小説『ハイスクールD×D改』
作者:ダーク・シリウス()

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四人の少女たち『番外編』300のド変態ドッペルゲンガーたち





其れは突然のことだった。俺はベッドに(一人で)寝ていた。―――なのに


「すぅー・・・・・。すぅー・・・・・。」


何で見知らぬ少女がベッドの中で俺を覆うように寝ている!?てか、誰!?どうやってこの家どころか俺の

部屋に忍び込んで来た!気配に敏感な筈のガイアとオーフィス、黒歌、美猴を見つからず一体どうやって!?


「・・・・・んぁ」


長髪の少女が瞼をゆっくりと目を開けていった。目が覚める様子だ。まだ眠気があるのかぼんやりしているが

俺と視線がぶつかった―――刹那


「誰・・・・・ですか?」


一誠 「・・・・・その言葉、そっくり返そう。お前も誰なんだ?どうしてこの家、しかも俺の部屋で俺の

ベッドの中で俺と一緒にいる?」


「・・・・・え?」


完全に眠気から覚醒した謎の少女、俺から離れ起き上がると辺りを見渡し始めた。「此処は何処?」と声を

殺すように呟いた。


一誠 「悪いけど俺から離れてくれないか?じゃないと俺が起き上がれない」


「あ、はい。すみません―――え?どうして、私は大きくなっているの?」


大きくなっている?俺の眼前にいる少女は170?以上の持ち主だ。この少女は自分の体を見て困惑し始めた。


一誠 「取り敢えず自己紹介をしようか。俺は兵藤一誠、お前は?」


「ギンガです。歳は七歳です」


一誠 「・・・・・な、七歳?その身長で?俺から見れば十六か十七ぐらいしかみえないんだけど・・・・・

まあいいや、歳に関してはあとで話そう。―――ギンガ、一体どうやってこの家に入って来た?此処は

普通の人間じゃあ入れない場所なんだ。しかもこの家の外には次元の狭間って言うところだ。普通の

人間じゃ入れない」


「次元の狭間・・・・・?」


首を傾げるギンガ、俺はさらに質問する


一誠 「質問を変えよう。生まれた出身地は何処だか解るか?」


「ミッド西部エルセアって言うところです」


ミッド西部エルセア・・・・・?俺が知る限りこの世界にはそんな名前は存在しない筈だが・・・・・


一誠 「この世界にはそんな名前がある場所はないぞ?」


「そ、そうなんですか?じゃあ、此処は・・・・・地球ではないんですか?」


今度は俺が首を傾げた。「俺たちがいるこの家の場所は世界と世界の間の無の空間の次元の狭間だ。でも、

地球はある」と答える


「じゃあ、私たちはあの穴に入ってしまって元にいた惑星から違う惑星に飛ばされてしまった・・・・・?

次元を漂流してこの家に辿り着いた・・・・・?」


一誠 「『私たち?』俺の部屋にはギンガしかいないんだけど誰か他にもいるのか?」


「―――え」


俺の言葉に唖然とすると再び俺の部屋を見渡し始め、ベッドの上掛けを捲り確認するがこの部屋には俺と

ギンガしかいないのでそこには誰もいない。そしてギンガはベッドの傍に座り込み


「ス、スバル・・・・・」


スバルと呟くと同時に彼女は頬を濡らし嗚咽する


一誠 「スバルって誰だ?」


「私の妹です。爆発する研究所の最中、一緒に不思議な穴に落ちてしまったんです」


そう言いながら涙を流し続ける。俺は彼女をどうにかできないかと考える。


コンコン


俺の部屋のドアが誰かによってノックされた。時計を見るとリーラが起こしにくる時間だった。部屋の外から

「失礼します」と言って入って来た


「おはようございます。一誠さま」


一誠 「ああ、おはよう。リーラ、彼女は―――」


「ええ、どうやら『そちらにもいらした』ようですね」


リーラはギンガを一瞥して俺に言った。こっちにもいた?


