小説『ロリコン勇者のファンタジー』
作者:Ciel(Eエブリスタ、ふらん(Ciel)のページ)

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ウルフィアスは頷くと、オロオロとしているクリームヒルデといつも通りのテオを引き連れて部屋を出ようとする。
いや待てよ、テオは確か諜報部員と繋がりがあったな……よし。

「あぁウルフィアス、ちょっとテオを借りてもいいか?」

え、とテオは自分を指差す。俺の提案にウルフィアスは立ち止って頷いた。
そして何かを思いついたように一瞬にやりと笑ってクリームヒルデを一瞥した……なんだなんだ?

「あぁもちろん。それとクリームヒルデ、お前も行ってこい。郁葉と一緒に居るのはいい社会勉強になるだろうからな、はっはっは」

「だ、団長閣下!?」

なんか大笑いして部屋から去っていくウルフィアス。
よくわからんが、まぁテオを引き込めたのは大きいかもしれないな。

とりあえず残された二人をどうしようか。
テオには情報を集めさせるとして、クリームヒルデは情報戦って柄じゃなさそうだ。


「まぁ、よろしく二人とも。悪いな、つき合わせちゃって……あ、これクリームヒルデに言ってるんだからなテオには言ってねぇからなOkey?」

「ひでぇ言われようだな……まぁいいや」

苦笑いでテオと握手を交わす。
もちろんさっきのはちょっとした冗談だ、決してイケメンくたばれとかイケメン爆死しろとか思って無い。断じて思って無い。
……なんだミカ、どうして俺をそんな目で見るんだオイ。


「私はどうすれば?」

そういやクリームヒルデの事を忘れてた。
うーむ、どうするか……ここでツンデレ妹キャラみたいに調教しておくのもいいのぅ、デュフフ。
おっとミカ、ふくらはぎを蹴らないでくだしゃい。



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