小説『ハイスクールD×D改』
作者:ダーク・シリウス()

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ソーナside



突然、睨みつけられた私達は恐怖のあまりに一歩下がってしまうがイッセーくんの事がどうしても諦めきれ

ずに逆に邪魔をする彼女に睨みつけると感心され家に入れてくれることを許してくれた


レイヴェル 「お父さま、お母さま・・・・・あの」


「行って来なさい」


「ちゃんと帰ってくれればそれで良いですよ」


ライザー 「俺の代わりに燃えカスにしろよ」


「愚弟が、もう少し言い方があるでしょう。彼の事をよろしく頼みますよ」


レイヴェル 「っ!はい!」


フェニックス家の方は無事に了承してくれたようですね


「魔王様。甲し訳ないのですが父に伝えてくれませんか?」


サーゼクス 「解った。きっとお父上も喜ぶと思うだろう」


「お願いします」


セラフォルー 「サーゼクスちゃん、行ってくるね☆」


サーゼクス 「早めに帰ってくるのだよ?」


セラフォルー 「うん!イッセーくんと帰ってくるよ!」


お姉さま、仮にも貴女は魔王なのですから此処に留まってください!と言っても聞かないで

しょうね・・・・・はぁ


ソーナ 「そう言う訳でサジ、真羅達によろしく言っておいてください」


匙 「・・・・・大丈夫なんすか?兵藤はテロリストだと疑われているんすよ?」


ソーナ 「大丈夫、心配いりません。私がいない間、ちゃんと修行をしておいてください」


匙 「・・・・・解りました」


こうして私達はイッセーくん、幽幻龍騎士団の家=本拠地に向かう為、未だに開いている穴の中に潜った。

中は何処まで続いているのか解らない程に暗かった。しかし、それは直ぐに終わった。私達の眼前に光が見え

其処に向かって駈け走った。光の中を潜り出ると


サァァァァァァァァ・・・・・・・・・


巨大な桜の木が私達を出迎えてくれた。「綺麗」とお姉さまが口から零した。視線を変えると巨大な豪邸が

佇んでいた。あの豪邸がイッセーくんの家なのかしら・・・・・?周りは私達以外誰もいないので私達は豪邸

に向けて歩を進めると私達の周りが突如、影が生まれた刹那、真上から地響きを立てながら着地して巨大な

赤いドラゴンが私達の前に立ちはだかった!


レイヴェル 「ド、ドラゴン!?」


「イッセーさんはドラゴンを飼っているのですか!?」


ガイア 「失礼な!我をペットみたいに言うでない!」


ソーナ 「・・・・・・まさか、真なる赤龍神帝?」


聞き覚え、と言うより、あの真紅の長髪の少女と同じ声なので私はそう尋ねてみると赤いドラゴンの身体が

一瞬の閃光に包まれ段々小さくなって人の形になった


ガイア 「改めて名乗ろうか、我は『ガイア』又の名を『真なる赤龍神帝グレードレット』他にも

     『真龍』や『D×D』と評されている次元の狭間を支配しているドラゴンだ」


セラフォルー 「グレードレット・・・・・?えっ!此処って次元の狭間なの!?それに貴女が真なる赤龍

        神帝を倒したんじゃなくて、貴女自身が真なる赤龍神帝なのぉ!?」


ガイア 「ふはははっ!その通りだ!」


セラフォルー 「嘘おおおおッ!?


お姉さまが酷く驚愕と共に混乱した。それを聞いて見て、真なる赤龍神帝・・・・・ガイアさんが悪役の

様に笑う


ガイア 「さて、此処に来たから我等の言う通りにして貰おうぞ?此処は我等と貴様ら以外知られていない

     場所でもあるのだからな」


レイヴェル 「わ、解りました」


「ええ、貴女方の指示に従います」


ガイア 「入る前に我と約束して貰う。一つ、この家の場所を教える事を禁ずる。二つ、我が『真龍』だと

     言う事を教えることを禁ずる。三つ、貴様等の視界に全て入ったものも誰にも教える事を禁ずる」


私はその約束を聞き怪訝な顔に成って彼女に「何故そこまで教えてはならないのですか?」と聞くと彼女は

「此処は我と一誠の愛の巣だからだ。それに我が『真龍』だと知ったら面倒になるからな」と堂々と胸を

張って応えた!


