小説『ロリコン勇者のファンタジー』
作者:Ciel(Eエブリスタ、ふらん(Ciel)のページ)

しおりをはさむ/はずす ここまでで読み終える << 前のページへ 次のページへ >>

と、その時俺の部屋からあの天使が不機嫌そうに飛び出してくる。

「騒がしいです!エロボイスが聞けないじゃないですか!」

このエロ天使め、誰のせいで……
と、こんな俺のかませ犬みたいな死体を見てポンっと思いついたのか、
「ロリコンは犠牲となったのだ……犠牲の犠牲、その犠牲にな」

「全部犠牲じゃねぇかオイ」

キリッとして階段の上で言い放つエロゲ天使。


「郁葉ェ……」

自分で言うのもなんだけどとりあえず言っておこう、うん。

そんな俺は立ちあがって身体の状態を確認する……すげぇ、ケガしてねえよ俺。


天使はとことこと階段を下りると可愛らしい翼をぱたぱたさせる……見てるぶんにはめっちゃ可愛いんだけどなこのPTAの悪魔め。

「いてて……マジであんた何なんだ?PTAか?PTAなんだな?」

「PTA?いいえ、私はkh;h9^8nj*sの……あれ?」

急に天使の言葉がおかしくなる。
聞きとれない、というよりも耳がその言葉を受け付けないのだ……自分で言ってて意味わかんねぇや。

天使は困ったように何度か訳のわからない言葉を言うと、ようやく日本語を話す。

「もうめんどくさいですね日本語って……それでロリコンさん」

「郁葉です、ロリコンだけどロリコンじゃありません、いやロリコンだけど」

自分で言ってて悲しくなるのは人間の性か。


「では変態さん」

「もうそれでいいや」

そうですとも、私が変なロリコンです。


天使はにやりと微笑むと、きゅぷ。


「私と契約して(ry」

「させねえよ!?」

-15-
Copyright ©Ciel All Rights Reserved 
<< 前のページへ 次のページへ >> ここまでで読み終える