小説『ロリコン勇者のファンタジー』
作者:Ciel(Eエブリスタ、ふらん(Ciel)のページ)

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――翌日朝、オーレシア城の訓練施設――




 朝早くから俺はクリームヒルデの稽古に付き合っていた。
遅寝遅起きの俺に早起きはやや辛いものがあったが、クリームがwktkしながら剣を握りしめ俺のベッドの横で目を輝かせていたら寝てもいられなかった。

そんな訳で、今はかなり充実した訓練施設でクリームと木刀を交わらせているのだ。


「キレがないぞ、もっと素早く強く!」

実際はかなり素早いクリームの打撃を木刀で受け止める。
彼女の攻撃はかなり変則的で鋭く、教えれば教えるほど上達していく。
まさか数時間でここまで覚えるとは思わなかった。

こういう人に物を教えるのは楽しい限りである。
シェパードもそうだった。


「フンッ!せいやッ!」

「一々声を出すなッ!攻撃しますって言ってどうすんだ!」


ただ、この子はやたら馬鹿正直である。
敵を騙し討ちしたり、多少汚い手で勝とうという事を嫌う。
騎士道としてはそれでいいのかもしれないが、戦場でそれは通用しない。

知らず内に狙撃される事もあれば、IED(即席爆弾)で急に吹き飛ばされるかもしれないのだ。
そういう理不尽な事が馬鹿みたいに起きるのが戦場。
それに順応して生き残るには自らも理不尽に、泥まみれになるしかないのである。

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