小説『ハイスクールD×D改』
作者:ダーク・シリウス()

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新たな仲間と家族



此処はとある異世界、一人の少女を助けようと少女達は戦っていた。―――だが、それは無念に失敗に

終わった


「主、申し訳ございません」


「ごめんなさい・・・」


「力及ばず申し訳ございません」


「ごめん・・・・・っ・・・・・ごめんな・・・・・・っ!」


四人の人物達は一人の少女に謝罪しながら消え


「ごめんね。○○○ちゃん・・・・・助けれなくて・・・・・・」


「ごめん、本当にごめん」




「・・・・・ううん、ウチもごめんなぁ・・・・・巻きこんでしまって、本当にごめんなぁ・・・・・っ」


三人の少女はお互い謝罪しながら、とある書に吸収され別の人格に塗り替えられた。その時、書は二つに

分かれ次の主を求めその世界を崩壊した後に消えた






更に此処は別の異世界でとある研究所



「くそーっ!これを放せっ!」


手の平サイズの女が拘束具で縛られていた。


「逃げるぞ!管理局が乗り込んできたと情報が入ったからな!」


『解りました!』


「おい!これを解けよ!」


「ふん、貴様は用済みだ。」


カチッ!


「おっ、おい・・・今、何を押したんだ?」


「何、簡単な事だ。証拠隠滅の為にこの研究所を無くす為のとあるスイッチを押したまでだ。」


研究員の言葉を聞いて嫌な予感を感じたのか冷や汗を流して尋ねてみる


「そのスイッチって、もしかして・・・自爆とか言うなよ?」


「良く解ったな。そうだ、自爆のスイッチを押した。では、さらばだ!フハハハハッ!」


「この野郎!逃げるなーーー!」


だが、研究員達は居なくなった。


「くそう、何で私がこんな目に会わなきゃいけないんだよぅ・・・・・」


ドガァァァァァンッ!


最初に縛られている手の平サイズの女がいる研究室が、爆発が起こる。その衝撃に拘束具が解かれたが爆発に

巻き込まれる。だが、その拍子に異空間の穴が開き手のひらサイズの女は意識を失いながらも落ちた



――――――――――――――――――――――



ビーッ!ビーッ!ビーッ!ビーッ!


警報が五月蠅く鳴り響く中、二人の少女が研究所の廊下を走っていた


「・・・・・・」


「大丈夫よ・私が付いているから」


「う、うん・・・・・っ!?」


ドガアアアアアアアアアアンッ!


突然大きな爆発音が少女たちの耳に届いた


「(爆発!?此処にいたら危ない!)此処から急いで出るわよ!」


「うん!」


小さい二人の少女は、脱出しようとするが少女たちが通り過ぎようとした廊下の床の下から大規模な爆発が

発生した


「っ!?」


「(もうダメ・・・・・?)」


少女たちは爆発に巻き込まれた。しかし、神の悪戯かそれとも偶然なのか、異空間の穴が開き二人は落ちて

しまった



――――――――――――――――――――――――



ビーッ!ビーッ!ビーッ!


「くっ!此処の研究員が、証拠隠滅の為にこの研究所を吹っ飛ばすつもりね!?急いで二人の少女を

探さなきゃ!」


一人の女性は爆発している最中、誰かを探しているようだ。しかし、彼方此方に起こる爆発により研究所が

壊れていった。それは女性が走る上の階の廊下も例外ではなかった。廊下を掛け走る彼女の上から爆発の

影響で瓦礫化と成ったコンクリートが彼女を襲いかかる


ガラガラッ


「っく・・・はっ」


だが、女性は頭から血を流し瓦礫に埋もれながらも生存していた。痛みに耐え何とか抜け出そうとするが

自分より重い瓦礫の重さに抜け出せずにいた


「うっ!・・・・・くっ!・・・・・ダメね・・・・・力が入らないわ・・・・・目も霞んで前がみ・・・・

え・・・・な」


女性は意識を落とした・・・だが、彼女も突然開いた異空間の穴に落ちた



―――――――――――――――――――――――――――――――――――



幽幻龍騎士団side


一誠 「う・・・・・」


冥界から帰って翌日、俺は起床した。俺の身体の上には幸せそうに全裸で寝ているウェンディ顔が視界に

入った


一誠 「ははっ、可愛いな」


未だに俺のアレがウェンディのアソコに挿入したままでいる。少し腰を動かすと「あん」と口から零した。

ヤバい、今の声でまた・・・・・


ウェンディ 「う・・・・・あ・・・・・イッセー・・・・・大きくなっているっス」


一誠 「おはよう。ウェンディ、それとごめん」


ウェンディ 「え・・・・・何がごめんなんっスか?」


目を覚ましたウェンディに挨拶と謝罪をする俺に怪訝する


一誠 「まだウェンディが欲しいみたいだ」


パンパンパンパンッ!