一誠 「リーラのところにも誰かいたのか?」


「ええ、私すら気付かれずに何時の間にか私の部屋に寝ていました。―――どうぞ、お入りください」


リーラが誰かを呼んだ。その声に俺の部屋に入って来た人物はギンガより少しだけ小さい少女だった。十五歳

ぐらいか?それにギンガと少し似ているボーイッシュな少女だ。服装は何故かリーラと同じメイド服だった


「彼女はスバルと言う少女です。どうやら姉のギンガと言う少女と爆発する研究所の最中に不思議な穴に入り

この家に辿り着いたようで―――」


「ギン姉ぇ!」


突如、大声でギンガの名前を呼び抱きつく少女、スバル。そっか、彼女がスバルだったのか・・・・・。


「ギン姉!ギン姉!」


「スバル・・・・・?本当にスバルなの?」


「うん!そうだよ!良かった、本当に良かった!ギン姉と二度と会えないかと思った!」


「―――スバル!」


二人の姉妹は再会の喜びを浸り、感涙を流し始めた


「主、イッセー」


俺の部屋に入りながらリインフォースが入って来た


一誠 「リイン、どうした?」


彼女の愛称を呼び尋ねる。彼女は不意に首だけ後ろに向けるとスッと手の平サイズの悪魔の翼のような人間が

俺の眼前に飛び現れた


「この子はどうやら、違う世界から来たようです」


「・・・・・」


俺を睨みつけるように視線を送る赤いツインテールの少女(悪魔?)


