小説『ハイスクールD×D改』
作者:ダーク・シリウス()

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大決戦





何か知らないけど俺たちにもテレビ出演が入った。だけど「俺たちは人間だ。悪魔の番組なんか出る気ない」

と言って断った。現在、俺はどうしているのかと言うと


「イッセーくん♪」


一誠 「・・・・・」


セラフォルーに抱きつかれていた。因みに他の婚約者、ソーナとシーグヴァイラ姫、レイヴェルはいない。

何故なら


サーゼクス 「兵藤くん、手伝ってくれてありがとう」


アザゼル 「やっぱりセラフォルーが適任だったな。俺が頼んでも嫌がっていたのにセラフォルーだと渋々

      だが引き受けたからな」


「ほっほっほっ、孫よ。久しぶりじゃのぉ」


「お久しぶりです。兵藤さん」


「兵藤くん。一度、天界に遊びに来ませんか?」


「良いところですよ」


冥界に来ています。アザゼルの言う通り俺はグレモリー先輩とディオドラのゲームに禍の団が襲来してくる

だろうから手伝ってくれと頼まれた。でも、冥界には行きたくないから一度は断ったけど婚約者の

セラフォルーに頼まれてしまい、しょうがなく、本当にしょうがなく引き受けた。まあ、オー爺ちゃんとまた

会えたからいいかな?てか、何故かまた天界に来ないかと誘われているんだけど・・・・・


サーゼクス 「それにしてもまさか・・・・・オーフィスまで連れてくるとは思わなかったよ」


オーフィス 「ん?」



アザゼル 「だが、これはこれで都合が良い方向にいく」


一誠 「皆が俺の護衛として連れて行けって言われたんだよ・・・・・またあの時みたいにならない

    ようにって」


『・・・・・』


ミカエルと女天使以外の皆が黙ってしまった。オーフィスに至ってはずっと俺から離れようとしなかった


一誠 「それで、いつ始まるんだ?」


サーゼクス 「その前に気に成るものが有るのだが訊いていいかな?」


そう言って視線を俺の腰に下げた。其処には俺の腰に革の紐に縛られてある二つの本が携えていた


サーゼクス 「その本は一体何だね?読書にでも持ってきたのかい?」


一誠 「ああ、これ?違う、これは読書の為に持って来たものじゃないさ」


アザゼル 「じゃあ何の為に持って来たんだよ?」


一誠 「俺の護衛をする為に」


『護衛』と聞いて皆が「その本が護衛?」と怪訝な面持ちに成った


一誠 「それで時間は?」


サーゼクス 「残り五分だよ」


そのぐらいなら大丈夫だな


一誠 「じゃあ始まる前に自己紹介をしてやるよ」


腰に携えていた革の紐の留め金を二つ外して二つの本を手に持ち


一誠 「ヴォルケンリッターとマテリアルたち、皆に自己紹介だ」


刹那、二つの本が宙に浮かび上がりバッと本が開いた。そこから一瞬の閃光が放たれたと思えば九人の男女が

立っていた。そして俺と初めて出会った時と同じように名を名乗り始める


「烈火の将 剣の騎士シグナム」


生真面目で騎士道精神そうな濃い桃色のポニーテールの少女が自己紹介を終わらすと次は緑色を基調とした

帽子と衣服を着込んだ金髪の女性が一歩前に出た


「風の癒し手 湖の騎士シャマル」