ウェンディ 「あんっ!あんっ!あんっ!は、激しいっスゥゥゥゥ!でも、気持ちぃぃぃぃッ!もっと、

       もっとっス!イッセェェェェェェ!」


一誠 「ウェンディ!ウェンディ!」


ウェンディ 「ああん!そこぉ!そこが気持ちいいっス!」


再び腰を突きあげウェンディと快楽の海に飛び込んで数十分、興奮が収まった頃には既にベッドは白い液体に

汚れておりウェンディも髪から足先まで白い液体に汚れて肩で息をした


ウェンディ 「ハァハァハァ、イッセーのが私の身体中に・・・・・」


一誠 「気持ち良かったよ。ウェンディ」


ウェンディ 「私もっスよ。・・・・・あん、まだ大きいっス」


一誠 「絶対にこれは華佗の薬の影響だぞ」


まあ、原因は黒歌なんだけどな。俺を風呂場に呼んだと思えば女性陣全員が入っていて怪しげな薬を飲まさ

れたら身体熱くなって理性が抑えなくなって目の前にいたガイアたちと性交してしまったんだ


ウェンディ 「あの時のイッセーは檻から解放された猛獣みたかったっス」


一誠 「その猛獣に食われているけどな?」


ウェンディ 「もう、イッセーから離れられないっス」


俺に胸を押しつけながら抱きついてくるウェンディに愛のキスをする・・・・・さてと


一誠 「そろそろ起きようか」


ウェンディ 「はいっス!」


部屋を綺麗にして臭いも完全に消臭して俺達はダイニングルームに直行した。中にはまだ誰もおらずどうやら

俺達が最初に起きて此処の来たようだった


一誠 「さてと、皆が来るまで本でも読もうかな」


ウェンディ 「私はイッセーの膝枕の要求するっス!」


俺の腕に抱き付いてウェンディは甘える。ダイニングルームに設置されている本棚に歩を進めどれにしようか

悩んでいた。―――しかし


一誠 「・・・・・?こんな本、あったっけ?」


二つの本―――書を本棚から取り出す。一つは鎖に縛られている茶色の本に表紙に金色の十字が刻まれている

本、もう一つは紫の本の表紙に金色の十字が刻まれている本だ


ウェンディ 「その本は何なんっスか?」


一誠 「解らない。こんな本は見た事すらない。この辺りの本とか書は読んだ筈なんだけど

    ・・・・・っ!?」


―――――ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ


突然、二つの書が紫色の光を輝き始めると同時にダイニングルーム全体に揺れが生じた!俺は二つの書を

手放しウェンディを抱え紫色に輝く二つの書から離れる!


ウェンディ 「な、何なんっスか!あの本は!?」


一誠 「俺も知りたい方だ!」


俺達が警戒している最中、宙に高く浮く鎖に縛られている茶色の本が鎖を強引に外したと思えば紫の書と

同時にバラバラバラとページが勢いよく捲れていく!


『封印を解除します』


ウェンディ 「ふ、封印?」


一誠 「ゾラードとメリアみたいな存在が封印されているのか・・・・・?」


二つの書から機械が発するような声が聞こえた


ガイア 「イッセー!これは一体何事だ!?」


ダイニングルームの扉を開け放ったガイアが開口一番に俺に問うた。ガイアに続いてルシファー、レヴィア

タン、アスモデウス、ベルゼブブ、メイビス、リーラ、黒歌、和樹、シンシア、ナンバーズ、ジェイル、

ダンタリオン、プレシア、アリシア、カテレア、龍牙、オーフィス、ヴァーリチーム、この家に住む全員が

入って来た


一誠 「俺も解らないんだ!何気なく本棚を見ていたらあの二つの本があって気に成って取りだした途端に

    こうなったんだよ!」


ウェンディ 「しかも封印を解除しますって言っていたっス!」


カテレア 「封印を解除?」


バンッ!