一誠 「俺は兵藤一誠だ。お前の名前は何だ?」


「・・・・・」


「私もそう問いました。ですがこの子には名前が無いみたいで名乗るにも名乗れないみたです」


名前が無いか・・・・・。名が無いこの小さな少女を見て十数秒。―――うん、決めた


一誠 「今日からお前の名前は『アギト』だ。俺は今日から毎日『アギト』と呼ぶ」


「っ!?」


一誠 「アギト、よろしくな」


微笑みながらアギトの頭を優しく撫でると


「・・・・・よろしく」


小さい声だが初めて言葉を発してくれた


「あ、あの!」


一誠 「ん?」


ギンガの妹のスバルが俺たちに自己紹介を言うと「ありがとう!」と感謝の言葉を言われた


一誠 「俺たちは別に何もしていないぞ?今回は奇跡的に運が良く、俺たちの家に辿り着いた。ただそれ

だけのことだ」


「そうだな。もし貴様等がこの家に辿り着いていなかったらその身が滅びたか、離ればなれとなって野垂れ

死んだ運命となっていたかもしれないな」


新たな声がこの部屋に聞こえた。声が聞こえた扉の方を見るとガイアと見知らぬ少女がいた


「我の部屋にも違う世界から来た者がいた」


「始めまして、私はクイントと言います」


自己紹介をした後、薄紫のポニーテールの少女がお辞儀をした


一誠 「兵藤一誠だ。ギンガたちにも俺の仲間と同時に家族を自己紹介しよう。銀髪赤眼の少女はリイン

フォース。同じ銀髪に薄い茶色の瞳のメイドはリーラ・シャルンホルスト。真紅の長髪の少女が

ガイアだ」


「よろしく」


『よろしくお願いします』


三人の少女は四人の少女たちに挨拶を言う。リーラは腕につけていた時計を見て俺に促す


「一誠さま、そろそろご朝食の時間に入りませんと学校に遅れてしまいます」


一誠 「あー、そうか。解った。それじゃあ学校から戻ったらお祝いしようか。新しい家族が増えたからな」


「私たちを出迎えてくれるのですか?」


一誠 「もう元にいた場所が戻れないだろうし、それに人間界に住まわしてもギンガたちがいた惑星とは違う

惑星だからな。俺たちと一緒に住み行動した方が俺たちも心配しないで安心でいられる」


ギンガたちに手を差し伸べ俺は言う


一誠 「お前たちを救済しよう」



―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


駒王学園/放課後



「いやー、本当に他の世界からも僕たちの家にくるなんて今でも信じられないよ」


ギンガたちが俺たちの新たな家族となって数時間が経過した。あのあと、ルシファーたちにも教えお互い自己

紹介をしてもらった。見た目は十代のギンガとスバル(スバルも歳を教えてもらった)なのに実年齢は七歳と

言う二人にはリーラとシンシア、四人の元魔王のルシファーたちと神のメイビスが常識を教えるように

頼んだ。勿論クイントとアギトにも頼んだ


「其れを言ったらウーノさんたちナンバーズとジェイルさん、ダンタリオンさん、プレシアさんアリシア

さん、ヴォルケンリッターとマテリアルたちも他の世界から来た人たちばかりですよ」


龍牙の言葉にシーグヴァイラ姫も肯定した


「そうね。でも、イッセーさんたちといると不思議や非常識なことが起きて飽きないわ」


「私は貴重な体験が何度もできて凄く感動的です!」


両手をグッと握り拳を身体の前に作り瞳を爛々と輝かせるレイヴェル


一誠 「きっと他にも違う世界から色んな存在が来るかもしれないな」


「意外と僕たちが違う世界に行ったりしてね」


「それはそれでワクワクしますが、戻れなかったらイヤですね」


一誠 「・・・・・ジェイルたちに宇宙戦艦でも造ってもらうように頼んでみようかなぁ。皆で宇宙に

旅立って色んな惑星や世界を見回るのも悪くないし」


俺が何気なく呟くと『賛成!』と賛同の言葉が皆の口から発せられた


「それいいね!僕、宇宙、それも宇宙戦艦で行ってみたかった夢があったんだ!」


「宇宙服を着て月を歩いてみたいですね」


「私、水星に行ってみたいですわ!」


「違う世界に行って知識や戦略、戦術を学ぶのもいいわね」


と、皆が思い思いの言葉を発した。それにしてもソーナは遅いな・・・・・?もう生徒会の仕事は終わって

いる頃だと思うんだが


ガラッ!


俺たちの教室の扉が開く音が聞こえた。誰だ?と思い皆と同時にこの教室の扉の方を見て―――固まった。


「おっぱぁい!」


『おっぱい!』


俺の目は可笑しくなったのか?俺の視界には複数の成神が「おっぱい」と連呼しながら教室に入って来た


一誠 「・・・・・なあ」


「・・・・・うん」


「・・・・・言いたいことは解ります」


『(絶対に何かが起こる!しかも、嫌な方向に!)』


俺たち男子陣はそう予想した。そしてそれが命中した


「洋服崩壊!」


『ドレスブレイク!』


ババババババッッ!!!


『い、いやあああああああああああああああああああああああッッ!!!』


放課後に成ってもまだ教室に残っていたクラスメートの女子たちに襲いかかり身体の一部に触れて制服に

小さな魔方陣が現れた。複数の成神が指を鳴らすと女子たちの制服が弾け全裸になった!女子たちはその場で

身体を隠す様に座り込んだ


「次のおっぱい・・・・・」


「ぐへへへへっ・・・・・」


「おっぱいの幻想郷を俺は築くんだ・・・・・っ!」


なんか、今まで成神から感じた事もない気迫が感じる!?


「おっぱああああああああああああい!」


この教室に残っていた女子たちを裸にした成神たちが今度は矛先を俺たち―――シーグヴァイラ姫とレイ

ヴェルに向けた!俺はユラリと


一誠 「・・・・・どうして、成神が増えたのかは解らない・・・・・でもさ」


席から立ち上がり拳に気を纏い


一誠 「俺の大事な婚約者たちの裸を」


カアアアアアアッッ!!!と拳が強く光輝き


一誠 「お前如きがみるもんじゃない。―――死ね!」


成神たちに向けて突き出す!ゴウッ!と拳圧が生じ成神たちは拳圧により教室と廊下の壁を突き破り外まで

吹っ飛んでいった


一誠 「彼女たちの裸を見るのは俺だけで十分だ」


「・・・・・一誠、行動が恰好良く思えるんだけどさぁ」


「言葉が変態ですよ?」


俺が拳を突き出した最中に和樹と龍牙に変態扱いされる。・・・・・マジかよ。俺、成神と

同類なのか・・・・・?


「イッセーさま、恰好良かったです!」


「貴方の言う通り、私の体を見せるのは貴方だけよ。・・・・・でも、まだ終わってはいないみたいよ」


視線を教室の窓―――外を向けた。俺は窓から外を眺めた


「いやあああああああああああっ!」


「おっぱい!おっぱい!」


「この変態!ゲス!エロ魔神!」


「ふはははははっ!なんとでも言うが良い!」


「洋服崩壊!」


「助けてえええええっ!」


「あはははははっ!」


な    ん    だ    あ    の    光    景    は     !?