今度は狼の様な耳を生やした男性が前に出る


「蒼き狼 盾の守護獣ザフィーラ」


次に一歩前に出たのはウサギの顔の人形を付けた赤い帽子を赤いゴシック・アンド・ロリータのような服を

身に纏う外見が幼い少女が言葉を発す


「紅の鉄騎 鉄槌の騎士ヴィータ」


『我等は主を守護する存在 守護騎士ヴォルケンリッター』


更に茶色の本を持つ銀髪赤眼の女性が口を開く


「魔導書、夜天の書の機能を司る管制人格。悠久の風の騎士 リィンフォース」


リィンフォースたちが自己紹介を終わると


「我はマテリアルD,闇統べる王、ロード・ディアーチェ」


紫色の本を持った銀髪の少女が名を名乗り


「僕はマテリアルLの雷刃の襲撃者、レヴィ・ザ・スラッシャーだよ!」


青い髪の先に黒みを帯びている少女が明るくはきはきと自分の名前を言い


「マテリアルS,星光の殲滅者のシュテル・ザ・デストラクターです。以後お見知りおきを」


黒いドレスのような服を身に纏う茶髪のショートカットの少女が物静かに名乗って


「初めまして、私は紫天の盟主、ユーリ・エーベルンヴァインです。よろしくお願いします」


最後は金髪のロングヘアーの少女がお辞儀した


『・・・・・』


あ、あれ?皆が呆然としちゃっているよ。セラフォルーはリィンフォースたちに「お久しぶり☆」と挨拶して

いるけどな


「やっと出してもらえたよぉ〜、中に居るとつまんないもん」


一誠 「悪いな。でも、そろそろ戦いが始まるからつまらなくなるぞ」


「ほんと?やった!」


「主、護衛は任せてください」


シグナムが俺に真っ直ぐ向かって言ったので「よろしく頼む」と頼む


アザゼル 「お、おい・・・・・兵藤、そいつらは一体・・・・・」


一誠 「この世界とは違う別の世界から来た存在と言っておくよ」


アザゼル 「べ、別の世界だと・・・・・っ!そんな世界が存在していたのかよ!?」


一誠 「更に付け加えるとグレモリー先輩とソーナ戦の時に参加していた女性と少女達も異世界から来た

   存在だ」


皆に向かって言うと「他にも別の世界があったとは・・・・・」や「私たちとは根本的に違う魔力を感じる訳

だ・・・・・」とか「幽幻龍騎士団には異様な力が集まるのか?」とざわめきだした


アザゼル 「兵藤!そいつらを調べさせてくれ!別世界から来た存在なんて初めて見た!見たところ武器も

      別世界のものだろう?其れも調べてみたい!今すぐ調べてみたいんだ!」


一誠 「その前にするべき事が有るだろう?まずはそれからにしてくれ」


アザゼル 「絶対だぞ!約束だかんな!?」


そんなに興奮するほどリィンフォースたちが珍しいのか?良く解らないな


サーゼクス 「兵藤くん、彼女たちは強いのかな?」


一誠 「悪魔で言うと最上級悪魔を簡単に倒せる力を持っているぞ?ああ、シャマルはサポート系だから

    倒せれないか。でも、回復の力は凄いから頼りにしているんだ」


「イッセーくん、ありがとう」とシャマルに感謝の言葉を聞きながら「サーゼクス、始まるぞ」と伝えた刹那


ドガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアンッッ!!!


