「……何か言う事は?」
正座して縮込まる俺に仁王立ちで詰め寄るミカ。
あれから着替えて散々ボコボコにされた後にテオがやってきて事情を説明してくれたが、俺が犯した罪は消えないのでこうして怒られている。
ちなみにお姫様も黒いセーラー服みたいなものを着て、この薄暗い尋問部屋に居る……
「まことに申し訳ありませんでした御姫様、ワタクシがテオに騙されたのがいけないんです、ハイ」
なんでこんなトラブルに見舞われてんだろう俺。
そもそもテオがいけないんじゃないか。まぁあいつも激怒したクリームヒルデに連れて行かれたけど。
あれは死んだな、俺も死にかけたし。
ミカは呆れたようにため息を吐いてみせると、姫と顔を合わせた。
「……はぁ、まぁ今回ばかりは仕方ないので許してあげるそうです。良かったですね、処刑とかにならなくて」
本当にね……でもあの大海原は命と同じぐらい価値があると思うんだ。
「郁葉、やっぱり死んどきます?」
「勘弁して下さい」
ふぇえこええよぉおおおおお……