レイヴェル 「あ、あああ、愛の巣!?」


ガイア 「我は一誠に抱かれ、今では身も心も一誠の物だからな」


『―――っ!?』


私達はショックを受けた。イッセーくんを愛している女性がいる事は告白する時に聞いた。でもまさか、既に

彼は彼女とそう言う関係だったとは・・・・・


ガイア 「まさか、あの数日で我等を抱くとは思いもしなかった。・・・・・いや、元はと言えば黒歌が

     華佗にあの様なものを創らせ一誠に飲ませるのがいけなかったんだ」


な、何やらぶつぶつと呟き始めた。


「・・・・・負けていられませんね」


レイヴェル 「え、ええ、負けていられませんが・・・・・どうやって対抗しましょうか」


セラフォルー 「私達もしちゃえばいいんじゃないかな?」


お、お姉さま!?何を突然言うのですか!


「―――そうですね。婚約したとは言え私達に別の婚約相手が来るかもしれません。既成事実をしておくのも

悪くない」


レイヴェル 「私ももしかしたら・・・・・・私も賛成です!」


ソーナ 「レイヴェル!?」


「あら、貴女は彼と親密な愛をしたくないのかしら?ソーナ・シトリー。それとも婚約し解消をした悪魔と

再び婚約したいのですか?それならライバルが減って私的には好都合ですけ―――」


シーグヴァイラの言葉にカチンと頭にきてつい声を張り上げて「私だって彼としたいです!誰があの悪魔と婚

約するものですか!私は身も心も彼に捧げるんです!捧げるつもりでいるんです!」と言ってしまった


ガイア 「貴様等、我の前でよくもまあ、そんなこと言えるもんだな?」


「何も貴女たちだけではないと言う事です。イッセーさんを愛している女はね?」


ガイア 「ふん、此処で貴様等の実力を示してもらうのも良いがそれは別の時にしよう。

     我等の家の中に案内しよう」


「着いて来い」と踵返して私達に背中を見せ堂々と歩いて行った。私達はその後を追っていく。近づけば近づ

くほど大きくなって最後はシトリー家の本邸より大きい豪邸になってガイアは裸足のまま扉を開け放ち家の中

に入った。扉の近くに靴箱が設置されていたので私達は靴を脱いで靴箱に入れ豪邸の中に入いると目の前に二

階に上がる階段を見つけた。上を見れば三階に上がる階段も下から覗けた。床には見た事無い大きな魔方陣の

文様の様なものが刻まれている。


レイヴェル 「あのイッセーさまの家にはメイドがいないのですか?」


彼女の言う通り上級、最上級悪魔の城や家にはメイドが当然の様にいる。だけどこの家にはメイドの姿がい

ない。イッセーくんはメイドをこの家に置いていないのかしら?


ガイア 「いるぞ?だが、一誠専属だがな。―――リーラ」


リーラ 「お呼びですか?」


『っ!?』


音もなく何時の間にか現れた銀髪の女性、悪魔じゃない・・・・・人間?それも日本人ではないようですね


ガイア 「このメイドはリーラ・シャルンホルスト、MMMの第五装甲猟兵待女中隊(パンツァーイエーガー

     メートヒェンカンパニー)の大尉(ハウスキーパー)だ。人間界のドイツ生まれで生粋のメイド。

     家事全般は勿論、介護から戦闘機の操縦、マネートレードでの利殖まで何でも完璧にこなす

     スーパーメイドだ」


リーラ 「ご紹介を与りました。私は一誠さま専属のメイド、リーラ・シャルンホルストです。以後お

     見知りおきを」


優雅に私達にお辞儀する銀髪のメイド、人間のメイドを見るのは初めてですね。それもドイツ人で

スーパーメイド・・・・・イッセーくんは凄いメイドを専属しているのですか・・・・・


ガイア 「あともう一人の専属のメイドがいるがそれは後で良いだろう。リーラ、こいつらにまだ使ってい

    ない部屋を案内してくれ。我は泳ぎに行く」


彼女は銀髪のメイドに案内を頼むと再び外に出て巨大な赤いドラゴンに成り翼をはばたかせ何処かへ飛んで

行った


魔王side


うーん、まさか彼女がグレードレットだとは思わなかったなぁ。今でも信じられないよ


リーラ 「皆様のお泊りに成るお部屋は二階の此方の個別の部屋です。何かご不満な事があれば仰ってくだ

    さい」


そう言って部屋の中に入ると何もない部屋だった


レイヴェル 「何もないのですが・・・・・?」


リーラ 「この機械を操作してもらい家具の種類から選んでもらいます。例えばベッドのアイコンを押し

    数多くのベッドの種類のイラストから選び、お決まりになったベッドのイラストに押して好きな

    場所に向けると光の枠が発します。ただし、この枠より超えるとエラーが発生しますのでご注意

    ください。枠内で御決まりになった場所に『設置』と言うボタンを押していただくと―――」


壁に掛けられた薄いボード型の機械の画面を私達に向けて操作の教え方をして部屋の真ん中に設置のボタンを

押した瞬間だった。光の枠内に光の粒子が発生し数秒で天蓋付きのベッドが発現した!おおっ!凄い!

