小説『ハイスクールD×D改』
作者:ダーク・シリウス()

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レーティングゲーム開始!




俺が蘇って三日目になった。昨日はダイニングルームに入るとソーナ達がいて宿泊していると聞いて驚いたが

ガイアが認めたそうなので納得した。その日は家の中を案内したり、食事したり、喋ったり、遊んだりと幸せ

な日常な生活を送った。二日目は修行と鍛練をした。見学をしていたソーナ達が「貴方達の強さの秘密が解っ

たような気がします」と身体を震わせながら言った。そして今日はレーティングゲームをする日だ。


一誠 「それじゃあ、本当は嫌だけど冥界に行ってくる。呼んだら来てくれ」


『・・・・・解った』


渋々とした表情で返事をする皆に俺は苦笑する。皆の気持ちは解る。何せ俺は冥界で死んだんだからな。そう

言えば旧魔王派の構成員と看守と囚人はどうなったんだ?まあ、死んでいるだろう


一誠 「ヴァーリ、禍の団に動きがあったら教えてくれ」


ヴァーリ 「ああ、解った」


『お世話になりました』


ガイア 「また来るが良い。我等は運命共同体だからな」


和樹 「じゃあ、冥界に送るよ」


俺達の足元に移動式魔法陣が展開して光に包まれると一瞬の閃光が放ち視界が真っ白になった。次に俺達の

視界に入ったものは魔王領だった。しかも丁度サーゼクス達が目の前にいた。和樹、ドンピシャ過ぎるだろう


セラフォルー 「サーゼクスちゃん、おっひさぁ〜!」


サーゼクス 「三日ぶりだね。セラフォルー、それに他のみんなも。兵藤くんの家はどうだったかい?」


ソーナ 「はい、色々と体験して色々と楽しみました。・・・・・お姉さまが『アレ』を持ってこなければ

     良かったんですけど」


嘆息するソーナ、紙袋を片手にニコニコと笑うセラフォルー。サーゼクスは首を傾げ何の事だか不思議そうに

していたが俺に顔を向けて話かけてくる


サーゼクス 「兵藤くん、『アレ』とは何かね?」


一誠 「一言言うと『コスプレ』だ。セラフォルーは発売されていないコスプレを貰ったみたいだ」


サーゼクス 「そうかい。兵藤くんの家にはコスプレが好きな人がいるんだね?」


そう言って眼を爛々と輝かせ訊いてくる。まさか、サーゼクスもコスプレが好きなのか?


