小説『ハイスクールD×D改』
作者:ダーク・シリウス()

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翌朝


ライザー 「うおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!」


一誠 「そんな速度だと直ぐに捉えられてしまうぞ!」


ドガンッ!


フェニックス家に泊まってから数日、鳳凰の間で俺はライザーの根性を叩き直すべく戦っている。婚約
パーティ以来から部屋に籠もった所為かあの時より攻撃、スピードのキレが全くなくて俺が片手で対応できる

ぐらいだった。


ライザー 「がはッ!?」


手刀により地面に叩きつけられ倒れるが俺はそんな事を許さず蹴りを入れ立ちあがらせる


一誠 「数日間お前と戦っているけど確信した。今のお前は雛だ。あの時戦っていた時のライザーの方がまだ

良かった方だ」


ライザー 「ひ、雛だと・・・・・っ」


一誠 「ああ、雛だ。・・・・・・そうだ、今日は俺が認めるまでお前の事雛と呼ぶ事にしよう。うん、その方がお前もやる気が出るだろう?」


ライザー 「ふ、ふざけるなぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!!」


ヒヨコと呼ばれ全身から怒りのオーラを炎に変えて全速力で俺に向かってきた


一誠 「おい雛、その状態で俺を捕まえて見ろ!」


ライザー 「雛、雛って言うなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!俺はライザー・フェニックスだぁぁぁぁぁぁ

ぁぁぁぁっ!」


逃げる俺に追いかけるライザー、暫く追いかけっこを始めた


一誠 「鬼さん♪此方♪手が鳴る方へ♪」


ライザー 「殺す!絶対に殺す!」


一誠 「殺せるもんなら殺して見ろ、ひ・よ・こ」


ライザー 「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!」


おお、一気に速度が上がったぞ!今の速度だけならルヴァル並みだな・・・・・なら


一誠 「どれが本物の俺か当ててみろ!」


数十人の俺が一気に現れライザーを囲む。突然俺が増えた事で飛行を止め当りを見渡す


ライザー 「くそっ!こいつか!?」


「残念でした!」


ライザー 「なら、お前だ!」


「外れ!」


ライザー 「貴様だ!」


「違う!俺はあっちだ!」


ライザー 「お前かぁぁぁぁぁぁ!」


「騙されてどうするんだよ?雛さん」


次々と俺に攻撃するがどれもこれも偽物ばかり、ライザーは俺に翻弄されている事に気付かずにいる


「お前、ダメだなぁ」


「雛だからしょうがないさ」


「それもそっか」


『ははははははっ!』


『雛!雛!雛!雛!雛!雛!雛!雛!雛!雛!雛!雛!雛!雛!雛!雛!雛!』


馬鹿にされ雛と連呼されライザーは―――ブチキレた


ライザー 「があああああああああああああああああああああああああああっ!!!!!」


炎の両翼を巨大化にして翼から渦巻く炎が四つ発生して


ライザー 「全部、燃えカスになりやがれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇッッ!!!」


ゴオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォォォッ!!!


