱えたガイアが佇んでいた。お前もか・・・・・


ガイア 「まあいい、今回だけは見逃す」


オーフィスの反対側に枕を置きベッドに入って来た。・・・・・もう何も言わん。早く寝よう!


一誠 「おやすみ、ガイア」


ガイア 「ああ、お休み。一誠」


目を瞑り意識を落とし眠りに入る



―――――――――――――――――――――――――――――



真っ暗な所だ。此処は・・・・・何処だ?これは夢なのか?


『現実ですよ』


一誠 「っ!」


突然、俺の目の前に金色の生物が姿を現した。よく見れば金色の生物はドラゴンだった。背中には白い翼が生

えていた


『ありがとうございます。我等を封印から解放してくれた事に感謝します』


封印?感謝?何の事だ・・・・・俺はお前みたいなドラゴンを封印から解放した覚えは無いぞ。それと我ら

だと?


『いえ、確かに我等を封印から解放してくれました。―――古の箱から』


・・・・・まさか、箱の中に入っていた神滅具はお前等・・・・・なのか?


『ああ、そう言う事だ』


金色のドラゴンの横に更にもう一匹のドラゴンが姿を現した。今度は獰猛で凶暴そうなドラゴンだった


一誠 「お前等は一体・・・・・」


『我は金色の錫杖に封印されているドラゴン「無限創造龍神」メリア』


『我は籠手に封印されているドラゴン「幻想喰龍」ゾラード』


無限創造龍神メリア?幻想喰龍ゾラード?聞いた事のないドラゴンの名だ。俺が首を傾げるとゾラードが溜息

を吐いた


ゾラード 『当然だ。今まで封印されていたからな』


メリア 『我らはこの世界に存在する全ての生物には認識すらされていませんからね』


一誠 「じゃあ、逆に言えばお前等もこの世界の事を認識していないってことなのか?」


『当然』


異口同音で返されてしまい少し戸惑ってしまう俺だった。ふと、気になる事が思い浮かんだ


一誠 「俺は何で此処にいるんだ?」


メリア 『我らが呼んだのですよ』


ドラード 『感謝と力の使い方の事でな』


力の使い方?あの神滅具の事か


メリア 『まず、我が封印されている金色の錫杖の名は『無限創造龍神の錫杖』です。能力は無限の創造

     です。そして、死者を蘇らせる事が出来ます。ですが、死者を蘇らすには膨大な魔力が必要になり

     ます』


ゾラード 『我が封印されている籠手の名は「幻想殺し」だ。浄化と消滅、全ての力を無効化にする能力だ。

      異能や能力、自然エネルギー・・・・・全てだ』


チ、チート過ぎるぞ。それに死者を蘇らすことができるって・・・・・創造と違うじゃん!


メリア 『今回は此処までにしましょう。そろそろ外は朝になります。主が起きないと心配するでしょうからね』


ゾラード 『そうだな。直ぐに会えるし此処までにいしようか』


主?俺が?と、自分で指を指すとメリアが苦笑した


メリア 『貴方は封印を解いた者です。故に我等の主と決めているのです。ですから、協力は惜しみ

     ませんよ?』


ゾラード 『我らは一心同体、これからもよろしくな。主』


一誠 「主か・・・・・まあいいや。メリア、ゾラード、よろ・・・しく・・・・・な」


薄れる意識の中、二匹のドラゴンにそう言い残し、意識を失った


――――――――――――――――――――――――――


一誠 「・・・・・ん」


ガイア 「・・・・・」


オーフィス 「・・・・・」


眠りから覚醒した俺だが、二人はまだ眠っている様だ。しかし、動けないな・・・・・二人が俺の腕に抱きつ

いてしまっているから二人の豊満な胸が俺の腕に挟んでいるから何とも言えない感触がああああ!?くっ、離

れたいけど二人が抱え込む様に抱きついているから離れる事が出来ないし動けない!