一誠 「ただ、作ってみただけだと思う。と言うか、コスプレがあったとは俺も知らなかった」


サーゼクス 「おや、残念―――そうだ。キミもコスプレをして見ないかい?とある戦隊ものが放送されて

       いてね?もう一人増やそうとしているんだが―――」


グレイフィア 「サーゼクスさま?」


サーゼクス 「すまん、聞かなかった事にしてくれ」


弱っ!?弱過ぎるぞ!魔王!グレイフィアに尻に敷かれているのか!?俺はグレイフィアに近づき耳打ちする


一誠 「夫に色々と苦労させられている様だな」


グレイフィア 「・・・・・お気づきでいらしてましたか」


俺は頷き「まあな」と言うとサーゼクスに振り返る


一誠 「サーゼクス。撮影の件はまた今度だ。それより最初はソーナとグレモリー先輩のゲームだろう?」


サーゼクス 「ああ、その事なのだが急遽変更になってしまった。兵藤くん、キミも二人と一緒に戦う事に

       なったのだ」


ソーナ 「どう言う事ですか?最初は私とリアスとゲームするのではなかったのですか?」


彼女が怪訝な顔で「最初に言っていたのとは違う」と風に言うとサーゼクスは「うむ」と一度首を頷くと

教えてくれた


サーゼクス 「三大勢力のトップと他の勢力からのVIPも招待している。三回戦、それも休憩を入れるより

      一回でゲームさせた方が良いと効率が良いでは?と周りから言われて」


「一度で戦わせる事になった。と言う事ですね?魔王様」


一誠 「ん〜、対戦している間に参加させる眷属を考えたかったんだけど・・・・・しょうがないな」


サーゼクス 「すまないね。兵藤くんに連絡しようにもできないのだ。教えるのが遅れてしまって申し訳

       ない」


そっか、そう言う訳なら仕方ないな


一誠 「俺はどうやって行けばいいんだ?ソーナと一緒に行けばいいのか?」


サーゼクス 「いや、キミは眷属を連れて来ていないから一度、私達と一緒に三大勢力のトップと他の勢力

      からのVIPも招待している観戦会場に来て地下にゲーム場へ移動する専用の巨大な魔法陣を用意

       しよう」


一誠 「シーグヴァイラ姫も?」


彼女を一瞥してサーゼクスに問うと「勿論だとも」と答えた


一誠 「ん、なら、解った」


サーゼクス 「それにキミの両親と交流持った勢力もいるからね。そのものと話すのも悪くない」


おおー、都合良過ぎだろう。それってさ、どんなヒトだろう?楽しみだ


サーゼクス 「それでは行こうか」


その一言を聞いて俺達は観戦会場に向かった



――――――――――――――――――――――――――――――――



魔王領からリムジンに乗って数十分とある建物に着いた。中へ入ると黒いタキシードと身に包んだ悪魔が俺達

を道に開ける様に佇んで出迎えていた。(グレイフィアはゲーム場へ移動する専用の魔法陣の準備で別れた)

悪魔の道の先にはエレベーターが有って其処に乗るとサーゼクスが最上階までのボタンを押した数十秒、静か

にエレベーターは停まり扉が開く、どうやら此処がVIPルームみたいだ。部屋の中には悪魔もいれば天使、堕天

使、見た事無い種族も居た。って、あれはアザゼルじゃん!その上、天使ってセラフのミカエルと三大勢力ト

ップ会談にいた女の天使までいるし!


アザゼル 「おー!兵藤、三日ぶりじゃねぇか!身体の方は大丈夫か?」


俺達に気づき手を上げながらこっちに来た


一誠 「天才医師と助手の二人と黒歌のお陰で元通りだ。それに俺が死んだ筈なのに神器と神滅具が俺の中に

    まだあるんだ。不思議でしょうがないんだけど何か知っているか?」


俺はアザゼルにその事を聞くと「あー、悪い、俺も知らないんだ。こんなの初めての事だからな」と、

クックックと笑いながら言った。・・・・・絶対に知っているな


一誠 「シーグヴァイラ姫、何か知っているか?」


「えっと、それはですね―――」


アザゼル 「おっとそうだ!兵藤、お前と誠達を知っている奴らに会いたくないか?会いたいよな?

      会いたいはずだ!なら行こう、直ぐ行こう!」


俺の腕を掴み強引にシーグヴァイラ姫から遠ざけた事に俺は抵抗する!


一誠 「ちょっと待て!?絶対に知っているだろう!隠している事が丸解りだ!放せ!そして教えろ!」


アザゼル 「だが断る!」


一誠 「―――閃光と暗黒の龍絶剣総督」


アスモデウスから教えてくれたアザゼルの昔のあだ名を言うとコイツはピタッ!と足を止めて錆びた歯車の

ように首を動かし「な、何でお前が其れを知っているんだ・・・・・?」と声を震わせながら俺に問う


一誠 「秘密だ。それより教えてくれないか?」


アザゼル 「べ、別にいいじゃないか。お前の中にまだあるんだから、んな事を気にするなよ」


一誠 「・・・・・教えてくれなければ『一生』お前の事を『閃光と暗黒の龍絶剣総督』と呼び続けるぞ?」


アザゼル 「解った!解ったからその名で俺を呼ばないでくれぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」


俺に土下座する勢いで頭を上下に振り懇願する。ふふふっ、情報は武器にもなるんだ。その恐ろしさを知るが

良いさ!


