小説『ロリコン勇者のファンタジー』
作者:Ciel(Eエブリスタ、ふらん(Ciel)のページ)

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クリームヒルデのオファーを受けた後、ファンによるクリームちゃんの介抱がヤバくなった。
後々なんやかんやで巻き込まれたら嫌なので、俺はこの場を後にする事にした。

また風呂でも入るか……今度は男湯に。


「ご苦労だったな郁葉よ。あいつのわがままに付き合ってくれた礼、言わせてもらうぞ」

そう声を掛けてきたのは騎士の中の騎士、ウルフィアスだった。
彼は年相応の優しい、ホッとしたような表情を浮かべている。この人こんな顔もできるのかぁ、女の子じゃないし割とどうでもいいや。

「べっつにぃ?クリームちゃんにはああいう経験も必要だと思っただけだよ」

しかもこれから稽古という名のいちゃいちゃデートできるんだぜ?羨ましいだろ画面の前のお前ら!!!

おっとまたミカに怒られちまう、自重しようか自重しようぜ、うん。

「まぁそういうことにしておこう。……素直じゃないのぅ」

「なんか言ったか?」

「いいや。さて、わしもあの一団を鎮めるとするかのう、まったく」


そう言いつつ、一番彼女のことを心配しているってのはよく分かるぜ。
ウルフィアスがクリームヒルデを守り隊の一員と化した後、風呂へ行こうとしていた俺はでっかい袋を持ったミカと遭遇する……一人でなにやってんだこいつ。

「クリスマスにはまだ早いぞロリ天使」

声を掛けるや否や、あからさまに不機嫌になるミカ。
どうやら兵士たちからせしめた金を数えているようだった……マジで天使とは思えないよなコイツ。

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