小説『ハイスクールD×D改』
作者:ダーク・シリウス()

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一誠の修業が始まって数年後、悪魔・天使・堕天使の覇権争いの戦い俗に三大勢力戦争が勃発した。



お互い譲らず気が遠くなる程戦いは続く・・・その時だった。



『ガァァアアアアア!!!!!』 



『グォオォオォオォオ!!!!!』



突然、戦争の最中。どこからか来たのか分からない赤い龍と白い龍

二匹の龍が辺り構わず決闘を始めた。



「ルシファー様!アスモデウス様!ベルゼブブ様!レヴィアタン様!大変です!突然、二匹の

 ドラゴンが・・・二天龍が現れて!私達を巻き込みながら戦っております!」



その報告を聞いて紅い髪を持つ女性は困った様に言葉を発した



ルシファー 「困ったものね、こっちは真剣に争っているのに・・・」



蒼い髪の女性・・・アスデモウスは顔を強張り



アスモデウス 「そうね、あの二天龍、我等を匹敵する力を持っているから、戦争どころではないわね」



それを聞いた紫の髪の女性レヴィアタンはとある提案を出す。



レヴィアタン 「ねえ、あの二天龍、戦争の邪魔だから倒さない?」



彼女の提案に聞いた深緑の髪の女性ベルゼブブが抗議する



ベルゼブブ 「だが、私達だけじゃあ「大丈夫です」お前・・・・・」



突如、会話に入ってきた金色の髪を輝かせながらルシファー達の元に近づく神・・・メイビス



メイビス 「こちら側にもあの二天龍をどうにかしないと駄目みたいです」



「こっちも同じだ」



そこルシファー達に近づく一人の男、薄暗く常闇の様な6対12枚の翼を持つ堕天使のアザゼルが

現れる。



アザゼル 「あの二匹のせいで俺達堕天使側にも被害が甚大だ」



未だに上空で戦い続けている二天龍を睨みつけるように見上げる。



ルシファー 「つまり・・・」



メイビス 「ええ、今は戦争どころではなくなり」



アザゼル 「お互い。あの二天龍が邪魔だって事だ。」



この瞬間、ある事をレヴィアタンが思いつく



レヴィアタン 「じゃあさ、お互い戦いを中断してあの邪魔な二匹を倒すもしくは、封印しない?」



ベルゼブブ 「・・・そうだな」



アスモデウス 「それしかないみたいね」



アザゼル 「決まりだな?お互いリスクはあるだろうが」



ルシファー 「あの邪魔な二天龍を協力して」



『倒そう!』



二天龍討伐をする為に四大魔王、神、堕天使の総督の六人は結束した。



アザゼル 「お前等!戦争は中断だ!」



メイビス 「貴方達もです!」



ルシファー 「戦いをやめなさい!」



『!?』



トップ達の突然の言葉によりざわめきが起きる



『どうして戦いを止めるのですか!?』



『理由を教えてください!』



納得いかない者達がルシファー達に問い詰める



アザゼル 「黙って聞け!今で尚!あの二天龍は、辺り構わず我等を巻き込みながら決闘をして

      俺達の戦争まで巻き込んでいる!このまま野放しにして置いたら先に俺達が壊滅する!

      それを阻止する為、俺達は共通の敵、二天龍を倒す事にした!」



『なっ!?』



まさか、上空で争っている二天龍を倒すとは思いもしなったのだろう全員が仰天した



アザゼル 「俺達が戦っている場合じゃない!二匹のドラゴンだ!