黒歌 「イッセー、朝だ・・・・・」


一誠 「・・・・・」


開いたままの扉から黒歌が来た。どうやら、起こしに来たようだけどベッドにいる俺達の状況を見て表情が固

まってしまった。・・・・・よし


一誠 「黒歌ぁ、助けてぇ・・・・・」


黒歌 「っ!?」


捨てられた子イヌの様な瞳で黒歌に助けを請うと背後に雷が落ちたような幻覚が見えた。そして―――


バッ!


黒歌 「イッセーから離れるにゃん!」


『っ!?』


俺をベッドから引きずり出すと俺に抱きついていた二人は俺から引き剥がされ顔から床にダイブして

ぶつかってしまった。だ、大丈夫か?


ガイア 「く、黒歌ぁ・・・・・」


オーフィス 「・・・・・」


怒気を纏いユラリと立ち上がる真龍と龍神!其れに立ち向かうのは勇気ある一匹の猫&#39752;!シュールすぎるな!


黒歌 「イッセーが困っているにゃん!て言うか、何、良い思いしているのよ!」


ガイア 「うるさい!よくも、一誠とラブラブ新婚旅行の夢を見ていたところを邪魔してくれたな!?」


そんな夢を見ていたのか!?俺はメリアとゾラードと会っていたんだけど!


オーフィス 「・・・・・」


怒気を纏うオーフィスは黒歌に文句を言うどころか再び俺のベッドに入って


オーフィス 「・・・・すぅ・・・・・すぅ・・・・・・すぅ」


再び眠りに入った。きっと、もう一度寝れば夢の続きを見れると思っているのか?


ガイア 「貴様とはケリを付けないといけないらしいな・・・・・っ!」


黒歌 「ふふふ、望むところよ!」


あっ!こっちはこっちでヤバい方向に向かっている!てか、俺が原因だ!手に魔力を集め出したし!


ゾラード 『おおー、さっそく出番が来ると思わなかったぞ』


ッ!ゾラード!?


ゾラード 『言っただろう?直ぐに会えるって、我らは主と話せる事が出来るんだ』


其れを早く言え!それと、出番って何だよ?


ゾラード 『我の力を試す出番の事だ』


幻想殺しの?・・・・・あ、無効化の能力か


ゾラード 『そう言う事だ。―――主、あの二人魔力を放とうとしているが?』


まだ使い方を教えてもらっていないがしょうがない!幻想殺しを発現して二人の間に入る。急な俺の動きに二

人は魔力をどうにかしようとしたが既に放たれた魔力は俺に直撃―――


バシュンッ!