面白そう!


リーラ 「他にも機器や雑誌、服や下着、様々な種類がこの機械に入力されておりますのでご自分に合った

     ものをお選びください。勿論、冥界の物も有ります」


レイヴェル 「す、凄いです!これなら模様替えが簡単にできますわ!」


「その上、家具の大きさも変えれるようで便利ですね」


ソーナ 「あ、本当に冥界のものまでありました」


便利だねぇ、・・・・・あっ!?この服は今、まだ発売されていない筈の魔法少女ミルキースパイラル7オルタ

ナティブの最終決戦用の服とマジカルスティックだ!凄い、凄い!こんなものまであるんだ!


セラフォルー 「ねえねえ!これって持ち帰っていいかな!?」


リーラ 「はい、構いませんよ」


メイドさんの言葉を聞いて私は歓喜した!やった!これって発売されていないから諦めていたけどこんな

ところで手に入るなんて信じられない!レヴィアたん、嬉しい!


ソーナ 「お姉さま!まさか、ソレを持ち帰って着る気じゃありませんよね!?」


セラフォルー 「ソーナちゃん。私、今度の映画の撮影でこれを着たいの!」


ソーナ 「ダメです!魔王とあろうものがそのような服装で映画の撮影に使わないでください!」


セラフォルー 「ソーたん、お願い!私の欲望を叶えたいの!悪魔の性だと思ってえええええええッ!」


ソーナ 「そんな事許しませんよ!それより私の愛称に『たん』付けはしないでくださいってあれ程仰って

     いるじゃないですか!?」


その後、私とソーナちゃんは天蓋付きのベッドの周りでグルグルと回って追いかけっこを始めました。



Phoenix



あんな魔王様を見るのは初めてですわ・・・・・プライベートだとあの様の感じになるのでしょうか?


リーラ 「すみませんが、他にもご案内をしたいので移動します。よろしいですね?」


『はい、すみません』


こ、怖いです!このメイドさんかなり低い声で二人を止めましたわ!流石スーパーメイドですね!?