「ねえ、この騒動って一体誰で何処から起きたものなの?」


「グレモリー眷属は当然この事は知っている筈です」


「ソーナたち生徒会もこの騒動を対処しているでしょうね」


「だから、来るのが遅かったのですね」


そうか、それなら納得いく。それにしてもこの現象はドッペルゲンガーみたいだ


『兵藤一誠』


一誠 「どうした、創造神」


『さっき吹っ飛ばした複数の悪魔も含めて三百はいるぞ』


『さ、三百!?』


成神たちが三百人もいるっていうのかよ!?気持ち悪い!


「そんな数のド変態の成神さんがいるとなるとまだ学校にいる女子たちが裸にされますよ!?しかも、

その数で学校の外に行ったら―――町中、女性全員が全裸になります!」


『―――!?』


龍牙の言葉に俺たちの中で何かが落ちた。―――刹那


カッ!


一瞬の眩い光が俺たちと学園全体を包み込んだように思えた。光が止むとさっき複数の成神たちによって

全裸にされたクラスメートの女子たちが床に横たわり寝息を立てていた


一誠 「今の・・・・・何だ?」


「彼女たちの周りに小規模な結界で覆われているね。これなら眠っている女生徒に成神たちが触れることは

できない」


アザゼルがしたのか?・・・・・ん?もしかしてこの騒動はアザゼルが起こしたものなのか?まあ、全校の

女生徒に結界が覆われているなら都合が良い


一誠 「本物はきっとグレモリー先輩たちと一緒にいるだろう・・・・・。つまりは」


「それ以外の成神たちは偽物ってことだね」


「と、言う事は」


「女性の敵を、害虫を」


「駆除しないといけませんわね」


俺たちは顔を見合わせ『フフフフ・・・・・・』と怪しく笑う


一誠 「さて、駆除をするのは良いけどチマチマと倒していくのは面倒だ。シークヴァイラ姫、一気に倒す

ならどうする?」


「至極的簡単、害虫が好むものを目の前に釣り下げれば自ずと集まってくるわ。まるで光に集まる

羽虫のように・・・・・ね」


成神が好むもの・・・・・ああ、瞬時で解った。皆も気づいたようだな


一誠 「よし、俺と和樹がそれを行う。シーグヴァイラ姫とレイヴェル、龍牙はソーナたち生徒会と合流して

    手伝いに行ってくれ」


『了解!』


俺と和樹はグラウンドに、龍牙たちはソーナ達の許へと移動した



―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――



「よし、魔方陣も完成出来た!そっちはどう?」


一誠 「こっちも舞台が出来たところだ」


グラウンド中央に巨大で本格的なファッションショーのようなステージが佇んでいた


「害虫が様子を見ているようだけど集まってくるかな?」


一誠 「成神と同じ奴なら必ず来る筈だ。それじゃあ和樹、始めようか」


「そうだね」


俺は和樹と一緒にステージに上がり先に裏に入らせると学園中に聞こえる様に声を張り上げて言った


一誠 「成神ぃ!美少女、美女、美人、スタイル抜群やグラマーな女性たちを

    見たくないかああああああ!?」


『見たいに決まっているだろおおおおおおおッッ!!!』


姿は見えないが色んな場所から心の叫びとも聞こえる声が聞こえた


一誠 「だったら、こっちに来い!始めるからな!」


そう言って俺はステージの裏に入り和樹と合流した。


「本当はこんな使い方をしたくなかったけどね」


一誠 「俺だって本当はそうなんだ」


お互い苦笑しながらエクスカリバーとオルタを手に持つ


「さあ、始めようか」


一誠 「害虫の駆除を」



――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――



アザゼルside



よしよし、作戦その1は大成功だな。でも、成神のドッペルゲンガーたちも知恵をつけたようで中々引っ

掛からなくなった。―――いや、『現れなくなった』と言うべきか?