「イッセーさんの背中に悪魔の翼が見えるのは私だけでしょうか?」


サーゼクス 「奇遇だね。私も見えるよ」


其処の二人!失礼なことを言うな!その後アザゼルに問い詰めるが、ちゃんと話すから今は会って欲しい人物

がいるそうでしょうがなくその人物に会いに行くと哀愁を漂わせた古ぼけた帽子を被った隻眼の老人、白いヒ

ゲが床につきそうなぐらい長いく質素なローブを着こみ手には杖を持っていた。隣には鎧を着た女性もいた。

俺はその老人に見覚えが有り「まさか」と思いながら近づき名前を呼ぶ


一誠 「オー爺ちゃん?」


そう呼ぶとその老人が反応して俺の顔を見た。すると大きく目を見開いたと思えば、涙を流し始めた


一誠 「オー爺ちゃん・・・・・で良いんだよね?」


「・・・・・この馬鹿もんが、爺ちゃんより先に死によるとは一体どういうことじゃ」


やっぱりオー爺ちゃんだった。死ぬ間際に誰かが俺に話しかけてきたのは覚えている。その時は眼が無かった

から見えなかったけど聞き覚えがあった。あの時、俺の傍にいたのはやっぱり

オー爺ちゃんだったのか・・・・・


一誠 「ごめん、オー爺ちゃん」


「ふん、・・・・・それにしてもわしより小さかったのに見ない間にこんなに大きくなりおって・・・・・」


一誠 「俺だって色々と成長するんだ」


「ふん、わしから見ればまだまだ青臭い子供じゃ」


はははっ・・・・・厳しいな


「頭を下げてくれんかの?」


俺はオー爺ちゃんの言う通りにするとオー爺ちゃんはしわくちゃな手で俺の頭を撫ではじめた


「懐かしいのぉ・・・・・お前がまだ小さい頃わしの膝に座って「オー爺ちゃん!頭を撫でて!」って何時も

甘えていたわい」


一誠 「だってしょうがないだろう?オー爺ちゃんに頭を撫でられるのは好きだったんだから。良く俺が家に

   一人でいる時はオー爺ちゃんがワザワザ会いに来てくれた度に頭を撫でてくれたからな」


「まあ、その時のオー爺ちゃんは若かった頃だけどね」と付け加えると「そうじゃったなと」懐かしそうに

呟いた


「孫よ、レーティングゲームをするんじゃってな?しっかり頑張るんじゃぞ」


一誠 「オー爺ちゃんが応援してくれるなら俺はもっと頑張るよ」


「ほっほっほっ、解ったわい。オー爺ちゃんは応援するぞい」


哀愁を漂わせていたオー爺ちゃんが今ではあの時と同じ笑顔で俺と話をしてくれる。それが何より嬉し

かった・・・・・そう言えば


一誠 「オー爺ちゃん、一緒に来ていた女の人はどうしたの?それとオー爺ちゃんと一緒にいる少女は誰?」


「残念ながら死んでしまったわい。死ぬ間際に『あの子にもう一度だけ会いたかった』と言い

残しての・・・・・。そしてこやつはわしの現お付きの戦乙女ヴァルキリーじゃ」


「オーディンさまのお付きのロスヴァイセと申します。兵藤くん、ありがとうございます」


突然、頭を下げられ俺は首を傾げてしまう。俺は何かしたか?


ロスヴァイセ 「貴方のお陰でオーディンさまは元気になられました。貴方の死にショックをお受けに成って

        元気が無かったのですよ」


一誠 「そうだったのか・・・・・ごめんね?オー爺ちゃん」


「ふん、余計な事を言いおって、そんなんだから勇者の一人や二人、ものにできんのじゃ」


オー爺ちゃんの一言にヴァルキリー・・・・・ロスヴァイセはたちまち泣きだした


ロスヴァイセ 「ど、どうせ、私は彼氏いない歴=年齢の戦乙女ですよ!わたしだって。か、彼氏が

       欲しいのにぃ!うぅぅ!」


えええっ・・・・・・何、何なの?


「すまんの。こやつは器量が良いんじゃが、堅くて、厳しくて、何処か抜けて、おまけに酒癖が悪くて、男の

一つもできん」


何か・・・・・哀れに思ってきたのでロスヴァイセに声を掛けようとしたその時だった。


グレイフィア 「兵藤くん準備ができました」


ゲーム場へ移動する専用の魔法陣の準備でいなかったグレイフィアが俺の許に歩みながらそう伝えに来た


一誠 「ありがとう。それじゃあ・・・・・地下って何処だ?」


サーゼクス 「案内しよう。何よりキミが今回参加させる眷属を見て見たいからね」


アザゼル 「俺も行かせて貰うぜ!お前の眷属は式森しか見ていないから興味あるんだ」


「わしも行くかの」


ロスヴァイセ 「オーディンさまが行くのであれば私もご一緒に行かせて貰います」


「私も行きます」


そう言う訳でサーゼクスの案内により俺とアザゼル、オー爺ちゃん、ロスヴァイセ、シーグヴァイラ姫が

一緒に来る事になった。勿論グレイフィアも一緒に来た



――――――――――――――――――――――――――



サーゼクスの案内で辿り着いた地下、其処には巨大な魔方陣が存在していた。


アザゼル 「さて、兵藤の眷属は一体どんな奴らなんだ?」


一誠 「先に言っておくけど今回はオーフィスとガイア・・・・・真なる赤龍神帝は参加させないから安心して」


サーゼクス 「ああ、そうしてもらうとこちらとしても有り難い」


やっぱりそうだよな。あの二人に勝つ事なんて無理な話だ


一誠 「異種戦を望んで参加したんだからやっぱり人間だ。一人だけ悪魔を入れるけどな」


手を後ろに突き出し空間に歪みを生じさせ穴を大きく広げると其処から十五人の男女が現れた。

シーグヴァイラはとある人物を見つけた途端、俺の背後に隠れた


アザゼル 「こいつ等がお前の眷属か・・・・・人間じゃなさそうな奴がいるんだけど」


「ほっほっほっ、良い体をしておる―――」


バシンッ!