『っ!?』


突如、大きな爆発音が聞こえた。更に一人の悪魔が慌て始めた


「た、大変です!『禍の団』にゲームを乗っ取られてしまいました!更に旧魔王派の襲撃を受けて

おります!」


その報告を聞いていたサーゼクスたちは冷静でいながら呟いた


サーゼクス 「やはり来たか」


アザゼル 「まあ、予想通りだけどな。これでディオドラの奴が『禍の団』と手引きしていたと確証した」


「では、協力して倒しましょうか」


アザゼル 「そうだな。―――おい、クソジジイ」


ポケットに手を突っ込み何かを取り出しながらオー爺ちゃんに言った


「なんじゃい」


アザゼル 「小型の通信機だ。これをリアスたちにこれを渡しておいてくれや」


ポケットから取り出してオー爺ちゃんに渡したのはグレモリー眷属の人数分の小型の機械だった


アザゼル 「それじゃあ頼んだぜ、俺はテロリストたちを屠って行く」


オー爺ちゃんが口を開こうとしたその前にアザゼルがこの部屋から出て行ってしまった


サーゼクス 「兵藤くん、自由に動いても構わないがリアスたちを助けてやってくれ」


「では、ご武運を」


サーゼクスとミカエル、女の天使も部屋から出て行ってしまった。他にもこの部屋に居た人たちも部屋から

飛び出して行った


「・・・・・年寄りを労わろうとしないのかのぉ」


一誠 「オー爺ちゃん、俺も一緒に行くよ」


「おお、そうかい。お前さんだけじゃよ。爺ちゃんに優しくしてくれる者は、わしは嬉しいわい」


一誠 「うん、でも、途中でいなくなっちゃうけどいいかな?」


申し訳なさそうに訊くと「構わんさ」と言ってくれた


一誠 「ありがとう。その前に―――和樹、動いていいぞ」


和樹 『解った。じゃあ、ディオドラの屋敷にいるシスターと聖女たちを保護と言う名目で連れて行くね』


一誠 「それが終わったらこっちに来て旧魔王派を出来る限り生かして倒してくれ」


和樹 『了解』


宙にモニターを展開すると和樹の顔が画面に映り行動するように指示してモニターを閉じた


一誠 「ディアーチェたちは遊撃としてこの辺りの悪魔たちを倒してくれ。だけど味方と間違えるなよ?」


「ふん、解っておるわ」


「解った!じゃあ、行ってくるね!」


「お気をつけてくださいね?」


「行って来ます!」


ディアーチェたちも旧魔王派の悪魔たちを倒しに向かって行った


一誠 「ヴォルケンリッターは俺と行動だ。勿論、オーフィスも一緒だ」


オーフィス 「・・・・・ん、解った」


『了解』


「では行くかの?」


オー爺ちゃんの言葉に俺たちも部屋から出た。オー爺ちゃんを背負い廊下を走る


「いたぞ!」


一誠 「もう此処まで侵入していたのか」


走る廊下の先に数人の悪魔が待ち構えていた


「主はそのまま走り続けていてください。敵は―――」


シグナムが俺より先に前に出て悪魔達の許へ駈け走り腰に携えていた剣を抜き放ち


「私たちが倒します」


横に一閃して悪魔たちを倒した


「ほほう、一瞬で倒すとは中々じゃわい、しかも体つきも―――」


「オーディンさま?兵藤くんに嫌われても?」


「・・・・・すまん」


うん、俺も変態なオー爺ちゃんは好きじゃないよ。しょうがないけどさぁ


「・・・・・主、出口です」


階段を下りた直ぐそこに扉が有った。シグナムが瞬時で扉を斬って壊すと目の前の光景は戦場と化と

成っていた


一誠 「うわぁ、通れそうにもないな」


「私たちが前に出て道を作りましょうか?」


一誠 「いや、もっと簡単な方法で行く。オー爺ちゃん、悪いけど下りて離れてくれる?」


「何をするんじゃ?」



「こうするんだよ」と答えると同時に俺の身体に変化が起きた。身体は盛り上がり服を破きながら異様な

身体つきに成っていく。身体がどんどん膨れ上がり尾が生まれて巨大な翼が背中から出現した。口元が牙むき

出しとなり手の爪が鋭利になって俺の身体が巨大化していった。そして、変化が止まり今の俺の姿は獰猛で

凶暴な巨大なドラゴンに成った。咆哮をすると悪魔たちが一瞬にして吹っ飛んでしまった


