小説『ハイスクールD×D改』
作者:ダーク・シリウス()

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華佗の店へ


                                        
翌日、俺と和樹、黒歌、龍牙、ソーナ、ヴァーリチーム(ルフェイは留守番)そして一緒についてきた

オーフィスは成神家の前に立っていた。更に後ろにはソーナの眷属たちもいた


「此処が成神の家かぁ・・・・・。明らかにサーゼクスさんたち悪魔の手が施されているよね」


「『此処は重要な場所です』と教えているようなものですよね」


「俺たちの家より小さいな」


「ヴァーリ、それはしょうがないと思うぜぃ?」


と皆は成神の家の感想を言う中、俺はインターホンを押す。昨日、家に帰る際に何故か密かにアザゼルが

此処に来いと言われ俺たちは成神家に来たんだ。やっぱりロキとフェンリルの対抗する為のことだよな


ガチャッ


成神家の玄関の扉が開いた。中から出てきたのは―――グレモリー先輩だった


「いらっしゃい・・・・・。」


一誠 「おはよう。グレモリー先輩」


「おはよう、リアス」


俺とソーナが挨拶する。が、身体を震わせ怒りの表情で俺たち、正確に幽幻龍騎士団に向けて指を突きつけた


「な、なんで・・・・・。貴方たちが此処にいるの!?」


一誠 「いや、そう言われてもアザゼルに来いって言われて来たんだけど・・・・・。きっとロキと

フェンリルのことなんだろう?昨日、ヴァーリが協力するって言うから必然的に俺たちも手伝う

ことに―――」


「ソーナたちは兎も角、貴方たちの同席は反対よ!テロリストの疑惑が掛けられている貴方たちや

ヴァーリチームをこの家に入らせる訳にはいかないわ!」


な、なんて言い草なんだ・・・・・。ちょっと傷ついたぞ


一誠 「じゃあ、俺たちの協力はいらないって言うのか?」


「そう言っているんじゃなくて!私は貴方たちにこの家には入れさせたくないの!此処はグレモリー眷属の

本拠地でもあるのよ!?貴方たちには学舎で教えるから良いでしょう!」


・・・・・はあ


一誠 「―――やっぱり、我が儘姫だな」


「な、何ですって!?」


声を殺して呟いたつもりで言ったけど、聞こえたようで全身に赤いオーラを身体に纏わせていた


一誠 「あっ、ごめん。聞こえていたか?」


「あ、貴方ねぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!」


「こらこらこらっ!兵藤と喧嘩するんじゃねぇよ!」


家の中からアザゼルとサーゼクスが出てきた・・・・・って、どうして此処にいるんだ?


「リアス、こいつ等を呼んだのは俺なんだ。それにこれから共同をする奴と喧嘩してどう

するんだよ・・・・・」


頭を抱え嘆息したアザゼルにグレモリー先輩は怒りの表情のままで食って掛かる


「アザゼル!どうして彼等を此処に呼んだのよ!?私は彼等と同席は反対よ!」


「リアス、今回の一戦は重要だ。彼等の力はどうしても必要不可欠なのだよ。だから一緒に作戦を立てて悪神

ロキとフェンリルを倒さなければならない」


「それならば学舎で資料でも渡しておけばいいではないですか!私は同席を反対します!」


俺はグレモリー先輩の言動に二度目の溜め息をこぼす


一誠 「ソーナ、ヴァーリ」


「はい?」


「どうした?」


「此処を任せていいか?俺は家に帰る」と伝え俺はソーナたちが言葉を返す前に成神家から離れると


「ソーナ先輩、僕も一誠と一緒に帰ります」


「すいません。此処はお願いします」


「・・・・・我も」


「イッセー!待ってにゃん!」


和樹、龍牙、オーフィス、黒歌も俺の跡を追う


「お、おい、お前等!?帰るんじゃない!」


一誠 「グレモリー先輩の言う通り、資料でも何でも学校で渡してくれればそれでいい。それじゃあな」


シュンッ!