オー爺ちゃんがいやらしい目つきで俺の眷属の少女たちを見た瞬間ロスヴァイセがハリセンでオー爺ちゃんを

頭から叩いた


ロスヴァイセ 「もう!卑猥な目線で兵藤くんの眷属の女性を見ないでください!

        ―――嫌われても良いのですか?」


「う、うむ、孫よ。今のは見なかった事にしてくれるかの・・・・・?」


一誠 「あ、ああ・・・・・」


本当にこの人はオー爺ちゃんのお付きのヴァルキリーなのか?てか、何処からハリセンを取りだしたんだ


サーゼクス 「・・・・・キミが黒歌だね?」


黒歌 「・・・・・私の妹が世話に成っているようね」


サーゼクス 「ああ、主だった悪魔を殺し逃走しなければ黒歌、キミの妹はあんな可哀想な目に遭わずに

       すんだのだ・・・・・。何故、主の悪魔を殺したのだ?そのお陰で心に深い傷を―――」


黒歌 「本当の事を知らない癖に知った風な口を言うんじゃないわよ・・・・・っ!」


サーゼクスの言葉に黒歌は憤怒の表情と共に鋭い目付きでサーゼクスを睨んだ


黒歌 「あの時、断わっていれば辛いけどずっと白音と仲良く幸せに生きていたと思うと私は後悔してしょう

   がないのよ!?私はただ、ただ!妹を!白音を!守ろうとしただけなの!それが逆にあの子の心を深く

    傷つけてしまって私がどれだけくやしくて後悔したと思う!?明るい笑顔を何時も見せてくれた時の

    白音が!私の所為で笑顔をださなくなって恐怖の対象として見られる私の気持ちは解る!?私は、

    私は―――」


一誠 「サーゼクス、確かに主を殺したのは事実で犯罪だ。でも、黒歌は黒歌なりの考えで主を殺し逃げた

    んだ。それが逆効果に成るとは思わなかったんだよ」


涙を流し訴える様にサーゼクスを睨みつけ怒声を発する黒歌を抱き寄せ俺は背をサーゼクスに向け

ながら言った


一誠 「もし、情愛を持つ悪魔に保護されていたら黒歌と小猫の関係はこんな事にはならなかった

    だろうな・・・・・」


『・・・・・・』


一誠 「サーゼクス、冥界に住む悪魔は全員、優しいと思うなよ。黒歌と小猫、姉妹の絆を崩すような悪魔が

   いるって事を忘れるな」


そう言い残しゲーム場へ向かう移動式魔方陣の上に立つと魔方陣が一層に輝き俺達を包み込んだ―――



そして、魔方陣により移動した場所は・・・・・


一誠 「何処だ?」


空は白く何処かの屋上と思える場所だった。此処が俺達の本陣・・・・・?するとアナウンスが流れた


グレイフィア 『皆さま、このたびはグレモリー家、シトリー家、幽幻龍騎士団の「レーティングゲーム」の

       審判役を担うこととなりました。ルシファー眷属『女王』のグレイフィアでございます。我が

       主、サーゼクス・ルシファーの名のもと、ご両家の戦いを見守らせていただきます。どうぞ、

       よろしくお願い致します。さっそくですが、今回のバトルフィールドはリアスさまと

       ソーナさまと兵藤さまの通われる学舎「駒王学園」の近隣に存在するデパートをゲームの

       フィールドとして異空間にご用意いたしました』


あー、あそこ?あんまり行った事無いから解らないんだよな


グレイフィア 『両陣営、転移された先が「本陣」でございます。リアスさまの本陣が二階の東側、

        ソーナさまの「本陣」は一階の西側、兵藤さまの本陣は北側でございます。「兵士」の方は

       「プロモーション」をする際、相手の本陣まで赴いてください。今回、特別なルールがござい

        ます。陣営に資料が送られていますので、ご確認ください。回復品である「フェニックスの

        涙」は今回両チームに一つずつ支給されます。なお、作戦を練る時間は三十分です。この時

        間内での相手との接触は禁じられております。ゲーム開始は三十分後に予定しております。

        それでは、作戦時間です』


アナウンス後、俺の手に「フェニックスの涙」と資料が発現した。何々?