     まず、あれを倒さない限り俺達は勝利を掴めない!だから!」



メイビス 「私達の力で私達の戦いを邪魔する二天龍を倒しましょう!」



ルシファー 「私達を邪魔するとどうなるか、思い知らせてやりましょう!」



レヴィアタン 「お互い協力すれば!あのドラゴン達を倒せる!」



ベルゼブブ 「倒したその時!私達の名が聖書に記されるだろう!」



アスモデウス 「私達がドラゴンより強い種族だってことを証明しよう!」



そして、四大魔王と堕天使の総督、神の言葉を聞いた戦場にいる悪魔、天使、堕天使は

一拍して静かになった。すると



『ウォオォオォオォオ!!!!』



戦場に雄叫びが上がった!この瞬間、悪魔・天使・堕天使は初めてお互い協力して

二天龍を倒す事で共闘体制になった。



『行くぞ!』



『オオオオオ――――――!!!』



―――――――――――――――



二天龍side



ドライグ 『くらえ!』



力を最大限に上げ白い龍・・・アルビオンにレーザー状の魔力を放つ



アルビオン 『そんなもの!』



向かってくる魔力をアルビオンもレーザー状の魔力を向かってくる魔力にぶつけ相殺する。



ドライグ 『白いの・・・埒が明かんな』



アルビオン 『そうだな。赤いの・・・なら、これで最後としようではないか!』



ドライグ 『いいだろう!』



凄い速さでお互いに向かい飛翔しながらオーラを最大限に高め最後の勝負にしようとしたその時だった



『!?』



突然、真下から大量の魔力が続々と現れた



アルビオン 『何だ?』



ドライグ 『下からだと?』



怪訝になりながら下を見下ろすと



『ウオオオオオ――――――!!!』



二天龍に大量で膨大な魔力を放つ。



ドライグ 『何をする!俺達の邪魔をするな!』



アルビオン 『私達がお前達に何をした!邪魔するな!』



真下から飛来してくるルシファー達に怒声を上げながら聞く



ルシファー 「うるさい!そっちが先にしてきたからでしょうが!」



メイビス 「我々の戦いを滅茶苦茶にしてくれて許しません!」



アザゼル 「此処まで俺達の部下達を減らしやがって!喧嘩するなら他所でやりやがれ!」



アスモデウス 「その通りよ!」



ベルゼブブ 「倒させて貰うぞ!二天龍!」



レヴィアタン 「覚悟して!」



と叫びながら攻撃の手を緩めない。



決闘の邪魔をされた上に倒すと言われドライグとアルビオンは激怒した



ドライグ 『俺達の決闘を邪魔して無事で済むと思うなよ!?』



アルビオン 『魔王ごときが!神ごときが!墜ちた天使ごときが!私達に歯向かった事を後悔しろ!』



『逆ギレ!?理不尽だ――――!!!』



――――――――――――――――――――――――



一誠side





「・・・・・」



一誠 「ガイア、あれは何しているんだ?」



俺は近づきながらソファーに身体を委ねて万華鏡の中身を覗いたような空間に赤い龍と白い龍と

悪魔、天使、堕天使達が戦っている映像を観戦している真紅の長髪の少女、ガイアに訊く。

『ガイア』とは、あの時の真紅のドラゴン

『真なる赤龍神帝(アポカリュプス・ドラゴン)』グレートレッドの事だ。あの後、ガイアは

この空間で俺達が住む家を創ってそこで俺はガイアに強くしてもらっている。

あっ、ちなみに『ガイア』って言うのは俺が新しく名付けた名だ。



ガイア 「一誠、今日の修業は終えたのか?」



一誠 「ああ、終わった。所で何を観ている?」



ガイア 「ああ、下界を見ていた。我は偶にこうして下界を眺めている。一誠も観るがいい」



一誠 「解ったよ。」



俺もソファーに座り観戦する



 一誠「ガイア、悪魔や天使、堕天使は何で赤い龍や白い龍と戦っているんだ?」



ガイア 「最初は悪魔と天使と堕天使の各勢力が世界の覇権を巡って争いをしていたのだが、

     あの二匹龍・・・二天龍と称されている龍に邪魔されてな?其れに怒った各勢力達が先に

     二天龍から倒そうと手を組んで戦っている」



一誠 「二天龍?」



それは何かとガイアに訊く



ガイア 「赤い龍は『赤い龍(ウェルシュ・ドラゴン)』赤龍帝ドライグ、

     白い龍は『白い龍(バニシング・ドラゴン)』白龍皇アルビオン、この二匹の龍が

     二天龍とそう称されている龍の事だ。特殊な龍の我と

     『無限の龍神(ウロボロス・ドラゴン)』オーフィスを除けば最強の存在だ」



最強の存在と呼ばれる龍だと聞いて俺は驚いた



一誠 「他にも強い龍がいたんだ」



ガイア 「だが、お互い、唯では済まないな」



一誠 「えっ?どうしてだ?最強なんだろう?」



ガイア 「確かに最強の存在だ。だがな?三大勢力側にもその力に匹敵する者達もいる。

     見てみろ、お互い傷つき疲弊しているだろう?このまま戦い続けていたら、

     恐らくどちらかが死ぬだろう」



一誠 「そっ、そんな!?」



俺はガイアの言葉を驚愕した



―――――――――――――――――――――――



ルシファー 「もしもの為に二天龍の魂を封印する為の準備をしなさい!急いで!」



倒す事は無理だろうと封印の準備を急かす



アザゼル 「こっちがやばくなる一方だぜ・・・」



メイビス 「流石は二天龍と称されたドラゴン・・・しぶといですね!・・・・・」



ドライグ 『それは俺達のセリフだ!』



アルビオン 『いい加減にくたばれ!』



ドライグとアルビオンは圧縮した魔力を三大勢力に向け放出した。



   チュッドッォォォオオオオオ――――――ン!!!!!



『ギャ――――――――――――――――!!!』



魔力が命中し直撃した。直後爆発が起こり周りの面々も爆風で巻き込まれ吹っ飛ぶ。



レヴィアタン 「クッ!」



アスモデウス 「どうしよう!?」



ベルゼブブ 「このままでは!」



焦り始めどうにかしようと考えたその時



『第一段階封印式の魔方陣、完了しました!』



大型の魔方陣が二つ描かれその周りに三大勢力の面々が囲む様に立っていた。



アザゼル 「よしっ!こいつらを倒す事は不可能に近いだろうだからこっちの方が手っ取り早い!