「ふふ、『ソーたん』ね。からかう材料が手に入ったわ」


大公の次期当主さんが静かに私の傍でそう呟きました。私も恥ずかしいところを見せないように注意しないと

いけませんわ。メイドさんがその後、二階にある風呂場、トイレ、洋室、和室、ゆとりの部屋を案内をしてく

れたあとに一階に降りて地下に降りるエレベータの事を教えてくれます


リーラ 「この家は地下36階まであります。ですが、貴女様方は地下10階しか降りませんのでご容赦

    ください」


「どうして10階までなんでしょうか?」


リーラ 「それはこの駒を持つのみしか降りれない様にしてあるのです」


懐から取り出したのはドラゴンを模した綺麗な駒でした


ソーナ 「綺麗、まるで万華鏡を覗いている様です」


リーラ 「『夢幻の駒』これは幽幻龍騎士団専用の駒です。この駒にはガイアさまの力が注ぎ込まれているの

     でそう名付けたと一誠様が仰っておりました」


レイヴェル 「眷属なのにどうして駒を使おうとしないのですか?」


私がそう尋ねますと「一誠さまのご指示だからです」と答えてくれました


リーラ 「この駒を使うと膨大な力を得る代わりに龍に転生できる駒です。ですが、一誠様の望みは一誠様の

     ご両親の様に人間のままでレーティングゲームの頂点に君臨し二代目の覇者と成る事です。それと

    同時に人間を止めてまで私達にゲームをさせたくないとも仰っておりました」


・・・・・イッセーさま、お優しいのですね


リーラ 「では今日の案内はこの辺りにしましょう。最後はダイニングルームに行きましょう。丁度夕餉の

     時間ですので」


そう言って少し離れた所にある扉の一つを開け放った。部屋から香ばしい匂いが部屋の外まで漂ってきた。

私達は部屋の中には居ると既に様々な形をした複数のテーブルに前に座っているイッセーさまの眷属の方々と

家族がおりました。勿論、ガイアさまも居ました


リーラ 「皆さま開いている席にお座りに成ってください」


そう言われ開いている席を見るとバラバラで座る様に席が開いていました。ぅぅぅ・・・・・。

心細いですわ。その思いを抱きながら私は銀髪のメイドさんより濃い銀髪の男性の隣に座りました。確か

この方はヴァーリと堕天使の総督さまが言ってましたわね。セラフォルーさまは紫のロングヘアーの髪の

女性の隣、シーグヴァイラさまは金色の長髪の女性の隣、ソーナさまは黒髪の女性・・・・・

確かオーフィスさまでしたわね。オーフィスさまの隣に座りました


ガイア 「今回、一誠は治療の為と黒歌は華佗と一緒に一誠の治療の為、夕餉には参加できないが我々だけで

     食べよう。いただきます」


『いただきます!』


ガイアさまの言葉で夕餉が始まりました。私の前に置かれている料理の数々、どれも美味しそうですわ。

フォークとナイフを手に食事を始めようとしたその時でした


美猴 「上手いぜぃ!」


アーサー 「美猴、もう少しゆっくり噛んで食べてください。身体に悪いですよ?」


ルフェイ 「美味しいですね〜!」


ウェンディ 「おかわりっス!」


オーフィス 「・・・・・おかわり」


ノーヴェ 「自分でおかわりして行け!」


ガイア 「全く、もう少し静かに食べれ―――ってオーフィス!それは我のだぞ!?勝手に人の料理を

     食うな!」


龍牙 「はははっ、一誠さんがいなくても賑やかですね」


和樹 「まあ、しんみりするよりはまだマシな方だよ」


・・・・・静かだったのに一気に騒がしくなりましたわ。余りの光景に呆然とした私の隣に座るヴァーリさま

が苦笑いを浮かべながら言ってくれました


ヴァーリ 「俺達の夕餉は何時もこんな感じだ。フェニックス家の姫君、一誠の婚約者ならば慣れなければ

      この先付いていけないぞ?」


美猴 「ヴァーリ、食わないなら俺っちが貰うぜぃ!」


ヴァーリ 「・・・・・人の料理を横取りするな。美猴」


美猴 「そう言って俺の分を取っているんじゃんかよ!?」


に、賑やかですわね・・・・・フェニックス家では静かに食べますのにこんなに賑やかに食べるのは生まれて

初めてですわ


リーラ 「まだ料理は有りますのでおかわりしてください」


シンシア 「ですので、人の料理を取らないでください」


キッチンから新しい料理を運んできたリーラさまと眼鏡を掛けているもう一人のメイドが私達に伝えました。

あれがイッセーさま専属のメイドさんでしょうか?ソーナさまとシーグヴァイラさまに何処か似た感じですね


ガイア 「ああ、魔王と悪魔達。夕餉が終わったら教える事がある。だから部屋に戻らず此処に残れ、

     いいな?」


私達に教える事?何でしょうか・・・・・食事をしながら私は怪訝になりながらそう思いました。そして

数十後、夕餉が終わり片づけはメイドさん達にお任せしてガイアさまが五人の女性たちを引き連れ私達と

向かい合う様にソファーに座る様に促した


ガイア 「貴様等、一誠と婚約しているのだな?」


五人の女性たちと向かい合う私達の横で一人分のソファーに座るガイアさまが私達とイッセーさまの関係を

問い掛けられ正直に肯定しました


ガイア 「一応、我は貴様等を認めている。我の睨みに耐えたからな。よって婚約の件も認めよう」


急に婚約を認められ私達は嬉しさと戸惑いの感情が混ざってしまいどう返せばいいのか解りませんでした


ガイア 「だが、一誠から聞いているだろう?『世界を揺るがすほどの問題を抱えている』とな。貴様等は

    一誠と婚約するならば我等と運命共同体に成るって事だ」


ソーナ 「ええ、私はそれを望んでイッセーくんと婚約をしたのです」


セラフォルー 「うんうん!ソーナちゃんの言う通り!私もそれを望んでイッセーくんと婚約したんだよ!」


魔王様とソーナさまが決意を秘めた瞳でガイアさまに言い切りましたわ。私はそんな事聞かされていないので

解りませんがイッセーさまと暮らせるならどんな問題でも解決してみせます!