一誠 「今回のルール、『バトルフィールドと成るデパートを破壊し尽くさない事』―――だってさ」


和樹 「うわぁ・・・・・面倒だね『兵士』」


龍牙 「と成ると戦い方が絞れてしまいますね『兵士』」


セイン 「剣術と体術がメインになりそうだね『兵士』」


ウェンディ 「銃撃はダメっスか!?『兵士』」


ディエチ 「私とウェンディには不利なルールだよ・・・・・『兵士』」


チンク 「その為に体術を学んだのだろう?『兵士』」


ディード 「そうです『兵士』」


ノーヴェ 「それと同時にお父さんに私達を強化して貰ったんだ『戦車』」


オットー 「そうだね、お父さんが頑張って強化してくれたんだ。僕達も頑張って応えなきゃ『戦車』」


トーレ 「そうだ。このゲームで成果を見せよう『騎士』」


セッテ 「皆も観ています。無様な姿を見せれないですね『騎士』」


ドゥーエ 「そうね『僧侶』」


黒歌 「私も頑張るにゃん!イッセーが危うい立場になるかも知れないのに私を出してくれたしね『僧侶』」


ウーノ 「イッセー、勝ちましょう『女王』」


そう、今回のゲームに参加したのは黒歌、和樹、龍牙、ナンバーズの十一人、クアットロはジェイルの

手伝いをしたいと言った為に不参加だ。クアットロの代わりにメンバーに加えたのが


貂蝉 「ぐふふふっ、私も参加させてくれるなんて貂蝉、嬉しい!『兵士』」


漢女の貂蝉だ。本当は卑弥呼を呼ぼうとしたが用事があるとの事で貂蝉に出てもらった


一誠 「さて、俺達は16人、向こうは8人ずついる。だから俺達は8人に分かれてグレモリー眷属とシトリー

   眷属と戦う。龍牙」


龍牙 「何でしょうか?」


一誠 「貂蝉と一緒に成神と匙を倒してこい。『六大龍王ファフニール』と名乗りを上げる時だ。まあ、

   封印されているけれどな」


すると指輪に嵌っている宝玉から『私の存在を知らめす時だああああああああああああっ!』と張り切る

ファフニールの声が聞こえた


龍牙 「ええ、そうさせてもらいます。貂蝉さん、サポートをよろしくお願いします」


一誠 「ウーノは新しい能力が増えたんだって?俺が考えた強化の他にさ」


ウーノ 「『ダウンロードシステム』妹たちの能力とISをダウンロードすると私自身も同じ事が出来るように

     なるの」


おおっ!じゃあセインの『ディ―ブダイバー』もできるのか!そりゃあ凄い!


ウーノ 「だけど『ダウンロードシステム』は妹たちに触り三十秒待たないと出来ないの。お父さまはより

    短縮できる様に考えているわ」


まあ、ダウンロードだからしょうがないか


一誠 「ウェンディとディエチは極力体術で戦ってくれ。今回のルールは『デパートを破壊し尽くさない事』

    だからな」


ウェンディ 「残念っス」


ディエチ 「以下同文」


気落とす二人に苦笑いしてしまう・・・・・さてと


一誠 「グレモリー眷属の方は龍牙、和樹、貂蝉、セイン、ウェンディ、オットー、トーレ、黒歌の皆に

   頼む。シトリー眷属の方は残りのメンバーで俺と一緒に戦う。良いな?」


ウェンディ 「ええー!?私、イッセーと一緒が良いっスよぉ!」


一誠 「それはグレモリー眷属と戦う事になっている皆もきっと同じ気持ちだと思うから我慢してくれ」


「ぶーぶー!」と文句を言うウェンディ、・・・・・しょうがないと心の中で溜め息を吐きウェンディの

耳元に口を近づけ皆に聞こえない様に声を殺す


一誠 「ウェンディ、俺が家に帰ったら・・・・・しよう」


そう呟き耳から離すとウェンディの顔が一瞬で赤く染まって「ダメか?」と聞くと首をブンブンと横に振った


ウェンディ 「ぜ、絶対っスよ?」


「ああ、約束するよ」と頷きながら言ったら「じゃあ、我慢するっス!」と引き受けてくれた。そして―――


グレイフィア 『開始の御時間と成りました。なお、このゲームの制限時間は三時間の短期決戦形式を採用し

ております。それでは、ゲームスタートです』


レーティングゲームのバトル開始が告げられた


一誠 「よし、勝つぞ!幽幻龍騎士団!」


『おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!』

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