宙に浮かぶ二つの書が音を立てて閉じた。そして俺のところに浮かんで来たと思えば一瞬の閃光を放つ。

閃光が収まり二つの書の方へ視線を向けると何処には九人の男女が佇んでいた


レヴィアタン 「だ、誰なの?」


皆の代表としてレヴィアタンが九人の男女に問い掛けると生真面目で騎士道精神そうな濃い桃色のポニー

テールの女性が一歩前に出て口を開いた


「烈火の将 剣の騎士シグナム」


次は緑色を基調とした帽子と衣類を着込んだ金髪の女性が一歩前に出た


「風の癒し手 湖の騎士シャマル」


今度は狼の様な耳を生やした男性が前に出る


「蒼き狼 盾の守護獣ザフィーラ」


次に一歩前に出たのはウサギの顔の人形を付けた赤い帽子と赤いゴシック・アンド・ロリータのような服を

身に纏う外見が幼さそうな少女が言葉を発す


「紅の鉄騎 鉄槌の騎士ヴィーダ」


『我等は主を守護する存在、守護騎士ヴォルケンリッター』


更に茶色の書を持つ銀髪赤眼の女性が口を開き言葉を発した


「魔導書、闇の書の機能を司る管制人格。悠久の風の騎士 リインフォース」


ヴォルケンリッター・・・・・?闇の書?


「我はマテリアルD、闇統べる王、ロード・ディアーチェ」


紫色の書を持った銀髪の少女が名を名乗り


「僕はマテリアルLの雷刃の襲撃者、レヴィ・ザ・スラッシャーだよ!」


青い髪の先に黒みを帯びている少女が腕を上げて明るくはきはきと自分の名前を言い


「マテリアルS、星光の殲滅者のシュテル・ザ・デストラクタ―です。以後お見知りおきを」


黒いドレスのような服を身に纏う茶髪のショートカットの少女が物静かに名乗って


「初めまして、私は紫天の盟主、ユーリ・エーベルヴァインです。よろしくお願いします


最後は金髪のロングヘアーの少女はお辞儀して俺達に自己紹介をした


ジェイル 「・・・・・まさか、いや・・・・・しかし」


突然、ジェイルがぶつぶつと呟き始めた。しかもナンバーズのみんなの様子が可笑しい


一誠 「どうしたんだ?こいつ等を知っているのか?」


ウーノ 「・・・・・私たちナンバーズとお父さまが捕まえられていた事は覚えている?」


一誠 「ああ」


俺は頷く。スカウトしに行った時に捕まっていたな。確かとある組織とスポンサーにジェイルが造り上げた

ナンバーズを使って自分の成果を見せつけようとしたけど捕まったんだよな?


ウーノ 「私たちを捕まえたのはとある組織にいた機動六課って言う部隊に捕まったの。そこに所属していた

     一つがヴォルケンリッターなのよ。・・・・・でも、闇の書?『夜天の書』ではない・・・・・?

     それにあの少女たちは一体・・・・・」


と、今度はウーノも思考の海に入ってしまった


和樹 「さっき一誠の事を『主』とか言っていたけどどうしてなの?」


「我等は『闇の書』に選ばれた主を守護する守護システム。主の望みを叶える為の存在でもあります」


リーラ 「その『闇の書』に選ばれたのが一誠さまと言う訳ですね?」


「そうです」


闇の書・・・・・名前からにしてヤバそうな本だな


龍牙 「貴女たちは一体なんですか?」


「我等は闇の書に吸収された者の元に作り出された存在だ」


銀髪の少女が口を開いた。闇の書に吸収された人物の元に作り出された存在?じゃあ彼女達の元に成った

人物は一体どうなった?