ガイア 「其処の二人はどうなのだ?」


「私はそのような問題を抱えていると聞かされていませんでした。ですが、どんな困難な問題でも私は

イッセーさんと乗り越えるつもりです。―――。いえ乗り越えます」


レイヴェル 「私もですわ!イッセーさんを信じせずに何が婚約者ですか!」


私とシーグヴァイラさまの決意を言いました!


ガイア 「では、決まりだな。貴様等と我等、幽幻龍騎士団は運命共同体と成ってもらう。反論は勿論、

    異論は許さん。いいな?」


『はい!』


ガイア 「それでは仲間と成った今、お互い自己紹介をして貰おう」


私達は何故か自己紹介しろと言われ首を傾げるが目の前の五人の女性の名前は知らないので自己紹介をする

事にしました

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――


シーグヴァイラ大公side


セラフォルー 「私は現四大魔王の一人セラフォルー・レヴィアタンです☆レヴィアたんと呼んでね☆」


ソーナ 「魔王レヴィアタンの妹のソーナ・シトリーです。シトリー家次期当主です」


レイヴェル 「フェニックス家四人兄弟の末っ子のレイヴェル・フェニックスですわ」


「シーグヴァイラ。アガレス、アガレス大公次期当主です」



私達は自己紹介をし終えた。今度は彼女たちの自己紹介を聞く番、彼女たちの名前は一体どんな名前―――


ルシファー 「私は元四大魔王の一人、ルシファー」


アスモデウス 「元四大魔王の一人、アスモデウスよ」


ベルゼブブ 「私は元四大魔王の一人、ベルゼブブだ」


レヴィアタン 「・・・・・元四大魔王の一人、『レヴィアタン』!」


メイビス 「元神のメイビスです。よろしくお願いします」


・・・・・え?ルシファー?アスモデウス?ベルゼブブ?レヴィアタン?元神?


ガイア 「貴様等が良く知っている先の戦争で死んだと言われている四大魔王、そして同時に魔王とその妹が

    死んだと思っている神だ」


私達は思わずソファーから立ちあがった。神の死は知らなかったですが先の戦争で死んだ四大魔王の話は

有名、その死んだはずの四大魔王達が私達の目の前にいる!


『えええええええええええええええええええええええええええッッ!?』


レヴィアタン 「キミが私の名を受け継いだセラフォルーだね?何度も何度も会いたいと思っていたんだよ

        ねぇ・・・・・?」


セラフォルー 「え、えっとぉ・・・・・レヴィアタンさま?何で怒っているのかな?」


異様なオーラ発してゆっくりとソファーから立ち上がり笑みを見せながら言う元魔王のレヴィアタンさまにセ

ラフォルーさまが冷汗を流しながら尋ねると「何でだと思う?」と質問を質問で返した


セラフォルー 「そ、それは・・・・・・すみません、解りかねます」


レヴィアタン 「そっかぁ・・・・・解らないんだ?じゃあ、教えるよ。―――もっとマシな服装にしてくれ

        ないかな。正直、魔王としての意識に欠けているよ?それに―――『レヴィアたん』って

        何!?私の名前は『レヴィアタン』だよ!私の名を受け継ぐならちゃんと名乗って!永久に

        氷漬けにするよ!?」


セラフォルー 「ご、ごめんなさあああああああああいッ!!!」


レヴィアタン 「待ちなさい!言いたいことは山ほどあるんだから!」


セラフォルーさまは窓を開け放ち外に逃げてしまった。それを追うレヴィアタンさまは追撃していった


ルシファー 「あーあー、グラウンドを氷だらけにしちゃって・・・・・」


アスモデウス 「しょうがないわよ。溜まりに溜まった怒りを漸く発散できるんだから」


ベルゼブブ 「自業自得って奴だな」


ソーナ 「姉の代わりに謝罪します。申し訳ございません」


巨大な桜の木の所はグラウンドだったのね。其処に視線を移すと氷河期に成っていた!あれが元魔王の

レヴィアタンさまの力・・・・・貴女は律義ね


レイヴェル 「ルシファー様たちは一体どうやって生きれたんですか?」


アスモデウス 「其処にいるガイアと一誠くんのお陰よ。私達が死ぬ間際に戦場から助けられたの」


ベルゼブブ 「そして、私達は一誠の眷属と成っている」


『眷属!?』


イッセーさんの眷属は最強と言える程の眷属なのにそれが元魔王様と元神も眷属なんて・・・・・無敵に等

しいわ!