ルヴァルの炎の嵐が数十人の偽物の俺に向けた。その結果、一瞬にして偽物が全部消えた


ライザー 「はぁ・・・・・はぁ・・・・・はぁ・・・・・」


偽物の俺が全部燃え尽きたことを確認した後に肩で息をする。今の攻撃をもっと拡大に出来て出力を大きく

できたらきっと戦い方も変わるだろうな


一誠 「何だ、やればできるじゃんか。今の炎はルヴァル並みの炎の質だったぞ」


ライザー 「き、貴様ぁ・・・・・っ」


一誠 「取り敢えず今のお前に必要なのは・・・・・体力と精神力だな。それとドラゴンに対しての恐怖も克

服しないといけないな」


金色のオーラをライザーに放ち体力と傷を回復させながらこいつの課題を考える


ライザー 「死ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇッ!」


炎の魔力を放ってくるが幻想殺しの籠手で無効化にする


一誠 「今回は此処までにしよう。お前も腹が減ってきたと思うからな」


ライザー 「ふざけるな!俺はまだ腹が減ってなど―――」


グゥゥゥゥ・・・・・。


『・・・・・・・・・・』


俺の言葉に食って掛かろうとしたライザーの腹が鳴った。それも洞窟を響かせるほどに・・・・・こいつも

空腹には勝てない様で俺はライザーに問う


一誠 「何が食べたい?」


ライザー 「・・・・・ハンバーグ」



―――――――――――――――――――――――――――――――



ライザー 「ガツガツ!ハグハグ!ゴクン、モグモグ!ガツガツ!」


レイヴェル 「お兄さま、もっと上品にお食べくださいな!」


一誠 「レイヴェル、今は許してやってくれ。全力で長時間、俺と戦っていたからその分のエネルギーも必要なんだよ。・・・・・ほら、俺特製の野菜ジュースだ。苦味は無いからすんなりと飲めるぞ」


貴族とは思えない食べっぷりにレイヴェルは叱咤するが俺が宥め賺しながら野菜ジュースを置く


「イッセーくん、ライザーの調子はどうかね?」


一誠 「最初の頃より大分マシになったな。後は体力と精神力、ドラゴンに対する恐怖だけだ」


「そうか、イッセーくん。何から何までしてもらってすまないね」


一誠 「まあ、こうなったのは俺の所為だし俺が元に戻さないとこいつは部屋に引きこもったままだろ

うしな」


大量に作ったハンバーグを食べ終わり野菜ジュースを飲みきったライザーを視界に入れて言った。


ライザー 「ふぅ・・・・・美味かった」


一誠 「あんなに美味しそうに食べてくれると俺も作った甲斐がある」


本当に美味しそうに食べるから嬉しく感じる


一誠 「カイザー、ライザーをもう少し鍛え直したい。・・・・・だからあと、数日になったらグレモリー領

    に戻るよ」


「そうか、イッセーくんが居なくなると寂しく感じるな」


「そうですね、ルヴァルやレイヴェルと仲良くなってライザーも何かとイッセーくんと一緒にいるから兄弟の

様に思っていましたから」


フィルの言葉通り、今はいないがルヴァルとレイヴェルと何気に仲良くなったんだよなぁ、ライザーは解ら

ないけど


ライザー 「母上、こいつと兄弟なんて言わないでください。こいつは俺が倒さなければならない男なん

ですから」


一誠 「ライザー、それはライバル発言か?ドラゴンが怖いくせに」


ライザー 「お前と数日間過ごしていたら嫌でも精神が鍛えられたんだよ!今じゃあドラゴンよりお前の方が

怖い!腹が立つほどムカつくけどな!」


あらららら。何時の間にか俺の方がドラゴンより恐怖を感じているのか?それはそれで都合が良い

な。・・・・・ムカつくのは余計だけど


一誠 「じゃあ、後は体力だけか・・・・・まあ、それは俺がいなくたっても大丈夫だろう―――ちゃんと

    やれよ?」


ライザー 「わ、わかった・・・・・嫌いだが努力する」


うん、解ればよろしい


一誠 「お前は能力を過信しなければいくらでも強くなれるんだ。勝つ事も大事だが負ける事も大事だ。

    それに立った一度の敗北でウジウジするな。そんなんじゃあ下級悪魔に笑われるぞ」


ライザー 「・・・・・」


一誠 「それと家族を心配させんな。解ったな?」


ライザー 「・・・・・ああ、解っている」


認めたくないけど理解はしているって顔だな。ライザー


レイヴェル 「・・・・・」


何か急に元気がなくなったな・・・・・どうしたんだ?


「そうだ。イッセーくん、話したい事があるのだが良いかね?」


一誠 「良いけど・・・・・どんな話?」


「私と妻を話し合って決めた事でね?イッセーくん。私達の娘、レイヴェルと婚約するつもりはないかね?」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はい?


