小説『ハイスクールD×D改』
作者:ダーク・シリウス()

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クルゼレイたちを引き入れて家の中が更に賑やかになった。俺と和樹、龍牙は学校を

終わって直ぐ、クルゼレイとカテレア、他のみんなと一緒に新たな世界を構築する為に日々頑張っている


一誠 「クルゼレイ、そっちはどうだ?こっちは終わったけど」


「ああ、終わったところだ」


「こっちも同じよ」


最後の最終チェックをしていた俺とカテレアとクルゼレイ。俺たちと離れていたところにジェイル、

ダンタリオン、プレシアもチェックが終わったようでこっちに来た


「うむ、こっちも終わったよ」


「やっと終わりましたねぇ〜!」


「そうね、久しぶりに楽しめたわ」


ガチャッ


この部屋の扉が開かれた。入って来たのは、ルシファー、アスモデウス、ベルゼブブ、レヴィアタン。前四大

魔王たち


「私たちの方も大体は終わったわ」


「外にも行ったが取り敢えず問題なさそうだ」


「各種の魔方陣の構築、防衛、迎撃、自然の環境の構築、その他諸々。全て見て確認して問題なし」


「各施設も確認して来たけど大丈夫だよ!」


外に視察して来てくれた四人が「問題ない」と口にした。すると俺の眼前にモニターが発現した画面には

ウーノたちが映った


「イッセー。こっちの『世界』もたった今、完成したわ」


「やっと終わったわぁ〜」


「ふう、魔力をフルに使うなんて滅多にないから流石に疲れたよ・・・・・もう少し体力をつけないと

ダメかな?」


「『門』も完成したっス!」


そうか、あっちの『世界』も終わったか


一誠 「皆、お疲れさま。こっちも終わったところだ、家に帰って良いぞ」


『了解』と同時にモニターが切られた。俺は皆に振り向きこう言った


一誠 「さて、俺たちも帰るとしよう」


皆も了承して次元の狭間にある俺たちの家に戻った。



――――――――――――――――――――――――――――――――――



一誠 「俺はあの頃から『救済』の夢を抱き、俺は強くなって苦しんでいる人や助けを求めている存在を

    救おうと決意した。でも、それだけじゃあダメだって皆と共に暮らして理解した」


家に戻った俺たちはダイニングルームに集まっている皆に感謝の言葉を言っている


『・・・・・』


一誠 「だけど、皆が俺に力を貸してくれたことで今日、俺の夢が一歩進めることが

   できた―――「一誠」・・・・・?」


だけど、俺の言葉を遮る様にガイアが話かけてきた


「今更、畏まることでもないだろう?我等は我等の為、一誠の為に動いているんだからな」


苦笑したガイアがルシファーたちを見渡しながら「なあ、そうだろう?」と問い掛けた


「そうよ。寧ろ、私たち悪魔の為に此処までしてくれた一誠くんに感謝をしているのよ?」


「ありがとう、一誠くん」


「感謝する」


「ありがとう。私たちの為にしてくれて」


四人の元魔王が俺に感謝の言葉を言ってくれた。カテレアもクルゼレイも恥ずかしながらも感謝をしてくれた


一誠 「はははっ、感謝する立場が感謝されちゃったな・・・・・。ありがとう・・・・・」


『どういたしまして!』


一誠 「それじゃあ、今夜は新たな世界『新世界ザナドゥ』と『冥魔』の完成を祝って宴だ!皆、思う存分

    楽しもう!」


俺の言葉に皆は大喜びになり自分の目の前に置かれている数々の豪華な料理を食べ始める。そんな中、

ヴァーリが話しかけてきた


一誠 「どうした?」


「英雄派が活発的になって来た。各勢力の重要拠点を英雄派の構成員が襲来し始めたようだ」


一誠 「等々、動き出したか。―――曹操」


久しぶりに聞いたな。オーフィスを家族として引き入れた時以来だ


「どうする?迎撃でもしにいくか?」


一誠 「俺たちがしなくてもグレモリー先輩たちがするだろう。俺たちは自由に動く」


「そうか、それと一誠。欲しいものを見つけたんだが、それを手に入れるには中々骨が折れそうなんだ。

手伝ってくれるか?」


「欲しいものって何だ?物か?」と聞くと首を横に振り「神を殺す牙を持つ狼だ」と言った


一誠 「・・・・・狼?」


「名は『フェンリル』と言う狼だ。その狼を俺のチームとして欲しいんだ」


神を殺す狼ねぇ・・・・・


一誠 「その狼は何処にいるんだ?」


「アースガルズの悪神ロキが生み出した魔物だ。常に悪神ロキと傍にいる」


アースガルズって北欧主神のオー爺ちゃんのところじゃないか!


一誠 「危険極まりない狼がオー爺ちゃんの傍にいるなんてな・・・・・・。解った、手伝うぜ。

   悪神ロキって奴も倒さないといけないようだしな」


「ありがとう。正直、ロキとフェンリルを同時に相手は出来そうにないからな。あの力ももう少し調整が

必要だからおいそれと発動する事は出来ない」


あー、アレか。まあ、お前なら直ぐに完全になれると思うよ・・・・・。と思っていたら

「では、行こうか」と、俺を誘うヴァーリに怪訝な表情になった


一誠 「・・・・・何処にだよ?」


「先程、美猴から連絡が来た。『ロキとオーディンの護衛としているグレモリー眷属が戦っている』とな」


一誠 「―――はあああああああああああああああああ!?」


『っ!?』


ヴァーリが爆弾発言を告げたことに俺は驚愕の声音を発した。当然ガイアたちは急な大声に驚いた


一誠 「其れを早く言えよ!?オー爺ちゃんが危ないじゃん!ガイア、俺はヴァーリと人間界に行ってくる!

