小説『ロリコン勇者のファンタジー』
作者:Ciel(Eエブリスタ、ふらん(Ciel)のページ)

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そこで、ようやく目覚めた。
客観的に見ればここでようやく、という表現は正しくないのかもしれない。しかし俺に言わせてみればあの頃の思い出なんて一秒たりとも思い出したくは無かったので、ようやく、というのは正しい。

俺は乱れた息を整えると、俺は隠し持っているハイドレーションというビニールタイプの水筒から、チューブを通して薄めたスポーツドリンクを飲みこむ。


しばらくぶりの悪夢だった。
最近はエロゲーとアニメに浸れば睡眠導入剤無しで快適な夜を過ごせたと言うのに。

きっと原因はクリームヒルデとの一戦だろう。
どうにもあの一戦から心の中のもやもやが離れないのだ。


俺は目をこすってベッドで起き上がると、腰に装着してある空のホルスターの感触を確かめる。
外すの忘れてたみたいだ……なんか腰回りが痛い。

まぁ今更外すのもあれだし、そのままでいいや。


俺はベッドから出るとひとまず礼拝堂へ向かう事にした。
武器が全部お釈迦になってしまったからである。

確か天界に近い場所なら武器の補充が出来るらしいからな。


「ふぃ〜……まだ6時か……あとでまた寝よ。あ、今日ミカと買い物だっけ」

頭をぼりぼり掻いて礼拝堂へ向かう。

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