小説『ハイスクールD×D改』
作者:ダーク・シリウス()

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泊まり



黒歌 「白・・・・・音?」


小猫 「・・・・・」


俺達は家に帰って数分の時間が経過した。小猫を家に招待してダイニングルームに案内すると中には黒歌が

いた。小猫の存在に気づき黒歌は唖然とした表情で小猫の本来の名前で呼んだ


一誠 「黒歌。言いたい事があるだろうけど、夕餉の時間だ。その後は二人きりで話し合うと良いさ」


俺は黒歌の肩をポンと叩きながらそう言い、キッチンに入り夕餉の準備に入る。十数分後、テーブルには煮込

みハンバーグとサラダ、他にも数種類の料理が置かれていた。皆がいる事を確認して食事を開始した。小猫と

黒歌が黙って食事をして少し空気が何時もより変だったがセラフォルーや美猴とさくら、アリシア、レヴィ、

ヴィータの持ち前の明るさで空気が明るくなって夕餉の時間は楽しいままで終わった


黒歌 「・・・・・一緒にお風呂に入らない?」


小猫 「・・・・・」


黒歌の誘いに小猫は黙ったままだがコクンと頷き共に風呂に入りに行った。此処からは姉妹猫の問題だ。

俺達は成り行きを見守るしか出来ない・・・・・


『ふん、姉妹とは難儀なものだな』


一誠 「そう言うなよ。創造神」


言い忘れていた。創造神はあれから仲間=家族になって今では大剣のストラップになって俺の首飾りとして

常に傍にいる


一誠 「お前にも家族がいただろう?」


『まあな。あれからどうなったのか解らないが・・・・・まあ、子孫を残しているだろう』


その子孫と会えたらどんな様子に成るか少し気に成るな


ソーナ 「小猫さんと黒歌さんの仲が元に戻ると良いですね」


「うん、同じ姉妹としてはそう願っちゃうよ」


ソーナとセラフォルーの姉妹が黒歌達のことが心配のようだ。同じ姉妹だからか?


「イッセーさん」


ソーナ 「あの、イッセーくん」


一誠 「どうした、シーグヴァイラ姫、ソーナ」


シーグヴァイラ姫とソーナがとある方向に視線を向けると「あの方達は誰ですか?」とリィンフォースと

ディアーチェたちの事を訊いてきた。ああ、そう言えば知らないんだったな


一誠 「異世界から来た、俺達の新しい家族だ。獣人の男がザフィーラ、ポニーテールの女性がシグナム、

銀髪赤眼の女性がリィンフォース、赤い髪の女の子の名前はヴィータ、金髪の女性がシャマル、茶髪の

ショートカットの少女がシュテル、青い髪の先に黒みがある少女がレヴィ、銀髪のショートカットの

少女がディアーチェ、金髪のロングヘアーの少女がユーリって言う名前なんだ」


「異世界・・・・・から来た?」


一誠 「因みにダンタリオンとジェイル、プレシアの三人の科学者とナンバーズとプレシアの娘、アリシアも

異世界から呼んだんだ。・・・・・違った。プレシアとアリシアは次元の狭間に漂っていたところを

ガイアが見つけて保護したんだ」


「だから、見た事もない戦い方や、見た事もない武器とか、感じた事無い魔力だったんだ!

サーゼクスちゃんやアザゼルちゃんも不思議がっていたよ?」


銃撃と砲撃で行う戦い方をするのはもしかするとウェンディとディエチだけかもしれないな


一誠 「四人とも、挨拶にでも言ってきたらどうだ?」


「うん☆そうするよ!ソーナちゃん、行こう!」


ソーナ 「お、お姉さま!引っ張らないでください!」


「自分から話かけないと友達はできませんわ・・・・・レイヴェル、行って来ます!」


「この家に住むのであれば必然的な事ですね」


四人はリィンフォースたちに話かけお互い自己紹介を済ますとそのまま会話を始めた。そして数分後、黒歌と

小猫がダイニングルームに入って来た。


黒歌 「にゃん♪」


小猫 「・・・・・上がりました」


どうやら、少しだけど仲が戻った方か?小猫の表情が少し嬉しそうにしているし黒歌に至ってはかなり嬉し

そうだ。


一誠 「謝れたか?」


小猫 「・・・・・はい。絶縁の事も謝りました」


黒歌 「白音と仲直りが出来て嬉しいにゃん♪」


そう言って姉の黒猫が妹の白猫に抱き付いてすりすりと自分の顔を妹の白猫の顔にする


小猫 「・・・・・離してください、恥ずかしいです」


黒歌 「にゃ〜ん♪」


小猫 「・・・・・はあ」


ははっ、もう心配はなさそうだな。この姉妹猫たちは


一誠 「さてと、俺は寝ようかな」


部屋に設置されているシャワーをたまに使うのも悪くないだろうと、思いながら俺はみんなに「おやすみ」と

言ってダイニングルームから出て行った






一誠 「ふう」


シャワー室から出て水に濡れた身体と頭を拭きながら部屋に現れた。服を着てそれからパソコンの電源

スイッチを押して機動させアレの進み具合を確認する


一誠 「早いな・・・・・もう九十六%まで出来上がっているのか」


ジェイルたちには感謝しないとな。この分じゃあ一週間以内で完成しているな


一誠 「アレが完成出来たら今度はアレをしよう」


そうすれば俺の夢と目標の一歩が踏めるからな


一誠 「寝よ」


パソコンの電源を切り俺はベッドの上掛け布団を捲り潜ろうとしたが―――大きい黒い猫と白い猫が既に俺の

ベッド中に居た


一誠 「・・・・・何してんだ?」


黒歌 「にゃん♪」


小猫 「・・・・・にゃ、にゃあ」


俺の問いに答えず二匹の猫は鳴くだけだった


一誠 「一緒に寝るつもりなのか?」


黒歌 「そうにゃん♪」


小猫 「・・・・・はい」


・・・・・しょうがない


一誠 「黒歌」


黒歌 「解っているわよ。なんなら小猫も一緒に―――」


一誠 「そっちじゃない!それとそれ以上言ったら黒歌とはもうしないぞ」


黒歌 「解ったにゃん!言わないから私としないでって言わないで!」


「しない」と言う言葉に慌てる黒歌。全く妹が居る前でそんなことを言うなよ


小猫 「・・・・・何のことですか?」


一誠 「気にするな。ほら、俺も入れさせてくれ」


ベッドに上がり二人は一人分のスペースを開けてくれた・・・・・って俺が真ん中かよ


一誠 「二人でくっついて一緒に寝ればいいじゃないか?」


黒歌 「それはそうだけど私はこうしたいの」


一誠 「小猫はどうなんだよ」


小猫 「・・・・・」


無言でクイクイと俺の服を引っ張る。俺は溜め息を心の中でして真中に寝転がる二人も俺の隣に寝転がり上

掛け布団を俺達の上に掛けて


一誠 「おやすみ」


黒歌 「おやすみ」


小猫 「・・・・・おやすみなさい」


三人で川の字になって静かに眠りに入った


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