    詳しいことは戻って来てから話す!」


ガイア 「あ、ああ・・・・・。解った・・・・・。」


急な俺の外出に当惑するガイア、ありがとう!俺は急ぎヴァーリと人間界に行った。待っていてくれ、

オー爺ちゃん!



―――――――――――――――――――――――――――――――――――



人間界に来た時は既に外が暗く成っていた。炎の翼で白龍皇の鎧を纏ったヴァーリと一緒に飛来して数分が

たった頃に金色の雲に乗っている美猴の姿が見えた。俺たちの気配に気づき如意棒を上に翳してブンブンと

振った


「よぉ!イッセー、待っていたぜぃ!」


一誠 「状況は?つうか、何処にいる?」


「状況はグレモリー眷属が防戦一方だ。てか、不利に陥っているぜぃ?」


「上を見てみな」と如意棒を暗くなっている上空に突き付け俺に促す。視線を上空に移すと巨大な灰色の

生物とその隣に人影が見えた。それと対峙している複数の人影も捉えた。しかも大きな馬らしき生物と大きな

馬車も確認できた。


一誠 「行くぞ!」


ゾラードの姿の龍化となり翼を羽ばたかせ、ヴァーリと美猴と一緒にグレモリー先輩たちのもとへ飛ぶ。もの

凄い速さで飛びながら口を大きく開け魔力を集束し、口内からレーザー兵器のような光の柱を巨大な灰色の

生物に向けて発射した


「っ!?―――フェンリル!」


一人の人物が巨大な灰色の狼に叫ぶと一緒に光の柱を避けた。意外と素早いな・・・・・


「成神一成、無事か?」


「ヴァーリ・・・・・」


「おいおい、おっぱいドラゴンは致命傷かぃ?ったく、強いんだが、弱いんだが、わからねぇ奴だぜぃ!」


美猴、弱いに決まっているだろうが


「―――ッ!おっとっと、白龍皇か!」


巨大な灰色の狼=フェンリルの横にいる男がヴァーリの登場に嬉々として笑んだ


「初めまして、悪の神ロキ殿。俺は白龍皇ヴァーリ。―――貴殿を屠りに来た」


ヴァーリの宣戦布告を聞き、いっそう口の端をロキは吊り上げるが・・・・・。


「二天龍が見られて満足した。―――今日は一旦引き下がろう!」


ロキがマントを翻すと、空間が大きく歪みだして、ロキとフェンリルを包んでいった


「だが、この国の神々との会談の日!またお邪魔させてもらう!オーディン!次こそ我と我が子

フェンリルが、主神の喉笛を噛み切ってみせよう!」


ロキとフェンリルがこの場から姿を消した。―――何とか間に合ったようだな。俺は後ろに振り返り

グレモリー先輩たちを見る。成神だけが重症のようだな


一誠 「オー爺ちゃん、大丈夫か?」


「ああ、大丈夫じゃ。赤龍帝たちが頑張ってくれたお陰でな」


一誠 「まさか、オー爺ちゃんが来ているとは知らなかったぞ」


嘆息した俺に「すまんのぅ」と謝るオー爺ちゃん


一誠 「取り敢えず、落ち着いたところで話そうか。それで良いだろう?アザゼル」


「ああ、お前等が来てくれて正直、助かった」


一誠 「ゼノヴィアとイリナも一言俺に連絡してくれれば良かったのに」


この二人も俺に謝罪の言葉を言った。そして、俺とヴァーリと美猴は駒王学園の近くにある公園に向かう。

アザゼルたちも大きな馬車の周りに飛びながら俺たちの後ろについてくる



―――――――――――――――――――――――――――――――――――――



数分で公園に到着した。その時、アーサーは兎も角、黒歌もいたことに怪訝になったが理由を訊くと俺の

あとを追いかけて来たらしい


「オーディンの会談を成功させるにはロキを撃退しなければいけないのだろう?」


ヴァーリは全員を見渡してから、遠慮なしに言う。アザゼルたちの背後から成神とアルジェント、

小猫が現れた。小猫を見つけ黒歌は遠慮無しに抱きつきに行った。うん、黒歌。みんなに迷惑かけないように

しろよ・・・・・


「このメンバーと赤龍帝だけではロキとフェンリルを凌げないだろうな。しかも英雄派の活動の所為で冥界も

天界もヴァルハラも大騒ぎだ。こちらにこれ以上人材を割く訳にもいかない」


ヴァーリの言い分に誰も言い返せないでいた。すると成神とヴァーリの視線が不意に合う。

ヴァーリは苦笑し、ヴァーリの視線に気づいた皆が成神の方へ振り向いた


「イッセー!傷はもういいの?」


「はい、部長。もう大丈夫です。それよりも―――」


成神はヴァーリ、俺、アーサー、嬉しそうに未だに小猫を抱き締めている黒歌を見渡すともう一度ヴァーリに

向き口を開く


「おまえがあいつを倒すとでもいうのかよ?」


成神が低い声音で訊くと、ヴァーリは肩をすくめる


「残念ながら『今』の調子の俺でもロキとフェンリルを同時には相手にはできない。だが―――」


ヴァーリは真っ直ぐ成神に視線を送った


「二天龍が手を組めば話は別だ」


『―――っ!』


ヴァーリの提案に案の定、グレモリー先輩たち全員が驚愕した。ヴァーリは続ける。


「今回の一戦、俺は成神一成と共に戦ってもいいと言っている」

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