一誠 「婚・・・・・約?俺と・・・・・レイヴェルと?」


「ああ、そうだ。どうかね?」


一誠 「何故かと訊いても良いか?」


カイザーは一度頷き理由を話してくれた


「キミならレイヴェルを任せても良いと思うんだ。それに誠殿と一香殿の子供だ。きっと強く立派な子供が

生まれる」


「それにイッセーくん、貴方はライザーの面倒を見てくれました。その上、料理も・・・・・私がショックを

受けるほど美味しかったですからね」


あ、あははははははっ・・・・・・・。確かにフィルは俺の料理を食べると毎回ショックを受けていたな


「イッセーくんは知らないがレイヴェルはキミの事が好きなのだ」


一誠 「・・・・・マジで?そんな素振りは・・・・・していたな。思い返すと」


レイヴェルを見ると顔を赤く染め俺の視線から逃げる様に逸らした。じゃあ、あの時やこの時も顔を赤く染め

たのは・・・・・


一誠 「―――レイヴェル、カイザーの言った通りなのか?」


俺の質問に顔を更に赤く染めレイヴェルは「・・・・・はい」と声を殺して言った


一誠 「・・・・・」


驚きの事実に俺は少し困り果てた


「どうした?家のレイヴェルが何処か不満なのかね?」


一誠 「いや、不満じゃないさ。可愛いし、料理のスキルも高いし、面倒見も良いから文句なしだ。

    それに―――」


俺は瞬時で数日間レイヴェルと接して解った事を口に出すと「あぅあぅ」と恥ずかしそうにしていた


「じゃあ、どうして困った顔に成るのですか?」


一誠 「俺の事を愛してくれる女性が十数人いるんだ。そんな男の俺に婚約しても良いのかと

    思って・・・・・その上、既に婚約している悪魔がいるんだ」


「何だ、そんなことか?大丈夫だ。レイヴェルも愛してくれれば問題無いさ。なあ?」


「ええ、問題ないですわ」


一誠 「・・・・・」


本当に俺は冥界に呪われているのか・・・・・?色々あり過ぎて怖くなってきたぞ


一誠 「レイヴェル、お前は・・・・・良いのか?」


レイヴェル 「・・・・・私、イッセーさまの事が好きです。例え、既に愛し合っている女性の方々がいた

       としても私は好きです」


声が小さいながらもはっきりと好意の言葉を言った


ライザー 「兵藤一誠・・・・・妹を泣かしたら燃やすぞ」


一誠 「其処でお前は『その話は俺を倒してからにしてもらおうか!?』って言えよ!」


ライザー 「何度もお前に倒されているのにそんなこと言えるかよ」


あっ、そうだった!


「そう言う事だ。イッセーくん、家の娘をよろしく頼むよ」


「娘を幸せにしてくださいね?」


一誠 「・・・・・解った。レイヴェルを幸せにしてみせます。お義父さん、お義母さん」


こうして俺はレイヴェルと婚約する事になった。その後、俺達は各自室で就寝する



―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 



そして、更に数日の時が経って俺がグレモリー領に帰る日になった。数日かけてライザーは完全に回復して高

圧的な態度も戻った上に、婚約パーティの時に戦った時以上の強さになった


一誠 「お前が回復したのは良いけど前の時より数倍強くなったのは予想外だぞ」


ライザー 「それでもお前を倒せず仕舞いだがな。まあ、俺を強くしてくれた事は感謝する。ありがとうな」


一誠 「レーティングゲームに参加してランキング上位の悪魔と戦うんだって?しっかり倒してこいよ」


ライザー 「ああ、そのつもりだ。散々、俺の事をゴシップ雑誌で好き放題書かれたようだから見返す為にも

      あるからな・・・・・勿論、能力を過信せずに戦うさ」


こいつ、俺と過ごしてだいぶ丸くなったな・・・・・?