      二天龍をあの魔方陣に落とし弱らせろ!そうすれば自動的に封印は完成する!」



メイビス 「なら、私が動きを封じて落とします!その間に弱らせておいてくださいね!」



全身から眩しい程の金色のオーラを発し両手をドライグ・アルビオンに向け



   ジャララララララ!!!!!



ドライグ 『ぬっ!?』



アルビオン 『これは!?』



全身に金色の鎖を縛り付け二つの封印式の魔方陣に落とす



アザゼル 「よし!今だ!お前等!」



『はっ!了解!』



ドライグ、アルビオン 『おのれぇぇぇ!!!』



魔方陣が光り輝いた事に焦り始め鎖を引き千切ろうと暴れ、もがく。



メイビス 「無駄です!(だけど流石にこのままでは・・・)」



相当の力を使用するだろう額から汗が出始め身体がふらついている



『ハアアアア!!!』



悪魔、天使、堕天使の各勢力は身動きとれないドライグ、アルビオンに魔力を放つ



ドライグ・アルビオン 『グォォォォオオオオ!?』



アザゼル 「ついでに・・・」



巨大な光の槍を二つ作り



アザゼル 「こいつもくらいな!」



投影した。



ドライグ・アルビオン 『っ!?ガァァァァアアアアア!!!!!』



ドライグとアルビオンに突き刺し弱らせていく。



ルシファー 「よし!このまま弱らせて・・・」



ベルゼブブ 「まだだ!」



バキ!バキ!ベキ!ガキン!バキ!



縛っていた金色の鎖にひびが入り



ドライグ・アルビオン 『ヌォオォォォオオオオオ!!!!!』



バキン!バキャン!バキャ!



外れていく。



『!?』



メイビス 「まっ、まだです!」



鎖を外されない様に更に鎖を現わして縛り付ける



アザゼル 「くっ!おい、まだか!」



『もう少しです!』



ルシファー 「一斉集中攻撃!時間を稼ぎなさい!」



『はっ!』



二天龍に飛びかかり



ドライグ 『させるか!』



アルビオン 『貴様等の思い通りにさせんぞ!』



二匹の龍は迫りくる数多の敵に魔力を放った



『うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?』



次々にドライグ・アルビオンの猛攻で死んでいく。しかし、勝利の女神はこちらに微笑んだ。



『第二段階完了しました!』



魔方陣がさらに光り輝きドライグ・アルビオンは閉じ込められた。



アザゼル 「よし!良くやった!お前等!全速力で此処から逃げろ―――!!!」



『はっ!逃げろ――――――』



蜘蛛の子の様に散り、逃げる



ドライグ 『おのれ!』



アルビオン 『貴様等!このままでは、済まさん!』



ドライグ、アルビオンは最強の力を持つドラゴン。完全に閉じ込められず魔力を放とうと

口元に集束する



ルシファー 「っ!アザゼル!私達はアレを止めるわ!その間に貴方は私達の同胞を連れて

       一緒にここから逃げなさい!メイビス!貴女も!」



アザゼル 「無理だ!お前等が死ぬぞ!防げるわけがない!」



ベルゼブブ 「私達まだ余力あるから大丈夫だ!」



アスモデウス 「その上、魔方陣の完成までに」



レヴィアタン 「時間稼ぎをしないと!」



ルシファー 「それに、これ以上私達の同胞を死なせたくないの!だから、アザゼル!

       私達の同胞も冥界へ連れ帰って頂戴!」



お願い!と、アザゼルに懇願する



アザゼル 「――ちっ!わかったよ!」



そう言って、悪魔と堕天使を連れ冥界に転送する準備をする。



アルビオン 『逃がすか!』



ドライグ 『ここでくたばれ!』



集束した魔力を開放して放った!ルシファー達は防御の術式を最大展開して防いだ。

そこにメイビスも防御式魔方陣を展開してルシファー達を手伝う



メイビス 「ミカエル!」



ミカエル 「はっ!」



彼女に呼ばれた金色の翼を持つ天使はメイビスの近くに跪く



メイビス 「貴方も残存の天使達を天界へ退避なさい」



ミカエル 「っ!何故ですか!?私も一緒に戦います!」



メイビス 「駄目です!今は貴方が頼りなのです!ミカエル!仮に私が死んだら

      誰が天界を・・・天使達を纏めるのですか!』



ミカエル 「そんな!?何故そんな事を言う「早く!行きなさい!ミカエル!」ーーー解りました」



強く促され天使達と天界へ退避するため準備をする。



アザゼル 「お前等――――!!!!!」



『!?』



アザゼル 「こいつ等を送り終えたらまた戻ってくる!それまで、保っていろ!」



ミカエル 「私もです!退避し終えたら、直ぐに戻ります!だから待っていてください!」



アザゼルとミカエルは、直ぐに戻るため悪魔・天使・堕天使と共に冥界・天界へ転移した。ドライグとアルビオンの攻撃を防いだ時に戦場にいるのは。



二天龍:ドライグ・アルビオン。四大魔王のルシファー・アスモデウス・レヴィアタン・ベルゼブブ。そして、神・メイビスのみだった



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