レヴィアタン 「同時に一誠くんを愛しているけどね!」


セラフォルー 「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」


すっきりした表情でボロボロの姿をしたセラフォルーさまの襟を掴んで現れたレヴィアタンさま、

セラフォルーさまが負けてしまった・・・・・?


レヴィアタン 「私の名前を受け継いでいる事だけあってしぶとかったよ。はい、今夜は一緒に寝てあげて?

       ―――精神的に追い詰めたからね」


ソーナ 「は、はい、解りました・・・・・。」


恐るべき元魔王!


ガイア 「さて、今日はもう遅い貴様等は自室に戻って寝るが良い風呂ならリーラに教えてもらった筈だ」


ソーナ 「イッセーくんは何処にいるんですか?」


ルシファー 「地下36階、そこで治療しているわ。華佗が助手の二人と黒歌と一緒に治療しているわ」


助手?さっきそんなこと言っていなかったけど・・・・・?


ガイア 「その助手はある意味我らより強いのだ。本当にな」


嘆息しながらそう呟いた彼女の言葉に私達は驚いた。一体どんな人でしょうか・・・・・


レヴィアタン 「私的には遭わない方が良いよ?精神的に滅んじゃいそうだから」


ほ、滅ぶ!?それが精神的に!?一体どんな姿をした人物なんですか!?そう思っていたら扉が開いてダイ

ニングルームに誰かが入って来た。私は其処に視界を入れると


貂蝉 「みんなぁ〜!ご主人様の治療は終わったわあああん!・・・・・あら?可愛い子達ねぇん?ご主人様

   の新しいお仲間かしら?」


卑弥呼 「がっ〜はっはっはっはっ!明日に成る頃にはご主人様は元気になるそうだぞ!・・・・・うむ?

    この女子(おなご)達は誰だ?」


お、おぞましいものが入ってき・・・・・・た


バタンッ!!!


ガイア 「・・・・・こうも早く出会ってしまうとは貴様等、運が無かったな」


可哀想な視線と言葉に訊きながら私たちは気を失った。夢なら覚めて欲しい


「助けて、イッセーさん」


そう言わずに言えなかった。



――――――――――――――――――――――――――――――



ガイアside


魔王と悪魔たちは貂蝉たちの姿を見て気を失った。・・・・・はあ


貂蝉 「あらん?気絶しちゃったわん」


卑弥呼 「そのようじゃの・・・・・どうしてじゃ?」


ガイア 「そちらの事は気にするな。で、一誠は明日になれば元気になるんだな?」


自分たちの容姿の所為で気絶したと知らずに不思議そうに魔王達の顔を覗く。そのまま目を覚ましたら今度

こそそいつらは昇天するぞ


貂蝉 「ええ、そうよん」


卑弥呼 「ダーリンとご主人さまの黒猫殿と一緒に治療してご主人さまの身体は元気になったぞい!」


ルシファー 「そう、安心したわ」


ベルゼブブ 「足が動かせないと聞いた時は驚いたからな」


ああ、我も驚いた。やはり蘇生されたばかりでは身体も動かないのだろうな


レヴィアタン 「三日も有れば一誠くんは元気になれるね!」


アスモデウス 「そうね。明日は一誠くんのお祝をしましょうよ」


ガイア 「ああ、勿論だ。その後こいつらにどうして一誠が死んだのか問い出さなくてはならないな」


未だに気絶している魔王達を一瞥する。冥界にはもう行かせない方が良さそうかもしれない・・・・・


ガイア 「さて、こいつらの部屋に連れて行くとしようか」


レヴィアタン 「それなら私達がするよ」


ガイア 「そうか、なら、よろしく頼む」


魔王達四人を抱えたレヴィアタンたちはダイニングルームを後にして部屋に連れて行った。貂蝉たちも今日は

泊まるみたいで自分たちの部屋に戻って行った。そしてダイニングルームにいるのは我だけになった



ガイア 「・・・・・一誠」


一誠が蘇って我は嬉しかった。でも、でも、我を置いて死んだと思った時は酷く心の中で何故、一誠が殺さ

れたのだ!?ふざけるな、ふざけるな!と我は泣き叫び、呪い、憎んだ。一誠を殺した奴等を!悪魔を!


ガイア 「・・・・・一誠」


我は誓う、一誠は我の命を変えても守る。―――絶対に!

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ハイスクールD×D 13 イッセーSOS (富士見ファンタジア文庫)
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