と、そんな葛藤を頭の中で繰り返していた時、
「郁葉は……」
「え?」
思わず聞き返す。
なんか言ってたけど聞きとれなかった、なんすか?告白?俺のメイドになりたい?どうぞどうぞ、今なら猫耳スク水メイド(首輪付き)にしてあげますよ?
え、それは通報する?あ、そうっすか。
「……なんでもないです。ほら、さっさと風呂入ってくればいいじゃないですか変態。こっちには心が筒抜けなんですよ、猫耳スク水メイド(首輪付き)なんて死んでもやりませんからね変態」
「うぉおおおおおおおおおおお忘れてたぁああああああ!!!!!!心読まれてるの忘れてたぁぁああああああああああ!!!!!!」
すっごく恥ずかしくて死にたい。
ていうかいつも通りのミカさんですね、ええ。
「ふふ。じゃ、私は中庭にいますから」
するりと、綺麗な手がごつごつした俺の手から滑り去る。
「え、あ、はい」
すたすたと歩んでいくミカ。
一体なんだったんだろうか?ちょっと気になるけどまぁいいや、風呂入ろう。
――まさかこの後、あんな事になるなんて……今の俺には知る由も無かった。
ってミ○カはミ○カはフラグっぽい事言ってみる!
―― The end of this chapter, get ready for the next tale ――