「兵藤一誠くん、またフェニックス家に来て欲しい。そして再び私と戦ってもらいたい。負けたままでは

フェニックス家次期当主の名が泣くからね」


一誠 「また殴り飛ばしてやるよ。ルヴァル、また戦う時に強くなっている事を願うよ」


「ライザーと共に強くなるさ。今度は私とライザーと戦ってもらうからね」


兄弟で挑んでくるってか・・・・・面白い


一誠 「楽しみにしているよ。二匹の不死鳥と戦う時を」


「その時は勝たせてもらうよ?」


一誠 「悪いな。その時も俺が勝つからそれは無理だ」


レイヴェル 「あ、あの・・・・・イッセーさま」


ルヴァルと話している横からレイヴェルが申し訳なそうに話に割り込んで来た


一誠 「レイヴェル、次に会う時はパーティ会場かな?」


レイヴェル 「ええ、そうですわね・・・・・ですが、イッセーさまが非公式のレーティングゲームを終え

      たら帰られるのですよね?冥界から帰られると思うと残念で仕方がないですわ」


一誠 「そう言うな。誰でも別れがあるんだ、受け入れろ」


そう言うがショボーンと残念そうにするレイヴェルだった。それに俺は苦笑しながらレイヴェルの頭を撫でる


一誠 「グレモリー先輩に頼んで今度、駒王学園に遊びにくればいいさ。それか、レイヴェルも一緒に学校に通えば良い。そうすれば俺と会えるからな」


そう言うと顔を明るくなって笑顔になった


レイヴェル 「はいっ!」


「イッセーくん、キミにこれをあげよう」


カイザーが一枚の紙を俺に渡してきた。紙にはフェニックス家の文様が記されていた


「それは正式にこの冥界に入り、直接フェニックス家の城に転移できる物だ。使い方は魔力を送るだけだ」


「イッセーくんには色々とお世話になりましたからね。そのお礼としてそれを授けます」


一誠 「ありがとう。お義父さん、お義母さん・・・・・大事にするよ」


きっと俺なんかに渡すものではないだろう物を大事に懐にしまう


「グレモリー領の帰り方は解るかね?」


一誠 「大丈夫、レイヴェルが教えてくれたから迷わず帰れる」


空間を歪ませ俺が入るぐらいの大きさの穴を開く。この穴の中に潜れば直接グレモリー領でアルマスさんの家に着く


一誠 「皆、色々と会ったが楽しかった。また遊びに来る」


ライザー 「ああ、また来い」


「楽しみにしていますよ」


「イッセーくん、また会う時までさらばだ」


「私達フェニックス家は貴方を歓迎します。また来てくださいね」


ライザー、ルヴァル、カイザー、フィルの声を聞いてから俺は穴の中に潜ろうとした刹那、レイヴェルに声を

掛けられ後ろに振り向く瞬間


レイヴェル 「・・・・・」


踵を上げ俺の首に両腕で回し、眼を閉じて顔を赤く染めながらも俺に唇を押しつけて数秒。唇を俺の唇から離

してレイヴェルはゆっくり眼を開き俺の瞳を潤った瞳で据える


レイヴェル 「・・・・・っ」


そして俺から離れ何も言わずに城の中へ入って行った。だけど俺には解ったレイヴェルが言いたい事が


一誠 「俺も好きだよ。レイヴェル」


そう呟き、今度こそ穴の中に潜りフェニックス家の城からいなくなった



―――――――――――――――――――――――――――――



一誠 「ただいま」


グレモリー本邸で俺専用の客室に戻って開口一番を発した。当然誰もいないから返事は返ってこない


一誠 「一つの部屋に気が複数集中しているな・・・・・行ってみるとするか」


部屋の扉を開け気が複数集まっている部屋の扉の前に移動しノックをする。俺は返事を待たずに部屋の扉を開

けるとグレモリー眷属とアザゼルが集まっていた


アザゼル 「おお、兵藤か。何時戻って来たんだ?」


一誠 「今さっき戻って来たところだ」


成神 「お前、タンニーンのおっさんを倒して何処に行っていたんだよ?」


一誠 「フェニックス家」


俺が素直に言うとアザゼルとゼノヴィア以外のグレモリー眷属が俺の言葉を聞いて驚く


リアス 「貴方、何時の間に行っていたの?」


一誠 「成神の話を聞いていないのか?タンニーンを倒した後すぐだ。本邸に帰ったら丁度、ライザーの妹、

     レイヴェルが迎えに来ていて俺は此処に帰ってくるまでフェニックス家で過ごしていたんだ」


「その証拠に」とフェニックス家の文様が記されている紙を懐から取り出し見せびらかす


アザゼル 「そこで何していたんだ?」