『・・・・・え?』


俺も含めて二人共、自分の魔力が無効化された事に呆然とした。魔力が籠手に触れた瞬間快音を立てて爆発す

るどころか部屋を何一つも壊さずに消えたんだから俺も驚いている


ガイア 「一誠、今のは・・・・・その籠手の力なのか?」


一誠 「ああ、俺も初めて使った。名前は『幻想殺し』って言うんだ。能力は無効化だ」


黒歌 「だから私達の魔力を消したにゃん?でも、イッセーが私達の間に突然入って来たから焦った

   にゃん!」


ガイア 「そうだぞ!」


二人の言葉を聞いて乾いた笑いをした後、二人に謝る


一誠 「悪い、二人が喧嘩したのは俺が原因だったから止めたかったんだ」


黒歌 「もう、だからって私達に心配させる様な事して欲しくないにゃん」


ガイア 「そうだぞ。私に心配をさせないで欲しい」


もう一度、二人に謝罪した俺の耳にブーッブーッブーッと聞こえた。携帯の通知の音だ。携帯を手に取り通話

ボタンを押す


一誠 「はい・・・・・そうか、・・・・・解った。直ぐに迎えに行く」


通話を切り簡単な身支度する


黒歌 「イッセー?何処に行くにゃん?朝食はどうするの?」


一誠 「悪い、ヴァーリからの連絡がきた。迎えに来てくれって」


ガイア 「なら、我も行こう」


指を鳴らすと瞬時で着替え終わった。それ、便利だから良いよなぁ


一誠 「皆に伝えておいてくれるか?」


黒歌 「解ったにゃん♪」


未だに夢の中にいるオーフィスはそのままにして俺とガイアは空間を歪ませ直接、公園に向かった。公園は

壊した筈の噴水が元通りになっていた。アザゼルが直したのか?と思っていた俺の背後から誰かが歩いて

きた。後ろを振り向くとヴァーリと猿の妖怪の美猴、それと・・・・・スーツに身を固めた眼鏡の男性と魔法

少女の衣装に身を包めた中学生くらいの少女がいた。こいつらがヴァーリの仲間だって事か


ヴァーリ 「来たか、兵藤一誠」


一誠 「勿論だ。ヴァーリ、ヴァーリの仲間はそいつらか?美猴は知っているけど」


魔法少女の衣装に身を包めた少女に背広を着た若い男が一歩前に出て口を開く


「初めまして、私は聖王剣の所持者で有り、英雄王アーサー・ペンドラゴンの末裔。アーサーと

呼んでください。そして、彼女は私の妹の―――」


「初めまして!私は兄のアーサーの妹のルフェイ・ペンドラゴンです!お会いできて光栄です!」


英雄王アーサー・ペンドラゴン・・・・・確か、聖剣エクスカリバーの所持者だったな


一誠 「ヴァーリの仲間に英雄の末裔が存在していたとは知らなかったな」


アーサー 「元々私は英雄派に属していました。英雄派にも聖剣エクスカリバーと邪悪なオーラを纏う聖剣

      エクスカリバーオルタの所持者にオーフィスが連れ去られたと聞きました。其れに関わっていた

      のが曹操とヴァーリでしたので私はヴァーリに問い詰めると『その聖剣エクスカリバーと

      オルタの所持者の所に俺は仲間に成りに行くがお前もどうだ?』と誘われました。私も大変

      興味を持ったので英雄派からヴァーリの仲間に移って此処に来たのです」


ルフェイ 「私は兄に便乗してきました!」


元々は英雄派だったのかよ!?其れに便乗するアーサーの妹も英雄派だって事か・・・・・実力が有ったから

英雄派に属していたんだよな


一誠 「まあ、皆これからよろしくな?」


美猴 「よろしく頼むぜぃ!


