小説『ハイスクールD×D改』
作者:ダーク・シリウス()

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戦争から長い年月が経ち歳月流れるる如し時が過ぎ


「―――――うっ・・・ここ・・・は?」


一人の女性ルシファーは目を覚まし


ルシファー 「・・・・・!?」


辺りを見回し自分の周りには、四人の女性がベットに横たわり眠っていた。


ルシファー 「レヴィアタン!アスデモウス!ベルゼブブ!メイビス!皆起きて!」


レヴィアタン 「うっ・・・」


ベルゼブブ 「・・・ここは?」


アスモデウス 「私達はどうして此処に?」


メイビス 「二天龍との最後の勝負に出てそれから・・・私は二天龍本来の力を封じ込めたけどその後は・・・・」


それぞれ手を顔や頭に当てながら二天龍戦った後の事を思い出そうと記憶を引っ張るが


アスモデウス 「駄目それ以上は思い出せないわ」


ルシファー 「それに此処は何処なの?私達は助けられたみたいだけど」


レヴィアタン 「だけど、あの激昂の中でどうやって?入り込めるはず無い状況だった筈だよ」


ベルゼブブ 「死ぬ気で命を魔力に変換した筈なのに何故死んでいない?」


メイビス 「そうですね、何故かしら・・・」


ルシファー 「これ以上此処にいてもしょうがないから部屋から出ましょう?下から人の気配が感じるわ」


彼女の意見に従い部屋から出て階段を下りた先に扉があった。


メイビス 「ここですね?」


手を扉に押し付け開け放つと中には少年と真紅の長い髪の少女が手組みをしていた。


「あ、やっと、気が付いたか?良かったよ」


「仕方あるまい、あれほどの魔力・・・命でも魔力に変換した様だからな、お前が突然助け出しに行った時は

 驚いたぞ?戻ってきたらきたで、『この5人を治療する』って言うからな。貴様等、助けられた時には既に

 仮死状態になって永い眠りに付いていたお前達五人をずっと、看病していた我等を感謝しろよ?」



私達を助けたのはこの子達?と全員思った


ルシファー 「処で聞きたい事は山ほどあるけど、二人の名前を教えて貰えないかしら?」


メイビス 「そうですね、その子もかなりの力を感じますが・・・」


貴女は・・・と警戒する様に立ち振る舞うメイビスに少年は庇うように少女の前に出る


「・・・大丈夫だ。下がれ」


「・・・うん」


そう言われ下がる少年


アスモデウス 「どうしたの?」


レヴィアタン 「???」


ルシファー 「メイビス、彼女の事を知っているの?」


メイビス 「何故、人間の姿でいるのか解りませんが彼女は『真龍』または『D×D』と称されている

      『真なる赤龍神帝(アポカリュプス・ドラゴン)』通称、グレードレッドです」


『・・・・・えええええっ!?』


「黙れ」


『・・・・・はい』


衝撃の事実に大声で驚愕したが真紅の髪の少女=グレートレッド(ガイア)に黙らされた。


メイビス 「それにしても珍しいですね、貴女が次元の狭間で泳ぐ事が好きな事は知っていましたが、

      何故この家に居てこの少年といるのです?」


ガイア 「亡き友の最後の頼みでこいつを強く育てて欲しいと頼まれたのだ。まぁ、

     我自信も育てるつもりだったのだが・・・・・」


瞳を潤せ、少年を見詰める


ガイア 「こいつと過ごす内に愛しい思いの感情が湧きあがって最後まで隣に居ようと思ったからだ」


メイビス 「・・・・・」


貴女まさか・・・と信じられないものを見るような眼を見るメイビス


ルシファー 「話の途中で悪いけど、どうして私達を助けたの?」


アスモデウス 「それにあの戦争の後、私達が眠っている間どうなったの?」


レヴィアタン 「お願い!」


ベルゼブブ 「教えてくれない?」


ガイア 「ええい!五月蠅い!黙れ!連続で聞くな!聞きたい事あるなら・・・」


スタスタと少年の肩をポンと乗せ


ガイア 「こいつに聞け、後は任せる説明を頼むぞ。その間、我は泳ぎに行く」


「解った。行ってらっしゃい」


部屋を後にしようとしたが何か思い出したのか足を止めメイビス達に振り向いた


ガイア 「言い忘れていた。貴様、我の名はもう一つあるぞ」


メイビス 「えっ?」


ガイア「我の名はガイアだ」


自分のもう一つの名を言って今度こそ泳ぎに行った。


「さてと、初めはお互い名前を知らないからそっちから自己紹介をしてくれるかな?

