小説『ロリコン勇者のファンタジー』
作者:Ciel(Eエブリスタ、ふらん(Ciel)のページ)

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強引な勧誘儀式から解放された後、俺は結構ボロボロな身体を癒すために浴槽を借りる事にした。
テオ曰く、王城の風呂は格別なんだとかなんとか。まぁ王城の風呂なんだから立派でないと困る。

大体の場所はテオに教えてもらったから後は一人でゆっくりしたい。
ウルフィアスが付いてきたら碌な事にならんからな、あのガチムチめ。


「交わしたやぁくそく〜ふふふんふんふん……お、ミカじゃないか。お前のせいで酷い目に遭ったよこのロリっ娘め、悪戯しちゃうぞぬヘヘ」

ゲスい顔してミカに話しかける……けど、いつものように厳しいツッコミは帰ってこなかった。
彼女はちらりと俺を見ると、ため息を吐いて下を俯く。

え、俺とうとうツッコミすら返してもらえなくなったの!?


「いや、あの、冗談ですからね?誰もミカちゃんの顔ぺろぺろなんて思ってませんからね?」


これはヤバイ、早急に機嫌を取り戻さねば俺の地獄行きに関わる。
やだぞ、幼女に手を出してないのに地獄行きとか嫌だからな!!?



と、不意にミカが俺の手をぎゅっと、小さな両手で包んだ。
え、何?どういう事?すべすべ肌が俺を触ってるぞ?え、何この可愛い仕草。

思わず心臓の鼓動が速くなる。
こんな事されたの何年振りだろう?シェパードには殴られてばっかりだったし……いやいい思い出ですけどね?


「ミ、ミカさん……?」


これはいいんだろうか、俺に抱きしめてと言っているんだろうか?いやいやYesロリータNoタッチの信念を抱く俺としてはだね……

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