『よろしく(お願いします)』


ガイア 「そろそろ帰るぞ。一誠は学校だからな」


空間を歪ませ人が潜れるだけの穴が開き俺達は穴に潜り消えていった。そして、俺達が出た場所は巨大な桜の

傍だった


美猴 「ヒャハハッ!でっかい桜だぜぃ!」


ルフェイ 「綺麗です・・・・・お花畑も沢山ありますよ」


アーサー 「此処は・・・・・次元の狭間ですか?凄い処に住んでいたんですね」


一誠 「ヴァーリから聞いてないのか?俺は次元の狭間を支配するグレートレッドと住んでいるって」


不思議に思って訊いたら『・・・・・いえ、聞いていませんよ』とペンドラゴン兄妹に異口同音で返された


ヴァーリ 「今日、アーサーとルフェイは仲間になったばかりで話していないんだ」


ガイア 「そう言うところは重要だからちゃんと話をしとけ、一誠。我は泳ぎに行ってくる」


龍化になってガイアは次元の狭間に泳いでいった。その光景を見た美猴、アーサー、ルフェイは目と口を大き

くして唖然とした


一誠 「驚くのは解るけれどリビングに行こう。ルシファーも待っている事だし」


ヴァーリ 「そうだな」


唖然としている三人を呼び家の中へ入ってリビングに案内する最中に美猴達は興味深そうに家の中を見ていた

ところでリビングに繋がる扉に着き開け放つ。俺達に最初に気づいたのはセインだった


セイン 「お、帰って来た。お帰りイッセー」


一誠 「セイン、ただいま。朝食は済んだか?」


セイン 「まあね。でも、イッセー達の分はあるよ?後ろの人達の分もね」


ヴァーリ 「そうか、有り難く頂くとしよう・・・・・ルシファー、従姉さんは?」


「それなら・・・・・」とヴァーリの後ろに指を指す。俺達は後ろに振り向くとルシファーがいた


ルシファー 「お帰りなさい、ヴァーリ」


ヴァーリ 「ただいま、従姉さん」


『えっ?従姉さん?』


二人の挨拶を聞いてアーサー達は疑問を浮かべた


一誠 「彼女はルシファー、先代四大魔王の一人だ。何度もヴァーリが『ルシファー』って言っていた

    だろう?」


アーサー 「確かに言っていましたが先代の魔王とは思いませんよ・・・・・戦争で死んだ筈ではなかったのですか?」


一誠 「残念、其れは間違いだ。俺が助けたんだよ。瀕死状態だった四大魔王と神を」


ルフェイ 「じゃ、じゃあ・・・・・魔王様方と神様は此処に住んで?」


少し緊張したルフェイの言葉に頷くとセインがチョンチョンと俺の肩を突く


セイン 「イッセー、学校に行かなくて良いの?和樹達はもう行ったよ?」


一誠 「・・・・・げ」


時計の時間を見ると授業始まる10分前だった。急ぎ、朝食を摂って急ぎ、自室で着替えて学校の準備をして

鞄を持ちヴァーリ達の前に戻り


一誠 「悪い!学校に行かないといけないから、家の事はこの家に住む二人のメイド達に訊いてくれ!

    ルシファー、セイン、行ってくる!」


挨拶して急ぎ学校に向かった!ヤバい!遅刻する!



―――――――――――――――――――――――――――――――



ダダダダダダッ!ガラッ!


一誠 「セェェェェェェェフ!」


「アウトォォォォォッ!」


急ぎ廊下を走り自分のクラスの教室に入るが既に担当の先生がいた。くそ!間に合わなかったか!?


