それを聞いた姫は本を閉じて立ちあがり、関節技と言う名の拷問を決め込むミカに告げる。
「天使様、クリームヒルデがそこの愚民に用があると」
御褒美ですぞ、お姫様。
それを聞いたミカはケロリと態度を変え、パッと手を離していつもの猫なで声で返事をする。
「あ、はぁい!こらロリコン、貴方に用があるようですよ」
この差は一体何なんだろうか、さすが天使腹黒いぜ……
脇腹を小突かれつつ、起き上がると今にも剣を抜いてきそうなクリームヒルデと対面する。
これマジでやられるんじゃね?一気にズバッと。
真面目に痛そうな恐怖にガクブルしながらも、クリームヒルデに尋ねる。
「あ、あのぅ……」
ギロリと、たった一言話しただけでも睨んでくるクリームさん。
と、その時、グイッ!!!と、クリームヒルデが顔を寄せてきた!!!
オウフ、いい匂いがするおフヒヒごめんなさいミカさんこそこそ足を蹴らないで下さい。
というかなにこの状況。
俺は何すればいいの?ちゅー?ちゅーですか?いやそれはマジで殺される。
「おい貴様」
「ハァイ!?」
あ、声が裏返っちまった。
「このクリームヒルデ ディーボルト、貴様に決闘を申し込む!!!」
「はいはい……はいぃ?」
何を言ってるんだこの子は?思わず右京さんみたくなっちまったぞ。