一誠 「お父さん達の映像を見たり、ルヴァル・フェニックスと戦ったりライザーを鍛え直したりとか色々と

    していた」


リアス 「嘘、あのルヴァルと戦ったの?それにライザーを鍛え直したって・・・・・」


一誠 「俺に負けて以来、部屋に籠もったみたいで俺はその責任を取ってライザーの根性を叩き直しながら

    鍛えたんだ。結果、婚約パーティで戦った時より数倍強くなった。今のライザーは多分・・・・・

   グレモリー先輩より強いんじゃないか?色々と鍛えたり俺の攻撃を教えたりしたからな」


今のライザーの強さとグレモリー先輩と比較してその強さを言うと

「何で強くしやがったんだよ・・・・・余計な事してくれやがって」と成神が毒突く


一誠 「俺がタンニーンと戦っている最中に物陰で身体を震わせながら隠れたお前に言われる筋合いはない」


成神 「何だとぉ!?俺だってあの後ちゃんと修行したんだ!」


一誠 「そんなこと解っている。何よりお前を覆うオーラの量が修行する前の頃より上がっている様だしな」


成神 「・・・・・お前、何言っているんだ?」


俺の言った事が解らなかったのか、こいつは訝しんだ


一誠 「・・・・・はぁ、無知とは罪だな。俺は小猫と同様に仙術と気を扱えれる。グレモリー先輩、この

    意味は解るよな?」


リアス 「・・・・・貴方、どうして仙術を扱うことができるの・・・・・?仙術は妖怪、猫又の上級妖怪の猫&#39752;しか扱えない筈・・・・・」


一誠 「そりゃあ」


『・・・・・』


一誠 「・・・・・・・・・秘密☆」


ドターンッ!


長く、長く、伸ばして可愛いく黙秘権を使った事にグレモリー眷属とアザゼルが椅子から転げ落ちた


成神 「うおいぃぃぃ!秘密かよ!?しかも、可愛くない!」


一誠 「というか、何で態々教えなきゃいけないんだ?俺にとってリスクしかない。それと可愛くないのは

   自覚している」


グレモリー眷属は椅子を立て直し再び座り直すとアザゼルが俺に顔を向けて口を開く


アザゼル 「まあ、その件はおいおい聞かせてもらうとして、兵藤。フェニックス家で見た誠達の映像って

      観れるか?」


一誠 「カイザーに複製してくれてコピーの方を貰ってあるから観れるけど正直・・・・・あまり見たく

    ない」


アザゼル 「ん?どうしてだ?怖い映像だったのか?」


一誠 「怖くは無い、怖くは無いけど・・・・・俺は色々と俺の身に有っているんだよ」


あの時見せてくれた映像とフィルの言葉を思い出して顔を曇らせる・・・・・はぁ


一誠 「如何しても観たいなら夜にしてくれるか?」


アザゼル 「ああ、そうしようか。暗闇で見る映像って時に興奮する時もあるからな。んじゃあ、

      明日はパーティだ。今日はもう解散するぞ」


「解散」の一言に俺達はこの部屋を後にする。







オマケ







その日の夜。アルマスさんとヴェネラナ、アザゼルととある一室にてフェニックス家で見た映像を流している。


アザゼル 「おいおい、リバイアサンを食べてしまうなんて何て奴らだよ・・・・・美味しいのか?」


「イッセーくんの寝顔、可愛いかったですわ!」


「家にも確か、誠殿達と何処かに出かけた映像が有った様な・・・・・?探してみるとするか」


映像を見終わった後の感想を言うアザゼル、ヴェネラナ、アルマスさんだった。だがしかし、俺は不思議で

しょうがない事が有ったそれは―――


一誠 「三人共!其処に反応しちゃうの!?俺、食べられちゃったんだよ?何も思わないの!?」


そう、俺がリバイアサンに食べられた事だ。普通なら此処で驚くか心配するかの反応をする方だ!

だけどアザゼル達はそんな反応を一つもしなかった!何故だ!?



アザゼル 「いや、俺の時だとお前は俺達が研究していた巨大な大蛇に丸呑みされていたぞ?」


「私達の時では怪鳥に連れて行かれてしまったな?」


「ええ、確かそうでしたわね。それにしてもグレモリー卿の所はリバイアサンに食べられていましたか。

イッセーくんは魔物の類に人気者ですね」


と、俺が赤ちゃんの時にまたしても冥界に呪われているかもしれない言葉を聞かされ俺は、俺は―――


一誠 「もう!冥界なんて嫌いだァァァァァァァァァァァッ!!!」


心の底から叫んだ!

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