「ディアーチェたちの元に成った少女たちは消滅しました。言わば生まれ変わりの様なものですね」


金髪のロングヘアーの少女=ユーリが俺の考えを読んだのか答えてくれた


一誠 「そうか・・・・・それとお前等も俺の主に成りに来たのか?」


「たわけ、誰が『王』である我が貴様の主に成るものか。我等、紫天の書は闇の書から独立した存在、故に

我等は自由に生きるのよ」


銀髪の少女が高圧的な態度で「自由に生きる」と否定した。まあ、それでも良いんだけどさぁ


一誠 「どうやって生きるんだ?」


「・・・・・何?」


一誠 「自由に生きるのは構わないけどディアーチェだっけ?いま何処にいるのか解るのか?それに自由に

   生きるって言っても衣食住と共に一文無しに一体どうやって生きる?」


「ぐっ」


言葉を詰まらせるディアーチェ、更に問い掛ける


一誠 「まさかだと思うけどこの世界の住人たちから強奪するって事は無いよな?『王』さま?」


「うっ」


一誠 「仮にそんなことしたらお前は『王』じゃなくてただの『賊』だぞ?」


「・・・・・」


等々、何も言えなくなってしまった『王』ことディアーチェ


「王さまぁ、僕、何も無しで生きるのはちょっと嫌だよぉ」


「ディアーチェ、私もです。貴女はそんな無能な輩に成るつもりですか?」


「ディアーチェ、他の人の物から笑いながら奪うのですか?もしそうなら・・・・・嫌いになりますよ」


非難の嵐がディアーチェを襲う!ディアーチェの心に10000のダメージを食らった!ディアーチェはガクリと

に四つ這いになり


「・・・・・すまぬ、我等を此処に住まわせて欲しい。貴様の主でも仲間にでもなる。だから我等を此処に置いてくれぬか」


一誠 「勿論だ。ようこそ、幽幻龍騎士団へ歓迎するよ。仲間として、家族としてな」


―――乞うた。結果、五人の騎士と四人の少女を仲間に加えた



―――――――――――――――――――――――――――――――――



一誠 「そう言えばその本ってプログラムとかシステムとかあるのか?」


『ええ、有ります』


俺の問いに答えたのはリィンフォースとシュテルだった。現在、俺達は朝食中だ。成程なら


一誠 「なら、バグとかエラーとか発生しない様にジェイルたちに設定してもらうけどいいな?特に何と

    なくだけど闇の書って危ない気がするんだ」


「・・・・・良く気付きましたね。ええ、そうです。この闇の書は前任の主の時に防衛プログラムが暴走をし

ました。私たちは何とか破壊しようと試みましたが残念ながら破壊できずにその時一緒に戦ってくれた小さな

少女たちと前任の主が闇の書に吸収され消滅してしまったのです」


その吸収された少女たちの元に作られたのがディアーチェたちってことか


「あっ、私は違いますよ?私は闇の書の奥深く自ら封印したのでディアーチェたちがその少女たちの元に

作られた存在です」


クアットロ 「ん〜?どうして奥深くに自ら封印したのかしらぁ〜?」


「私は争いとか他人を傷つけるのが嫌いです。ですが、紫天の書のシステム「U−D」(アンブレイカブル・

ダーク)を内包していて、能力が完全に開放すると理性を失い、破壊活動を始めてしまうのです」


・・・・・つまり二つの書は危険極まりない代物だって言うのかよ!?解らない単語も出てきたがそれは

置いといて


一誠 「ジェイル、ダンタリオン、プレシア。朝食が終わり次第に直ぐ、この本のプログラムを調べて害の

   あるプログラム及びシステムを消去だ」


『了解』


和樹 「でも、自ら封印していた筈なのにどうして表に出てこられたの?」


そうだよな。そこも少し気にはしていたけど・・・・・多分、彼女も解らない筈だと思う


「私も解らないのです。突然、封印が解かれて追い出された様な感じで私は出て来てしまったのです」


和樹 「ふぅん、今のところ普通に居られるようだけど可笑しなところはないのかな?」


「特にございません」


普通に朝食を食っているから大丈夫だろう


レヴィアタン 「ねぇねぇ、イッセーくん問題です。残りの夏休みは少なく私達との思い出も少ないです。

        さて、少なくするにはどうしたらいいでしょうか?」


一誠 「・・・・・思い出に残る様なことを残りの夏休みで多く作ろうと言いたいのかな?」


レヴィアタン 「正解♪」


可愛い笑顔で彼女が肯定した。確かに殆どは冥界で過ごしたから一理ある・・・・・


一誠 「みんなに訊く、夏と言えば?」


『海!』


『山!』


『イッセー(くん)!』


一誠 「最後に言った奴等は留守番にしてもらって俺達は何処かへ行こう」


「ふざけて言った奴は置いて行く」と加えていくと慌てて『祭り』と訂正した


一誠 「この三つか・・・・・さくら、何処に行きたい?」


さくら 「にゃははは・・・・・気づいていたのね」


俺の背後に何時の間にか居たさくらに問うと「海!」と自分の席に座りながら言った


一誠 「よし、さくらの提案で行こう。それと俺特製の弁当を作るからな」


そう言うと五人の騎士とユーリ以外のみんなは歓喜した。その後、朝食を食べ終わりジェイル達は闇の書と

紫天の書を研究所に持って行き害のあるプログラムとシステムを上書き、消去、書き換えを行った。それに

より、リィンフォースとユーリは正常でいられるようになった

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