 名前を聞く時は自分からって言うしね」


ガイアが居なくなった途端少年から憎悪・嫌悪の表情をルシファー達・・・正確に四大魔王に向けた。


ルシファー 「何でその表情を私達に向けるのかしら?私達は初対面のはずよ?」


「俺の両親は悪魔と堕天使に殺された。その片方の悪魔と一緒に居ればこうなってしまう」


ベルゼブブ 「だったら、何で私達を助けた?」


レヴィアタン 「今の君は行動と矛盾していて」


アスモデウス 「私達を助ける理由がないはずよ?」


メイビス 「それに貴方の両親を殺した者達とこの彼女達とは違うはず!」


「そんな事は解っているよ!貴女達じゃないことだって理解している!でも憎まれずにいられないんだ!」


少年からドス黒いオーラが発する。ここまでとは・・・と恐怖を感じるが逆に気になる事が思い浮かんだ。


ルシファー 「君の名前と両親の名前を教えてくれる?

       私の名はルシファー冥界で四大魔王の一人と称されている」


レヴィアタン 「同じく四大魔王の一人、レヴィアタン」


アスモデウス 「同じ四大魔王の一人、アスモデウス」


ベルゼブブ 「同じく四大魔王の一人、ベルゼブブ」


メイビス 「天界で天使の長をしている神、メイビス」


「次は彼方よ」と、言う


一誠 「俺の名前は兵藤一誠、父親は兵藤誠、母親は兵藤一香の息子」


『兵藤!?』


ベルゼブブ 「君はあの方達の子供!?」


レヴィアタン 「嘘!?」


アスモデウス 「でも、あの方達の面影がありますね」


メイビス 「そうですね・・・」


意味が解らないと一誠は首をかしげる余所にルシファーが近づき


ルシファー 「ごめんなさい・・・・」


一誠 「えっ」


ルシファー 「ごめんなさい!」


土下座して謝罪をした


一誠 「・・・・・何で謝るのですか?」


ルシファー 「私達の同胞が貴方の大切な物を奪ってしまった。だから、ごめんなさい!

       許してとは言わない、私を憎んでもいい!」


一誠 「・・・いや、俺は謝って欲しいから言った訳ではないんだ。だけど、こっちにも非が有ります。

    すいませんでした。」


ルシファーの前に一誠は土下座をして自分も謝罪をした。


一誠 「処で俺の両親とはどんな関係ですか?」


メイビス 「命の恩人、そして、憧れの人達です」


『うんうん』


そう問いたらメイビスの言葉に同意する様にルシファー達は頷く


一誠 「そうですか?どの辺りに憧れを抱いたのですか?」


レヴィアタン 「LG(レーティングゲーム)での活躍を何時も見ていたからね〜」


ルシファー 「お互い支え合って堂々の一位だからまた凄いのよ」


ベルゼブブ 「ラブロマンスの劇にもなっている」


メイビス 「それに『兵藤』の名を知らない者はいないでしょうね」


一誠 「えっと・・・どのぐらい?」


アスモデウス 「人との関わりも大事にする方達だからね。最後に会った時は『世界を制覇した!』と

        自慢げに言っていたから・・・・かなりの数の友人がいるかもしれない」


一誠 「ははは・・・」


一体何をしていた!?お父さん達は!


