そっと、SEALsにも負けないぐらい慎重に、音を発てずおにゃのこに忍び寄る。
なんでこんなところで本領発揮してんだろ俺。
ゆっくり、気付かれないように頭を水面から出す。
するとそこにはなんともお上品な、銀色に近い金色の長髪を濡らした乙女がリラックスしていた。
「ふぅ……」
お嬢様の吐息でこっちもふぅ。
いかん、これは色々と理性がヤバイ、このままじゃ理性が吹き飛んで頭パーンしてしまうぞ。
しかしこの天国から目を離すってのはいささか酷い話じゃありません事、隣のいささかさん。
そう、これは神様が下さったチャンスであるのだ。
それを不意にするなど言語道断、ならばすべきことは一つであろう。
よし、まずは脳内HDDを起動させるんだ。
相手との距離は3メートル、この湯気なら斜めからの接近に気付くまい。
ただ、こっちも視界がぼやけちまうのが難だが。
「はぁ……気持いいなぁ……」
こっちも気持ちいいです。
だが、だめだ、この距離じゃまだ胸に隠された大平原、いや大海原を堪能する事は出来ない。
よし、もっと接近しよう。
ステンバーイ……ステンバーイ……
Go!!!!!!
またしてもゆっくりと、SEALsのように接近する。
その内、俺のメインカメラに大海原が映りこんできた……おおっぷァイッ!!!!!!
ビューティフォー……すばらしい、これは素晴らしい。
綺麗に整った、芸術品のようなフェイスに濡れて輝くロングヘアー。
極めつけはその真っ平らな大海原。きっとコンプレックスになっているに違いない、だがそれが良い。
俺はまるで念願の空中都市を手に入れた大佐になった気分だった。
これはぎりぎりまで接近して拝むしかない。幸い、少女は今目を閉じて浸っている。
はぁはぁ育ち盛りのおぱーいはぁはぁ……
もにゅ。
「ひゃん!!?」
「おっ?」
おや、なんか柔らかい感触が……これは少女の大海原だ。
あれ、なんで俺この子の大海原に顔をうずめて……
「だ、誰だ!!!!!!???」
し、しまったぁぁぁあああアアアアアアアアアアアア!!!!!!??????
やっちまッた!!!!!!ついうっかりして近づき過ぎておぱーいに顔うずめちまったァァアアアアア!!!!!!