「今の作戦で全部片付いたのかしら?」


「いや、まだいる筈だ。流石のイッセーも知恵をつけたか?」


俺は釣り竿につけたエロ本を見て呟く。さて次の作戦はっと、考えようとした俺にイッセーが

慌てて俺を呼んだ


「どうした?」


「グラウンドの方を見てください!」


そう言って再び望遠鏡を覗き込むイッセーの姿に怪訝になるが俺も一応、望遠鏡でグラウンドの方へ覗くと


『わああああああああああああああああああああああああああっっ!!!』


『おっぱい!おっぱい!おっぱい!おっぱい!おっぱい!おっぱい!おっぱい!おっぱい!』


残りのドッペルゲンガーたちだと思える観客がグラウンドに何時の間にか造られていた巨大なファッション

ショーのようなステージの周りに立ち、ステージの上にストリップや踊りをする大勢の美少女、美女、美人に

スタイル抜群の女やグラマーな女、胸が大きいのもいれば小さい女を見ていた。更に続々とドッペルゲンガー

たちが集まりだす光景も視界に捉えた


「現れなくなったのはアレが原因のようだな」


「どうしますか?」


木場が俺に尋ねる。どうする?決まっているじゃないか!


「俺も見に行くぜ!」


「お供します!アザゼル先生!」


おー、やっぱりお前はそう言うよな。流石は俺の生徒だ!


「ちょ、ちょっと!?アザゼル!イッセー!」


「お前等は此処で待機だ!殆どのドッペルゲンガーはグラウンドに集まっているようだからな!」


俺は黒い翼を羽ばたかせ空から向かいイッセーを抱えながら飛び、グラウンドの方へ向かう!空から見ると

まるで光に集まる虫のようだった。最後の一人だろう、学校から一人だけ現れたドッペルゲンガーが

グラウンドに向かって行く様子が視界に入った。そして俺たちと同時着、グラウンドに辿り着き様々な女が

踊る光景を魅入る俺たち、おおっ!良い身体をしてんじゃないですか!ん?イッセーが静かだな?


「・・・・・」


横を見るとダラダラと鼻血を出しながらも目を大きく開きガン見するイッセー。ああ、コイツはいま、至福の

時間を浸っているんだろうなぁ・・・・・



カッ!


刹那、上空に巨大な魔方陣が発現した!良く見れば俺たちを囲むように結界魔方陣が展開していた!俺は

それを見た瞬間、顔を青ざめたのが解った。


「げ、まさか・・・・・これはドッペルゲンガーたちを誘う作戦だったのか!?や、やばい!此処から

離れるぞ!」


「ええ!まだ見てもいいじゃないですか!?」


不満を言うイッセーに「これは兵藤たちの作戦だ!俺たちも巻き込まれる!」と説明すると結界が一層に光

輝き始める!


「四陣爆滅」


ドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンッッッ!!!!!