俺たちは一瞬でアザゼルたちから姿を消した



―――――――――――――――――――――――――――――――――――――



一誠 「って、帰るって言うのは嘘で何処かに遊びにかないか?」


「私はイッセーと一緒ならどこでも良いにゃん!」


「まあ、そんな事だろうと思っていたけどね」


「でも、あの対応は無いと思いますよ」


「イッセー、肩車」


身体を小さくしてオーフィスは肩車を強請るしゃがみ込みオーフィスを肩に乗せて立ち上がり再び歩き

出す・・・・・。そうだ、あそこに行ってみるか


一誠 「それじゃあ、華佗にでも会いに行ってみるか」


「華佗に?それなら確かあそこで右に曲がって直ぐの所だよね?」


一誠 「最近、会っていないからな。その上、店はどうなっているのか見て見たいし」


「華佗の仙術は勉強になるから会うのは良いけど・・・・・あの二人も当然いるにゃん」


貂蝉と卑弥呼のことに嘆息して溜め息をする。まあ、黒歌。そう言うなよ


「それじゃあ行きましょうか・・・・・って言っている間に着きましたけどね」


龍牙がとある看板を見上げながら言った。其処には


『元気になぁーれ!』


と、金の文字で看板に書かれて有った


一誠 「相変わらずの看板だな」


「そしてこの声もね」


『げ・ん・き・に・なあああああぁぁぁぁぁれえええええぇぇぇぇぇッッ!!!』


とある建物から久しぶりに聞いた仲間の声が聞こえた。どうやら客が来ているようだ。


一誠 「そろそろ、確か休憩の時間だよな?」


「うん、そうだと思うよ」


一誠 「それじゃあ、華佗の店で昼食にしよう。念の為に作って来た弁当もあるし」


「イッセーの弁等、早く食べたい」


と言うことで、俺たちは華佗の店に上がるエレベーターに乗りいざ、華佗に会いに行く。えっと五階か、

五階のボタンを押すと上に上がる感覚が身体に伝わった。あいつの声があまり響かない様に配慮して其処に

店を造って開いくようにしたからな(それでも外まで響いていたのが想定外だった)


チーン


五階に着いたと同時にベルが鳴りエレベーターの扉が横にずれて開いた。目の前には五十代と思われるスーツ

姿の男性がニコニコと微笑んでいた。俺たちは降りると男性は俺たちとすれ違う様にエレベーターに乗って

降りていった


「今の人って・・・・・有名人の人だったよね?」


「ええ、そうでした」


俺も知っている。まさか、有名人が来るほどまで此処も繁盛していたのか・・・・・。俺たちは少し驚きと

感動を浸っていると後ろから声が掛かった


「すいません、ただいま休憩の御時間と成っておりますので後ほど御出でくださいませんか?」


俺たちはその声に反応して後ろを振り向く。其処にいたのはピンクのナース服を着た美人で二メートルを

超しているだろう身長の女性だった。―――でも、名札を見ると『貂蝉』と記されていた。・・・・・え?


一誠 「ちょ、貂蝉・・・・・?」


「ご、ご主人様!?」


「どうしたの?貂蝉、そんなに驚いた声を出して―――え?」


更に部屋から出てきた白髪の女性だった。この女性も身長が二メートルを超えていた。でも、再び名札を

見ると『卑弥呼』と記されていた。・・・・・は?


「だ、ダーリン!?ど、どうして此処にぃぃぃぃぃ!?」


一誠 「ひ、卑弥呼・・・・・なのか?え?お前等、その姿は一体・・・・・」


「ん?おお、一誠じゃないか!どうした?俺に何か用なのか?」


卑弥呼が出てきた部屋から華佗が現れた。良かった、こいつは男のままだ。二人は顔を朱に染め部屋の中に

入ってしまった


一誠 「近くに寄ったからお前に会いに来たんだよ。・・・・・でも、あの二人は何で女になっているん

だよ?漢女だった筈だろう・・・・・?」


「・・・・・ああ、お前には黙っていたんだが。貂蝉と卑弥呼にはあの姿で働いてもらっているんだ。

この性転換の薬を飲んで貰ってさ」


白衣のポケットから二つの瓶を取り出した。


「最初に開店した時には大変だったよ。あの二人の姿を見て客が逃げてしまう日々だった」


一誠 「あー、だよな。確かにあの姿じゃあ誰でも逃げる・・・・・。ごめん、盲点だった」


「過ぎた事だ。謝らなくていいさ、それで俺はこれではダメだと急遽、性転換の薬を開発して二人に飲まし、

女性として働いてもらうことにしたんだよ。結果、今では有名人や超大物が来るほどにこの店は有名に

なったんだ」


そ、そうなんだ・・・・。


「あの肉体と顔が女性になるとこうも変わっちゃうんだね・・・・・驚いたよ」


「この状態で成神の前に出して驚かしたらさぞ面白くなりそうですよ・・・・・フフフ」


龍牙、お前ってときどき黒いよな。誰に似たんだ?


「性転換って効果時間はどれくらいにゃん?」


「八時間にしてある。丁度、閉店時間と同じにしているからな。それがどうした?」


・・・・・嫌な予感


「和樹たちが女の子になったらどんな姿になるのか気になるにゃん♪」


黒歌が和樹と龍牙を見て笑んだ


『ええええええええええええええっっ!僕たちに飲ます気!?』


どうやら、俺には飲まさないようだ。よ、良かった。安心した・・・・・


「冗談♪冗談♪」


「黒歌さんの冗談なんて通じる訳が無い!絶対に実行するんだもん!」


「そ、そうですよ!」


黒歌に畏怖する二人。この二人は何度か黒歌に悪戯されたことあるんだよな。最近はしなくなったけど


「イッセー、ご飯」


一誠 「ああ、そうだったな。華佗、此処で昼食していいか?三人の分もあるからさ」


「お、イッセーの弁当か!勿論良いに決まっているさ!貂蝉、卑弥呼。何時までも其処で隠れていないで

一緒にイッセーの弁等を食おう!」


そう言って華佗は隠れている女性化になった貂蝉と卑弥呼の許へ声を掛けながら向かった。その後、皆で

昼食を食べ華佗の休憩時間が終わるまで雑談をした



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