一誠 「身体の上に乗って」


「いやはや・・・・・まさか、孫がドラゴンになれるとは思わなんだ」


「凄い・・・・・」


驚きを隠せないオー爺ちゃんとロスヴァイセはオーフィスと一緒に体の上に乗ったら俺は翼をはばたかせ空へ

飛んだ。シグナムたちも俺の周りに飛行する


一誠 「グレモリー先輩達はどの辺りに居るんだ?」


「あそこじゃよ」


角に背中を預けるオー爺ちゃんが杖をとある場所に突き刺した。でも、其処は巨大な石造りの神殿だけだった


「孫の目には解らないと思うがわしには見えるんじゃよ」


一誠 「そっか、それじゃあ突っ込んでみるよ。結界なら壊す事が出来るし」


翼を羽ばたかせ巨大な石造りの神殿の方へ降下すると途中、何かが壊れたような快音が聞こえた。本当に結界

が有ったんだなと思いながら大地に地響きを立てながら着地すると眼下にはグレモリー眷属と大勢の悪魔達が

対峙していた


成神 「ひょ、兵藤!?」


一誠 「ここにも旧魔王派がいたのか?・・・・・ちゃんとアルジェントを参加させていないようだな」


オー爺ちゃんとロスヴァイセ、オーフィスを降ろし俺の警告を聞いてくれたようだ


リアス 「オーディンさま!どうして此処へ?」


グレモリー先輩が驚きながら訊いていた。オー爺ちゃんは顎の長い白いヒゲをさすりながら言う。


「うむ。話すと長くなるがのぅ、簡潔に言うと、『禍の団』にゲームを乗っ取られたんじゃよ。いま、運営

側と各勢力の面々が協力態勢で向け撃っとる。ま、ディオドラ・アスタロトが裏で旧魔王派の手を引いてい

たのまでは判明しとる。先日の試合での急激なパワー向上もオーフィスの蛇のものじゃろうよ。だがの、この

ままじゃとお主らが危険じゃろう?救援が必要だった訳じゃ」


「相手は北欧の主神だ!打ち取れば名が揚がるぞ!」


「オーフィスもいるぞ!オーフィスを奪還するチャンスだ!この機を逃してはならん!」


旧魔王派の連中は一斉に魔力の弾を撃ってくる!中には凄い速さでオーフィスに向かってくる悪魔もいた。

やらせるかよ!


一誠 「オー爺ちゃんに攻撃するんじゃねぇよ!クソ悪魔どもがぁぁぁぁぁぁっ!」


ドウンッッ!!!


一誠 「オーフィスは俺の仲間で家族だ!奪われてたまるかよッ!」


ブオンッッ!!!


『ぎゃああああああああああああああああああああああああっ!?』


口から白い光線を放ち魔力の弾ごと旧魔王派の連中を消滅させオーフィスに向かってくる悪魔たちには極太の

尾で薙ぎ払う


一誠 「ヴォルケンリッター!ディオドラは神殿の中に居るだろうだからお前等は神殿の中に居るディオドラ

    のシスターと聖女を生きたまま連れて来い!今すぐにだ!」


『りょ、了解ッ!』


一誠 「リィンフォースは俺と一緒に塵芥の悪魔どもを倒すぞ!」


「わ、解りました!」


ヴォルケンリッターはグレモリー眷属より早く巨大な石造りの神殿に向かった。俺の家族に手を出す奴は例え

救済する対象でも許さん!


「おーおー、派手にやりおるわい。わしの出番はなさそうじゃな」


一誠 「オー爺ちゃんは下がっていてくれ『一瞬』で終わらす」


「ふざけるな!」


「ドラゴンが、調子に乗りやがって!」


激怒して俺に魔力の雨を降り注ぐ、咆哮で消し飛ばした後に龍化を解き人間に戻った


「なっ!人間だと!?」


一誠 「初めまして、俺の名前は兵藤一誠。幽幻龍騎士団の『王』だ」


「ひょ、兵藤・・・・・一誠・・・・・・っ!?」


一誠 「そしてお前等は―――死ね」


「龍化」と呟き再び俺の体に異変が起きた。今度は全身が金色の身体に六対十二枚の金色の翼を持つドラゴン

に成った


「また違うドラゴン!?それに・・・・・て、天使だとぉぉぉぉ!?」


一誠 「さようなら」


口内から白い炎のようなものが吐き出して旧魔王派の連中に放った。それが悪魔たちを飲み込むように勢い

よく広がった。白い炎が無くなると旧魔王派の連中は跡形もなく消えていた





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