どこからか式森の声が聞こえたと思えば爆発が起きた。だが、一度だけではなく結界の中で何度も俺たちは

爆発に巻き込まれてしまった


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


Phantom Dragoon



「作戦は成功だね!」


一誠 「面白いほどに集まって来たな。創造神、後はどれぐらいいる?」


『もういない、今の技で全滅している』


ステージの裏、少し離れた木々のところで様子を見ていた俺たち


一誠 「あいつ等もバカだなぁ・・・・・・。幻影、幻に引っ掛かるなんてさ」


「しょうがないよ。ド変態だもん」


エクスカリバーとオルタの『夢幻の聖剣』の能力で作り出した数々の女性たちをステージに立たせストリップ

ショーをしてもらい一定以上の数になったら自動的に結界が展開し和樹が発動キーを言って一瞬で全ての害虫

を駆除する作戦だ


『・・・・・先程の言葉を訂正しよう。まだ二つほど残っているぞ』


「・・・・・なんだって?」


和樹の攻撃をまともに食らって生存している害虫がいたのか?俺と和樹は既に爆発で木端微塵となっている

ステージの方へ歩を進める


「・・・・・」


「・・・・・」


俺と和樹は有るものを見て呆れ果てた。


「まさかだと思うけどさぁ、僕たちの作戦に引っ掛かった?」


一誠 「引っ掛かったんだろうな。じゃなきゃ、此処にいない筈だ」


全身黒焦げになって気絶している赤龍帝の成神と堕天使の総督アザゼルがいた


「あっ、でも、丁度良かったかな?今回のこの騒動を聞きたかったし」


和樹が指を鳴らすとステージの残骸をグラウンドから消えた。俺はまずアザゼルを回復させたあと


一誠 「おい『閃光と暗黒の龍絶剣総督』」


「その名前で俺を呼ぶなああああああああああああっ!って、・・・・・兵藤?」


面白いな、この名前を使うと効果は抜群だ


一誠 「今回の騒動は一体どういうことなんだ?ドッペルゲンガーみたいに成神たちが大勢いて女生徒たちを

    裸にするなんてさ」


「あー、イッセーを実験体にしてドッペルゲンガーの実験をしたんだよ。実験中に暴走してな。実験体の

イッセーが増えた。後は今に至る訳だ」


「どうして、成神で実験をしたんですか?」


「そこにイッセーがいたからだ」


きっぱりと言うアザゼル、『そこに山があるからだ』風な言い方をするなよ・・・・・。


「しっかし、よくとまあ、イッセーの性格を考慮した作戦だったな?」


「シーグヴァイラ姫の作戦だ。それを実行したら面白いほどに集まって来たよ。・・・・・でも、アザゼルと

成神まで引っ掛かるとは予想外だったけどな」


「うっ・・・・・」


その言葉に気まずそうに俺から顔を逸らした


一誠 「このあと、全校の女生徒の記憶を今回の騒動だけを消すんだろう?」


「ああ、そのつもりだ。だが、完全に消すと色々と記憶に障害を残すから、ドッペルゲンガーって事実だけを

消してイッセーに服をバラバラにされ、裸にされたって記憶だけは残すつもりだ」


「そうなると・・・・・必然的にその怒りは成神に向くよね」


一誠 「確実にな」


まあ、今回は自分の性格の所為でこうなったんだから成神も悪いよな?


一誠 「それじゃあ、アザゼル。記憶の方は任せる」


「ああ、それは良いけど・・・・・何をしようとしているんだ?」


一誠 「生贄の準備」


アザゼルにそれだけ言うと和樹に協力してもらい準備を始める



――――――――――――――――――――――――――――――――――――



成神side



「うっ・・・・・」


俺は気絶していたのか?まだ頭がボーとしていて―――


「チキチキ!第一回、成神を追いかけるゲームを開催したいと思います!」


『わあああああああああああああああああッッ!!!』


「へ?」


俺は間抜けな声を発してしまう。だって俺の眼前には体操着を着た女生徒たちが賑やかに騒いでいるんだぞ?

てか、どういう状況?それに・・・・・どうして俺は縛られているんだあああああ!?


一誠 「ようやく気がついたようだな」


「お、お前!?てか、この状況は一体何だよ!ていうか、俺を解放しろ!」


一誠 「簡単に説明するとお前と女生徒たちと鬼ごっこをしてもらうんだ。因みにお前は逃げる役だ」


「はあっ!?何で俺がそんなことをしなきゃならないんだよ!」


ふざけんな!どうして鬼ごっこをしないといけないんだ!?


一誠 「理由は至極的簡単、お前に裸にされた女生徒たちが怒っている」


こいつの言葉を聞いて恐る恐る女子の大群の方へ見ると


「兵藤くんの言う通りよ!」


「変態!よくも私たちを裸にしたわね!」


「殺す!」


「あんたに穢された分、あんたを殴り飛ばす!」


「このエロ魔神の権化め!私たちの怒りを受けなさい!」


目をギラギラと殺意に見たしていた!


「ちょっとまて!?俺は何もしていないぞ!やったのは―――」


一誠 「お前のドッペルゲンガーだろ?知っている。アザゼルからも聞いたしな。でも、ドッペルゲンガー

   だとしても女子たちに裸にしたのは事実だ。自分の性格と趣味、ド変態さでこうなった。ははは、自業

    自得だ」


「今回の元凶のアザゼル先生はどうしたんだよ!?元々は先生の所為なんだぞ!」


一誠 「大丈夫、お前が気絶している間にお灸を据えてもらった」


とある場所を指でさした。あっちを見ろってことか?俺は兵藤が指を刺した方向に見ると


「・・・・・」


グラウンドに生首だけ出している先生がいた!?しかも顔面には『閃光と暗黒の龍絶剣総督』って書かれた

紙で貼られて有るし!どう言う訳なの!?


一誠 「因みにグレモリー先輩たちにも了承してもらっている」


「部長おおおおおおおおおおおお!?」


そんな殺生な!俺は被害者なのにぃぃぃぃぃぃ!