一誠 「そ、そうだ。貴女達が眠っている間の事を話しますので取り敢えずソファーに座ってください」


こうして彼女達はあの後の事を聞く事が出来たのだが


一誠 「・・・・・大丈夫?」


『・・・・・』


メイビス 「ミカエル・・・・・」


四人は悪魔が先の戦争で激減、その埋め合わせとLG(レーティングゲーム)のルールが、変わりチェスの特性を

取り入れた事と自分達が死んだ事になっており、既に現魔王ではなく旧魔王になって血筋ではないが、新たな

四大魔王が輩出していた事にかなりショックを受けた。メイビスは、自分の死で『神のシステム』が動かず

ミカエル達が代わりに受け継ぎ、何とか天界を纏めている事実を知り複雑な思いで一杯になった。


一誠 「それで、どうするんだ?」


『えっ?』


一誠 「貴女達は死んだ事になっているから行く場所も帰る場所もないでしょ?だからどうするんだ?」


確かにどうしようと悩むルシファー達の元に


ガイア 「話は終えたか?」


存分に泳いだのか表情が嬉しそうだった


一誠 「うん、それで皆は死んだ事になっているからこれからどうしようと悩んでいる処」


ガイア 「なるほど・・・おい」


ガイアに呼ばれ顔を上げる


ガイア 「奴等から貰った手紙でな?『私達の知人に一誠の修業を手伝って貰える様に頼んでみてくれ、

     勿論、強制は駄目だ』と書かれてあった。貴様等が良ければ手伝って貰う、

     そうしたら此処に住む事を許そう」


「無理なら出て行って貰う、だが、貴様等には行く宛も帰る場所もないが・・・」と、

 付け加えて意地悪そうに言う


ルシファー 「貴女・・・酷いわね。でも、既に死んだ事になっているのであれば

       自由に生きていられるわよね・・・私も手伝ってあげるわ・・・メイビス貴女は?」


メイビス 「・・・私がもし先の戦争で死んだ場合、加護や慈悲、奇跡を司る『神のシステム』を残す様に

しました。ですが、私以外扱うのが困難を極める事は必至です。そして、純粋な天使はこれ以上

増える事はなくなり、私の不在が知られれば神に信仰を続け支えとして、捧げている者達の心に大きな

悲しみを生みますが・・・・・二天龍との戦いで死ぬ筈だったこの命は貴方に救われた。私の命は既に

貴方の物です。私は主として彼方を支えて生きたいと思います」


一誠 「えっ!主!?」


ガイア 「決まりだな。そこの三人はどうする?」


アスモデウス・レヴィアタン・ベルゼブブはお互い顔を見て頷く


ベルゼブブ 「私も君の修業を手伝う、助けて貰ったお礼に君の下僕となるよ、

       この命は君が拾ってくれたからね。」


レヴィアタン 「今さら戻っても魔王じゃない私達が戻ってもねぇ?それにメイビスも言った様に私も

        君の下僕として生きるよ」


アスモデウス 「助けてくれたのに恩を仇に返すのは嫌だからね、私も下僕として手伝います」


ルシファー 「皆がそう言うなら私も君の下僕として生きていくわ。それに君に救われたこの命は君の為に

       使いたい、それに仮にLG(レーティングゲーム)に参加できるなら人数が必要でしょ?」


一誠 「・・・・・取り敢えず、主と下僕とかそう言うのは後で話し合おう。だけど、

    折角、自由なのに良いのか?好きな場所に行けて、好きなように生きて行けるのに」


ルシファー 「確かにそうだけど、もう決めた事よ」


レヴィアタン 「此処にいた方が面白い事が起きそうだし」


アスモデウス 「この場所なら、いくらでも情報が手に入りそうだからね」


ベルゼブブ 「それに何もせずにいたらあの方達にも顔を合わす事が出来ない」


メイビス 「だからそんな事は言わないで下さい」


と、各自思い思いに一誠に向かって言った


一誠 「皆・・・ありがとう!」


『/////』


笑顔+感謝した一誠の顔を見た瞬間、全員の(ガイアを含む)顔が真っ赤に染まった。


ガイア 「・・・言い忘れていた。こいつと一緒に居るという事はあの笑顔も見る事だ。

     我もあの笑顔を見てしまい・・・堕ちてしまった。貴様等も気をつけろ」


『もう遅い!』(ヤバイ!あんな笑顔を見てしまったら耐えられない!)


ルシファー達は遅すぎる警告に突っ込む


ガイア 「んな!?幾らなんでも早過ぎるだろうが!言っとくが・・・こいつは我のだ!絶対に渡さんぞ!」


『望むところよ!』


今度は、ガイアVS旧四大魔王&元神の一誠争奪戦が始まった。
「これから住む人がもっと増えたら楽しく幸せな暮らしになるだろうなぁ〜」と、

思いながら一誠はニコニコと微笑む

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