「あぁ、私はレオナルド。レオナルド オーレシア。ウルフィアスみたいに長くないから安心していいよ」
そういうこと言うと爺さんがこっち見てくるからやめてほしい。
俺はクリームヒルデと苦笑いしつつウルフィアスから目をそらす。
そういや食事とか言ってたが、どこで食うんだろうな。
すたすた歩き去っていく王の後ろにくっついて歩く。
……さっきから、俺たち以外になんだか薄い気配を感じるが、どうやらシークレットサービスみたいなのが王に何かないか見張っているらしい。
これで食事すんのは気が滅入るなぁ……
「悪いね、彼らはいつもあぁなんだ」
ふと、俺の心境を察したようにニコッと呟いた。
サラッと読心術使わないでほしいな、うん。
「そ、そうっすか」
相変わらずな返答。
俺こういう人苦手なんだよ、分かるかなぁ。
と、気まずい空気がしばらく廊下を歩く俺達を満たしていたが、ようやく食堂に着いたようだ。
たくさんのメイドさんたちがおかえりなさいませご主人様と言わんばかりに並んでいるゥウウウウウ!!!
すばらしい。
三次元のはずなのに皆ビックリするくらい美人だ。
あぁラピュタはここにあったのか。