一誠 「それじゃあ!始めようか!」


『BoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoost!!』


『Transfer!!』


こいつは『赤龍帝の籠手』(黒色)を腕に展開してその能力で力を倍化にしたあと、女子たちに力を譲渡し

やがった!?って!そんなことしてもいいのか!?


「お、おい!?どうしてその力を使うんだ!学校に来れなくなるぞ!?」


一誠 「俺を心配するより自分の身を心配にした方が良いぞ」


ど、どういうことだ?俺は理解できずにいると兵藤は嘆息した


一誠 「はあ、力を譲渡したものは力を増す事はお前が良く知っている筈だぞ?それにお前は女子たちから

    逃げる役だ」


「―――じゃ、じゃあ・・・・・まさか、力を譲渡したのは」


一誠 「ルールは簡単!一時間以内に学校内で女の敵であるド変態の成神一成を捕まえた人には俺から豪華な

    賞品をプレゼントしよう!何でも叶えてあげるぞ!」


ギランッ!!!


ひいいいいいいい!?女子たちの目の色が変わったぞッ!!!


一誠 「カウントを始める!皆も一緒に言ってくれ!―――3!」


『3!』


一誠 「2!」


『2!』


一誠 「1!」


『1!』


『―――ゼロォォォォォォォォォォォッ!!!』


カウントがゼロに成ったと同時に俺の体を縛っていたものが解かれた!


『成神ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっっ!!!』


『本当はあんたを触れるのは嫌だけど、あんたを捕まえて豪華賞品をGETしてやる!』


『あんたを捕まえて私は兵藤くんと・・・・・きゃ!』


ぎゃああああああああああああああ!?女子たちがすんごい形相で俺に向かってきたあああああああああ!

クソォ!俺は逃げる!逃げきってやる!女子たちから逃げようと踵を返して足を早く動かす!すると俺の

視界の端に


「イッセー!頑張ってぇぇぇぇぇ!」


「イッセーくんなら逃げ切れると信じていますわ!」


「頑張ってください!」


「イッセーくん、頑張ってね」


「・・・・・応援ぐらいはします」


「うむ、無事に逃げきれるだろう」


「イッセーくんだもん!」


「まあ、今回は自業自得ですからしょうがないことですね」


「が、頑張ってくださいぃぃぃぃぃ!」


外に持って来たであろう椅子に座っている部長や仲間たちが俺に声援の言葉を送っているところを捉えた!


「部長!みんな!助けてくれえええええええええ!」


一誠 「ほら、さっさと逃げないと譲渡した女子たちに追いつかれるぞ?」


『まあああああああああああああてえええええええええええええええええええ!!!』


「わぁぁぁぁぁああああああああああああああああああん!!!」


なんなんだよ!あれが譲渡した女子たちの速さなのか!?下手したら木場の速さよりあるんじゃないかっ!?


一誠 「因みにこれは冥界と天界にも中継されているからな」


走る俺の横に大きなカメラを持った兵藤が言う!この野郎!人の不幸を楽しみやがって!


一誠 「ああ、楽しんでいるぞ」


「人の心を読むんじゃねえよ!?」


『逃げるな!』


『大人しく私たちに捕まれぇぇぇぇえええええええええ!』


『捕まえた後、絶対に殺す!』


俺が兵藤と話している間に俺と女子たちとの距離が短く成ってきた!


「クソォォォォォォォォォォ!絶対に逃げ切ってやるぅぅぅぅううううううう!!!殺されてたまるかあああ

あああ!!!」


一誠 「頑張れ〜!」


コイツは何時か絶対に仕返ししてやる!と心の底から俺は決意した!その後、ギリギリに女子たちに捕まらず

何とか無事に生還できた。そしてこれは余談だが今まで兵藤がカメラで俺が女子たちに追い掛けられる様子を

冥界と天界の全お茶の間に流して其れを見ていた悪魔と天使たちが大爆笑をしていたみたいだ。しかも視聴率

が冥界と天界と合わせて100%を超えたと部長から聞いた


「イッセー、冥界から依頼が来たわ。逃走をもう一度やってくれって」


部長が微笑みながら俺に依頼の内容を言う!―――俺は当然


「絶対に嫌だぁぁぁぁぁぁああああああああああああああああああああ!」


口から大きく否定の声を張り上げる!

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