「兵藤、珍しく遅刻したな?」


一誠 「まあ、家の用事で遅れました」


「まあ、其れはしょうがない・・・・・という訳が無いだろう!一限が終わるまで廊下に立っていなさい!」


一誠 「罰が古いっ!?昭和の時代じゃないですよ!?」


「先生はその昭和時代に生まれたんだ!文句あるか!?」


俺と先生のやり取りに教室は笑いに包まれた。鞄を机に置いて廊下へ出て教室の壁に立った。くそっ、気恥ず

かしいな!其処へ見知った人物が廊下に立つ俺に近寄った


アザゼル 「おおー、兵藤じゃないか?何してんだ?」


一誠 「遅刻した者に古すぎる罰をされているんだよ・・・・・それと、どうしてアザゼルが此処にいるん

    だよ?冥界に帰ったんじゃないのか?」


アザゼル 「俺は元々当分の間ここに滞在する予定だったんだ。それに俺は制御できていないレア神器を見

      るとムカつくんだ。サーゼクスに頼み込んでみたらセラフォルーの妹に言えと言うんだ。だから

      頼んだ。結果、オカルト研究部の顧問になったのさ」


おいおい、俺達が卒業するまで此処に居るのかよ・・・・・


一誠 「良く滞在できたな?堕天使の総督だからそう易々と表に出られないのかと・・・・・」

アザゼル 「勿論、学園の滞在の条件もあるさ、条件はグレモリー眷属が持つ未成熟神器を正しく成長させる

      事だ。俺の神器マニアの知識が役に立つ訳だ。お前等も関わっているから知っているだろうが、

      禍の団ってけったいな組織がある。将来的に抑止力の一つとして、『赤い龍』とグレモリー眷属

      の名が挙がった。というよりも対『白い龍』専門だな。仕入れた情報では、ヴァーリは自分の

      チームを持っているって話だ。仮に『白龍皇眷属』か『ヴァーリチーム』と呼んでおくか。判明

      しているメンツは、ヴァーリと孫悟空を合わせて数名だ」


その白龍皇眷属はもう俺の仲間にしちゃったんですが・・・・・内心そんな事を思っていたら


アザゼル 「そうそう、お前は夏休みになったらリアス・グレモリーと冥界に行くって

     約束していただろう?」


一誠 「まあ、アルマスさんとはそう約束したけど・・・・・どうしてそんな事を?」


懐からメモ帳を取り出して読み上げる


アザゼル 「俺はサーゼクス達と会合しないといけねぇから俺も冥界に行く事になっているんだ」


会合・・・・・?禍の団の事か?


アザゼル 「まあ、そんな訳で俺も行く事になったからよろしくな」


そう言うと歩を進み廊下の曲り角で俺の視界からいなくなったと同時に鐘が鳴った



―――――――――――――――――――――――――――――――――



和樹 「へぇ、アザゼルがそんな事を言っていたんだね」


パクパクと弁当を食べながら和樹が言った。どうやら和樹もアザゼルが居る事は知らなかったようで少し驚い

ていた。龍牙は疑問符を浮かべるだけであった(因みにここは屋上である)


龍牙 「アザゼルって誰なんですか?」


和樹  「堕天使の総督で神器マニアだよ」


龍牙 「神器マニア・・・・・なら、一誠さんの新種の神滅具を見たら興奮するでしょうね」


クスクスと笑う。アザゼルが興奮した想像をしたんだろうな・・・・・そう言えば


一誠 「まだ皆に詳しく教えていなかったけどあの二つの神滅具、色々と解った事が有った」


和樹 「そうなの?でも、どうやって?」


一誠 「―――夢の中で」


それしか言えなかった。実際に寝ていたところにメリア達に呼ばれたんだから


和樹 「ゆ、夢?」


龍牙 「ですか?」


やっぱり困惑したか・・・・・二人は顔を見合わせ怪訝する


一誠 「帰ったら話す」


そう一言だけ言って弁当を片づけ教室に戻った。二人も慌てて俺の跡を追いかけてくる。その後、全ての授業

が終わり俺達は直ぐに家に帰路に着く。何時も通りリーラ達が出迎え俺は皆をリビングに集まる様に伝えてく

れと言い、自室に戻り着替えたらリビングに入り全員が居る事を確認して皆に「報告が有る」と言う


ディエチ 「報告って何かな?」


一誠 「俺の新しい力と新しい仲間だ」


幻想殺しと無限創造龍神の錫杖を発現させて皆に話す


一誠 「黒歌とガイアにはこの神滅具の名前と能力を話した。この籠手の名前は『幻想殺し』能力は浄化と

    消滅、全ての力を無効化にする能力だ。異能や能力、自然エネルギー、全てだ」


ウェンディ 「うわぁ〜・・・・・それ、反則級の能力っスよ」


一誠 「この金色の錫杖の名前は『無限創造龍神の錫杖』能力は無限の能創造と何故か知らないけど

    ―――死者蘇生の能力だ」


『死者蘇生!?』


驚きのあまり皆が席から立ち上がった


ルシファー 「・・・・・っ!死んだ人を蘇らせる事が出来るなら誠さんと一香さんを蘇らせる事が出来る

      じゃない!」


その一言にこの場にいる全員が俺に視線を集中する。俺もそう思った。メリアからその言葉を聞いて俺はお父

さんとお母さんを蘇らせる事が出来るって一番最初に内心思ったよ・・・・・でも


一誠 「俺はお父さん達を蘇らせない」


レヴィアタン 「っ!蘇らせる事ができる能力を手に入ったのにどうして!?」


声を張り上げるレヴィアタン。他の皆も何か言いたそうにしていた


一誠 「まだ蘇らせる時期じゃないと俺は思うんだ・・・・・」


アスモデウス 「時期・・・・・?」


一誠 「俺は俺達がレーティングゲームでランキング一位になったら蘇らせたいんだ。お父さん達は人間で

    ありながら悪魔を相手にして覇者になったんだ。俺も成ってみたいんだ」


和樹 「―――もしかして、異種戦を望んだのはその為?」


サーゼクスに異種戦を頼んだ時に一緒にいた和樹がその時の事を思い出した様で俺に問い掛ける


一誠 「それもあるけど、俺は人間のまま皆と何処まで悪魔に対して勝てるのか挑戦してみたいんだ」


ガイア 「では、夢幻龍の駒はどうするのだ?」


そうだな・・・・・と思いながらモグモグとお菓子を食べるオーフィスを視界に入れる


一誠 「夢幻龍の駒にオーフィスの無限を入れて見るか。そして出来上がった駒は最終手段として取って

    おく」


ガイア 「そうか、まあ、其れもいいだろう。我も協力するが一誠達人間が何処まで悪魔と戦えるか我は

     楽しみだ」


オーフィス 「我も」


頬にお菓子のカスをつけたままオーフィスが俺を見詰めて言った。ありがとう、オーフィス。


セッテ 「イッセー、新しい仲間とは?」


彼女の言葉にもう一つ報告する事を思い出した。ありがとう、セッテ


一誠 「実はこの幻想殺しと無限創造龍神の錫杖に封印されている存在がいたんだ」


チンク 「封印されている?何か封印されているのか?その籠手と錫杖に」


一誠 「二つの古の箱はどうも、この神滅具を封印する為のものだったらしくて眠っていた俺に夢の中で古の箱に封印されていた存在に呼ばれて封印を解いてくれた事を感謝されたんだ」


龍牙 「だから、夢の中でその二つの神滅具の名前と能力が解ったって言ったんですね?」


そう言う事だ。と頷き籠手と錫杖に向かって口を開く


一誠 「皆に自己紹介をしてくれるか?」


メリア 『解りました。皆さん初めまして、我は無限創造龍神の錫杖に封印されているドラゴン

    「無限創造龍神」メリア』


ゾラード『我は籠手に封印されているドラゴン「幻想喰龍」ゾラードだ』


ガイア 「ドラゴンだと・・・・・?それに、そんな名のドラゴンは聞いた事無いぞ」


オーフィス 「我もない」


アルビオン 『私もないな』


ファフニール 『私も聞き覚えが無いな』


真龍、龍神、天龍、龍王がメリア達の名と存在を知らないと言う


メリア 『当然です。我らは創造主が存在していた頃に存在していたドラゴンですから』


ゾラード 『それと、サマエルもな』


『そ、創造主!?』


此処で創造主と来たか!それにしても・・・・・サマエル?


一誠 「サマエルって誰だ?」


ゾラード 『アダムとイヴに知恵の実を食わせる様に仕向けて創造主の怒りを買った馬鹿な

      ドラゴンだ。・・・・・我等もその創造主に封印されていたんだけどな』


お前等は一体何を仕出かして封印されたんだよ・・・・・


メリア 『今となってはサマエルが何処に封印されているのか解りかねます・・・・・』


ゾラード 『アイツも助けてやりたいんだけどなぁ〜』



まるで友人を心配している様な声音だ。こいつらはサマエルと友達だったのか?


ゾラード 『だが、これだけドラゴンが居るんだ。きっと会う時が来るだろうな』


メリア 『そうですね』


なんか納得した様だけどそれで良いのかよ?まあ、こいつ等が良いなら良いけど


一誠 「俺からの報告が終わった事だ。夕飯にしよう」



皆にそう言い、夕食を摂る事にした。そして、翌日・・・・・終業式が終わり駒王学園は夏休みに突入する


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